飛鳥山公園お城の遊具正面

お花見だけじゃない!飛鳥山公園のモノレールや遊具、博物館などを徹底紹介!
王子(東京都)

2020/07/16 更新

※お出かけの際は、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、3密を避け、手洗い・アルコール消毒・咳エチケットを心掛けましょう。また遠方へ行かれる場合は、移動手段の選択にもご配慮ください。
※お住いもしくはお出かけ先の地域で緊急事態宣言や移動自粛要請が出されている場合は、不要不急の外出、都道府県をまたぐ移動は控えましょう。

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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飛鳥山公園ってどんなところ?

※2020年3月に取材した内容です。最新の情報は公式ホームページをご確認ください(城の遊具、都電、飛鳥舞台など公園の一部は2020年10月頭から改修予定です。渋沢史料館は休館中です)

東京都北区王子にある「飛鳥山公園」。桜をはじめとしたお花見スポットとして名高い公園ですが、実は、子どもが喜ぶメルヘンでかわいい遊具や夏の噴水、大人もじっくり学べる文化遺産を備えた飛鳥山3つの博物館など、おすすめポイントがいっぱいなんです。

家族連れやママ友同士、シニアまで、誰でも楽しめる「飛鳥山公園」をご紹介します!

片道2分、眺望抜群のモノレール「アスカルゴ」で山頂へ

飛鳥山公園は、飛鳥山の山頂に位置しています。ふもとから歩いて行くこともできますが、せっかくなのでこちらの公園の名物である「アスカルゴ」に乗って行くのがおすすめです!

クルマを駐車場にとめて、本郷通り沿いを王子駅方面に歩いて行くと「あすかパークレール・公園入口駅」が見えてきます。そこから「アスカルゴ」に乗車できます。

あすかパークレール公園入口駅

公園入口駅。電車の場合はJR京浜東北線・王子駅中央改札を出て左に進むと着きます

アスカルゴは、自走式モノレール方式の斜行昇降施設「あすかパークレール」を走る車両の名前。2009年7月に、車いすやベビーカー利用者など、みんなが飛鳥山公園を利用できるように作られました。

あすかパークレールの車両

かたつむりに似たかたちの車両がかわいい

この「アスカルゴ」、なんと無料で利用できるんです!駅の乗車場で並んで待ち、アスカルゴが到着したら順番に乗車するというのんびりしたルールが嬉しいですね。

アスカルゴ乗車口

「時刻表は?」と聞くと、「誰かが乗ったら発車するんだよ」と係の方が教えてくれました

エレベーターのように、駅に設置してある乗車ボタンを自分で押して乗りこみます。

中に入ってみると、車内は外から見て想像したよりずっと広い!窓際には計6人分の座席、中央にはベビーカーが2台は入れそうなスペースがあります。

アスカルゴ車内

四方がガラス張りのアスカルゴからは、公園の木々や王子の街を見渡せます

アスカルゴに乗車したら、扉の横にあるボタンを押してドアを閉めます。「山頂」か「公園入口」どちらかの行き先ボタンを押すと出発です!

アスカルゴ車内の運転ボタン

エレベーターに似た、馴染みのあるボタン

地上との標高差17.4メートルを、分速30メートル、傾斜角度24度でゆっくり登っていきます。車窓からは迫力のある景色が広がり、思わずテンションが上がりますよ!

約2分で、あすかパークレール山頂駅に到着。冷暖房完備もうれしいポイントです。ぜひ乗車してみてください!

【飛鳥山モノレール(あすかパークレール)】

■乗車料:無料
■運転時間:10:00~16:00
■運転日:12月29日から1月3日までを除く毎日(ただし、保守管理などによる運休有)
■保守日:毎月第1木曜日は、点検整備のため10:00~12:00まで運行停止
※強風等悪天候の場合は、安全確保のため運転を中止する可能性あり。詳しくは東京都北区の公式ホームページをご確認ください

東京でいちばん低い山にある、日本最初の公園

あすかパークレール・山頂駅を降りると、正面には飛鳥山公園の案内図があります。

飛鳥山公園案内図

山頂駅は飛鳥山公園案内図の右端に位置しています

山頂駅から始まる散策路に沿って、まずは点在する石碑を紹介しながら飛鳥山公園の歴史に触れていきましょう。

東京でいちばん低い「飛鳥山」!

飛鳥山公園は、東京一低い山「飛鳥山」の山頂に位置する公園です。

2006年、北区が独自に測量したところ、東京都でいちばん低い山と称されていた港区の「愛宕山(標高25.7m)」よりも低いと確認されたそうです。

飛鳥山公園にはそれを示す公共基準点として、公園案内図のちょうど裏あたりに、「山頂モニュメント」が設置されています。

飛鳥山の山頂モニュメント

「飛鳥山 標高二十五・四米」と記されています

幕末の思想家・佐久間象山作!「桜の賦の碑」

山頂駅を背にして左手の道をまっすぐ進むと、右側に石碑が見えてきました。「桜の賦の碑(通称・桜賦の碑)」です。

飛鳥山公園桜賦の碑

佐久間象山(さくましょうざん)が桜の花に託して憂国の情をうたった「桜賦の碑」

幕末の志士たちに影響を与えた、佐久間象山。この石碑は、門弟の勝海舟・北沢正誠・小松彰らによって1881年に建設されました。

東京都指定有形文化財「飛鳥山碑」

「桜賦の碑」を背に、左側の道をさらにまっすぐ進み、ひとつめの分岐を右に行くと、東京都指定有形文化財「飛鳥山碑」が見えます。

東京都指定有形文化財飛鳥山の碑

徳川吉宗が飛鳥山に植樹を行い、王子権現社に寄進した経緯が記されています

1720年から翌年にかけて、八代将軍徳川吉宗は、1,270本もの桜を植樹。楓や松なども加えて景観を整備しました。

それから一般庶民に解放された飛鳥山は、桜の季節のみならず四季を通じた景勝地として、庶民の憩いの場に。1737年、それを記念して建設されたのが「飛鳥山碑」です。

江戸時代から300年に渡り愛されてきた場所だと思うと、感慨深いですね!

日本最初の公園!「飛鳥山公園」

飛鳥山公園は、日本で最初の公園としても知られています。

1873年、上野公園・芝公園・浅草公園・深川公園とともに、最初の太政官(だじょうかん)公園のひとつに指定され、「日本最初の公園」になりました。

「飛鳥山碑」の右隣にある石碑「飛鳥山の歴史」にも、飛鳥山の経緯が記されています。

飛鳥山の歴史の石碑

「飛鳥山の歴史」によると、江戸時代にはカワラ投げや土皿を遠くに飛ばす遊びが行われていたそう

他にも、園内では「平和の女神像」「明治三十七八年戦役記念碑」など、全部で10もの石碑・銅像を見ることができますので、散策しながら見つけてみてくださいね。

メルヘンな遊具は遊び方無限大!

散策路を進んで行くと、子どもたちの歓声が聞こえてくる児童エリアの入口にたどり着きます。

飛鳥山公園児童エリア入口

夢あふれる雰囲気の児童エリアはまさに子どもの世界

飛鳥山公園といえばこれ!「お城の遊具」

まず目に入るのが、中央にあるお城の遊具。まるで童話に登場しそうなデザインの、メルヘンなお城です。

飛鳥山公園お城の遊具側面

360度さまざまな工夫が施されているお城に、思わず子どもが駆け寄ります

お城の遊具は大きく2段に分かれています。上段ではらせん階段を使ったり、見晴台や砦で遠くを見渡したり。下段では石や取っ手、くぼみを使って登ったり、お城の斜面を駆け上がったり、すべり降りたり。すべり台は何種類もあって、その遊び方は無限大!

近づいてみると、山の傾斜は意外と急です。小さい子はパパやママと一緒に遊ぶといいですね。

飛鳥山公園お城の遊具すべり台

すべり台はちょっぴりスリリング

大迫力!大きなゾウのすべり台

児童エリアの入口側から、お城の遊具を越えたところには、ゾウのすべり台があります。

一瞬「本物のゾウさん!?」と見間違うほど、リアルで迫力のある大きいゾウのすべり台は、思わず近寄ってみたくなるでしょう。

飛鳥山公園ゾウのすべり台

今にも動き出しそうなゾウのすべり台

誰も並んでいないタイミングを見計らって、私もすべってきましたよ!

登り階段のすきまからは、ゾウの背中や足元が見えて、まるで本当にゾウの背に乗るような臨場感!頂上からの景色は、タイに旅行したときにゾウに乗って散歩したときと同じでした!

すべり台の勾配はかなり急です。シュッと一瞬ですべり降りてしまいました。大人も楽しい!!

飛鳥山公園ゾウのすべり台で遊ぶ女性

すべり台の下は、ゾウの体に包まれる安心感がありほっこり

子どもの発想は自由で面白いですね。鼻にぶら下がったり、角につかまってみたり。なんとゾウの踵に座って読書をしている子もいました!

細かな気遣いが嬉しい、幼児向け遊具

児童エリア奥の広場には、幼児向けの複合遊具がありました。

全体的に低めに設計されているので、ママやパパが地上からでも子どもをサポートしやすいのが嬉しいです。公園デビューまもない小さい子も安心して遊べます。

飛鳥山公園乳幼児向け遊具

遊具の周りには、地面にやわらかい木屑が敷き詰めてあってふかふか

幼児向け遊具の隣には、サラサラとした砂が入った、砂場もあります。

幼児用遊具の奥に広がる芝生の広場は、シャボン玉で遊ぶ親子や、バドミントンを楽しむ学生、シートを敷いてお弁当を食べる家族連れなどで賑わっていました。

他にもたくさんの遊具が

児童エリアの遊具は、お城の遊具を中心に、360度ぐるりと囲むように配置されています。

児童エリアの入口からお城の遊具を正面に見た左側には、リス、キリン、ゾウやカバなど、かわいい動物たちが並んでいます。

飛鳥山公園動物のモニュメント

「私はリス!」「ぼくはキリン!」と、好きな動物に走っていく子どもたちの姿が目に浮かびます

そして、動物たちのそばにはランダムに配置された白い壁が並ぶ迷路のような遊具や、大きな砂場もあります。

砂場の隣には、赤・黄・青の3色屋根がかわいいお家が並んでいるのも目をひきます。おままごとにはもってこいですね!

飛鳥山公園3色のお家の遊具

窓もついているカラフルなお家は女の子に人気がありそう

他にも、ジャングルジムやうんてい、ブランコなど、遊具が盛りだくさん。1日中飽きずに遊べること間違いなしです!

鉄道ファンにも人気!乗って遊べて気分は運転士さん

飛鳥山公園は、引退した都電や蒸気機関車が保存されていたり、新幹線や在来線、貨物列車などの列車が見えるスポットがあったり、鉄道ファンにもたまらない公園です!

木造の車内がノスタルジックな都電「6080」

児童エリア入口前に展示されている黄色い車両は、「都電6080」。1978年4月まで、都電荒川線を実際に走っていた車両です。

飛鳥山公園の都電6080

1949年製造。「6000型」と呼ばれている車両です

この車両は、中に入ることができます。きれいに保存された車内は、木造の床や椅子に温かみがあってノスタルジック。まるで当時にタイムスリップしたよう!

都電6080の車内

ペンキの剥げた手すりや、木が擦り減った椅子からはこの車両が走っていた当時の息づかいを感じます

車両の先頭と後方には運転台があり、ハンドルを触って遊ぶことができます。この日も子どもたちが順番に運転ごっこをしたり、窓から外を覗いたりしてとても楽しそうでした。

現役の車両は、王子駅から飛鳥山公園脇を通り抜けていく「都電荒川線」で見ることができます。ラッピング車両も多く、見ていて楽しい気持ちになりますよ。

圧巻のスケール!「蒸気機関車D51853」

「都電6080」のお隣で、ひときわ目立っていたのが1943年製造の「蒸気機関車D51853」。1972年6月まで走っていた車両です。

黒く大きな蒸気機関車

愛称は「D51(デゴイチ)」。重厚感のあるボディがかっこいい!

操縦席でたくさんの機器に囲まれると、本物の運転士になった気分。窓から見おろせば驚くほどの高さがあり、蒸気機関車のスケールの大きさを体感できます。

蒸気機関車の運転室

1,942,471.3Kメートル走行。実際に走っていた歴史を感じます

動輪や主連棒、空気圧縮機など、蒸気機関車の仕組みを間近で見ることができます。お父さんの解説を聞きながら見学している子もいました。

蒸気機関車の外装

動輪の大きさに圧倒されます!

電車が見えるスポットもたくさん!

飛鳥山公園は電車が見えるスポットとしても有名で、鉄道好きの方からも愛されています。

飛鳥山公園の山頂、お食事処「飛鳥山さくら亭」裏のデッキからは、東北・上越新幹線や京浜東北線、高崎線、宇都宮線、貨物列車など、さまざまな列車を見ることができます。

公園の側を走る電車と新幹線

まるでジオラマのように、次から次へと列車がやってきます

夏におすすめ!遊水施設で思いきり水遊び

児童エリアから階段を下りると、多目的広場があります。大きな噴水とじゃぶじゃぶ池のような水遊び場があり、夏はたくさんの子どもたちで賑わいます。

夏の飛鳥山公園の噴水

水音が涼しい噴水。夏には多くの来園者が集まります

階段を隔てて2カ所に分かれている水遊び場には、小さな滝があり、川岸を思わせる作りになっています。階段の下をくぐると行き来できるので、子どもたちの冒険心がくすぐられそう。

夏の飛鳥山公園の水遊び場

子どもたちの嬌声が聞こえてきそうな、夏の水遊び場の様子

周りを木々に囲まれている水遊び場は、夏でも日陰が多くて涼しそう!夏に訪れたら、ぜひ水遊びを堪能してくださいね!

【噴水・水遊び場】

■水施設の運転期間:5月上旬~7月上旬(土日祝日のみ)、7月中旬~ 9月下旬(毎日運転)
※第1・第3金曜日は清掃のため運転中止
※運転日は毎年変わりますので、北区ホームページ等でご確認ください

能舞台に狛犬!まるで宝さがしのよう!?

まだまだある!飛鳥山の見どころをご紹介します。

誰でも利用できる!野外ステージ「飛鳥舞台」

多目的広場の北側には、能舞台をイメージしたヒノキ造りの野外ステージ「飛鳥舞台」が設置されています。

観客席は階段状になっていて、見やすく、座りやすく工夫されています。舞台中央に植えられた一本松がいかにも能舞台らしい!

春には満開の桜の花に囲まれる飛鳥舞台。桜が舞い散る屋外ステージなんて、想像するだけでわくわくしますね。

飛鳥山公園の野外ステージ

お堀に囲まれた、ヒノキ造りの飛鳥舞台

野外ステージ(飛鳥舞台)は、東京都北区に申請すれば、誰でも利用することができます。

【野外ステージ「飛鳥舞台」】

■利用時間:9:00~12:00、13:00~16:00 ※半日単位での利用になります
■使用料:区民の方一回(半日)4,930円、区民以外一回(半日)7,390円
※詳しくは北区公式ホームページをご確認ください。

飛鳥明神の遺物!?2基の狛犬

多目的広場から、スロープを下り飛鳥山公園を出ると、目の前に明治通りがあります。

公園を背に、明治通りを渡って右手側に進んだ音無橋信号付近、音無親水公園側から飛鳥山公園の斜面を見ると、2基の狛犬を発見!

この狛犬たちは、昔、飛鳥山に祀られていた飛鳥明神の遺物と言われています。

飛鳥山公園2基の狛犬

あすかパークレール・公園入口駅右下辺りにあります

実はこの狛犬たち、高いところに位置しているので、飛鳥公園沿いの歩道からは見えません。

一見分かりにくい場所にあるので、狛犬たちを発見したときは「あった!」と思わず声が出てしまいます。宝探し気分でぜひ探してみて!

四季折々の景色も楽しみのひとつ

飛鳥山公園では、季節ごとに色とりどりの花が咲き誇り、来園者の目を楽しませてくれます。

八代将軍徳川吉宗が愛した、飛鳥山公園の桜

徳川吉宗の命によって桜が植えられて以来、飛鳥山公園は桜の名所として名を馳せてきました。

園内の桜は約600本。そのうちソメイヨシノが約400本植えられているそうです。他にも、サトザクラや、シダレザクラ、ヤエザクラなど15種類の桜が植えられています。

飛鳥山公園に咲く満開の桜

桜が満開に咲き誇った多目的広場階段の様子

飛鳥山公園の桜の開花時期は、おおよそ3月下旬から4月下旬。一番早く咲く桜、カワヅザクラやカンヒザクラは2月中旬ごろから開花します。桜の満開は例年4月上旬ごろです。

【お花見について】

■開花時期:3月下旬〜4月下旬
例年開花時期に桜祭り(北区さくらSA*KASOまつり)開催。飲食店の出店やイベントあり
■ライトアップ:開花期間中、例年日没〜21:00
※レジャーシートの利用可
北区公式ホームページの「飛鳥山公園さくらマップ」もご参考ください

約1330株の紫陽花が彩る「飛鳥の小径」

初夏を迎えると、飛鳥山公園の西側(JR線側)のふもと、上中里駅まで続く「飛鳥の小径(あすかのこみち)」を、約1,330株の紫陽花が彩ります。

飛鳥山公園に咲く紫陽花

飛鳥の小径に沿って約350mにわたって植えられている紫陽花

飛鳥山公園で咲く紫陽花は、ガクアジサイとセイヨウアジサイの2種類です。「飛鳥の小径」沿いを走る JR京浜東北線、高崎線、宇都宮線などの車窓からも紫陽花を見ることができます。

紅葉の時期の散歩道も趣がある

多くの木々が生い茂る飛鳥山公園。秋には、イロハモミジ、オオモミジ、トウカエデなどの紅葉を楽しむことができます。

飛鳥山公園の紅葉の見ごろは、例年10月下旬~11月中旬ごろです。

飛鳥山公園の紅葉

紅葉した木々と石灯篭が続いて趣があります

また、4~5月に見ごろを迎える約10種・15,000株のツツジも見ごたえがあり、アスカルゴの乗客や、公園の沿道を通行する人たちを楽しませてくれます。

文化遺産もいっぱい!飛鳥山公園の博物館

飛鳥山公園児童エリア側には、3つの博物館が並んでいて、興味深い展示や体験的に学べる企画など、知識欲をそそられます。

無料の紙すき体験が人気!「紙の博物館」

飛鳥山公園がある「王子」は、渋沢栄一により、明治初期に製紙工場が設立された日本の“洋紙発祥の地”です。

児童エリアの奥にある「紙の博物館」では、日本の伝統的な「和紙」、近代日本の発展を支えた「洋紙」の両面から、紙の歴史・文化・産業を学ぶことができます。

紙の博物館入口

紙の博物館。2020年に展示内容・設備がリニューアルされました【提供:紙の博物館】

入口から少し進むと右側に、展示室「紙と産業」があります。ここでは、主に洋紙にまつわる展示を見ることができます。

抄紙機のある展示室

紙の原料や製造機械、模型などを展示。現代の製紙産業について学べます【提供:紙の博物館】

紙を抄く機械・抄紙機(しょうしき)の誕生と、原料が木材になったことで、大量生産が可能になり、製紙産業が発展していったそうです。ふだん何気なく使っている紙も、背景を知ることで見方が変わりますね!

続いて、階段を上がり3階へ。紙について体感的に学ぶことができる展示室「紙の教室」があります。

紙の教室の入口

子どもが飽きない仕掛けがたくさん!楽しみながら学習できるのがうれしい【提供:紙の博物館】

紙の原料となるパルプが入った筒を、ハンドルを回すことで、ひっくり返したり、戻したりして、紙の作り方とリサイクルの仕組みを体験しながら学べます。

他にも、原料の違う紙を実際に触り比べて、楮(こうぞ)・綿・竹など原料による紙の違いを体感したり、パソコンのクイズで紙について学習したり、楽しく学べる工夫が凝らされています!

さらに階段を上がった4階には、展示室「和紙と文化」があります。

年季の入った印刷物と木の塔

展示室を入って正面に展示されている「百万塔(ひゃくまんとう)・陀羅尼(だらに)」【提供:紙の博物館】

木製の「百万塔」の中に収められた「陀羅尼」は、現存する年代のわかる最古の印刷物。無垢浄光陀羅尼経(むくじょうこうだらにきょう)と呼ばれる経典の一部が印刷されています。貴重な展示物ですね。

常設展に加え、年に3回ほどの企画展も開催されているそうです。ぜひ足を運んでみてくださいね!

また、土日に開催される「紙すき教室」では、牛乳パックを再生した原料を使って、オリジナルはがき、またはしおりを作ることができます。

紙の博物館での紙漉き体験の様子

木製の漉き枠で1回漉きます。上手にできるかな?【提供:紙の博物館】

「紙すき教室」は、これを目当てに訪れる来館者も多い人気のイベントです。事前申し込みは不要。入館料は必要ですが、紙すき教室は料金無料で体験できます。
※詳しくは、公式ホームページでご確認ください

入館料が割引に!

入館時にタイムズクラブ会員証を提示すると、なんと入館料が割引に!詳細は下記の「特典内容を見る」ボタンからご確認ください。

【紙の博物館】

■入館料:一般400円、小中高200円
※お得な3つの博物館「三館共通券」、団体割引あり
■開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
■休館日:月曜日(国民の祝日・振替休日と重なる場合は開館)、国民の祝日・振替休日直後の平日、年末年始、臨時休館日
■公式サイト:https://papermuseum.jp/ja/
※新型コロナウイルス感染防止・拡散防止のため、当面の間、開館時間、休館日、展示内容などが通常と異なります。必ずホームページでご確認ください

江戸時代の花見も窺える!「北区飛鳥山博物館」

「紙の博物館」の左隣には、北区の歴史・民俗・自然が学べる博物館「北区飛鳥山博物館」があります。

北区飛鳥山博物館外観

飛鳥山の地で暮らしてきた人々の暮らしや道具を見ることができます【提供:北区飛鳥山博物館】

常設展示では、北区や近隣地域の考古、歴史、民俗や自然等が、1つの象徴展示「豊島郡衙の正倉」と14のテーマで展示されています。

展示されている花見弁当

江戸時代のお花見の際の弁当を再現した「花見弁当」も展示されています【提供:北区飛鳥山博物館】

ぜひ見てほしいのは「中里貝塚剥ぎ取り標本」。平成12年9月に、国指定史跡として指定された日本最大級の貝塚「中里貝塚」から剥ぎ取った貝層(地中に貝類が堆積して層をなしたもの)が展示してあります。

下から上まで約4.5mと巨大な展示物。実際の貝塚は幅約100m、長さが500mから1kmとのことですから、中里貝塚はかなりの規模だったのですね。

中塚貝塚剥ぎ取り標本

カキとハマグリが中心。縄文時代の生活をうかがい知ることができます 【提供:北区飛鳥山博物館】

入口階の2階では、年に2回、春と秋ごとにテーマを変えて企画展が開催されているほか、夏休みには子ども向けの企画展も開催されています。

3階の飛鳥山アートギャラリーは、第1展示室では北区ゆかりの画家「大野五郎」の油絵、第2展示室では北区在住の人間国宝「奥山峰石(おくやまほうせき)」の鍛金工芸作品が、それぞれ定期的に作品を入れ替えながら展示されています。飛鳥山アートギャラリーへの入場は無料です。

アートギャラリー第2展示室

北区にゆかりのある2人の芸術家の作品を見ることができます【提供:北区飛鳥山博物館】

飛鳥山公園散策の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

【北区飛鳥山博物館】

■常設展示観覧料:一般300円、65歳以上150円、小中高100円
※お得な3つの博物館「三館共通券」、団体割引あり
■開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
■休館日:月曜日(国民の祝日・振替休日と重なる場合は開館)月曜日が開館の場合、その直後の平日、年末年始
■公式サイト:https://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/

新一万円札の“顔”渋沢栄一の歩みを知る「渋沢史料館」

※2020年7月現在、休館中です

「北区飛鳥山博物館」の左隣には、渋沢栄一の活動を広く紹介する「渋沢史料館」があります。

2020年に22年ぶりに展示・内装などをリニューアルし、飛鳥山にあった栄一の邸宅・飛鳥山邸の変遷をパノラマの景色で堪能できるコーナーや、画像で飛鳥山邸を体験する「渋沢栄一さんぽ」、関連図書を閲覧できる「青淵書屋(せいえんしょおく)」などが設置され、より充実した施設になっています。

渋沢史料館外観

かつて栄一が住んでいた旧渋沢邸跡地に建っています【提供:渋沢史料館】

生涯に約500の企業を設立・育成し、約600の社会公共事業や民間外交にも尽力した渋沢栄一は、2024年度をめどに発行される新一万円札の“顔”でもあります。

常設展示では、3つのテーマ「ふれる」「たどる」「知る」で、渋沢栄一の生涯をひも解きます。「渋沢栄一をたどる」では、栄一の91年の生涯を、年齢ごとのユニットで展示してあります。

渋沢史料館展示室のユニット展示

展示ユニットの引き出しの中には、渋沢栄一に関する情報が詰まっています【提供:渋沢史料館】

“日本の資本主義の父”と呼ばれる栄一の偉業は目を見張るものばかり。数多くの企業の黎明期にかかわった実績を深く知り、本当に驚きました。新紙幣の“顔”となるのも納得です!

渋沢史料館を出て右に向かい、1つめの角を左に曲がると、国指定重要文化財「晩香盧(ばんこうろ)が見えます。

国定指定重要文化財晩香盧

木造瓦葺き平屋建ての洋風茶室。木々の緑に映える赤い屋根とクリーム色の壁がかわいらしい!

1917年に栄一の喜寿を祝して清水組(現清水建設)四代目、清水満之助が謹呈した建物です。内外の賓客を迎えるレセプションルームとして使用されていました。

晩香廬の近くには、「青淵文庫(せいえんぶんこ)」もあります。1925年に竣工した鉄筋コンクリートと煉瓦造の建物で、こちらも国指定重要文化財です。

国定指定重要文化財青淵文庫

渋沢家家紋「丸に違い柏」に因んだ、柏の葉デザインのステンドグラスやタイルが美しい洋館

栄一の書庫として、また接客の場としても使用されていたそうです。

【渋沢史料館】

■入館料:一般300円、小中高100円
※お得な3つの博物館「三館共通券」、団体割引あり
■開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
■休館日:月曜日(国民の祝日・振替休日と重なる場合は開館)月曜日が開館の場合、その直後の平日、年末年始、臨時休館日
■公式サイト:https://www.shibusawa.or.jp/museum/index.html

ランチにおすすめ!お食事処、カフェ

飛鳥山公園には、ランチが楽しめるお食事処とカフェがあります。

児童エリアにあるお食事処「飛鳥山さくら亭」では、軽食と甘味を楽しむことができます。

飛鳥山さくら亭の外観

「飛鳥山さくら亭」。児童エリア3色のおうちの遊具のすぐそばにあります

お店のおすすめはオリジナルメニューの「さくらうどん」。お花見スポットの飛鳥山公園らしい、桜の塩漬けが添えられています。

他にも、夏季限定の冷汁うどんや、いなり寿司が付いている冷汁セットなどがあり、かき氷などの甘味メニューも豊富。児童エリアから近いので、気軽に利用できますね!

静かにゆったりくつろげる!「カフェ・ヴァーチュ」

飛鳥山博物館の3階にある「カフェ・ヴァーチュ」は、児童エリアの賑やかな雰囲気とはうってかわって落ち着いたお店。ベビーカーや車いすでも入店できるバリアフリー構造です。

落ち着いた照明のカフェ店内

公園や博物館鑑賞の帰りに利用したい休憩スポット「カフェ・ヴァーチュ」

お店のおすすめは、ミートスパゲッティの上にハンバーグが乗った「ミートハンバーグ(780円)」。一品で2つの味が楽しめます。お持ち帰りもできる「飛鳥山おはぎ(380円)」も、おいしいと評判!

コルクボードに貼られたメニュー

流行のタピオカドリンクやリンゴのような形をしたアイスケーキなど、SNS映えしそうなメニューもありました

注文を受けてから一杯ずつ淹れる“挽きたて、淹れたて”のこだわりのコーヒーは、飛鳥山散策の休憩におすすめです。

【カフェ・ヴァーチュ】

■営業時間:10:00~17:00※軽食の提供は11:30~15::00
■定休日:月曜日(月曜祝日時営業、翌平日休み)
■公式サイト:https://www.asukayama.jp/stroll/st-06.html

見どころいっぱいの飛鳥山公園に遊びに行ってみて!

見どころいっぱい、遊び場いっぱいの飛鳥山公園。季節ごとに違う楽しみのある、何度でも訪れたくなる公園です。ぜひご家族やお友達を誘って遊びに行ってみてください。

アクセス&駐車場情報

【クルマでお越しの場合】
首都高速中央環状線 ・新板橋ICでおりると、そこから約6分で到着します。(首都高速中央環状線・王子北ICからは約10分)

■駐車場:普通車21台(1台30分150円)
※駐車場は本郷通り沿い、西ヶ原駅寄りの場所にあります
※花見の時期は大変混雑しますので、公共交通機関のご利用をおすすめします

すぐ近くにタイムズパーキングもありますので、合わせてご利用ください。

\最大料金が設定されている場所も!/

タイムズパーキングを見る

【電車でお越しの場合】
最寄り駅はJR京浜東北線・王子駅で、中央口か南口を出てすぐです。

都電荒川線・飛鳥山駅、王子駅前駅からも歩いてすぐで、東京メトロ南北線・王子駅からは徒歩約5分、西ヶ原駅からは徒歩約7分です。
※飛鳥山モノレール「アスカルゴ」の乗り場はJR京浜東北線・王子駅中央改札の近くにありますので、アスカルゴに乗る場合は王子駅の利用がおすすめ

■バスについて
都バス・北区コミュニティバス【Kバス】の停車場も近くにあります。コミュニティバスは駒込駅などを通る王子・駒込ルート[8][20]をご利用ください。
※詳しくは公式ホームページをご確認ください

※この記事は取材時点の情報です
※表示価格は取材日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

※お出かけの際は、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、3密を避け、手洗い・アルコール消毒・咳エチケットを心掛けましょう。また遠方へ行かれる場合は、移動手段の選択にもご配慮ください。
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