広々とした庭園

一年中楽しめる!桜、紅葉、雪吊りの景色…六義園の見どころ10
駒込(東京都)

2019/2/28 更新

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自然あふれる都会のオアシス、「六義園」

東京都・文京区に、「六義園(りくぎえん)」という日本庭園があるのをご存じですか?

都内にありながら自然が豊かで、“風光明媚”という言葉がピッタリな場所です。今回は、そんな六義園の見どころをご紹介したいと思います。

そもそも六義園ってどんな場所?

六義園は、五代将軍徳川綱吉の家臣・柳澤吉保が1702年(元禄15年)につくった大名庭園です。

7年かけて池を掘り山を築いた庭園は、造園当時から小石川後楽園とともに江戸の2大庭園として評判だったそう。

明治時代には岩崎弥太郎(三菱創設者)の所有となり、その後、昭和13年に東京に寄付されて一般公開がスタート。昭和28年3月31日には国の特別名勝にも指定された庭園です。

六義園の地図

現在の六義園の地図

■■名前の由来■■

六義園の名は、古今集の和歌の分類の6体(そえ歌、かぞえ歌、なぞらえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌)に由来したものです。

昔は日本風に六義園を「むくさのその」と呼んでいたそうですが、現在は漢音読みで「りくぎ」と読む習わしから「りくぎえん」と読むそうです。

【見どころ1】六義園をぐるりと囲む「レンガ塀」

六義園に着いてまず目に入るのが、こちらの重厚感のある立派なレンガ塀。六義園は、園全体が高さのあるレンガ塀で覆われています。

重厚感あるレンガ塀

外からは園内が見えません

“江戸時代につくられたのに、なぜレンガ塀が?”と思った方もいるかと思いますが、実はこれらは第二次大戦後、文化財として整備する時期の前後につくられたものなんです。(現在のレンガは近年改修)

正門入口

正門入り口もレンガでつくられています

和の庭園に洋風のレンガが使われているのは不思議な感じがしますが、歴史の移り変わりが感じられます。ぜひ、こちらも入る前に注目してみてくださいね。

【見どころ2】読めばより楽しくまわれる「解説とパネル展示」

入園すると、入口の近くに六義園について書かれた展示があります。こちらを読んで歴史背景を知れば、より六義園を楽しめますよ。

入口近くにある展示

六義園を所有していた岩崎家のことなどが綴られています

また、内庭大門には、六義園のモデルとなった和歌山市に関する展示もあります。

和歌山市に関する展示

紀州(現在の和歌山)の名勝が庭園内に再現されています

写真やイラスト入りで分かりやすく書かれていますので、ぜひ、じっくり読んでみてください。

【見どころ3】池がつくり出す雅な風景「出汐湊・中の島」

六義園の最大の見どころは、やはり大きな池・大泉水を中心とした風景ではないでしょうか。風が静かな日は、水面に鏡のように映る景色にも注目です。

中の島

大泉水の中央あたりには、ぽっかりと浮かぶ「中の島」という島があります。こちらは現在、島内に入ることはできませんが、対岸から島の景色を楽しむことができます。

対岸から見た中の島

対岸に見えるのが中の島です

中の島には、イザナギ・イザナミの故事にちなんだ「せきれい石」のほか、妹山(いものやま)・背山(せのやま)という人工的につくられた山もあります。

人工的につくられた二つの山

妹は女性のこと、背は男性のことで、中の島は男女の間柄を現しているそうです。

出汐湊

こちらの「出汐湊(でしおのみなと)」は、和歌山県の和歌の浦をモデルにした場所です。

海に見立てられた大きな池

池を海に見立てています

近くの看板にある和歌の浦の写真と見比べてみると、確かにカーブの感じが似ていますね。

和歌の浦の風景

ちなみに出汐という言葉は、舟が港に入るために満潮を待っていることと、夕方になり月が海上に出るのを待つことの2つの意味があるそうです。

日本庭園では“月”が大切にされていて、六義園ではほかにも月に由来する地名が多くありますので、探してみてはいかがでしょうか?

【見どころ4】造園時の世界観がわかる「名所を標す石柱」

六義園は、実は和歌の世界を具現化したような場所で、“和歌のテーマパーク”と称する方がいるほど。和歌の歌枕の定番「和歌の浦」をはじめ、和歌にちなんだ名所などがなんと88カ所もあります。

その場所にはこのような石柱が立っていますので、お見逃しなく。

和歌にちなんだ名所にある石柱

ここは指南岡(志るへの岡)の和歌の世界を現した場所

ただ、石柱が立っているのは、現在32カ所のみ。もっと詳しく知りたい方は、園内で販売しているガイドブック(310円)を購入するか、ボランティアガイドさんによる案内(無料。土日祝のみ)を利用してみてください。

【見どころ5】重厚感のある美しい橋「渡月橋」

園内には六カ所に橋が架けられていて、景観のアクセントになっています。

こちらの渡月橋(とげつきょう)は、大きな岩の上に2枚の板のような岩が組み合わさったもの。和歌にちなんだ88カ所の名所のうちのひとつでもあります。

岩の上に岩が組み合わさった橋

秋には紅葉もキレイです

ちなみに、橋はいずれも当時の趣が残されていて、手すりや柵がありません。ですので、渡る時には十分気をつけてくださいね。

【見どころ6】高台から園内が見渡せる「藤代峠」

藤代峠(ふじしろとうげ)は園内で一番高い築山で、標高は35m。山頂へは階段でのぼれるようになっています。

山頂へと続く階段

こちらの階段をのぼっていきます

頂上は「富士見山」と呼ばれ、昔は遠くに富士山と筑波山が見えたそうです。今でも園内の中の島などが見渡せ、とても良い眺望ですのでのぼってみてくださいね。

山頂の景色

山頂にはベンチもあり、座って休めます

【見どころ7】日本情緒あふれる「滝見茶屋、つつじ茶屋」

園内には、「滝見茶屋」「つつじ茶屋」と呼ばれる茶屋があります。(現在はお茶が飲めるわけではなく、建物のみ)

こちらは岩崎家が庭園の修復を行う際に、増設したものだそう。滝見茶屋は再建されたものですが、つつじ茶屋はつくられた当時の姿を残しています。

滝見茶屋

滝見茶屋は渓流の近くにあり、腰をおろして森の中のような景色と川のせせらぎを楽しめます。

丸いあかりが灯っている茶屋

ほの暗いなかに灯る丸いあかりが素敵です

奥には目の形のような窓がふたつあり、そこからも外の景色が見られます。

目の形に似た窓

雰囲気のある窓です

都会の喧騒を忘れて、のんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?

つつじ茶屋

つつじ茶屋は、明治時代からある、戦災を免れた貴重な建物です。ところでなぜつつじ茶屋かというと、実はこちらの柱と梁にはつつじの古木材が使われているんです。

つつじ茶屋外観

屋根は風情のある茅葺屋根

まわりにはモミジの木があり、秋の紅葉時期にもおすすめのスポットです。

【見どころ8】本格的な抹茶が味わえる「吹上茶屋」

滝見茶屋とつつじ茶屋をご紹介しましたが、園内には実際にお抹茶を楽しめるお茶屋さんもあります。

それがこちらの、「吹上茶屋(ふきあげちゃや)」。

吹上茶屋外観

吹上茶屋。大泉水の近くにあります

吹上茶屋では、大泉水を眺めながらお抹茶をいただくことができます。茶室だとちょっと緊張してしまいますが…こちらなら気軽にお抹茶を楽しめますよ。

客席から見える景色

赤い和傘とモウセン敷きが景色に華を添えています

お抹茶は、オーダーするとお店の方が運んできてくれます。上生菓子もついてきますので、お抹茶と一緒に味わってみてはいかがでしょうか?

抹茶と上生菓子

抹茶と上生菓子のセット600円

上生菓子(練りきり)は季節によって見た目が変わり、桜の時期には桜モチーフのものが出ることも。訪れた日は、先ほど見た「つつじ茶屋」が描かれていました。

上生菓子のアップ

細かく再現されていて、食べるのがもったいないです

こちらの和菓子は、本郷通りにある「こうさぎ」というお店のものだそう。六義園から近いので、お菓子が気に入った方は帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

お土産もあります

吹上茶屋では、お土産にピッタリな持ち帰り用のお菓子の販売も。瓦せんべい、人形焼き、ゆず羊羹(季節限定)は、ここでしか買えない六義園オリジナルのものです。

並べられている菓子土産

【左から】ゆず羊羹(季節限定)650円、人形焼760円、瓦せんべい700円

お菓子のほかにも、手紙に香りを添える文香やオリジナルのマスキングテープ、提灯などもありますので、チェックしてみてくださいね。

グッズ土産

来園の記念にいかがでしょうか?

◆営業時間…9:00~16:45(L.O.16:30)
◆メニュー…抹茶セット(上生菓子つき)(夏は冷やしあり)、甘酒(夏は冷やしのみ)、水(ペットボトル)、麦茶(ペットボトル)

【見どころ9】ランチにもピッタリな「休憩所兼売店」

園内には、ランチが食べられる「休憩所兼売店」もあります。

休憩所兼売店外観

休憩所兼売店。正門の近くにあります

メニューは、おぼろうどん、山菜うどん、きつねうどん、たぬきうどんのほか、みそおでんやお餅などがあります。

注文口周りに貼られているメニュー

おしるこや甘酒も。ほっと落ち着くようなラインナップ

おすすめは、花かつおとおぼろこんぶがたっぷり入った「おぼろうどん(お茶つき700円)」

濃い色の汁がかかったうどん

うどんの上で花かつおが躍っています

おぼろこんぶから出るとろみと旨味が、うどんによく絡まりおいしいです。花かつおや水菜ともよく合います。

うどんのアップ

スープは関東の定番である醤油ベース

おぼろうどんが食べられるところは意外と少ないのではないでしょうか?ぜひ、六義園に来た際には食べてみてくださいね。

また、休憩所兼売店では、飴やこんぺいとう、開運グッズなど、ちょっとしたお土産も店頭で販売しています。

ずらっと並べられたお土産

500円以下で気軽に買えるものが多いです

88歳の畳職人がつくった鍋敷きなど珍しいものもありましたので、のぞいてみてはいかがでしょうか?

◆営業時間…9:00~16:45(L.O.16:30)
◆メニュー…うどん、お餅、みそおでん、甘味、珈琲など

【見どころ10】桜や紅葉など「四季折々の自然」

六義園には多種多様な草花が植えられていて、季節ごとに違った表情が見られます。

【春】桜の絶景

六義園といえば有名なのが、内庭大門の広場にある「しだれ桜」。かなり大きく、見るものの心を惹きつける圧倒的な存在感の桜です。

存在感のあるしだれ桜

高さ約15m、幅約20mのしだれ桜。例年3月下旬頃に開花します

「エドヒガン」という品種で、樹齢は約70年。大きいですが、意外と若い桜なんです。ソメイヨシノよりも早く咲きますので、ひと足早く春気分を味わいたい方にもおすすめの桜です。
※4月に入ってから満開になる年もあります

開花時期にはライトアップも行われ、暗闇に浮かぶ幻想的な夜桜を楽しむことも。ピンクのグラデーションがキレイです。

ライトアップの様子

ライトアップはイベント期間中の日没~21時(最終入園は20時半)

昼も夜も素敵ですので、可能であればぜひ両方見ていただきたいです。

園内にはほかにも、ソメイヨシノやヤマザクラなど約40本の桜が植えられています。開花情報は毎年公式ホームページにもアップされますので、そこで確認ください。

■■お花見情報■■

◆開花時期:しだれ桜…例年3月中旬~下旬 そのほかソメイヨシノなど…4月上旬頃
◆ライトアップ時期:例年3月中旬~4月上旬
※2019年は3月21日~4月3日
◆レジャーシートなど敷物の利用NG(ベンチがあるので、そちらを利用)
※お花見の時期には臨時売店も出店
◆入園料あり
◆トイレ4カ所(洋式、和式)
◆混雑情報:お花見の時期は一日混み合いますが、開園すぐの時間なら比較的ゆっくり過ごせます。早起きをして、朝イチを狙ってみてはいかがでしょうか。

【初夏】あじさい

5月下旬~6月頃には、「あじさい」が見頃になります。園内には約15種1,000株のあじさいが植えられていて、見応えがあります。

白と青色のアジサイ

日本の在来種であるヤマアジサイやガクアジサイなどが植えられています

新緑も美しく、園全体から生命力が感じられる季節です。ゴールデンウィーク後のこの時期は混雑が落ち着いているので、ゆっくり園内をまわりたい時にもおすすめです。

【秋】モミジなど紅葉

六義園は紅葉の名所としても有名で、11月中旬~12月上旬には、園内の木々が赤や黄色に染まります。

池にかぶさる紅葉

紅葉する木は約560本。鮮やかな色味が美しいです

紅葉の時期には、中の島など、園内の数カ所でライトアップも行われます

暗い水面にうつる紅葉

ライトアップはイベント期間中の日没~21時(最終入園は20時半)。水面にうつる紅葉が見事!

江戸時代からの日本庭園と現在の技術が融合した、不思議で美しい空間を堪能してみてください。

【冬】雪吊りや雪囲い

11月~2月頃には、園内で雪吊りや冬囲いが見られます。雪吊りとは、雪の重みで枝が折れないように、高い柱を立ててその天辺から張った縄に枝を結ぶ技法。

雪の少ない六義園でも、冬の景色を飾る装飾として松の木につけられています。

クリスマスツリーのような雪囲い

クリスマスツリーのようなその見た目は、冬の風物詩になっています

園内では、霜除けと呼ばれる、寒さに弱い植物を守るための藁細工を見ることも。傘地蔵みたいな姿が可愛らしいです。

雪に映える藁細工

雪がふるとより一層、情緒的な雰囲気に

また、園内には針葉樹も多いので、冬でも緑を楽しむことができます。

ぜひ、冬にも足を運んでみてくださいね。

【お役立ち情報1】入園料金・開園について

六義園に入るには、下記の入園料がかかります。

◆入園料:一般300円、65歳以上150円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
※みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料公開
※再入場不可
◆営業時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
※ライトアップなどイベント時は21:00(最終入園20:30)
◆休園日:年末年始(12/29~1/1)
◆庭園ガイド(無料):土・日・祝
(午前11時と午後14時の1日2回)

おトクな年間パスポート1,200円(65歳以上600円)もありますので、利用してみてはいかがでしょうか?

なお、お花見の時期や紅葉の時期は混雑しますので、前売り券の購入がおすすめです。

サービスセンター外観

前売り券は園の窓口のみでの販売になります

【お役立ち情報2】施設や設備などについて

六義園は87,809㎡(東京ドーム約2個分)と広いので、1周1時間くらいかかります。茶屋や売店を利用するなら、所要時間は2時間くらいみておいたほうが良いかもしれません。

なお、階段やすべりやすい場所などもありますので、ヒールではなく歩きやすい靴がおすすめです。

また、園内には100円ロッカーもありますので、荷物はこちらに預けられますよ。(※使用後100円は戻ってきます)

手荷物を預けられるロッカー

小サイズも中サイズも100円です

【お役立ち情報3】子ども連れについて

六義園は、子ども連れで来園される方も多くいます。正門近くのサービスセンター内には授乳室もありますので、赤ちゃん連れでも安心です。
※別途、オムツ替えシートがあるトイレもあり

救護室兼授乳室の看板

救護室兼授乳室。利用する時はスタッフさんに声をかけてくださいね

なお、園内はベビーカーが使えますが通れない場所もありますので、園内にある車いすルートをご参考ください。

車いすルートを示した看板

園内の数カ所にこのような看板があります

正門付近にはベビーカー置き場もありますので、そこに置いてまわることもできます。ちなみにベビーカーのレンタルはありませんので、ご注意を。

【お役立ち情報4】公園アプリについて

六義園では土日祝にボランティアによる無料ガイドを行っていますが、スマートフォン用のアプリ「Tokyo Parks Navi」でもガイドを受けることができます。

園内の要所に近づくと、端末が自動で反応してスポットの詳細情報をテキストや音声、動画で教えてくれますよ。ほかにも便利な機能がありますので、ぜひ、利用してみてください。

さいごに

以上、六義園の見どころなどをご紹介しました。

子どもを連れてのんびり散策してもよし、カップルでデートに来てもよし、ひとりで歴史に浸るもよし…さまざまな年代の方に楽しんでいただける場所だと思います。

六義園周辺の不忍通りや本郷通り沿いにはカフェや雑貨屋さんなどが数軒あるので、合わせて立ち寄るのもおすすめです。

まだ訪れたことがないという方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

アクセス&駐車場情報

【クルマでお越しの方】
首都高速5号池袋線を利用の場合、最寄りは護国寺ICでそこから約15分。首都高速中央環状線を利用の場合、最寄りは新板橋でそこから約15分です。

※六義園は不忍通り(都道435号線)と本郷通り(都道455号線)が交差する近くにあります。迷ったら不忍通りか本郷通りに出ると分かりやすいです。

■駐車場について
六義園に駐車場はありませんので、不忍通り沿いにあるタイムズ文京グリーンコート、もしくはタイムズ本駒込第15などにとめましょう。

\最大料金が設定されている場所も!/

六義園周辺の駐車場を見る

【電車でお越しの方】
最寄り駅はJR山手線、東京メトロ南北線・駒込駅で、そこから徒歩7分です。都営地下鉄三田線・千石駅からは徒歩10分です。

■入口について
なお、通常は不忍通りの近くにある正門しか開門していませんが、お花見時期やイベントの時などは駒込駅近くの染井門も開門しています。

※この記事は2019/2/28時点の情報です
※表示価格は更新日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

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