穴が並ぶ急斜面のアップ

関東近郊の日帰り穴場スポット、吉見百穴は一人でも、家族でも楽しめる場所だった!
吉見(埼玉県)

2015/10/08 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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埼玉に穴だらけの場所がある?

「埼玉の吉見に穴だらけの施設があるんだけど行ったことある?週末のお出かけにオススメだよ。」

埼玉在住の友人からもらった住所情報を元に、半信半疑で吉見町へ向かいました。

吉見ってこんな場所

ところで、埼玉県にある吉見町ってご存じですか?
吉見町は埼玉県のほぼ中央、都心から50km圏に位置しています。全国的に有名な吉見百穴(よしみひゃくあな)をはじめ、平成20年に国指定史跡となった武蔵松山城跡など、数多くの文化財が残されています。

また埼玉県1位の生産量を誇る「吉見いちご」の産地であり、いちご狩りも体験できます。

入った瞬間に穴!穴!穴!「吉見百穴」

岩肌にずらりと並ぶ横穴と階段

とにかくたくさんの横穴が!全部で219基あります

観覧料(大人300円、小学生200円、小学生未満無料)を払って施設に入場すると飛び込んでくる、穴だらけの風景!これはいったい何なのでしょうか?

施設内の説明によると、古墳時代後期~終末期(6~7世紀頃)に作られた日本一の規模を誇る横穴墓群で、大正12年3月に国の史跡に指定されたそうです。つまり古代人のお墓なんです。

ここを眺めているだけで2時間くらいは楽しめそう。日本にもこんな風景があったのか・・・。

洞窟の中は、軍事工場跡

入場してすぐ、気になる入口が。

岩山に開いた洞窟の入り口

冒険心をくすぐる雰囲気

この巨大な洞窟は、昭和20年頃に地下軍事工場用として、左右約500mにわたり山腹に掘られたもの

薄暗い照明だけが並ぶ洞窟内

実際はかなり暗く、独特の雰囲気

高感度のカメラで撮影したためこのようになっていますが、実際には、薄暗くしっとりとした空気が漂っています。
一年中ひんやりしていて、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

この横穴については不明点も多く、例えば横面にあるくぼみは、何のために掘られたのか分かっていないそうです。おそらく荷物置き場として利用されていたのでは、とのことですが詳細は判然とせず・・・。そういうところも不思議でワクワクしますね。

フェンスが張られた通行禁止区域

奥は通行禁止。過去には飛行機エンジンの製造も

現在は入れるのはごく一部で、実際には10倍以上の長さなのだそう。

穴の内部に入ってみる

さあ、正面の階段を上っていきましょう!横穴は大小様々なのですが、現在入ることが出来る横穴は数基ほど。入口が小さかったり、傾斜が強く危険であったり、保存状態を保つために一部の横穴にしか入ることができません。

横穴が並ぶ岩山に中央通路の階段

ここから見ると角度がきついですが、ゆっくり上れば大丈夫

階段の上の方まで登ったところにある横穴に入ってみます。 ひとつひとつ穴の形や大きさが異なり、古代人がひとつひとつ掘っていたことを実感します。

横穴の入り口

内部は中腰にならないと入れません

横穴の内部をのぞいてみると、脇には棺を置くスペースがあり、その部分だけ若干くぼみになっています。残りのスペースには、故人のゆかりのものなどが置かれていたのでしょうか。

削られた落書きと苔に覆われた内部

コケの生え方に歴史を感じます

戦後から保存活動を始めたため、その間の落書きなどの跡が付いています。でも言い換えると、この落書きも1000年、2000年後に遺産になるかも?

とっても貴重なヒカリゴケ

穴を後にして階段を下りるとこんな看板が。

天然記念物ヒカリゴケ自生地の看板

厳重なフェンスが張られています

ヒカリゴケはコケの一種。平野に自生するのは植物分布上非常に貴重なことから、昭和3年11月に国指定天然記念物になっています。関東ではごくごく一部でしか見られない光景なんです。どれどれ、そっとのぞいてみましょう~。

穴から覗いて見たヒカリゴケ

光り方がキレイ!

見えました!手前じゃなくて、中央左から奥にかけて、光り方が美しいコケが、ヒカリゴケです!自然に発する光ではなく、外からの光を反射しているのだそう。写真で見ると暗いですが、実際に目で見ると本当にキレイなんです。

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格安で埴輪・勾玉体験ができる!

吉見百穴の構内にあり、町内から出土した土器や石器をはじめとする貴重な埋蔵文化財の展示・公開をしている「吉見町埋蔵文化財センター」。勾玉や埴輪づくり体験もできます。

吉見町埋蔵文化財センター外観

センターへの入館は無料ですが、吉見百穴の入園料が必要です

資料館内展示物

資料館には吉見で出土された土器などが

古墳時代から江戸時代にかけて吉見の遺跡や古墳で発掘された石器や土器、土偶、中世の壷などが展示されています。

手作り体験の教室内

道具の整ったスペースでゆったりと制作できます

勾玉・埴輪づくり体験はこちらで行います。良いポイントなのが、最初に教え方だけ職員の方よりレクチャーを受けて、自分のペースで作れるところ。

台に並んだカラフルな勾玉や紐

カラフルなパーツでオリジナルの勾玉を

勾玉づくり体験(350円~)は、まず勾玉のベースとなる天然石をヤスリで削っていきます。比較的作りやすいとのことで、従来の勾玉とは異なるオリジナルの形にする方もいるそう。

琥珀まがたまストラップの見本

みんな形が違って個性的で良いですね

こんなものが作成できます!基本的には削るだけなので、お子さんでも色々な形に加工しやすいですよ。

右手を挙げている可愛い2体の埴輪

安定感バツグンの埴輪さん

こちらは埴輪づくり体験(500円)。けっこう大き目のねんどなので、埴輪を2つ作ったり、逆に2つ分のねんどで特大の埴輪を作ったりする方もいるとのことです。

棚に並んだ沢山の埴輪たち

制作者の元へ届けるため乾燥中の埴輪さんたち

子どもたちが作った作品が乾燥されています。制作して1カ月ほど乾燥させると完成です!

絶品いちごソフトを探して「いちごの里よしみ」へ

吉見百穴を満喫したあとは、クルマで県道27号線を走って 10分の場所にある「道の駅いちごの里よしみ」へ。ここの道の駅、お子さんを持つ父ちゃん母ちゃんにとって良い場所なんです!

道の駅いちごの里よしみの広場

わんぱく広場

ご覧の通り、遊具がとっても充実!この日も小さいお子さんがたくさんいて、賑やかな声が響いていました。

赤と緑の可愛い滑り台

みんな大好きローラーコースター

ローラーコースター、鉄板の遊具です。ただ、お子さんが盛り上がりすぎてなかなか帰れないのが父ちゃん母ちゃんの悩みですね(笑)

吉見いちごをたっぷり使ったソフトクリーム

絶対に食べていただきたいのが、こちらで販売されているソフトクリーム。

ソフトクリーム屋に並ぶお客さん

味のある雰囲気のお店です

一つ350円で、バニラ、いちご、ミックスの3種類があります。 バニラは北海道産ミルクを使っています。もう美味しいに決まってますね。

いちごとミックス

いちごのつぶつぶが入ってます!

こればっかりは言い表せないのですが、濃厚なのに後味さっぱりないちごで本当に美味しいです!ミックスも相性抜群!

JA吉見直売所外観

スイーツを食べたあとは、お買物タイム

こちらはJA吉見直売所。いちご(11月下旬~5月中旬)はもちろん、地元産コシヒカリやトマト・キュウリ、手作りクッキー、手作りみそなど吉見の農産物を格安で売っています。

自信を持ってオススメできるコースです!

いかがでしたか?都会じゃ味わえない吉見の穴場スポット。吉見にはほかにも吉見観音(安楽寺)、岩室観音、黒岩横穴墓群、B級グルメの吉見あぶら味噌など、穴場スポットやグルメがたくさん!それはまたの機会にご紹介しますね。

まだ予定の決まっていない週末、都内の観光スポットはもう飽きてきたけどなんだかなあ、とお出かけ先に悩んでいるお父さん!この週末はご家族で吉見にお出かけしてみませんか?

※この記事は2015/10/08時点の情報です
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