
横須賀の海を見るならココ!絶景スポット3選
横須賀(神奈川県)
公開日: 更新日:
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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神奈川県の横須賀市に、「猿島」という無人島があるのをご存じですか?
無人島=何もない…というイメージですが、猿島には要塞として使用されていた時の遺構があり、その風景がまるで映画『天空の城ラピュタ』のようだと話題になっています。
毎年約20万人が訪れています
また、猿島は海水浴や釣り、バーベキュースポットとしても人気の観光地で、いつも多くの人で賑わっています。
今回は、そんな猿島の楽しみ方を、詳しくご紹介して行きたいと思います!
※公開日時点の情報です。島内の状況は変更になっている場合があるので、最新情報を公式ホームページでご確認ください
猿島は陸続きになっていない島なので、交通手段は船のみです。
自家用ボートでの入島も禁止されていますので、三笠公園のお隣にある「三笠桟橋」から出ている船を利用しましょう!
三笠桟橋入り口
乗船券は、三笠桟橋のすぐ近くにある発券所で販売しています。土日や休日は行列ができますので、時間には余裕を持って行くのがおすすめです。
平日も天気が良いと多くの人で賑わいます
乗船は、出航時間の5分前から。発券所の横には屋内の待合室があり、乗船までそこで待つことができます。
フェリーは一度に約150〜200人が乗船可能
※潮位などの影響で定員を減らす場合もあり
船内にはデッキの席のほか、屋内のソファ席もあります。乗船したら、好きな場所に行きましょう!
天気が良い日はデッキがおすすめ!
乗船時間は、約10分。心地良い潮風を感じながら景色を眺めていると、あっという間に猿島に到着しますよ。
緑に包まれた島です
【無人島・猿島航路フェリー】
◆乗船料金(往復):大人1,500円、小学生750円
※小学生未満は大人1名につき1名無料
※ペット禁止
※別途、猿島公園入園料(中学生を除く15歳以上500円、小・中学生250円)がかかります
◆猿島行き出航時間:9:30~16:30
※1時間1便
※気象・海象で変更の場合あり
※繁忙時は臨時便が出る場合あり
※季節により一部出航時間が変動します。最新の出航時間は公式ホームページをご確認ください
猿島は明治時代に要塞が造られ、昭和20年の終戦まで首都防衛の拠点として使用されていましたが、現在は「猿島公園」として整備されていて散策しながら要塞の遺構を見ることができます。
猿島公園マップ。東京ドーム約1.2個分の広さです
要塞跡にはそれぞれ説明のパネルなどがありますが、より深く猿島を堪能したい方は、専門ガイドさんによる「史跡見学ツアー」がおすすめですよ。
※2024年6月現在、史跡見学ツアーは実施していませんが、約30分/60分で島の見どころをめぐるガイドツアーを実施しています。実施日時などは公式ホームページをご確認ください
※台風などの影響により、現在は見学できない場所もあります。最新の情報は直接施設までお問い合わせください
今回はTOKYO BAY Navigatorの黒田さんにガイドをお願いしました
散策のスタートは、ゆるやかな坂道から。散策路は緑に囲まれていて、神秘的な雰囲気です。
木漏れ日がキレイです
坂道のカーブ付近で注目して欲しいのが、壁にある無数の穴ぼこ。ガイドさんによると、こちらは銃弾の跡だそうです。
中央の丸い穴が銃弾の跡
猿島は先が見えない構造になっているので、武装解除の際に連合軍がこのような威嚇射撃を行ったんだとか。ちなみに、猿島では実戦が行われたことはなかったそうです。
坂を上がると、煉瓦の建物と石垣に囲まれた「切通し」が目に飛び込んできます!
人工物と自然が調和しています
こちらは外部からの侵入を防ぐため、わざと見通しの悪い造りになっています。
勾配があり、奥までは見えません
切通しに並ぶ煉瓦の建物は、兵士の宿舎や弾薬庫として使用されていたもの。年季が入っていて、歴史を感じます。
弾薬庫。内部は漆喰塗りになっています
ちなみに、猿島にある煉瓦の建物は明治14~17年に造られたものは「フランス積み」、明治20年代以降に造られたものは「イギリス積み」でできています。それぞれ煉瓦の積み方の違いにも、注目してみてくださいね!
フランス積みは煉瓦の長い面と短い面、交互に並んでいます
なお、現在の切通しは木道になっていますが、昔は土の上に飛び石が置かれた簡易的な道だったそうです。
木道から昔の道が垣間見られます
切通しにはほかにも、苔むした石垣や草が生い茂る階段などがあり、見どころがたくさんあります。
どこを撮ってもフォトジェニックです
細かい部分にも目を凝らすと、色々な発見がありますよ!
切通しの先には、フランス積み煉瓦のトンネルがあります。こちらは明治17年に造られたものですが、今でもほぼ当時のまま形が残っています。
トンネルの入り口
ちなみに、フランス積み煉瓦の建造物はこちらを含めて全国に数件しか確認されていません。(ひとつは富岡製糸場)とても貴重なものなんです!
侵入者から出口付近が見えないよう傾斜がある造りになっています
トンネルは猿島要塞の中心になっていた場所で、トンネル内には司令室などの部屋が並んでいます。
山頂付近へ抜ける連絡通路もあります
なお、こちらのトンネルは暗くて自然とカップルが手をつなぐ…ということから「愛のトンネル」の通称も。ロマンチックですね!
デートにもおすすめのスポットです
トンネルを出た先は、三叉路になっています。
こちらは“ジブリの『天空の城ラピュタ』に出てくる場所に似ている!”と話題を呼んでいる、人気のスポットです。
写真を撮る人が多い場所です
人工的な建造物と苔や緑などの自然が融合している感じが、映画を彷彿とさせるのではないでしょうか?
異世界感があります
根っこが張っている感じもラピュタっぽいです!
なお、三叉路近くの兵舎では、刻印が入った煉瓦を見ることができます。刻印が入った煉瓦を見られるのは猿島でここだけですので、お見逃しなく!
煉瓦が製造された名古屋の刻印が入っています
また、近くの弾薬庫では、砲弾を運ぶ穴を見ることも。弾薬庫の天井にありますので、こちらも見てみてくださいね。
ここで滑車を使い持ち上げられていました
三叉路をさらに進み島の奥へ行くと、砲台跡が数カ所あります。大砲自体はもうありませんが、その面影が残っています。
中央の水たまりの部分が大砲が置かれていた場所
島の左奥にある砲台跡は見通しがよく、海と空の絶景が眺められますよ。
水平線がキレイに見えます
なお、砲台は数カ所に置かれていたものの、実戦で使用されたことがあるのは島の中央付近にあるこちらの場所だけ。
トンネルのような場所は大砲を放ったあとに避難するところです
太平洋戦争の際、米軍機にむかって放ちましたが、8,000mしか飛ばなかったため飛行機には届かなかったそうです。
島の左奥には階段があり、下に降りられるようになっています。100段の急な階段なので、気をつけて降りましょう!
階段からは海が見えます
階段を降りると、「日蓮洞窟」という洞窟があります。この洞窟は日蓮上人が海で遭難してこちらの島にたどり着いた際に、避難したと言われている場所です。
日蓮洞窟。現在は入れませんが、奥まで続いているんだとか
ちなみに、猿島という名前の由来は日蓮上人が遭難した際に、白いサルが現れてここへ導いてくれた…というのが名前の発祥と言われているそうです。
※諸説あり。現在の猿島にはサルはいません
島の中央付近にある展望広場には、防空監視所跡の姿も。
昔はここで異常がないか監視していました
ここは『仮面ライダー』の撮影が行われ、ショッカーの基地という設定で使用されました。仮面ライダー好きの方は、必見ですよ!
この形、見覚えないでしょうか!?
散策の所要時間は、ゆっくりまわって1時間程度。歩きやすい靴がおすすめですが、そこまで急勾配なところはなく、老若男女楽しめる場所だと思います。
ひとりでじっくりまわるも良し、カップルで仲良くまわるも良し…ぜひ、散策してみてくださいね!
続いてご紹介する楽しみ方は、「バーべキュー」!猿島はバーベキュースポットとしても有名で、休日は多くの人で賑わっています。
GWや夏休みなどは特に賑わいます
バーベキューの機材は、島内にあるレンタルショップで借りられます。炭やコンロなど島外からの機材の持ち込みは禁止なので、ご注意を。※テーブルやパラソル、タープの持ち込みは可
レンタルショップ。調理道具も借りられます
バーベキューセットのレンタル代は5,000円です
なお、食材の販売はありませんので、島に来る前に購入しておきましょう!
※2024年6月現在、猿島へ直接届けてくれる食材店があります。詳細は公式ホームページをご確認ください
軍手やお皿、焼き肉のタレなどは販売しています
バーベキューは、海岸沿いの砂浜で行います。屋根つきの場所はありませんが、パラソルがレンタルできますので日差しの強い日でも安心ですね!
なお、小雨でもパラソルやタープがあればバーベキューができますが、雨などで船が欠航の場合はレンタルも中止になりますのでご注意ください。
【猿島バーベキュー】
◆営業期間:
【3月1日〜10月31日】10:00~15:30
【11月1日〜2月末】10:00~14:30
◆予約制:公式ホームページから予約可。基本は予約制ですが、機材が空いていれば利用することも可能です。
夏限定ですが、猿島では海水浴を楽しむこともできます。
海水浴期間は毎年7月上旬~8月末頃。期間中はライフセーバーが常駐していますので、安心です!
※期間外は海に入れません
※状況により、海水浴場を開設しない年度もあります
遠浅の海です
海水浴期間には、島内の管理棟に手荷物カウンターと更衣・シャワー室も設置され、快適に海水浴を楽しめますよ。
ロッカーもあります
猿島では釣りもでき、実は釣り人のメッカになっています。竿などは持ち込むこともできますが、レンタルショップでも借りられますよ。
レンタルはこちらの釣り竿としかけセット、つりエサがセットで2,000円
※11〜2月は2,300円
しかけセットはこちらの2種類があり、好きな方を選べました。
どちらもエサをハリにつけて使います
釣りができる箇所は、島の奥にある岩場「オイモノ鼻」と港の近くにある砂浜の計2カ所。レンタルショップの横にマップがありますので、そちらを確認してくださいね。※遊泳区域内の釣りは禁止
「ヨネノ根」も釣りポイントですが、訪れた時は崩落のため閉鎖中でした
岩場は複雑な地形が魚の絶好の隠れ家になっていて、時期によりアイナメ・カサゴ・メバルなどの根魚が狙えます。
カニや貝などもいますので、磯遊びにもおすすめの場所です!※海藻類・貝類の採取は禁止
ちなみに、釣り方がわからない…という方のための猿島のスタッフさんが釣り方の情報を下記のサイトで教えてくれています。初心者の方は、こちらをチェックしてみてくださいね!
猿島は無人島ではありますが、「オーシャンズキッチン」というレストランがあり、猿島グルメを味わうことができます。
テイクアウトレストラン「オーシャンズキッチン」
メニューは横須賀や猿島の食材を使用したものが中心で、ご飯系からデザート系まであります。揚げ物も豊富で、猿島わかめと横須賀野菜を混ぜた猿島揚げ、地魚をまぜたさつま揚げなどが味わえますよ!
横須賀名物・海軍カレーもあります
※メニューの内容、価格は公開日時点のものです
購入したものはオーシャンズキッチンの近くのボードデッキかビーチ、もしくは多目的ホールで食べられます。
ボードデッキ。持ち込んだものもここで食べられます
今回、私は「猿島丼」をいただきました。地元産のワカメ、アカモク、シラス、卵などが入った猿島ならではのお料理です!
※2024年6月現在、猿島丼は販売していません
猿島丼(ドリンクは別料金)
しらすの塩っ気、ワカメの香り、アカモクのねばっとした食感などがマッチして、とても美味しいです!
磯の幸が詰まったひと品です
食べ応えがありますが、ヘルシーなのもうれしいですね!
【オーシャンズキッチン】
◆営業日:船が運航している日は毎日営業
◆営業時間:
【3月1日〜10月31日】10:00〜16:00
【11月1日〜2月末】10:00〜15:00
※ドリンク・軽食は10:00~、食事は10:30~
猿島には、屋内の多目的ホールもあります。こちらでも、食事をとったり、休憩ができますよ。
猿島に関する資料も展示しています
トイレは管理棟の一カ所のみです。夏休みなど繁忙期は仮設トイレも増設されますが、いずれも公園の入り口近くになりますので、散策前に寄っておくのがおすすめです。
※2024年6月現在、トイレは猿島桟橋の付け根・管理棟の2カ所にあります
地球にやさしいエコトイレが採用されています
GWなど連休は混雑し、特にバーベキューができる砂浜は多くの人で賑わい、混雑します。ゆっくりと過ごしたい場合は、平日をおすすめします。
猿島の楽しみ方をご紹介しましたが、いかがでしたか?独特の雰囲気が味わえる、とてもエキゾチックな場所です。
島全体の散策時間は1時間程度ですが、ランチをする場合は2時間見ておくのがおすすめです。なお、猿島は日帰りで楽しむ島で、泊まることは禁止されています。船の最終便は、必ず乗り遅れないようにご注意を!
【クルマで行く場合】
横浜横須賀道路・横須賀IC.を降り、本町山中有料道路を通って約10分で到着します。
■駐車場:専用駐車場なし。タイムズポイントがたまるタイムズの駐車場利用がおすすめです。
\最大料金があるところも!/
【電車で行く場合】
最寄り駅は京急線・横須賀中央駅で、そこから徒歩約15分です。
※この記事は更新日時点の情報です
※表示価格は更新日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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