
東京から約1時間!子どもが喜ぶ佐倉のおすすめスポット
佐倉(千葉県)
2024/12/19 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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以前、風情あふれる千葉の小江戸・佐原をご紹介しましたが、千葉にはほかにも昔の情緒が残る場所があるんです。
それが、千葉の北部に位置する「佐倉市」です。昔、佐倉城があった街(現在は城跡のみ)で、ところどころに城下町の名残が残っています。
※佐倉市のマップはこちら
今回は、そんな佐倉のおすすめスポットをピックアップしてご紹介します。
まずご紹介するのは、武士が江戸時代に暮らしていた住居「武家屋敷」。
武家屋敷通りと呼ばれているところに「旧河原家住宅」「旧但馬家住宅」「旧武居家住宅」の3軒があり、建物などを見学することができます。
このように3軒並んでいます。まずは旧河原家住宅で入館料を払いましょう
それぞれ外観も内部の構造も少しずつ違いますので、3軒とも見るのがおすすめ。旧河原家住宅、旧但馬家屋住宅、旧武居家住宅の順で右からまわるとスムーズです。
旧河原家住宅と旧但馬屋住宅は茅葺き屋根、旧武居家住宅は銅板葺き屋根です
こちらにある武家屋敷は、いずれもその昔、佐倉藩士が暮らしていたもの。建物の内部には昔の道具や藩士の生活に関する展示などがあり、当時の暮らしが垣間見られます。
※展示内容は変更になる場合があります
なお、旧河原家住宅は外からのみの見学になりますが、旧但馬家住宅と旧武居家住宅は建物の中にもあがれます。靴を脱いで、あがってみてくださいね。
※旧河原家住宅は、年6回特別公開をおこなっています。詳細は公式ホームページをご確認ください
旧但馬家住宅。佐倉市の有形文化財にも指定されています
歴史に思いを馳せながら、縁側に腰をかけてゆっくり…という過ごし方もおすすめですよ。
庭を眺めながらのんびりできます
こちらの武家屋敷では、年に数回、甲冑の試着会も開催。興味がある方は公式ホームページで実施日を確認の上、参加してみてくださいね。(※別途参加費)
◆営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
◆定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、年末年始(12月28日~1月4日)
◆入館料:一般250円、学生120円
※未就学児は無料
※土日祝は小中学生無料
◆アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約20分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約15分、京成佐倉駅から徒歩約20分
◆駐車場:10台(無料。大型車駐車不可)
武家屋敷
続いてご紹介するのは、武家屋敷のすぐ近くにある「ひよどり坂」。佐倉に来たら、ぜひ訪れていただきたい絶景スポットです。
入口にある看板が目印です
ひよどり坂は竹林に囲まれた古径(こみち)で、景観が江戸時代からほとんど変わっていないと言われています。
坂を下って行くと、青々とした見ごとな竹の群生と竹垣があり、風情にあふれています!
インスタ映えするスポットとしても話題を呼んでいます
ひよどり坂は、侍が佐倉城に行く時に通っていたことから“サムライの古径”とも呼ばれています。
坂道の全長は、約160m。整備されているので着物でも歩くことができますが、雨が降った後などは足元が滑りやすくなっていますので、ご注意くださいね。
◆営業時間:特になし。24時間立ち入り可能
◆アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約20分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約15分、京成佐倉駅から徒歩約20分
◆駐車場:坂の上にある武家屋敷駐車場(10台。無料。大型車駐車不可)、または佐倉城址公園自由広場駐車場を利用(無料。徒歩約8分)
◆犬を連れての通行可
ひよどり坂
武家屋敷・ひよどり坂から歩いて約10分、JR佐倉駅と京成佐倉駅の中間あたりに、「新町(しんまち)通り」という大通りがあります。
こちらは町民たちが住んでいた城下町の商店街で、江戸時代には旅籠や茶店など、多くの町屋で賑わっていたエリアです。街並み自体が残っているわけではありませんが、今でも昔の面影がところどころに感じられますよ。
新町通り。約700mほど続いています
ここでは、新町通りでおすすめのスポットをピックアップしてご紹介します。
新町通りのちょうど中央あたりに、明治45(1912)年創業の「小川園」というお茶屋さんがあります。
100年以上続いている老舗のお店です
こちらでは、煎茶をはじめ玄米茶やほうじ茶、創作茶や茎茶など、さまざまな日本茶が販売されています。
1階店舗。お茶のほか、千葉のお菓子も販売されています
小川園の2階は、「茶粋心(ちゃすいしん)」というお茶カフェになっています。お店は和と洋が合わさったレトロモダンな内装で、とても味のある雰囲気です。
※「茶粋心」は2022年7月より休業しています
テーブル席、座敷席のほか、半個室の席もあります
実はこの建物、元々は小川園初代会長の住居だった場所。一部改装を加えて、今の姿になったそうです。
店内には元々あったものがインテリアとして活かされています
こちらのお店は、佐倉で生産されている「佐倉茶」が飲める、日本唯一のカフェでもあります。佐倉茶は収穫量が少なく、店頭での販売はないそう。とても貴重なお茶です…!
カフェのメニューは佐倉茶のほか、季節のぜんざいやわらび餅、佐倉茶オレなどがあります。おすすめは、佐倉茶寒天と白玉あずきのセット。黒蜜・あずき・マーマレードをお好みで白玉と寒天につけていただきます。
佐倉茶寒天と白玉あずきのセット。お茶は佐倉茶がついてきます
甘味はいずれも手づくりで、あずきなどは佐倉産のものが使用されています。香りが高い佐倉茶ともよく合い、おいしいです。
なお、佐倉茶は廃藩置県で佐倉藩が解体された時、旧藩士のために生産がはじまったんだとか。有名な「掛川茶」のルーツでもあるそうです。
ちなみにカフェでは、夏はかき氷の販売も行っています。たっぷり盛られた氷にさっぱりとした甘さのソースがかかっていて、こちらもおすすめです。
販売期間は例年7~9月上旬頃。佐倉茶味の氷もあります
◆営業時間:9:00~17:00
◆定休日:日曜、祝日
◆アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約15分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約20分、京成佐倉駅から徒歩約15分
◆駐車場:店舗向かいの駐車場(約5台。無料)
小川園・茶粋心
新町通りの武家屋敷通り方面に、「蔵六餅本舗 木村屋」という老舗の和菓子屋さんがあります。
店内には上生菓子や最中、おまんじゅうなど和菓子がずらり
こちらのお店は、実はあんぱんで有名な「銀座木村屋」の2号店。明治15(1882)年の創業時はパンを製造していたそうですが、戦後に和菓子の販売をはじめたそうです。
おすすめは、佐倉銘菓として有名な「蔵六餅」。佐倉藩城主・堀田家の家宝である亀の甲のような「蔵六石」にちなんで作られた最中です。
こし餡、粒餡、白餡の3種類
餡は、北海道産のふっくらとしたあずきを使用。餡の中にはお餅も入っています。甘さ控えめで上品なあと味の最中で、お土産におすすめですよ。
もうひとつのおすすめは、「ル パティシエ ヨコヤマ」や千葉の学生さんたちとコラボしたこちらの「葉重(HAGASANE)」。ピーナッツの形をした、和洋折衷の創作菓子です。
葉重は最中のザクッとした食感が楽しく、中のレーズン入りクリームもおいしいです。千葉でしか買えませんので、ぜひチェックしてみてくださいね。
なお、店内にはイートインスペースもあり、お菓子をお茶と一緒に食べることもできます。
お店の一角にあるイートインスペース
また、木村屋では200円でお店の奥にある蔵の見学をすることも。
蔵の中には、創業時から現在まで小川園に代々伝わる古美術や写真など、貴重なものが展示されていますので、お時間がある方はぜひ、見学してみてくださいね。
蔵の内部には歴史を感じる品々が。2階もあります
◆営業時間:9:00~17:00
◆定休日:水曜(毎月10日、お盆、年末年始は営業)、元旦
◆アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約15分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約20分、京成佐倉駅から徒歩約15分
◆駐車場:店舗横の駐車場(約3台。無料)
蔵六餅本舗 木村屋
和のイメージが強い新町通りですが、通り沿いにはレンガ造りの西洋モダンな建物もあります。
新町通りでひと際存在感を放っています
実はこちらは、大正7(1918)年に川崎銀行として建築されたもの。その後、市役所や図書館などの役目を経て、現在は市営の美術館になっています。
一部の展覧会は有料になりますが、どなたでも入館は無料。時期により美術館の所蔵作品を展示した収蔵作品展もあり、こちらも無料で観覧することができますよ。
美術館では佐倉・房総ゆかりの作家作品を収蔵しています
また、こちらの美術館に来たら注目していただきたいのが、ところどころに置いてある休憩用の“椅子”。
あのイタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」の名作など、20世紀を代表するレアな椅子が揃っています。滅多に座る機会のない椅子ばかりですので、ぜひ、座ってみてくださいね。
左上から時計回りにエッグ・チェア、ジグ・ザグ、スリング・チェア、レッド・アンド・ブルー
※椅子の種類は変更になる場合があります
美術館の最上階である4階には、佐倉の町が見渡せる、眺望の良い休憩所も。天気の良い日は、筑波山も見えます。
景色を眺めながらひと休みしてみては?
ちなみに1階には、開放的な雰囲気のカフェもあります。スペシャリティコーヒーや甘酒ラテなどドリンクのほか、スイーツやサンドイッチなども味わえますよ。
カフェ「ブォナ ジョルナータ」。おしゃれなメニューが揃っています
無料で気軽に立ち寄れる佐倉市立美術館は、アートにふれあうだけでなく、佐倉散策の休憩スポットとしてもおすすめです。ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
◆営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
◆定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
◆入館料無料※特別企画展観覧料は有料
◆アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約15分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約20分、京成佐倉駅から徒歩約8分
◆駐車場:近隣の「夢咲くら館」駐車場利用(約50台。美術館利用の方は無料)
佐倉市立美術館
続いておすすめするスポットは、新町通りからクルマで約5分の場所にある、「国立歴史民俗博物館(通称:歴博)」。
こちらは、昭和56(1981)年に大学の共同利用機関として設置された博物館です。当初は関係者しか利用できませんでしたが、昭和58(1983)年からは一般公開されていて、どなたでも利用することができます。
博物館の外観。佐倉城址公園に隣接しています
展示室は「先史・古代」「中世」「近世」「民俗」「近代」「現代」の6つに分かれていて、展示物は、ぜんぶで約1万点と大ボリューム!
ここでは、ごく一部ですが個人的におすすめの見どころをピックアップしてご紹介します。
※展示内容の変更、または改装工事などにより一部閉鎖している場合があるので、最新の情報は公式ホームページをご確認ください
まず見ていただきたいのは、第1展示室。復元模型や復元画など、視覚的に分かりやすい展示が多くなっています。
中に入ると、こんな巨大なナウマンゾウがお出迎え!インパクト抜群です。
ナウマンゾウのほかにも、第1展示室には旧石器や弥生、縄文時代の人々などの等身大復元模型も。いずれも、発掘された骨や衣類をもとに研究して再現されています。
ほかにも第1展示室は土偶や土器、古墳など展示物がたくさんあります。可視化された展示がほとんどなので、普段博物館に行かない方でも、楽しめるのではないでしょうか?
歴史民俗博物館では、第4展示室「民俗」のフロアで妖怪の歴史に関する展示も。
特に「河童」の展示が充実していて、江戸時代~現代の河童象の移り変わりや、河童の模型などがあります。また、展示の中には河童の手のミイラ(復元)も…。
各地や各時代にそれぞれ河童の伝承があり、知的好奇心が刺激されました!
個人的に気になったのが、妖怪の世界の近くにある、「しぐさと呪文」の展示です。
こちらは魔除けのしぐさなど、現代にも残っている“おまじない”の一覧です。「痛いの痛いのとんでけー」など、使ったことがあるものもあれば、初めて聞くようなものもありました。
ネットが広まるはるか昔から受け継がれている言葉もあり、とても興味深かったです。言葉の詳細は近くにあるファイルに書かれていますので、こちらも見てみてくださいね。
第5展示室「近代」のフロアには、大正~昭和の浅草の街並みを復元した場所もあります。まるでタイムスリップしてきたかのような感覚になります!
また、第6展示室「現代」のフロアでは、昭和37(1962)年に建設された赤羽台団地のダイニングキッチンなどを実物大再現された場所も。
箸入れや食器、家電など細部まで当時のものが再現されていて、ノスタルジックな気分に浸れますよ。
当時は、このような新しい西洋の生活に、多くの人が憧れたそうです。
第6展示室「現代」のフロアでは、1964年に開催された東京オリンピックのポスターも展示されています。
半世紀以上前のものですが、今見ても色褪せないカッコよさです。ぜひ、こちらも見てみてくださいね。
博物館エントランスの屏風窓からは、まるで絵画のような景色を観ることができます。
春には、この窓から桜を見られるそう。ミュージアムショップとこちらの場所は無料で入れますので、ぜひ、立ち寄ってみてください。
館内には大規模なジオラマや映像展示などもあり、所要時間はかなり駆け足で見て2時間ほど。すべての展示を見るなら、少なくとも3時間以上は見ておいたほうが良いと思います。(じっくり見た場合、1日かかります)ぜひ、時間に余裕を持って来館くださいね!
「レストランさくら」も併設。古代米を使用したメニューなどが食べられます
◆営業時間:9:30~17:00(3~9月)、9:30~16:30(10~2月)※入館は閉館時刻の30分前まで
◆定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月27日~1月4日) ※その他臨時休館あり
◆入館料:一般600円、大学生250円、高校生以下無料
◆アクセス:クルマの場合、四街道IC・佐倉ICから約20分。電車の場合、京成佐倉駅から徒歩約15分※JR佐倉駅からは徒歩の場合約35分かかります。バスをご利用ください
※詳しいアクセス情報はこちら
◆駐車場:約250台(無料)
国立歴史民俗博物館
さいごにご紹介するのは、JR佐倉駅の近くにあるフランス料理のお店「シェ・ムラ」。
落ち着いた雰囲気のお店です
フランス料理は値がはるイメージですが、シェ・ムラのランチタイムなら、手頃な価格で本格的なフランス料理が楽しめますよ。
ランチコースは、3,300円のシェ・ムラランチコース(平日のみ)と、5,500円のちょっと贅沢ランチコースの2種類。今回は、シェ・ムラランチコースをオーダーしました。
オードブル、スープ、メインディッシュ、デザート盛り合わせ、パン、コーヒー(紅茶)のコースです
※2024年12月現在、オードブルはサラダに変更になっています
オードブルの海の幸テリーヌは、色とりどりの地元野菜やエディブルフラワー(食用花)などが盛られていて、とても華やか!
目にも楽しい一皿です
メインディッシュは魚料理または肉料理から好きなものを選択できます。※時期により内容は変わります
この日はチバザポーク(千葉県を代表する銘柄豚肉)のひとつである大吉ポークの肩肉を使用した、バスク風煮込みをチョイス。ほろほろとお肉がとても柔らかく、ボリュームもあり、舌もお腹も大満足でした。
付け合わせの野菜もおいしいです
デザートも、いずれもすべてお店で手作りしているもの。どれも丁寧に作られていて、旬の素材が生かされていますよ。
デザートの盛り付けも美しいです
また、毎年11~3月頃には鹿や猪のジビエ料理も食べられますので、ぜひ、その時期にも訪れてみてくださいね。
◆営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.13:00)、ディナー17:30~22:00(L.O.19:30)
◆定休日:月曜※その他、不定休日あり
◆1名から予約可(満席のことが多いので、予約がおすすめです)
◆アクセス:クルマの場合、四街道ICから約15分、佐倉ICから約10分。電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約1分
シェ・ムラ
以上、佐倉のおすすめスポットをご紹介しました。東京都心からクルマで約60分とアクセスが良く、非日常気分を味わいたい時におすすめの町です。
なお、佐倉では着物のレンタルや侍の衣装が着られる「サムライ散歩」などのイベントも行なっていますので、興味がある方は参加してみてくださいね。
※詳細はこちら
【クルマで行く場合】
四街道ICもしくは佐倉ICで降りましょう。そこから市街地まではそれぞれ15〜20分ほどです。
JR佐倉駅・京成佐倉駅周辺にはタイムズパーキングがありますので、そこにクルマをとめてレンタサイクルでまわるのもおすすめですよ。
自転車はJR佐倉駅前観光情報センターなどで借りられます(一日600円。電動は1,200円)
\最大料金が設定されている場所も!/
【電車で行く場合】
JR佐倉駅、もしくは京成佐倉駅を利用しましょう。目的地によって最寄り駅が変わりますので、事前にルートや行く場所を考えておくと良いと思います。
※この記事は更新日時点の情報です
※表示価格は更新日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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