
【道の駅特集】ホタル舞うふるさと「蛍街道西ノ市」に行ってみよう
下関(山口県)
2015/10/29 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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今回は、山口県にあるアートな街・宇部市をご紹介します。
最近、“ビエンナーレ”と呼ばれる美術展覧会の名前を耳にする機会が増えました。神戸ビエンナーレや中之条ビエンナーレなど、日本各地でビエンナーレが開催されています。そんなビエンナーレで注目を集めているのがここ宇部市の「UBEビエンナーレ」です。
その歴史は古く、もともとは1961年に「宇部市野外彫刻展」として開催されたのが始まりです。
ちなみに“ビエンナーレ”とはイタリア語で「2年に1度」という意味。それが転じて、2年周期で行われる展覧会が“ビエンナーレ”と呼ばれるようになりました。
日本最古であり、コンクール形式の野外彫刻展としては世界最古の彫刻展といわれています。
今回はそんな「UBEビエンナーレ」を中心とした宇部市のアートな取り組みをご紹介します。
※記事は過去の開催の一例です。最新の開催情報は公式ホームページをご覧ください
早速、「UBEビエンナーレ」をのぞいてみましょう。開催概要は以下の通りです。
■会期
例年10月上旬〜12月下旬頃まで(偶数年に開催)
※彫刻ライトアップあり
※最新の開催情報は公式ホームページをご確認ください
■会場
UBEビエンナーレ彫刻の丘(ときわ公園内)
※年度により会場が異なる場合があります。最新の開催情報は公式ホームページをご確認ください
■入場料
無料
■公式ホームページ
http://ubebiennale.com
「UBEビエンナーレ」の選考作品は野外彫刻展示場に展示されています。
ときわ湖をバックに彫刻が映えます
それでは、過去の受賞作品をご紹介しましょう。いきなりですが、こちらが第26回の大賞(宇部市賞)作品!
大賞(宇部市賞)
作品名:宇部の木
その名の通り、宇部の木を2カ月かけて掘り出した作品です。普段、目にすることがない根をあらわにすることで、見えていない部分への洞察力、視野を広げてくれる、そんな作品です。
他の受賞作品も一部ご紹介しましょう。
宇部興産株式会社賞
作品名:空をみんなで眺める
宇部マテリアルズ賞
作品名:水土の門-Ⅱ/天地を巡るもの
山口銀行賞
作品名:UNTITLED
毎日新聞社賞
作品名:Transmigration
こちらの鹿は何でできてるかわかりますか?木のように見えますが、実はブロンズなんです。素材にも注目してみてください!
受賞作品以外で個人的に気に入った作品はこちら!
作品名:宇部市のための凹みスタディ
こちらの作品は折りたたまれていて、全て開くと宇部市の形になるのだそうです。
ドラゴンのような第3形態(?)が気になります
他にも遊び心のある作品が。
作品名:orange
リンゴの色をした「作品名:orange」というバナナの形をした作品です。ややこしい・・・。
訪れた時は、ときわミュージアム内で入選作品の模型も展示されていました。「UBEビエンナーレ」の開期中にはこのような展示も開催される場合がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
惜しくも受賞を逃した作品たち
「UBEビエンナーレ」にあわせて、宇部市では様々なアートイベントが開催されています。その中から宇部市北部を中心に開催されている「うべの里アートフェスタ」をご紹介します。
ときわミュージアムから会場の1つである旧吉部(きべ)小学校までは、クルマで1時間程度。そちらに向かいつつ、途中でランチをいただくことにしました。
ランチで立ち寄ったのは「楠こもれびの郷」にある「古民家 倉~sou~」さん。こちらも「うべの里アートフェスタ」の会場の1つになっていて、施設内にある温泉への通路に作品が展示されています。
期間によって展示物内容は変わります
「古民家 倉~sou~」さんは、その名の通り古民家を改装したカフェです。
落ち着きます
この日は、肉と魚のメイン料理が選べるランチセットをいただきました。
秋刀魚は骨まで食べられるほど柔らかくて絶品。
デザートの梨の自家製ジャムもおいしかった~
「UBEビエンナーレ」を見て回り、空腹になっていたお腹を幸せで満たしてくれました♪
「楠こもれびの郷」には、その他にも温泉「くすくすの湯」や農産物直売所「楠四季菜市」、農家レストラン「つつじ」に田舎のパン屋さん「クルール」と様々な施設が入っています。お立ち寄りの際は、そちらも見てみてください。
「くすくすの湯」
帰りがけに立ち寄ってみてはいかがでしょう
農産物直売所「楠四季菜市」
新鮮な野菜狙いなら朝一で
農家レストラン「つつじ」
おかずなどを選んでいくスタイルです
田舎のパン屋さん「クルール」
人気の米粉パン
お腹も満たされ、いよいよ「うべの里アートフェスタ」の一会場である旧吉部小学校へ!
・・・と、その前に1カ所立ち寄りです。アートフェスタのポスターにも使われていた、旧船木鉄道で使われていたトンネルへ。まるで「千と千尋の神隠し」に出てきたトンネルのよう。
通り抜けると異世界に入り込んでしまいそう・・・
旧吉部小学校から徒歩数分のところにありますので、会場と併せてご覧ください。
そして、会場である旧吉部小学校へ。
使われていない廃校が会場です
訪れた時は、過去の「UBEビエンナーレ」で大人気だった「じいちゃんの鼻の穴に宇宙があった。」が展示されていました!
インパクトのある彫刻です
建物内には、「LOVE STONE プロジェクト 2014-2015」の展示物がありました。
ハートの石でハートが形作られています
このプロジェクトは、2013年の「UBEビエンナーレ」の大賞作品「Our Love」がきっかけで始まりました。
2013年大賞受賞作品:Our Love
展示物は大賞受賞作家、冨長敦也さんが1年をかけて全国各地、世界各国で地域の方と一緒に磨いたハートの石です。
海外ではアメリカやイタリア、日本では富山や大阪など各地で実施
こちらの会場でも、磨くことができました。
山口県産の稀少な赤間石のハートを磨けます
見るだけでなく、参加することで、アートをより身近に感じることができますよ。おすすめです!
他の教室にも地元の方を中心とした公募作品など、いろいろ展示されています。
伊藤佶写真展 暖ったか山口人・ひと
ドイツ人作家、ハンス・ショール氏の作品
会場には職員室を使った「職員室Cafe」も登場。
職員室だから職員室カフェ
ストレートなネーミングです
メニューは軽食からお弁当までいろいろ揃っていました。
給食の時間を思い出して童心に帰れますよ
せっかくなので「UBEビエンナーレ」だけでなく、「うべの里アートフェスタ」にも足を運んでみてください。
■開催期間
例年10月上旬〜11月下旬頃まで(偶数年に開催)
※最新の開催情報は公式ホームページをご確認ください
■会場
旧吉部小学校、楠こもれびの郷など数カ所
※年度により会場が異なります。最新の情報は公式ホームページをご確認ください
宇部市、いかがでしたでしょうか。宇部市は「UBEビエンナーレ」や「うべの里アートフェスタ」だけではありません。過去のビエンナーレで受賞した作品などが街中にたくさん展示されているんです。
交差点の角にさら~っと置かれてたりします
作品名:SEED 増殖
その数なんと約200点!(ときわ公園内約100点、街中約100点)。現代アートをこれだけまとめて見ることができる都市は、世界的にも珍しいのではないでしょうか。
そんな街中アートの一部をご紹介。
作品名:風景の抜け殻
作品名:THE MAN
作品名:ロンド
こちらはときわ公園内の作品群。
「UBEビエンナーレ」開催期間外でも、これらを見て回るだけで十分に楽しめます。ぜひ1度、宇部市のアートに触れてみてください!
※この記事は2015/10/29時点の情報です
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