
子連れにもデートにもおすすめ!「科学技術館」7つの見どころ
千代田(東京都)
2025/01/30 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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今回ご紹介するのは、上野公園内にある「国立科学博物館」。展示資料数は1万点以上で、日本でも屈指の大きさを誇る博物館です。
建物は「日本館」と「地球館」の2つに分かれています
それではさっそく、国立科学博物館の数ある常設展示の中から、見どころをピックアップして紹介します。
※展示は取材日時点のものです。変更になる場合があります
まずは、博物館の入口がある「日本館」の見どころからご紹介。日本館には、日本列島の生い立ちなど“日本と自然の関わり”をテーマにした展示があります。
1階には、自然観測などに使用してきた道具の展示が並んでいます。入るとすぐに目に飛び込んでくるのが、こちらの大きな望遠鏡!
イギリスのトロートン・アンド・シムス社製
この望遠鏡は、1880年(明治13年)に初めて日本に導入され、昭和初期まで実際に使用されていたものです。重要文化財にも指定されている貴重なものなので、ぜひ見ていただきたいです。
2階には、日本人のルーツや昔の暮らしなどが分かる展示があります。
人形で縄文人などの暮らしが再現されているのですが、この人形、かなりリアルで生きている人間みたいなんです!
皮膚の質感やシワなど、細部まで作り込まれています
そしてこのエリアには、自分が展示の一部になれるコーナーも。
“現代人”の展示になれます
写真撮影もOKですので、展示になりきってみてはいかがでしょうか?
2階にはほかにも、あのハチ公の剥製もあります。
忠犬ハチ(秋田犬)の本物の剥製です
亡くなった飼い主を渋谷駅で待ち続けたエピソードは有名ですよね。近くには南極で活躍したカラフト犬ジロの剥製もありますので、こちらも見てみてください。
3階は、日本列島の生い立ちや植物・生物に関する展示があります。注目は、こちらのフタバスズキリュウの化石!
フタバスズキリュウの全身骨格(レプリカ)。主要部の実物標本もあります
白亜紀に生息していた首長竜で、その大きさに圧倒されます。ちなみに、鈴木さんという方が最初に発見したので、フタバスズキリュウという名前になったそうですよ。
続いて、「地球館」の見どころをご紹介。地球館では、地球の環境や進化の歴史に関する展示があります。恐竜の化石など、大規模な展示も多数です!
地球館の入り口がある1階には大きなスクリーンがあり、画面には地球史のアニメーションが映し出されています。
アニメーションは宇宙史・生物史・人間史の3つのパートに分かれています
なかには2時間ここにいて、ずっと映像を観ている方も…!進化の歴史がギュッと凝縮されたような場所です。
そして1階には、多様な生き物の展示が。ダイオウイカなど、普段あまり見る機会のない生き物もいます。
人間の身長の約5倍くらいあるイカです
写真では大きさがあまり伝わらないので、ぜひ、実際に見てほしいです。
地球館の地下1階には、ティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルスなどの全身骨格が展示されています。
迫力満点!子どもにも人気のフロアです
これだけたくさんの恐竜が一度に見られるところはなかなかないのでは?常設展なので、休館日以外はいつでも見られるのもうれしいポイントです。
こちらは全長5.7mのトリケラトプス
レプリカではなく実物化石が使用されているものもありますので、よく観察してみてください。
地下2階におりると、たくさんの化石がずらり!こちらの化石、一見恐竜に見えますが、哺乳類や爬虫類なんです。
古代の哺乳類や爬虫類の化石が展示されています
大型のものが多く、サイズ感にビックリします。とんでもないサイズのウミガメもいるので、巨像恐怖症の方はご注意を…。
なお、このフロアには骨格だけでなく、生息時の想像イラストもあり、照らし合わせてみるとおもしろいです。
カッコイイこちらの巨大な化石の正体は…
実はこちら。サイ類の近縁だそう
また、地下2階では人類の進化の歴史を知ることもできます。
その中に新人がマンモスの骨を利用してつくった家があるのですが、全体がマンモスの骨や牙で覆われていて、インパクトがすごいんです!
1万8000年前の住居が部分的に復元されています
屋根は骨の湾曲した部分を使用するなど、巧みに骨が組み合わさっています。ぜひ、見てみてください。
地下3階には、日本歴代のノーベル賞受賞者の研究と功績が展示されています。
なかには、山中教授が作製したあの「iPS細胞」に関する展示も。
iPS細胞は透明なのですが、見えるように着色してあります
iPS細胞が一体どのようなものなのか、ここに来れば簡潔に分かりますよ。
また、地下3階にはアポロ11号と17号が月から持ち帰った貴重な「月の石」の展示も。
アメリカから日本に寄贈されたもの。プラスチック球に入っています
サイズはとても小さなものなのですが、宇宙のロマンが感じられます。
なお、地下3階には実物を組み込んだ元素表など、知的好奇心がくすぐられる展示が盛りだくさん。ひとりでゆっくり回るのにおすすめのフロアです。
2階の見どころは、日本の飛行機史上最高の約1万機が生産された、零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)。
パプアニューギニア・ラバウル沖で発見されたものを修復
当時の日本の技術力が集結している飛行機です。使われている素材や細部などにも着目してみてください。
※2025年1月現在、零式艦上戦闘機は科博廣澤航空博物館で展示中です
3階に上がると、剥製の大群がお出迎え!ここには、およそ115体もの大型動物の剥製が展示されています。
まるで“ノアの方舟”のよう(ツガイではないですが)
これだけの動物が揃うと、その迫力に圧倒されます。なかには、上野動物園にいたフェイフェイとトントンの剥製もあります。
フェイフェイ(左)とトントン(右)。左がお父さんパンダで、右が子どもです
また、こちらにはすでに絶滅してしまったニホンオオカミなどの剥製もありますので、探してみてください。
■フーコーの振り子(日本館 地下1階)
49.6kgのステンレス球を19.5mのステンレス線でつり下げたもの。地球が自転しているのを確認できます!
■ドーム型天井とステンドグラス(日本館)
白いドーム型の天井と、美しいステンドグラスは必見。ネオルネサンス形式の建物は重要文化財にも指定。
専門的な展示が多い国立科学博物館ですが、未就学児が楽しめる施設もあります。
地球館3階にある「親と子のたんけんひろばコンパス」にはアスレチックのような構造物のほか、標本を観察するスペースやワークショップスペースなどがあり、親子で学ぶことができます。
靴を脱いでのびのびと学べます
普通のキッズスペースと違うのは、動物の剥製や恐竜の骨格標本があること。
剥製は本物!博物館ならではですね
剥製は、後ろから見たり上から見たり、さまざまな角度から観察できるようになっていて、遊具で楽しみながら学べます。
親の方がワクワクしてしまうかも…!?
標本を観察するスペースには、こんなアクリル樹脂のキューブが。
さまざまなものがキューブに閉じ込められています
じっくり見れば、観察力が養われますよ。ちなみにキューブに入っているのは、すべて本物だそう。
「コンパス」は体を動かして楽しむもよし、座って本を読むもよし、標本を観察するもよし…。さまざまな楽しみ方ができるスペースです。
4~6歳がメインの対象ですが、0歳児でも入れますので、子連れの方は利用してみてはいかがでしょうか?
◆営業時間
10:00~/11:00~/13:00~/14:00~/15:00~
※各回45分間、定員60名の完全入れ替え制
◆料金
保護者・中学生以上…1名300円
2歳〜小学生…1名300円
0〜1歳…無料(要予約)
※別途、国立科学博物館の入館料が必要
◆利用について
利用にはチケット購入と日時予約が必要。当日でも定員に達していない場合は、各回開始後10分後までWEBでチケット購入可能です。
日本館1階と地球館の入口近くには、ベビーカー置き場があります。(ベビーカーは受付で無料レンタルも可能)
日本館地下1階と地球館3階(エスカレーター側)には授乳室とおむつ替えスペースもありますので、子連れでも安心ですね。
ベビーカー置き場の隣にはコインロッカーもありました
館内には、食事ができる場所がいくつかあります。持ち込み可能な場所もありますので、参考にしてみてください。
地球館の中2階には、食事のできる広くてキレイなレストランがあります。
レストラン「ムーセイオン」。全部で140席
なんと、奥の席からは地球館1階の展示が見えて、クジラの骨格標本などを眺めながら料理を楽しむことができます。
空いていればラッキーです!
実はこちらのお店は、上野の老舗洋食店・精養軒の姉妹店。博物館にいながらにして、本格的な洋食が味わえますよ。
おすすめは、こちらのメニュー。見た目が楽しいだけでなく、おいしくてボリューム満点!大人にもおすすめです。
かわいいパンダプレート!※2025年1月現在、こちらのメニューは終了しています
ほかにも恐竜をイメージしたプレートやパフェ、特別展にちなんだメニューなどもありますので、ぜひ、味わってみてください。
◆混雑について
土日のお昼時は混雑し、待ち時間が発生します。15時過ぎに落ち着くことが多いので、時間をずらして行くのもひとつの手です。※予約不可。当日、受付をして発券をする形式
◆お子さま対応について
子ども用の椅子はありませんが、ベビーカー入店が可能です。離乳食の持ち込みもできますので、赤ちゃん連れでもOKです。
日本館の地下1階には、無料で利用できる休憩スペースもあります。飲食の持ち込みも可能で、持参したお弁当などはこちらのラウンジで食べられます。
ラウンジ。隣にあるカフェのメニューもこちらで食べられます
ラウンジの隣にあるカフェでは、パスタやソフトクリームなどが販売されています。こちらも合わせて利用してみてください。
カフェのメニュー※内容・価格は取材日時点のものです
地球館はスカイデッキ(屋上)が開放されていて、こちらでも持ち込んだお弁当などを食べることができます。天気の良い日に、利用してみてはいかがでしょうか?
屋根があるスペースもあります
日本館地下1階には、お土産を買うのにピッタリなミュージアムショップもあります。
お菓子から雑貨、本などさまざまなものが揃っているのですが、その中でもおすすめのグッズを厳選してご紹介します。
※商品やガチャガチャの内容・価格は取材日時点のものです
■ハチ公グッズ
ぬいぐるみや肉球スクイーズなど、国立科学博物館オリジナルのハチ公グッズ。犬好きの方にもおすすめ。
■食物連鎖シリーズ
食物連鎖がアートで表現されたファイルやマスキングテープなどが人気!森の食物連鎖と海の食物連鎖の2種類があります。
■化石
なんと、化石や琥珀も買えます。数百円のものから高価なものまで、幅広いラインナップ!
ミュージアムショップの近くには、国立科学博物館オリジナルのガチャガチャもあります。
オリジナルのスタンプ。ハチ公など人気展示が勢揃い!
シークレットもありますので、ぜひ、トライしてみてください!
国立科学博物館の入館料は、下記の通りです。この展示ボリュームで、この価格は安いのではないでしょうか!?
人気の特別展を開催している時期は、常設展も混雑します。ただ、常設展に入場待ちができることはほとんどありませんので、ご安心を。
以上、国立科学博物館の見どころなどをご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回ご紹介したのは一部で、まだまだたくさんの展示があります。所要時間は、ひと通りざっと見るなら3時間ほど。ゆっくり観たい場合は、4時間以上時間をとっておくと良いと思います。
ぜひ、訪れてみてくださいね!
【クルマで行く場合】
首都高速利用の場合、品川方面から行く場合は上野IC、北千住方面から行く場合は入谷ICが最寄りになります。上野IC、入谷ICから国立科学博物館までは約5分です。
■駐車場について
国立科学博物館専用の駐車場はありません。上野駅周辺にタイムズの駐車場がありますので、そこにとめるのがおすすめです。
【電車で行く場合】
電車の場合、JR上野駅(公園口)から徒歩5分です。東京メトロ銀座線・日比谷線の上野駅(7番出口)から徒歩10分、京成線の京成上」駅(正面口)からは徒歩10分です。
※この記事は更新日時点の情報です
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