恐竜の化石

大人気のコンパスや恐竜も!国立科学博物館の見どころを徹底紹介!
上野(東京都)

2019/2/14 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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上野にある「国立科学博物館」に行ってきました!

今回ご紹介するのは、上野公園内にある「国立科学博物館」。展示資料数は1万点以上で、日本でも屈指の大きさを誇る博物館です。

洋風なレンガ造りの建物

建物は「日本館」と「地球館」の2つに分かれています

それではさっそく、国立科学博物館の数ある常設展示の中から、見どころをピックアップして紹介します。

ハチ公の剥製も!『日本館』の見どころ

まずは、博物館の入口がある「日本館」の見どころからご紹介。日本館には、日本列島の生い立ちなど“日本と自然の関わり”をテーマにした展示があります。

1階~ 日本最古の望遠鏡~

1階には、自然観測などに使用してきた道具の展示が並んでいます。入るとすぐに目に飛び込んでくるのが、こちらの大きな望遠鏡!

大きな望遠鏡

イギリスのトロートン・アンド・シムス社製

この望遠鏡は、1880年(明治13年)に初めて日本に導入され、昭和初期まで実際に使用されていたものです。重要文化財にも指定されている貴重なものなので、ぜひ見ていただきたいです。

2階~リアル過ぎる人形と忠犬ハチ~

2階には、日本人のルーツや昔の暮らしなどが分かる展示があります。

人形で縄文人などの暮らしが再現されているのですが、この人形、かなりリアルで生きている人間みたいなんです!

人形が並ぶエリア

皮膚の質感やシワなど、細部まで作り込まれています

そしてこのエリアには、自分が展示の一部になれるコーナーも。

展示の中に入る男性

“現代人”の展示になれます

写真撮影もOKですので、展示になりきってみてはいかがでしょうか?

2階にはほかにも、あのハチ公の剥製もあります。

白い秋田犬の剥製

忠犬ハチ(秋田犬)の本物の剥製です

亡くなった飼い主を渋谷駅で待ち続けたエピソードは有名ですよね。近くには南極で活躍したカラフト犬ジロの剥製もありますので、こちらも見てみてください。

3階~フタバスズキリュウ~

3階は、日本列島の生い立ちや植物・生物に関する展示があります。注目は、こちらのフタバスズキリュウの化石

大きな恐竜の化石

フタバスズキリュウの全身骨格(レプリカ)。主要部の実物標本もあります

白亜紀に生息していた首長竜で、その大きさに圧倒されます。ちなみに、鈴木さんという方が最初に発見したので、フタバスズキリュウという名前になったそうですよ。

恐竜や巨大生物は圧巻!『地球館』の見どころ

続いて、「地球館」の見どころをご紹介。地球館では、地球の環境や進化の歴史に関する展示があります。恐竜の化石など、大規模な展示も多数です!

1階~地球史アニメーションとダイオウイカ~

地球館の入り口がある1階には大きなスクリーンがあり、画面には地球史のアニメーションが映し出されています。

シアターみたいな場所

アニメーションは宇宙史・生物史・人間史の3つのパートに分かれています

なかには2時間ここにいて、ずっと映像を観ている方も…!進化の歴史がギュッと凝縮されたような場所です。

そして1階には、多様な生き物の展示が。ダイオウイカなど、普段あまり見る機会のない生き物もいます。

巨大な白いイカ

人間の身長の約5倍くらいあるイカです

写真では大きさがあまり伝わらないので、ぜひ、実際に見てほしいです。

地下1階~トリケラトプスなど大迫力の恐竜~

地球館の地下1階には、ティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルスなどの全身骨格が展示されています。

恐竜展示がある場所

迫力満点!子どもにも人気のフロアです

これだけたくさんの恐竜が一度に見られるところはなかなかないのでは?常設展なので、休館日以外はいつでも見られるのもうれしいポイントです。

ティラノサウルスのアップ

こちらは全長5.7mのトリケラトプス

レプリカではなく実物化石が使用されているものもありますので、よく観察してみてください。

地下2階~大型哺乳類などの化石とマンモスハウス~

地下2階におりると、たくさんの化石がずらり!こちらの化石、一見恐竜に見えますが、哺乳類や爬虫類なんです。

巨大な骨格標本たち

古代の哺乳類や爬虫類の化石が展示されています

大型のものが多く、サイズ感にビックリします。とんでもないサイズのウミガメもいるので、巨像恐怖症の方はご注意を…。

なお、このフロアには骨格だけでなく、生息時の想像イラストもあり、照らし合わせてみるとおもしろいです。

天井につきそうな化石

カッコイイこちらの巨大な化石の正体は…

首の長いバクのような生物

実はこちら。サイ類の近縁だそう

また、地下2階では人類の進化の歴史を知ることもできます。

その中に新人がマンモスの骨を利用してつくった家があるのですが、全体がマンモスの骨や牙で覆われていて、インパクトがすごいんです!

マンモスの骨の家

1万8000年前の住居が部分的に復元されています

屋根は骨の湾曲した部分を使用するなど、巧みに骨が組み合わさっています。ぜひ、見てみてください。

地下3階~ノーベル賞受賞者の研究と月の石~

地下3階には、日本歴代のノーベル賞受賞者の研究と功績が展示されています。

なかには、山中教授が作製したあの「iPS細胞」に関する展示も。

山中教授の写真など

iPS細胞は透明なのですが、見えるように着色してあります

iPS細胞が一体どのようなものなのか、ここに来れば簡潔に分かりますよ。

また、地下3階にはアポロ11号と17号が月から持ち帰った貴重な「月の石」の展示も。

小さな月の石

アメリカから日本に寄贈されたもの。プラスチック球に入っています

サイズはとても小さなものなのですが、宇宙のロマンが感じられます。

なお、地下3階には実物を組み込んだ元素表など、知的好奇心がくすぐられる展示が盛りだくさん。ひとりでゆっくり回るのにおすすめのフロアです。

2階~零式艦上戦闘機~

2階の見どころは、日本の飛行機史上最高の約1万機が生産された、零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)。

展示室にあるゼロ戦

パプアニューギニア・ラバウル沖で発見されたものを修復

当時の日本の技術力が集結している飛行機です。使われている素材や細部などにも着目してみてください。

3階~動物剥製群とジャイアントパンダ~

3階に上がると、剥製の大群がお出迎え!ここには、およそ115体もの大型動物の剥製が展示されています。

動物剥製の大群

まるで“ノアの方舟”のよう(ツガイではないですが)

これだけの動物が揃うと、その迫力に圧倒されます。なかには、上野動物園にいたフェイフェイとトントンの剥製もあります。

2匹のパンダの剥製

フェイフェイ(左)とトントン(右)。左がお父さんパンダで、右が子どもです

また、こちらにはすでに絶滅してしまったニホンオオカミなどの剥製もありますので、探してみてください。

そのほか展示物見どころ

■フーコーの振り子(日本館 地下1階)
49.6kgのステンレス球を19.5mのステンレス線でつり下げたもの。地球が自転しているのを確認できます!

ライトアップされたふりこ

■ドーム型天井とステンドグラス(日本館)
白いドーム型の天井と、美しいステンドグラスは必見。ネオルネサンス形式の建物は重要文化財にも指定。

優美な内装

子ども連れに大人気!『親と子のたんけんひろばコンパス』の見どころ

専門的な展示が多い国立科学博物館ですが、未就学児が楽しめる施設もあります。

地球館3階にある「親と子のたんけんひろばコンパス」にはアスレチックのような構造物のほか、標本を観察するスペースやワークショップスペースなどがあり、親子で学ぶことができます。

カラフルなキッズエリア

靴を脱いでのびのびと学べます

普通のキッズスペースと違うのは、動物の剥製や恐竜の骨格標本があること。

動物の剥製など

剥製は本物!博物館ならではですね

剥製は、後ろから見たり上から見たり、さまざまな角度から観察できるようになっていて、遊具で楽しみながら学べます。

剥製や遊具など

親の方がワクワクしてしまうかも…!?

標本を観察するスペースには、こんなアクリル樹脂のキューブが。

アクリルキューブの標本

さまざまなものがキューブに閉じ込められています

じっくり見れば、観察力が養われますよ。ちなみにキューブに入っているのは、すべて本物だそう。

「コンパス」は体を動かして楽しむもよし、座って本を読むもよし、標本を観察するもよし…。さまざまな楽しみ方ができるスペースです。

4歳~6歳がメインの対象ですが、0歳児でも入れますので、子連れの方は利用してみてはいかがでしょうか?

◆利用について
利用には整理券が必要です。
平日…館内での当日発券のみ(利用時間により発券開始時間が異なる)
土日祝・夏休みなど…事前発券のみ(ローソンチケットでの申込み・抽選

◆整理券発券料金
平日…無料
土日祝・夏休みなど…1名につき200円
※0歳児から料金がかかります
※別途、国立科学博物館の入館料が必要

◆営業時間
10:00~/11:00~/12:00~/13:00~/14:00~/15:00~
※各回45分間、定員60名の完全入れ替え制

そのほか子ども連れ情報

日本館1階と地球館の入口近くには、ベビーカー置き場があります。(ベビーカーは受付で無料レンタルも可能)

日本館地下1階と地球館3階(エスカレーター側)には授乳室とおむつ替えスペースもありますので、子連れでも安心ですね。

授乳室やロッカーなど

ベビーカー置き場の隣にはコインロッカー(小・中とも100円)もありました

ランチや休憩に!レストランなど食事情報

館内には、食事ができる場所がいくつかあります。持ち込み可能な場所もありますので、参考にしてみてください。

子連れランチにも!レストラン『ムーセイオン』

地球館の中2階には、食事のできる広くてキレイなレストランがあります。

星空の天井がある内観

レストラン「ムーセイオン」。全部で180席

なんと、奥の席からは地球館1階の展示が見えて、クジラの骨格標本などを眺めながら料理を楽しむことができます。

窓から見える展示

空いていればラッキーです!

実はこちらのお店は、上野の老舗洋食店・精養軒の姉妹店。博物館にいながらにして、本格的な洋食が味わえますよ。

おすすめは、こちらのメニュー。見た目が楽しいだけでなく、おいしくてボリューム満点!大人にもおすすめです。

パンダの顔のオムライス

パンダプレート1,280円。オムライスのほか、ポテト・から揚げ・エビフライ・プチシューなどがついています

どの料理も丁寧につくられていて、満足度の高いひと皿です。

ほかにもパンダパフェやお子さまプレート、博物館にちなんだメニューなどもありますので、ぜひ、味わってみてください。

メニューの一部

※メニューの一部です。詳しくはこちら

◆混雑について
土日のお昼時は混雑し、待ち時間が発生します。15時過ぎに落ち着くことが多いので、時間をずらして行くのもひとつの手です。※事前予約不可。当日、ウェイティング表に名前を記入して待つ形式

◆お子さま対応について
子ども用の椅子はありませんが、ベビーカー入店が可能です。離乳食の持ち込みもできますので、赤ちゃん連れでもOKです。

食事の持ち込みもOK!『ラウンジ』

日本館の地下1階には、無料で利用できる休憩スペースもあります。飲食の持ち込みも可能で、持参したお弁当などはこちらのラウンジで食べられます。

テーブルと椅子があるスペース

ラウンジ。隣にあるカフェのメニューもこちらで食べられます

ラウンジの隣にあるカフェでは、パスタやソフトクリームなどが販売されています。こちらも合わせて利用してみてください。

カフェのメニュー表

カフェのメニュー。リーズナブルな価格です

天気の良い日にピッタリ!『スカイデッキ』

地球館はスカイデッキ(屋上)が開放されていて、こちらでも持ち込んだお弁当などを食べることができます。天気の良い日に、利用してみてはいかがでしょうか?

屋上の様子

屋根があるスペースもあります

限定のお土産も!『ミュージアムショップ』

日本館地下1階には、お土産を買うのにピッタリなミュージアムショップもあります。

お菓子から雑貨、本などさまざまなものが揃っているのですが、その中でもおすすめのグッズを厳選してご紹介します。

■ハチ公グッズ
ぬいぐるみや肉球スクイーズなど、国立科学博物館オリジナルのハチ公グッズ。犬好きの方にもおすすめ。

ハチ公グッズ

■食物連鎖シリーズ
食物連鎖がアートで表現されたファイルやマスキングテープなどが人気!森の食物連鎖と海の食物連鎖の2種類があります。

おしゃれなイラストの雑貨

■化石
なんと、化石や琥珀も買えます。数百円のものから高価なものまで、幅広いラインナップ!

恐竜の化石や琥珀

科博限定のガチャガチャも!

ミュージアムショップの近くには、国立科学博物館オリジナルのガチャガチャもあります。

スタンプのガチャガチャ

オリジナルのスタンプ。ハチ公など人気展示が勢揃い!

シークレットもありますので、ぜひ、トライしてみてください!

入館料金など

国立科学博物館の入館料は、下記の通りです。この展示ボリュームで、この価格は安いのではないでしょうか!?

◆入館料(常設展)
一般・大学生620円、高校生以下・65歳以上は無料
※一般・大学生630円に変更になっています(2020年7月現在)

※当日中の再入館可
※特別展は別途入館料が必要です。特別展のチケットで常設展も見学できます

◆営業時間
通常9:00~17:00(金・土~20:00)
最終入館は閉館の30分前まで
※GW期間は営業時間が変わります。詳しくは公式ホームページをご確認ください

◆休館日
毎週月曜(月曜が祝日の場合は火)
年末年始(12月28日~1月1日)

混雑情報

人気の特別展を開催している時期は、常設展も混雑します。ただ、常設展に入場待ちができることはほとんどありませんので、ご安心を。

ちなみに、落ち着いて展示を観賞したいという方は、金曜・土曜の夜がおすすめです。

さいごに

以上、国立科学博物館の見どころなどをご紹介しましたが、いかがでしたか?

今回ご紹介したのは一部で、まだまだたくさんの展示があります。所要時間は、ひと通りざっと見るなら3時間ほど。ゆっくり観たい場合は、4時間以上時間をとっておくと良いと思います。

ぜひ、訪れてみてくださいね!

アクセス&駐車場情報

【クルマでお越しの方】
首都高速利用の場合、品川方面から行く場合は上野IC、北千住方面から行く場合は入谷ICが最寄りになります。上野IC、入谷ICから国立科学博物館までは約5分です。

■駐車場について
国立科学博物館専用の駐車場はありません。上野駅の公園口にタイムズの駐車場がありますので、そこにとめるのがおすすめです。

【電車でお越しの方】
電車の場合、JR上野駅(公園口)から徒歩5分です。東京メトロ銀座線・日比谷線の上野駅(7番出口)から徒歩10分、京成線の京成上」駅(正面口)からは徒歩10分です。

※この記事は2019/2/14時点の情報です
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※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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