昭和感たっぷりの下町で、宇宙の美しさに酔いしれる
立石(東京都)

2015/09/25 更新

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ディープな下町、立石

"呑兵衛の聖地"として有名です

葛飾区立石。昭和の匂いがぷんぷんする、都内屈指のディープな下町です。

よく知られているのが「立石仲見世商店街」。

安くて美味しい惣菜屋、老舗の甘味処、立ち食い寿司屋・・・なども有名ですが、何といっても飲み屋が多いことで人気を集めています!

美味しいお店とディープな雰囲気にあふれた立石仲見世商店街

もつ焼きに揚げ鳥、おでん、そば、餃子、ラーメン、焼肉、イタリアンなど、バラエティに富んだ味わいを満喫できる"呑兵衛の聖地"です。

でも今回、皆さんにご紹介したいのは、ここではないんです。
葛飾エリアが営業担当の私も最近やっと行くことができた、隠れた人気のスポットをご案内します。

お寺で星空鑑賞!?

ご紹介したいのは、ここ。證願寺(しょうがんじ)さん。

え?普通のお寺ですって?
いえいえ、本堂の前に置いてあるものをよーく見てください。

よくある狛犬・・・ではない?

東京藝大の方に彫ってもらったそうです

狛犬、ではなくて狛ライオン。

スティラコサウルスという種類の草食恐竜だそう

そして反対側には、恐竜のオブジェ。

普通のお寺とは違う雰囲気に、なんだかワクワクします。

併設のプラネタリウムが隠れた人気

実は、證願寺さんにはプラネタリウムがあるんです。
その名も「プラネターリアム銀河座」。お寺の中にあるプラネタリウムは、日本でもここだけ。

しかも魅力的なこだわりを持つ、唯一無二のプラネタリウムとしてとても人気なのです!

こだわりポイントとともに、魅惑的な宇宙の世界をちょっとだけお見せします。

さあ、唯一無二のプラネタリウムへ

男女2人でのライブ解説はここだけ!

銀河座で何よりこだわっているのは、男女2人による"生"解説。館長の春日さんと、数々のプラネタリウムでの豊富な経験を持つ女性解説員が二人一組となって行います。

宇宙から見た地球。美しいです

子どもの頃から宇宙が大好きで、天文学者になりたかったという館長。豊富なネットワークで仕入れた、宇宙や星空の"あんな話、こんな話"を交えながらの解説は、観る人を飽きさせません!

宇宙から地球に近づきました!

例えば、「宇宙空間は匂いがするか?」といった話題。
宇宙飛行士の山崎直子さんや若田光一さんとの会話から、小ネタとして盛り込んでいるそう。

皆既日食を月から見た様子。遠くに、太陽と重なった地球が見えます

月替わりのプログラムも、春日さんが作っているとのこと。毎月50時間もかけてじっくり練られたプログラムは、楽しく笑いもありつつ、しっかり宇宙を知ることができる構成になっています。

普通のプラネタリウムでは、星座も線画で観ることが多いですが・・・

リアルな絵で、星座のストーリーをより分かりやすく解説しています

美しいオーロラの世界

快適性を重視した日本初のプラネタリウム

プログラムだけではなく、快適性を追求している点も銀河座の大きな特徴です。

25席という席数ながら、ゆったりと過ごせる快適性を重視しています

大人の男性もゆったり座れる大きなイス、足を伸ばしても前のイスに当たらない距離、さらにはイス自体もリクライニング&革張り&肘掛け付きと、至れり尽くせり!

飛行機のビジネスクラスくらいの大きさだそう

「せっかく美しいものを観るのに、環境が野暮ったくてはもったいないですよね」と話す春日さん。「美しい世界を満喫して欲しい!」という純粋な思いから生まれた、贅沢なプラネタリウムです。

天文への純粋な想いが伝わってきます

スタートのきっかけは、"聞いてもらえない"法話

そもそも、お寺でプラネタリウムをスタートしたきっかけは何だったのでしょう。

幼少期からの天文熱はもちろんですが、檀家さんに向けた法事の際に「しっかりと話を聞いて欲しい」という思いからスタートしたそう。

證願寺の住職であり、銀河座の館長でもある春日さん

確かに法事の後のお坊さんのお話って、良い話なんですが、少し眠かったりしますよね・・・。
「美しい星空を見た後だったら、法話もすーっと心に入りやすいかなと思ったんです」

そして、ペンタックス社が開発したプラネタリウム試作機を粘り強く交渉して譲ってもらい、プラネタリウムをスタート。

試作機でメーカーのサポートがないので、保守・点検は春日さんが行っています

法事の後に観てもらうために始めましたが、「こんなに素晴らしい施設なので、多くの人に開放した方が良いのでは?」という声が上がったことから、一般向けのプログラムもスタートしたそうです。

1996年7月の銀河座オープンから、少しずつ口コミで噂が広がり、ブログや各種ランキングでの上位獲得などもあり、立石の隠れ人気スポットとして知られるようになったとのこと。

解説も行いながら機材も操作。けっこう忙しそうです

完全予約制&25席の抽選スタイルです

ここでいくつかご注意を。

銀河座は完全予約制です。
毎月第1・3土曜日(15~16時)の開催に合わせて、前月末頃にホームページで受け付けを開始。メールでの申し込み後、抽選を行っています。

席数が25席ということもあり、倍率は数倍。行きたいなと思っても、すぐに行けるわけではないんです。

料金は、大人1000円、10歳~中学生500円。またプラネタリウムに集中していただくため、10歳以下の入場はお断りしているとのことでした。

詳しくはホームページで確認してくださいね。応募してすぐに当たることはないかもしれませんが、参加する価値のある魅力的なプラネタリウムなので、気長に当たるのを待ってみてください!

敷地内にもユニークなアイテムが

帰り際、外から證願寺さんを見返すと、いろいろ面白い発見がありました。

ビルの壁面に描かれたクジラの親子

米国が開発していた次世代再使用型宇宙往還機「X-33」のオブジェ

書物をネズミが食べてしまうのを防ぐため、遣唐使船に乗ってやってきた猫を描いているそう

プラネタリウムだけでなく、お寺や住職の春日さんを含めて、エンターテインメント感たっぷりのスポットです。

住宅街にひそむ、立石の守り神

プラネタリウムの余韻を感じながら、引き続き立石をご紹介します。

住宅街に迷い込んだ時に、たまたま見つけたのが立石児童遊園。ここに、立石の歴史を知る秘密があるんです。

一見、なんの変哲もない公園ですが・・・

奥に進むと、小さな鳥居があります。
さらに、石の柵で囲われた小さなスペースが・・・。

すぐ隣に遊具があり、近所の子どもが遊んでいました

これが、立石の守り神である「立石様」です。

その正体は、千葉県鋸山周辺の海岸部で採集された房州石。古墳時代に石室を作るために運び込まれた石材とされています。

かつては地上に見えている高さだけで60cmほどもありましたが、ご神体として祀られ始めた江戸時代頃より、風邪の煎じ薬や愛石家の収集対象などとして、どんどん削られてしまったそう。

この石の立っている姿から、立石の地名が生まれたとも言われています。

現在は、縦24cm、横60cm、高さ4cmの石が顔を出しています

平安時代の古代東海道の道しるべとして建てられた説、石器時代に信仰のためや墓標として建てられた説、はたまた掘るとたたりがあるといった噂など、さまざまな言い伝えがある立石様。

地域の守り神として、立石の街を守ってきたんですね。

"キャプテン翼"ゆかりの地でもあります

また、人気サッカー漫画「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一先生が葛飾区出身ということで、ゆかりのある立石・四つ木エリアにキャラクターたちの銅像があるんです。

東京都防災都市づくり推進計画で整備された「立石みちひろば」

「立石みちひろば」で見かけたのは、南葛SCの名ゴールキーパー・若林源三の銅像。翼くんの最初のライバルですね!

「ペナルティエリア外からのシュートは必ず止める!」by若林くん

近くには玩具メーカー・タカラトミーの本社もあって、ショーウインドーの展示が面白いんですよ!

味わい深すぎる街です

唯一無二の魅力があるプラネタリウムに、安くて美味しいグルメスポット、街の守り神、懐かしのキャラクターと、多くの魅力を持つ立石。

まだまだ紹介したいスポットがたくさんあります!日々の営業で少しずつネタを集めますので、またご案内させてもらいますね。

まずは一度、東京のディープな下町に遊びに来てください!

※この記事は2015/09/25時点のものです

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