江戸切子から老舗甘味、水陸両用バスまで…江戸風情を感じられる亀戸を親子で散歩!
亀戸(東京都)

2015/07/10 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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まずは、下町の天神様にお参り

私が営業を担当しているのは、東京東部に位置する江東区の亀戸エリア。下町の人情と歴史を感じさせる場所が点在する、魅力的な街です。気になるスポットがたくさんあるので、今回は週末に子供と散策してみました!

まずは亀戸天神社にお参りします。古くから天神様として亀戸の人々に拝められ、昭和11年に現在の亀戸天神社となりました。ご祭神は、学問の神様・菅原道真公。藤や梅、菊の名所としても知られ、それぞれの季節には多くの参拝客で賑わいます。

菅原道真公は5歳の時には、すでに和歌をたしなんでいたそう

我が家の子供にも少しでもご利益が…いや、「学校で楽しく勉強できますように!」と最低限のお祈りをしてきました(笑)。

今日はうっすらですが、晴れている日にはくっきり太鼓橋からスカイツリーが見えます

江戸時代から愛される老舗甘味処

入口の藤棚が風情を感じさせます

落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくり甘味をいただきます

朝早くから散策して小腹がすいたので、ちょっと休憩をしたいと思います。訪れたのは、亀戸天神社のお隣にある「船橋屋」。創業はなんと、江戸時代!1805年より続く老舗甘味処です。
創業当時から亀戸の地で営業を続ける本店には、かつては芥川龍之介や永井荷風ら文化人も足しげく通い、くず餅の味わいを堪能していたそう。

注文後に店内を見渡すと、何やら歴史を感じさせる看板が…。店員さんに聞いてみると、作家の吉川英治氏によるものとのこと。船橋屋の黒蜜が好物だった縁で、書いてくれたんだそうです!それほどまでに愛された味なんですね。いただくのが楽しみです。

もちもちの食感、黒蜜ときな粉のハーモニー♪

黒蜜もきな粉もたっぷりかかっているのが嬉しい!くず餅の入った「あんみつ(610円)」や「みつまめ(610円)」もおすすめです

私は、看板メニューの「元祖くず餅(545円)」を迷わずチョイス!ぷるんとした弾力のあるくず餅に、厳選された黒蜜ときな粉をたっぷりつけてほおばると、黒糖ときな粉の味わいが口いっぱいに広がり、身も心も癒されます。江戸時代の人も、この美味しさを楽しんでいたんだな…と思うと不思議な感じがしますね。
ところで、皆さんはくず餅がどうやって出来ているかご存知ですか。船橋屋では、小麦粉の澱粉(でんぷん)質を15カ月ほど乳酸発酵させた小麦澱粉を原材料としているそう。じっくりと熟成させることで、もちもちとした食感が味わえるんですね。

ふわふわの氷なので、写真を撮っているうちに溶けてきちゃいました…

暑かったので、子供は「かき氷 いちごミルク(820円)」を選んでいました。味は「いちごソースと練乳の味がして美味しかった!」とのこと(笑)。黒蜜ときな粉がかかった「天神かき氷(720円)」や甘酸っぱい「夏みかん(720円)」など、6種類の味があったので悩んでいました。例年6~9月末までの期間限定なので、夏の散策にぜひ味わってみてください。(※詳しい販売期間はお店までお問い合わせください)
お腹も気持ちも満たされたところで、もう少し亀戸散策を進めます!

船橋屋 亀戸天神前本店名

観光情報に土産、下町の味を探すなら

交差点に出ると火の見櫓が見えてきます

亀戸天神から蔵前橋通りを東に進むと、昔ながらの風情を感じさせる建物が見えてきます。亀戸周辺の観光案内所や特産品のお店、無料休憩所、多目的ホールなど28店舗が入った「亀戸梅屋敷」です。

2013年に、亀戸地区の5つの商店街が結成して誕生しました

亀戸エリアの観光情報をゲットするならココ!

施設名の由来は、江戸時代に亀戸にあった呉服商の別荘の庭。見事な梅の木々が並び、「亀戸梅屋敷」の名前で梅の名所として知られていました。その美しさは、浮世絵師・歌川広重が「名所江戸百景」に描いたほど!江戸っ子たちの賑わいの場所を再現すべく、「亀戸梅屋敷」の名前が付けられたそうです。

無料休憩所には、浮世絵サロンや漆喰浮世絵が描かれています

可愛いカメの形のお煎餅は、食べるのがもったいないですね

カメや亀戸大根の形をした煎餅、カメサブレ、カメどら焼き、亀戸天神社を象徴する藤のイラストが描かれたハンカチなど、近辺の特産品を一堂にチェックすることができます。
毎年7月中旬ごろに「はねかめまつり」が、亀戸梅屋敷や亀戸駅前、商店街などで開催されます。工作体験やライブ、屋台など、親子で楽しめるイベントが盛り沢山です。

「楽しい商品が集まっているので、ぜひ遊びに来てください!」館長さん(中央)とスタッフの皆さんも和気あいあい

色とりどり、さまざまな模様が美しい江戸切子

ぶらぶら見物していると、子供が「キレイ!」と近づいていったのは、江戸切子のショールーム。ガラスの貴重な伝統工芸品なので、見ているだけでも「壊してしまわないか」とヒヤヒヤしますが、子供はけっこう真剣に見入っています。

江東区に多い江戸切子職人たちの作品が並びます

江戸時代から続く伝統工芸である江戸切子。魚の卵をモチーフとした「魚子(ななこ)」をはじめ、十数種類のカットグラスの切子模様があるそうです。さらに、カットの目安となる印をつける「割り出し」やガラスを削る「粗摺り」、カット面の光沢を出す「磨き」など、何通りもの工程を経て制作されるガラス工芸品です。

江戸切子の制作工程を丁寧に教えてくれた伊藤さん

リーズナブルなタイプから非常に手の込んだ逸品まで、幅広い価格帯の商品がそろっています。子供がもう少し大きくなったら、また選びに来てみようと思いました!

赤や青の色味が定番人気だそう

深みのある琥珀色と青や緑の組み合わせも美しいですね

道路も川も走る“スカイダック”に乗車!

いよいよ次は、子供が楽しみにしていた水陸両用バス「スカイダック」に乗車します!席に余裕があれば亀戸梅屋敷のチケットカウンターで当日券を購入できますが、確実に乗車するなら事前のWeb予約が安心です。

けっこう大きいです。高さは2階建てバスに相当するそう

普通のバスでは下の方についているマフラーですが、スカイダックは水中に入るので上部に取り付けられています

車体後部についているのが、水中で使用するスクリュー

出発前にバスを一通りチェックしたら、シートベルトを締めてさっそく出発!
亀戸エリアの魅力や近辺の美味しいお店など、アテンダントのお姉さんが見どころを楽しく説明してくれるので、飽きることがありません。一人ひとりにプレゼントされるアヒルの口の形の笛を吹いたり(持ち帰ってお土産にできます)、まるで遊園地のアトラクションに乗っているような気分です。

「皆さんどこからいらっしゃったんですかー?」など、お姉さんが盛り上げてくれます

亀戸から大島と下町エリアを進んで、スカイダック一番の盛り上がりをみせる「旧中川」に到着しました。ここで陸上用のバスから船へと顔を変え、水しぶきをあげながら川に入ります。

入水の前にはスタッフが風の強さを測定。風量によっては川に入ることが出来ない場合もあります

「3、2、1!」の掛け声とともに川へザブン!運転席のガラス全面に水しぶきが!

「東京スプラッシュツアー」と名付けられているだけあって、スプラッシュポイントはすごい盛り上がり!「そんなに大したことないだろう」と油断していた私ですが、「うわあっ」と大きな声を出して子供に笑われてしまいました(笑)。

陸から一転、川の上では穏やかな時間が流れます

旧中川に入水したスカイダックは、ゆっくりと進みます。
「旧中川につながる小名木川は、江戸時代に○○を運ぶ道だった」など、勉強になるガイダンスをたくさん聞くことができました。子供も「へー」なんて真面目に聞いていましたよ。ネタバレになってしまうので、○○の部分は乗車して確認してみてください!

スプラッシュ後は川の駅で休憩。足湯もありました

スカイダックの運転手兼キャプテン、堀口さん。確かな技術で安心・楽しいツアーを提供してくれました

スカイダックの運転手は、バスを運転できる大型免許の他に、船舶免許も持っていないといけません。堀口さんもスカイダックを運転するために、2~3カ月の研修を受けて船舶免許を取得したんだそう。
「川の水の流れや風を読まないといけないので、水上から陸に上陸する時が一番大変ですね。でもお客さんが楽しんでくださっているのが、何よりも嬉しいです」

旧中川は海水を含んでいるので、入水後は錆びないようにしっかり洗車します

陸路では気持ちの良い風に吹かれ、スプラッシュポイントでは涼しげな水しぶきを体験。スカイダックの東京スプラッシュツアーは、初夏のお出かけにぴったりでした!

※ご紹介した「スカイダック 亀戸コース」は、2016年3月で終了しました。現在は乗り場・コースが変更になっています

スカイダック

亀戸コースのりば(亀戸梅屋敷)

東京都江東区亀戸4-18-8

さいごに

この日、亀戸梅屋敷でお土産に買った亀のメレンゲ菓子は、優しい甘さでおいしかったです♪

いつも営業で歩いている亀戸ですが、こんなに江戸風情を感じられるとは思いませんでした。観光スポットとしてはもちろんですが、お店や街で会う人たちがとっても気さくで楽しい街でした!江戸風情や人情味を感じられる亀戸散歩、おすすめです。

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