東京23区最後の乾麺屋に、王子で出会った
王子(東京都)

2015/09/04 更新

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懐かしい雰囲気に誘われて

今も昔ながらの景色を残す王子エリア。
私はこのエリアを営業で歩きながら、歴史の名所や江戸時代創業のお店などチェックするのが好きなんです。

そんなある日、ふと懐かしい雰囲気のする通りを見つけました。
東京メトロ南北線王子神谷駅から歩いて10分ほどの豊島中央通り商店街です。

こういう雰囲気の商店街が好きです

その通りの手前にある店にふと目を向けると、「麺」と大きな文字が。

堂々としたいでたちにひかれます

中をのぞいてみると、多彩な麺がずらり…!
というわけで今回は、麺好きの私の心をくすぐる魅力いっぱいの乾麺屋「江戸玉川屋」を紹介します。

こだわりが詰まった逸品

この日訪ねたのは、平日の昼時。
麺を買い求めに来た近所のお客さんと店頭に立つ江戸玉川屋の奥さんが談笑する、下町らしい風景に出会いました。

ちょっと殺風景な店内なのに、どこか温かい雰囲気がするのは、やはり創業昭和10年の老舗だからでしょうか。

買い物をしながら会話が弾んでいるようです

製麺工場の一角を使った直営店には、うどんやひやむぎ、そうめん、そばなど、さまざまな乾麺が並びます。
江戸玉川屋では、業務向けの生麺やゆで麺、蒸し麺も含めると約200種の麺を手掛けているのだそう!

店の奥には、製麺工場が見えました

中でも気になったのは、「満さくうどん」。
通常378円(1束2人前)のところ、直売店で買うと199円になるんです!お得♪

すぐそばには「効率の対極」というキャッチコピーが。
これはどういう意味なんでしょうか?

江戸玉川屋の一押し商品「満さくうどん」

江戸玉川屋の関根康弘さんが教えてくれました。
「独自のもちもち感と艶を出すために、生地を冷水でなく湯でこねたり、麺の乾燥時間を通常の4倍かけたりして、手間暇かけているという意味を込めています」。

乾麺だけでなく、要冷蔵の生麺も。
うどん・そばに加えて中華麺もありました。
生麺は日持ちしないため、この直売店にしか置いていないのだそうです。

うどんにも太さで違いがあり、食べ方によって適した太さがあるのだとか

中華麺に合わせるスープの取りそろえも充実しています。
その中に、酸辣湯麺(スーラータンメン)のスープを発見!
家で作ってみたかったメニューなので、麺とスープを即購入しちゃいました♪

ラーメンのスープや皿うどんの麺まで多彩です

直売店の営業は月曜日から土曜日の午前10時から午後6時まで。
お店には駐車場がありませんので、クルマで行く際には「タイムズ豊島第6」に駐車すると便利ですよ。

奥深い乾麺づくりの世界

なんと江戸玉川屋は、東京23区唯一の乾麺屋。
直売店は創業時から変わらず使っているものなのだそう。
ということは、製麺工場も年季モノ?

「そうです。昔ながらの造りで職人の技を生かした製法を続けているんです」。

特別に乾燥場を見せてもらいました

その日の気温や湿度によって微妙に違う乾燥具合を、職人の感覚で見極めて仕上げているのだそうです。

こうした作業をすべて機械化する大量生産型の工場が多い中、こだわりの味と食感を追及するためにあえて機械化しないことに、江戸玉川屋の信念を感じます。

麺を吊るすローラー(上)、この機械で日々の空調を職人が管理しているそうです(左下)、時間ごとに麺の具合をメモするノート。午前3時からつけていることに驚き(右下)

真っ白な麺のカーテン

気さくな関根さんのお話に聞き入っているうちに、こだわりの乾麺がどんな風に作られているのか、実際に見てみたい気持ちになってきました。

「それなら、乾麺作りを体験するイベントがありますから、ぜひ参加してください。麺のカーテンをお見せしますよ」。

「こんな感じ…」と関根さんに見せていただいた麺のカーテンの写真。間近に見てみたい!

もっと乾麺に親しみを持ってもらおうと、9月19日に麺のもぎり体験や自慢の乾麺を試食できるイベントを開くのだそうです。
大人も子どもも楽しい工場見学ができそう!

もぎり体験は大人1000円、小・中学生300円、試食会は大人700円、高校生以下200円。
電話で事前申し込みをして、参加してみてくださいね。
江戸玉川屋 乾麺作り体験申し込み
03-3913-5705

伝えたい 「生産地としての東京」

「東京は消費地でもあるけれど、生産地でもある」。
それが今、江戸玉川屋が発信したいメッセージなんだそうです。

その思いを込めた商品がこちら。
東京産の原材料で作っためんつゆとゆずこしょうを販売するメーカーとコラボレーションしたギフト商品「江戸の匠」(3510円)。

このうどんは、北海道産小麦を使った特上品!

すべて東京産なんて珍しいですよね

直売店の他、高島屋オンラインショップや羽田空港でも買うことができるそうですよ。

お土産として手に取りやすいような、パッケージデザインにもこだわっています。
羽田空港やJR赤羽駅のショッピングビルで販売している「東京うどん」(うどん・抹茶うどんセットで918円)。

東京らしい歌舞伎のデザインは、目を引きますね。

ちょっとした手土産にちょうどいいサイズです

麺のあれこれを教えていただいた江戸玉川屋を後にして、早速家で酸辣湯麺を作ってみました!

麺がもちもち、つるつるでおいしい!
麺そのものの味がしっかりと主張していることに驚きです。
また買いにいこうっと!

冷蔵庫にあるものでささっとできるのに、こんなにおいしいなんて!

江戸玉川屋(玉川食品)

まだまだ見どころいっぱいの王子エリア

麺のおいしさにも胸を打たれましたが、関根さんの麺づくりにかける思いにも胸が熱くなりました。

江戸玉川屋の他にも、王子にはまだまだ昔ながらのお店がたくさんひしめいています!
ぜひお出かけして、気になるお店に入ってみてくださいね。

※この記事は2015/09/04時点のものです

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