皿に盛られたうどん

「武蔵野地粉うどん」。誕生の秘密を聞いた後に、食べてみた。
武蔵境(東京都)

公開日:2015/06/05 更新日:2023/03/09

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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武蔵野地粉うどん!?

お腹が減っていて、ついつい上の写真をタップしてしまったあなた!わかります、その気持ち。このうどん、おいしそうですよね?
名前は「武蔵野地粉うどん」といいます。下の写真ののぼりが設置してあるうどん屋さんで食べられるんです。

武蔵野地粉うどんと書かれたオレンジののぼり

見たことある方もいるのでは?

注目して頂きたいのは「武蔵野『地粉』うどん」であること。ここでいう地粉とは武蔵野市で収穫された小麦のことなんです。今回は、営業担当として、普段から武蔵野市を歩いている私が、この「武蔵野地粉うどん」についてご紹介します。 そもそも何故武蔵野市でうどんなの?という疑問への答えから、武蔵野地粉うどんのこだわりなど。お腹を空かせながらお楽しみください。

武蔵野市ではうどんが名産

まずは、武蔵野市とうどんの結びつきから。
もともと武蔵野の台地は、水はけの関係で畑作が盛んでした。そのなかでも、特に小麦の作付面積が多く、小麦粉を原料とするうどんが食文化の一つとして広がっていったのです。
しばらく武蔵野市では小麦の栽培がほとんど途絶えていましたが、武蔵野商工会議所が主体となり、地元の名物として、小麦栽培が復活しました。
小麦は11月に種植えをした後、6月に刈り入れが行われます。刈り入れ前の小麦畑(5月ごろ)の写真が下になります。

青々とした麦畑

一面の小麦畑

アップでみたのが次の写真。刈り入れ前の小麦ってこんな形をしていたんですね。

生い茂る麦

刈り入れ時期になると小麦は下の写真のようになります。一般的にイメージする小麦ってこんな感じなのではないでしょうか。

黄金色に実った小麦

続けて、刈り入れの時の様子がこちら。武蔵野市ではこの収穫作業に、地元の小学生も参加するイベントも行っています。

小麦を刈る作業員と見学する子どもたち

熱心に見学中

次は刈り入れた小麦の脱穀作業。見学している小学生が実際に脱穀を体験することもあるようです。

脱穀する作業員と見学する子どもたち

そして、脱穀された小麦がコチラ!

脱穀された小麦の粒

収穫した小麦は、うどんとして小学校の給食にでることもあるとか。自分が参加した収穫作業からつくられたうどんとあれば、一層おいしく感じられますね。
この後、小麦は製粉されて小麦粉となり、武蔵野の「地粉」としてうどんの材料になっていきます。

大楽さんに聞く、地粉うどんの秘密

さて、そんな「地粉」がどうやって「地粉うどん」になっていくのか?
そんな素朴すぎる質問に答えて頂ける方がいらっしゃいました。武蔵野地粉うどんが食べられるお店、「大むら」の店長、大楽(だいらく)さんの登場です。

テーブル席に座る男性

店長の大楽さん。お店を開いて30年以上になります

大楽さんによると、武蔵野地粉うどんは、埼玉県産の小麦粉と、武蔵野の「地粉」がブレンドされたうどんとのこと。「地粉」のブレンド具合に各店のこだわりがあるようです。

今回は特別に小麦粉をみせて頂きました。まずは埼玉県産「彩奥義(さいおうぎ)」から。きれいな白色の小麦粉です。私たちが普段目にする小麦粉に近いですね。

白い粉

白さが目立つ埼玉産の小麦粉

そして、「地粉」はこちら。

少し茶色みがかった粉

茶色みがかった「地粉」

わずかに茶色みがかっているのがわかるでしょうか?これは、小麦の表皮部分である「ふすま」なども取り除かずに「全粒粉」に製粉しているためです。全粒粉は鉄分、カルシウムなどの栄養成分が豊富なのに加え、配合することにより、小麦本来の味、香りが発揮されるんです。

この2種類の小麦粉が最適な割合でブレンドされて「武蔵野地粉うどん」になります。
ここでもう一度、うどんの表面をじっくりとみてください。茶色いつぶつぶが見えませんか?全粒粉に製粉しているからこそ、この色がでるんですね。

皿に盛られた麺

麺の表面をよ~く見てください。

茶色いつぶつぶの一つ一つが、武蔵野でつくられた小麦からできているんです。

武蔵野地粉うどんを食べてみた!

さて、ここまで読んでくると、食べたくて仕方なくなってきたんではないでしょうか。「大むら」さんで、実際に食べてみることにします。メニューから「武蔵野地粉うどん」を選び、しばらくするとつけ汁とともに、うどんが運ばれてきました!

皿に盛られた麺と茶色いつけだれ

光沢のある麺の上にカイワレ大根がのっています。つけ汁は豚肉の入った温かい肉汁で、濃厚なしょうゆ味。「糧(かて)」と言われるシイタケやネギ、たけのこ等の具材も豊富です。

具沢山のつけだれ

実際頂いてみると・・
もちもちした麺と、しょうゆ味がしみ込んだ豚肉やシイタケ。麺をかむたびに口の中につけ汁のうまみが広がります。カイワレ大根も合わせて食べると、シャキシャキした食感が絶妙なアクセントになりますよ。
武蔵野でつくられた栄養価の高いうどんを、具材たっぷりのつけ汁で頂く。こんな贅沢はなかなか味わえません♪

駐車場情報

「大むら」には専用駐車場がないので、近隣のパーキングを利用しましょう。

なお指定のタイムズの駐車場に駐車すると、「大むら」での1,000円以上のご利用で220円分駐車サービスとなります!ぜひご利用ください!

武蔵野に行ったときには是非!

「武蔵野地粉うどん」のご紹介。いかがでしたでしょうか。地産地消とはまさにこのこと。武蔵野市に来る機会があったら、ぜひ食べてみてください。目印は、オレンジののぼりがあるお店です!

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※表示価格は更新日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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