味のあるレトロな木造家屋

スタジオジブリの世界も堪能!「江戸東京たてもの園」が楽しすぎる
小金井(東京都)

公開日:2017/10/05 更新日:2023/04/20

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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タイムスリップできる博物館!?「江戸東京たてもの園」とは?

東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」を、ご存知ですか?

その名の通り“たてもの”をテーマにした野外博物館で、東京都内にあった文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示しています。

園内を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえると人気のスポットなんです!

江戸東京たてもの園マップ

約7ヘクタールの広大な敷地には復元建造物が…なんと30棟も!

今回はそんな江戸東京たてもの園の、おすすめの楽しみ方を5つご紹介したいと思います!

平城京のような屋根の建物

ビジターセンター。こちらも紀元2600年記念式典のために建てられた式殿「光華殿」の復元建造物です

アクセス

江戸東京たてもの園は、小金井市の「都立小金井公園」内にあります。

【クルマで行く場合】
小金井公園の第1駐車場(有料)を利用しましょう。駐車場は奥まで長く続いていますが、なるべく奥の方にとめると江戸東京たてもの園まで歩く距離が短くなるのでおすすめです!

【電車で行く場合】
JR中央線・武蔵小金井駅か西武新宿線・花小金井駅から路線バスが運行しています。
※詳細は公式ホームページをご覧ください

【江戸東京たてもの園の楽しみ方①】スタジオジブリの世界を楽しむ

「ジブリ作品のモデルになった」と言われる場所は全国各地にありますが、江戸東京たてもの園はスタジオジブリが「千と千尋の神隠し」の制作にあたり“大いに参考にした場所”として公式に発表しているスポット。

かわいい緑の虫のイラスト

マスコットキャラクターも宮崎駿氏が制作。関係性の深さがうかがえます!

園内で「千と千尋の神隠し」の世界を感じることができるポイントをご紹介します!

下町中通り

まずは江戸東京たてもの園の東側にある「下町中通り」。大正から昭和の商家や居酒屋など、下町の風情を楽しむことができるエリアです。

この感じ…ピンときませんか?

そう!千尋が迷いこんだ、あの不思議な街です!

古い建造物が並ぶ通り

映画のセットの中にいるような不思議な感覚に

通りのお店一軒一軒にも見どころがあるのですが、そのご紹介はまたのちほど。

武居三省堂(さんしょうどう)

次にご紹介するのは、下町中通りにある「武居三省堂」。明治初期創業の文具店です。

四角く縦に長い建物

3階建てのレトロな店構えのお店です

“文具店”と言っても、当初は書道用品の卸しを営んでいました。店内は当時の様子が再現され、筆や墨などが壁面や天井までずらりと並んでいます。

木造家屋の中に並ぶ書道用品

当時使われていたままの道具をディスプレイとして利用しているそう

注目していただきたいのが、正面に向かって左側の壁面!桐の引き出しが天井まで、ぎっしり詰まっています。

もうお気付きの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そう…あの釜爺の働くボイラー室です!

マス目状に並ぶ小さな引き出し

劇中では薬草でしたが、武居三省堂では筆が入っていたそうです

そのほかにも、園内をすみずみまで見学していると「ここはもしかして!?」と感じられるスポットがたくさんありました。

瓦屋根の銭湯

いろいろ巡って、想像を膨らませてみるのもおすすめです♪

【江戸東京たてもの園の楽しみ方②】昔のお店を楽しむ

下町中通りには、数多くのお店が建ち並んでいます。

店内もリアルに再現されているので、まるで本当にお店にいるような気分が味わえるんです!

なかでも、おすすめの2店舗をご紹介しましょう。

丸二(まるに)商店

緑青色の壁が目を引くたてものは、「丸二商店」。

洋と和が混じったような建築物

よく見ると、縄の網目のような特徴的なデザインをしています!

昭和初期に建てられた荒物屋(生活雑貨屋)で、店内には鍋や皿からほうきやたわしまで様々な生活用品がところ狭しと並んでいます。

アルミのやかんなどが並ぶ店内

「いらっしゃい!」なんて声が聞こえてきそうなリアリティです

小寺醤油店

こちらの蔵とそのお隣のお店は、「小寺醤油店」です。

木造の建造物と重厚な蔵

大正から昭和まで、港区白金で営業していました

“醤油店”という屋号ですが、醤油のほかに酒や味噌なども販売していました。

昭和30年代頃までは“量り売り”が主流。そのため醤油や味噌の大きな樽や入れ物があって、当時の面影を感じさせてくれます。

瓶や樽などが並ぶ店内

昔のレジもありました!(写真右下)

お店の隣にある蔵には、小寺醤油店の歴史や醤油をつくる工程から消費に至るまで、醤油に関する展示エリアになっています。

パネルなどが並ぶ一角

蔵独特のひんやりとした空気も感じられます

パネル展示のほか、貴重な現物の展示も。

樽や一斗缶など様々な入れ物

現在ではペットボトルが一般的ですが、昔は缶や瓶に醤油が入っていたそうです!

そのほかにもお花屋さんや乾物屋さんなど個性豊かなお店がたくさん。ぜひひとつひとつ中を覗いてみてくださいね!

【江戸東京たてもの園の楽しみ方③】昔の住宅を楽しむ

お店の他にも、江戸東京たてもの園には歴史的価値の高いたてものもあります。

高橋是清邸

こちらの立派なお宅は、明治から昭和初期にかけて活躍した政治家・高橋是清の住宅です。

明治35年赤坂に建てられ、主屋部分を移築。

重厚感のある和風建築

たてもの全体に化粧材として“栂(つが)”という木材が使われています

なんとこちらは、中を自由に見学することができるんです。

靴を脱いで上がる必要がありますので、脱ぎやすい靴で行くのがおすすめですよ!

靴袋が入った段ボール

靴箱に入れるか、靴袋を利用しましょう

中は…まさに“おうち”!畳敷きで風通しが良く、どこか懐かしい雰囲気を感じられます。

畳とふすまがある広い部屋

おうちの中はとっても広く、いくつかのお部屋に分かれています

たてものは2階建てになっていて、階段で2階に上がると是清が寝室と書斎に使っていた部屋が。

実はこの部屋は、かの有名な「2・26事件」の現場となった場所です…!

床の間がある和室

なんだか緊張してきました…

ここでちょっと注目していただきたいのが…窓!

高橋是清邸の窓に使われているガラスは、なんと明治時代のもの。昔のガラスならではの、表面が波打っているように見える“ゆらめき”が感じられて素敵です!

ガラス張りの素敵な廊下

2階の廊下には、そのガラスが天井から足元まであしらわれています

外には、是清も愛したという庭園も復元されています。

おうちの中を見学したあとは、心地良い水のせせらぎを聞きながら、庭園を歩いてみるのもおすすめですよ!

緑豊かな庭園

水際には、きれいなミニホスタが咲いていました

【江戸東京たてもの園の楽しみ方④】たてもの以外を楽しむ

江戸東京たてもの園では、“たてもの以外”の展示も楽しむことができます。

昭和に活躍していた都電の車輌から…

黄色い都電の車両

車内に入ることもできます!お子さまが喜びそう♪

上野にある寛永寺の灯籠まで、実にさまざまな展示があります!

石造りのどっしりした灯篭

大きな灯籠です

気を付けないと見逃してしまうほど小さいサイズのものもあります。園内マップを片手に散策がてら探してみるのも楽しいですよ!

【江戸東京たてもの園の楽しみ方⑤】グルメを楽しむ

たっぷり見学を楽しんだら、一息入れたくなりますよね!?江戸東京たてもの園には、いくつかカフェやレストランがあり、どちらもおいしいと評判です!

デ・ラランデ邸「武蔵野茶房」

なかでも私のおすすめは、こちらのデ・ラランデ邸。

赤い屋根に白い壁の洋館

園内西側にある、赤い屋根が目印の洋館です

もともと平屋だったたてものを、明治後期にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが大規模に増築したもの。

館内はその当時の様子が再現されていて、見学することができます。

茶とボルドーを基調にした内観

シンプルな中にも、クラシカルな気品漂う雰囲気

…ここまではほかのたてものと同じですが、このデ・ラランデ邸の中にはなんとカフェスペースがあって食事やお茶を楽しむことができるんです!

テーブルと椅子が並ぶ部屋

こちらがカフェスペース。豪華なシャンデリアなど、とっても華やかな雰囲気です!

ハヤシライスやソーセージ盛り合わせ、ケーキなど色々なメニューがありますが、私のイチオシは「カレーライス」

ピクルスサラダとヨーグルトがセットになっています。

テーブルに並ぶお料理

トレーや食器などアンティークなアイテムが気分を盛り上げてくれます

お肉がとろとろになるまで煮込んだビーフカレーは辛口。じんわりとした辛さの中にも、深みのある味わいが広がります。

カレーにはゆで卵やコロッケなども添えられています。あわせていただくと、コクや甘みがプラスされてさらにおいしいですよ!
※2023年現在、トッピングやセットの内容が変更になっています

具だくさんのコロッケ

カボチャの甘みをしっかり感じられるホクホクのコロッケ

歴史あるたてものの中で、ランチが食べられるなんて貴重な体験ですよね!ぜひ江戸東京たてもの園に来たら訪れていただきたいスポットです。

※カフェ「武蔵野茶房」の営業時間などは、公式ホームページをご覧ください

さいごに

江戸東京たてもの園の、おすすめの楽しみ方をご紹介しました!園内の魅力をたっぷり感じていただけたのではないでしょうか?

今回ご紹介できませんでしたが、園内のボランティアスタッフさんにたてものの解説をうかがうのもおすすめの楽しみ方!毎日13:30にはガイドツアーも開催しています。(予約不要)

さらに…通常は夕方に閉園となりますが、夏と秋には夜まで開園するイベントもあります!普段とはまた違うムードたっぷりの雰囲気が楽しますよ。開催時期は公式ホームページをご覧くださいね。

闇夜に浮かびあがる紅葉樹

毎年11月下旬に開催の「紅葉とたてもののライトアップ」。闇夜に浮かぶたてものと紅葉が楽しめます!

※修繕工事などで、復元建造物の見学ができない場合があります。最新の情報は、公式ホームページをご覧ください

観覧料

こんなに見どころ満載の江戸東京たてもの園ですが…なんと大人は400円、都内在学または在住の中学生・小学生以下のお子さまなら無料で観覧できるんです!

さらに毎月第3土・日曜日は、都内在住で18歳未満のお子さまを同伴する保護者の方も観覧料が半額に!

ぜひご家族で訪れてみてはいかがでしょうか?

【観覧料】
○一般 400円
○65歳以上の方 200円
○大学生(専修・各種含む) 320円
○高校生・中学生(都外) 200円
○中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童 無料
※休園日や観覧料の詳細は公式ホームページをご覧ください

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※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

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