和風の建物

しっとりと温泉旅館の趣。「さやの湯処」には大人の癒しがいっぱい
板橋(東京都)

公開日:2019/10/24   更新日:2023/09/14

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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大人の温泉施設「さやの湯処」をご紹介!

東京・板橋区にある「さやの湯処」は、源泉かけ流しにこだわった日帰り温泉施設。レジャー施設のようなスーパー銭湯とは一線を画す、源泉かけ流しや枯山水の日本庭園、古民家をリノベーションしたお食事処など、古きよき和の趣を堪能できます。

都心近くとは思えない佇まいと開放感に、身も心も癒されてきました。

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まずは受付を

都心近くの住宅街にありながら駐車場完備。純和風のエントランスに期待が高まります。

古民家のような外観

堂々とした風格

館内では、くつロッカーキーについているバーコードがお財布代わりになります。忘れずに持ってフロントに寄りましょう。

ロッカーと両替機

くつロッカーは100円リターン式

フロントでは、館内着やタオルも借りることも。岩盤浴を利用するなら、事前に自動販売機で岩盤浴着(330円)と専用タオル(430円)のレンタルが必要になります。

セパレートタイプの館内着

岩盤浴着(左)と館内着(右)
※2023年5月より館内着は廃止になり、岩盤浴着が館内着と兼用になっています

パブリックな場所でありながら、リラックスウエアにすっぴん、洗い髪でうろうろできる空間。温泉施設ならではですね。この開放感がたまりません。

男湯と女湯ののれん

さあ、お風呂へ!

男湯と女湯は、固定のスタイル。基本の造りは同じですが、女湯はロッカーやパウダースペースが多く設置されているなどの違いがあります。

源泉かけ流し!こだわり露天風呂の開放感

「さやの湯処」は内風呂のほか、露天風呂もあります。露天風呂では、地下1,500mから汲み上げている「板橋前野温泉」を源泉かけ流しで楽しめます。

緑がかったお湯のお風呂

源泉は優しいうぐいす色のにごり湯

泉質はナトリウム―塩化物強塩泉で湯冷めしにくくポカポカが続きます。なめるとしょっぱい!

露天風呂は、まわりの建物などは一切見えないように配慮されています。仰ぎ見ると視界に入るのは空と木だけ。街中とは思えない開放感です。

露天にある和風のお風呂

奥は源泉かけ流し、手前は源泉を循環させた温泉水を使用

絵入りの豪華なかめのお風呂

甕(かめ)を利用したつぼ湯※男湯のみ。女湯はシンプルなつぼ湯です

ごろんと寝ながらお湯に浸かれる、寝ころび湯もあります。日常を忘れて、ゆっくりとできますよ。

浅い寝ながら入るお風呂

そよ風に吹かれながら、開放的な寝ころび湯

ついつい長湯してしまう居心地の良い空間ですが、湯あたりしないように、休憩しながら入りましょう。

ちなみに、夜はライトアップされて、昼とはまた違った雰囲気が楽しめますよ。

内湯はジェットバスで極上リラックス

露天風呂を満喫したあとは、内湯へ移動。浴場には大きな窓があり、心地よい風がよく通っていました。

白い椅子と桶が並ぶ浴場

常に整頓された洗い場

施設名の入った3本のボトル

シャンプー・リンス・ボディーソープ完備
※内容は変更になる場合があります

内湯は、肌触りがなめらかな井戸水を使用。全部で7種類あるのですが、おすすめはこちらの炭酸ガスが溶け込んだお風呂。

窓があり開放的な内湯

高濃度炭酸泉

炭酸の効果で全身の血管が開き、血流がスムーズになります。肌の表面にシュワシュワと微細な気泡が付くのがおもしろい。

内湯にはジェットバスがいくつかあり、ジェット流の位置や出方に工夫が。寝湯は、腰回り全体をほぐすようなジェット流と、肩と足裏にピンポイントに当たるジェット流の2種類があります。

ジェットが出ている様子

寝湯。強めの水流でマッサージ効果抜群

気持ちよさについつい長湯をしてしまいます。銀色のパイプには冷たい水が通っているので、首の後ろにあてて湯あたり防止に利用してみて。

座り湯は、座ると、ちょうど腰のあたりに勢いの強いジェットが当たります。お!これはいい!と喜んだのもつかの間……

多方向から出るジェット

座り湯。腰がほぐされます

さらに私好みのお風呂を見つけました。これです!この水深110cmの立って入るお風呂。

手すりのある深い浴槽

深さにうっとり。魅惑の立ち湯。4段目が急に深くなっているので注意

右側のシェイプアップバスは両側面から泡が出続け、下半身全体を一気にほぐしてくれます。疲れた足腰に当たるジェットが極楽すぎる。

左側のスーパージェットバスは立っていられないくらいの強いジェットがイタ気持ちいい。こちらは腰を重点的に揉んで欲しい方におすすめです。

内湯には、腰掛け湯もあります。背もたれのところにさらさらとお湯が流れていて、心地よい温かさ。ちょっと休憩するのにいいですね。

お湯が流れる石のベンチ

ちょっと一休み。腰掛け湯

お風呂には頻繁にスタッフさんが出入りして、洗い場の桶を整えたり、床や浴槽のごみを拾ったりと目を配ってくれています。安心感があり、常に快適に過ごせる嬉しいポイントです。

2つのサウナでしっかり発汗

「さやの湯処」には、スチームサウナとドライサウナがあります。

露天にある薬草塩蒸風炉は、高温の蒸気が充満するスチームサウナ。和漢薬草とヨモギとハーブが週替わりで楽しめます。

椅子が並ぶ部屋

薬草塩蒸風炉(スチームサウナ)

塩壺の塩を気になる箇所に擦り込みながらマッサージすることで、発汗を促しつつ美肌効果も期待。(二の腕とお腹まわりにしっかり擦り込みました)

薬草は時期によって変わるのですが、この日は和漢薬草で、穏やかな漢方の香りに気持ちが安らぎました。ドライサウナに息苦しさを感じるという方も、リラックスして過ごせますよ。

内湯にある熱気風炉は階段状のタワー型サウナ。上の段に行くほど高温です。

階段状の椅子が並ぶ部屋

ひな壇のような熱気風炉(ドライサウナ)

普段あまり汗をかかない方でも驚くほど汗をかくので水分補給を忘れずに。ちなみに女湯は3段ですが男湯は4段になっています。男性は熱いのがお好きだそうです。

四角い水風呂

ドライサウナのすぐ前には水風呂も

水風呂はサウナと交互に使用することで、新陳代謝を高め、デトックス効果があるそう。飛び込まずに、汗を流してからそっと入りましょう。

休憩所「うたたね処」は女性専用エリアもあり

脱衣所を出て、手もみ処を過ぎて奥に行くと、休憩所があります。畳の上にマットレスがあり、広げてお昼寝をしたり、座って本を読んだり。館内に漫画や雑誌はないので、必要なら持ち込みましょう!

畳の上にマットレスが並ぶ部屋

気兼ねせずにお昼寝できる

無料Wi-Fiが使えるので、のんびりスマホをいじるのも○。更に奥には女性専用のスペースもあるので気兼ねなくくつろげます。お昼寝されている方が多いので、賑やかなおしゃべりはNGですよ。

女性専用を示す看板

この先は男子禁制です

岩盤浴は春夏秋冬ゆるりと楽しむ

岩盤処は2階にあり、岩盤浴着を着た方だけが上がっていくシステムです。

時間の制限や入れ替えは無く、1日のんびり利用できます。(利用は中学生以上の方のみ)

オレンジの灯りがともるロビー

ロビーは和風照明の暖かな雰囲気

岩盤処は春夏秋冬の4つの温度帯の部屋があり、中国の五行説に基づく色「青朱白玄」が充てられています。

春は青春の青です。落ち着きのある色調で統一された畳敷きの休憩所は、ぽかぽかと暖かい温度に設定されています。岩盤浴は疲れるので、無理せずごろごろしましょう。

畳にマットレスが並ぶ大部屋

春。お庭に面した明るい休憩所

朱夏は夏のイメージにピッタリの赤。デトックス効果が期待できます。専用タオルを敷いて横になりましょう。

真っ赤に照らされた岩盤浴

夏。興奮作用のある赤い部屋

天寿石、不老石、ゲルマニウム石の3種類の石を使った高温岩盤浴。そこまでの高温ではないので、息苦しくなく汗がかけます。

秋は白秋で、薬宝玉石を使用した白っぽいイメージ。夏よりやや低い温度設定です。室内には薬草の香りが漂い、身体のコリの解消・美肌を作る効果が期待できるそう。

白い爽やかな岩盤浴

秋。薬草が香る中温岩盤浴

冬は青い照明が涼しげなクールダウンのお部屋。こちらは椅子に座って過ごします。涼しめの室温で汗がすうっと引いていきます。

青い光が涼しげな部屋

冬。ひんやり引き締めクールダウン

なお、岩盤処は男女混浴なので、カップルで来ても楽しめますよ。

アカスリ、アロマ、手もみ 3つの癒し処を満喫

内湯の入り口にある美肌処では、韓国式アカスリや本格的な美肌ケアを受けられます。

ピンクのベッドが並ぶ部屋

美肌を作るアカスリ

アカスリには美肌効果やリラックス効果、血行促進・新陳代謝UPなどの効用があり、施術後はお肌つるつるです。

香処(かおりどころ)は2階の奥にあるアロマテラピーが受けられる場所で、ラグジュアリーな完全個室。一人ひとりの状態や希望に合わせたオイルで心と身体を整えてくれます。

落ち着いた和風の部屋

良い香りが心も癒してくれます

豊かな香りと絶妙なマッサージに癒される贅沢時間。
はまってしまう人も多いそうです。

手もみ処はフロントとうたたね処の間にあり、オールハンドのマッサージを受けられます。

施術を受けるベッド

身体を整えるハンドマッサージ

コースはからだ、足つぼ、マットほぐし、タイ古式と選べて、それぞれお試しの短時間ものから、がっつり整えてくれる長時間ものまでさまざま。

温泉で温まった身体を人の手で揉んでもらう幸せ。凝り固まった肩を重点的に揉んでいただきました。ちなみに指名も出来ます。

お食事処「柿天舎(してんしゃ)」で古民家の佇まいに憩う

温泉やマッサージを堪能したあとは、お食事処「柿天舎」へ。こちらは、もともと精密金属材料メーカーの社長の家屋だった建物を、古民家再生の建築家により生まれ変わらせた場所です。

季節の飾りと神棚

神棚と季節の飾りにほっとします

柿天舎は、温泉があるエリアとはまた少し変わった佇まい。床や建具、調度品、たくさんのものが当時のまま利用されているのです。

緑が見える座敷

枯山水のお庭を望む席(お庭についてはまた後程)

欄間などの建具やお庭も見どころですが、庭に面したガラス窓にも目を向けてみてください。均一で平らなガラスと、古いレトロなガラスが混在しています。

レトロなガラスは表面がうるんだように波打って、窓の向こうの景色が揺らぐ独特な風情。今では作れない手づくりのガラスです。(画像奥のガラスがレトロガラス)

外がよく見える大きなガラス

2面が庭に面していて抜群の眺望

年代物の座卓の、しっとりと落ち着いた艶。そしてレトロガラス越しに望む手入れの行き届いたお庭。温泉旅館や料亭のような佇まいを満喫しましょう。

ちなみに、柿天舎には1部屋だけ洋室も。こちらは当時、応接間だった場所で、マントルピース(暖炉の前面にある棚のような装飾)のある凝った造りで、絵画や絵皿が飾られています。扉付近の床の意匠もお見逃しなく。

テーブル席の部屋

昭和モダンな洋室。床や建具も当時のまま
※写真は公開日時点のもの。内装などが変更になる場合があります

風情を満喫したところで、お食事です。こちらのおすすめは挽きたて、打ち立て、ゆでたての、玄蕎麦粗石臼挽きぐるみ十割蕎麦。国産蕎麦粉100%で、時期によって産地を変えるこだわりです。

そばと天ぷらのセット

天ぷらせいろ(1,120円)ボリュームたっぷり

この日は北海道雨竜郡雨竜町の新そばをいただきました。口に含むと、蕎麦の甘みがふわっと鼻に抜ける、香りの高いお蕎麦です。

天ぷらは薄めのサクサク衣で軽く、添えられた抹茶塩でいただくので、つゆが油っぽくなりません。

なお、お食事処入口、神棚の後ろは農産物直売所になっていて、お米や梨などの旬の農産物が並んでいました。

さまざまな野菜が並ぶ棚

新鮮野菜が並ぶ直売所

茨城県産の新鮮野菜。こちらも見どころですよ。

枯山水の日本庭園に想いを馳せる

先ほど、お食事処から見えた庭園は、昭和22年に造られたものを整備・再生した庭園です。社長自ら集めた全国の銘石は、今では入手困難なものばかり。

庭園には、宝舟に見立てた石も。宝舟のこれからの航海に想いを馳せます。(ちなみにこれは宝を取りに行く往路を表していて、復路だと宝を積んでいるので舟がもっと沈むとのこと)

砂が敷かれた庭

中央に見えるのが宝舟

庭園では、目的地である宝の山・蓬莱山も望めます。画面左中央に、横長の橋のような石が見えますが、その一帯が蓬莱山です。

庭の石と樹木

舟の目的地 蓬莱山

この日は緑の濃かったお庭ですが、枝垂桜や椿、彼岸花など四季折々の花を咲かせるそうです。

大きな緑色の実

艶やかな椿の実がなっていました

貸し個室・貸切風呂で多様に過ごす

お食事処の奥にある個室と、貸切風呂・離れの湯についてご紹介します。

貸し個室

お庭が見える個室・桜の間は10畳の広さで8名まで利用できます。やはりおすすめはこちらのお部屋です。

畳の和室

桜の間 お庭が見えます

個室はコース料理の注文で利用料が無料になるので、家族のお祝い事などにもおすすめ。(詳細条件あり

落ち着いた雰囲気の万年青(おもと)の間は、7.5畳で4名まで。

床の間がある畳の部屋

万年青(おもと)の間

桜の間とはふすまで仕切られているので、人数に合わせて2間続きでゆったり使うことも出来ます。

貸切風呂

離れの湯「燈」は、貸切で使える半露天檜風呂。お庭の隅の小道を歩いて行きます。

窓が大きく、全開にすることで露天のような開放感です。

外の緑が窓から見えるお風呂

贅沢な檜の香り

滑りにくいイスなどもあり、介助の必要な方やおむつの取れていないお子様の入浴もOK。大浴場に抵抗のある海外の方でも温泉を楽しめます。

介護のイスがある洗い場

洗い場は2つあり、広々使えます

檜の木で組まれた天井

檜の天井。大浴場とはまた違った趣

板橋区の条例により、夫婦や家族であっても、7歳以上の男女の混浴は出来ませんのでご注意ください。

料金・混雑・アメニティ情報

さやの湯処の料金は?

時間制限がなく、のんびり寛げるさやの湯処。料金は、下記の通りです。

【入館料】
・大人 平日900円 土日祝日1,200円
・小人(小学生以下) 平日550円 土日祝日800円
※バスタオル・フェイスタイルは330円、館内着は330円でレンタル可
※おむつ及び紙パンツの方は入浴(シャワーを含む)できません
【岩盤浴利用料】
・760円(館内着330円、岩盤処専用タオル430円)
※中学生以上のみ利用可
※岩盤浴のみの利用不可

都内の天然温泉で、この価格はリーズナブルではないでしょうか?

さやの湯処の混雑状況は?

時間帯別混雑予想スケジュールが公式ホームページに出ているので、参考にしてください。また、ホームページ右上に「現在の浴場内状況」というタブがあり、クリックするとリアルタイムの情報が見られます。

施設の方に伺ったところ、さやの湯処は女性よりも男性のお客様が多いそうで、混雑と出ていても女湯はすいているということもあるかも、とのこと。参考まで。

さやの湯処のアメニティは?

館内のアメニティは、シャンプー・リンス・ボディーソープ・ドライヤー・綿棒が置いてあります。

脱衣所には自販機があり、有料ですがショーツ・生理用品・ヘアオイル・ヘアブラシ・ソックス・ヘアゴム・歯ブラシ・ボディスポンジ・スキンケアセット・ヘアケアセット・ヘアキャップ・剃刀・フェイスタオルの用意も。

さまざまな商品がある自販機

アメニティ自販機は充実の品揃え

何の準備もしていなくても、急に思い立って手ぶらで来られちゃいます!
※アメニティの内容は変更になる場合があります。最新の情報は施設までお問い合わせください

石鹸や雑貨などが並ぶ棚

ロビーには季節のお土産品も

さいごに

温泉旅館に行ったような満足感のある、しっとりとした大人向け日帰り温泉「さやの湯処」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

お風呂から出て、いつもの化粧水をつけたときの、頬の手触りにびっくり!ずうっと触っていたいもっちりお肌になっていました。温泉、そして日本家屋や文化のすばらしさにもふれ、身も心も癒された気分です。

都内なので、仕事帰りに友達と待ち合わせて裸の付き合いなんて使い方もいいですね。

アクセス&駐車場情報

【クルマで行く場合】
最寄りのICは首都高速5号線・板橋本町ICで、そこから約7分で到着します。

■駐車場:74台(平日:終日無料、土日祝日:5時間無料) 

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【電車で行く場合】
最寄り駅は都営三田線・志村坂上駅で、A2出口より徒歩8分です。

前野原温泉 さやの湯処

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※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

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