そなエリア東京の展示

子供と防災を体験学習できるスポットへ~“72時間”を生き抜くヒントとは?~
有明(東京都)

2015/06/10 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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忘れた頃にやってくるのが災害です

地震や火災など、忘れた頃にやってくる天災。では災害に備えて、家族で相談したり準備をしていますか?

「家族で防災について考えたいけど、どう知識を習得したら良いか分からない…」。そんなパパやママにおすすめしたいのが、東京臨海広域防災公園内にある防災体験学習施設「そなエリア東京」です。

今回、実際に行って体験してきましたので、どのような場所なのかをお伝えしたいと思います!

ガラス張りの建物

災害に備え、全施設が免震装置の上にあります

公園の中にある防災拠点

平常時は公園として利用されている東京臨海広域防災公園ですが、首都直下型地震などの大規模な災害発生時には、緊急災害現地対策本部が設置され、首都圏広域防災のヘッドクォーターおよび、広域支援部隊等のベースキャンプ、災害医療の支援基地となる防災拠点施設です。
施設内には防災体験学習施設だけではなく、実際の災害時に防災拠点機能を担うオペレーションルームも設置されています。

机と椅子が並ぶ部屋

テニスコート10面分(約960㎡)の広さに相当するオペレーションルーム

首都直下地震の疑似体験ツアー開始!

まずは、1階の防災体験ツアー「東京直下72h TOUR」に参加してみましょう。ここでは、マグニチュード7.3、最大震度7の首都直下地震を疑似体験し、クイズ形式で地震の発災や避難について学んでいきます。

蓋つきのタブレット端末

タブレット端末を受け取って、いざスタート!

ツアー開始前に、インストラクターより疑似体験の状況設定やタブレット端末の操作等について解説があるので、まずは一呼吸しましょう。

解説する男性インストラクター
丸いアイコンが浮き出た画面

マーカーをタブレットで読み込むと、アイコンが浮き出てきます。すごい!

震災発生!あなたはどう行動しますか?

そしていよいよ、駅ビルと想定されたエレベーターに乗り込みます。しばらくすると…地震発生!エレベーターは緊急停止!

薄暗いエレベーターの中

非常灯が点灯。緊張感が高まってきました…

エレベーターの扉が開き、薄暗い通路を通って避難を開始します。停電の暗さと火災を想定した疑似煙で、焦りながらもなかなか前へ進むことができません。

避難路が示されたタブレット

駅ビルから避難して市街地へ出ると、そこは被災した街の姿が…。手元のタブレット端末には、災害時の行動についてのクイズが表示されます。クイズポイントが各所に設定されていますので、ポイントごとに設定されたクイズに回答をしていきましょう。
一緒にツアーを回った中には、子供連れの方もいましたが、暗さや地震速報やサイレンが鳴り響く空間に怖がっている子もいました。自分でしっかり体験しながら学習するという意味では、小学生以上の子供と回るのが良いかもしれません。

リアルな災害現場

クルマが壊れたビルの下敷きに…

今回は災害の疑似体験ですが、本当にこのような場面になった時、自分は安全に行動できるのでしょうか。
またツアーコースの一角には、耐震対策の展示もありました。全く同じ間取りで、耐震対策がされている部屋とされていない部屋の状況を生々しく見ることができ、耐震対策の重要性を知ることができました。

家具が倒れて重なった場所

耐震対策をしていない部屋は家具が倒れ、足の踏み場もない状況です

避難場所と避難所の違いとは?

クイズへの回答を完了し、震災発生時のシミュレーション映像を見た後は、避難場所を再現した展示へ移動します。

クイズ形式の展示

クイズと解説を見比べながら学習します

こちらでもタブレット端末を利用したクイズにチャレンジをして、災害後の防災・減災への理解を深めていきます。
展示の一例として紹介しますが、皆さんは「避難場所」と「避難所」の違いがわかりますか?「避難場所」は、火災など災害の危険から逃れ、状況が落ち着くまで身を守る場所であり、「避難所」は自宅が被災した場合などに、一定期間、避難生活を送る場所となります。
同じように聞こえるのですが、それぞれの役割を理解することが、防災の一助になるのではないでしょうか。

屋内に再現された避難所と避難場所

避難所と避難場所のエリアが区分されています

地震の揺れを疑似体験できるコーナーでは、震度6弱や震度6強、そして震度7では大きな違いがあることが分かりました。知識のない状態で、このような揺れに襲われたら、身を守ることはできないと感じました。

地震の揺れを体感できるコーナー

実際の震度を解説付きで実演しています

すべてのクイズに回答し、ツアーは終了。私の結果は60点でした…。知っているようで知らないこと、当たり前だと思っているけど当たり前ではないことを改めて認識させられました。
地震発生後、支援体制が十分に整うまでの目安と言われる“72時間”。それまでを自力で生き抜くヒントを学べる貴重な体験学習ツアーでした!

タブレット返却カウンター

ここでタブレット端末は返却です

災害への対策だけではなく、地震の仕組みも学ぼう

続いて2階へ移動します。途中には、津波の仕組みを解説した展示があります。津波の発生、そして津波がどのように陸地に到達するのかを理解できます。

津波の速度などが書かれた展示

津波のメカニズムが分かります

地震の仕組みを分かりやすく解説している展示や、実際に災害に直面した人が、どのような道具を用いて活用してきたのかを学習することができる展示などがあります。

地震波が記載されたマップ

各地の地震波の伝わり方の理解が進みます

テーブルと椅子があるコーナー

身近な用品を活用し、災害時に役立つ道具を実際に作ることができるコーナーも

顔が描かれた棒

つっぱり坊やが家具の固定を訴えています

屋上で東京湾岸エリアを見渡そう

施設内をぐるっと回って少し疲れたら、屋上に出てみましょう!湾岸エリアの開放的な景色を体感することができますよ。

芝のあるヘリポートとビル群

敷地内にはヘリポートもあり、備えは万全です

4枚の運用イメージ写真

災害時の運用イメージが掲示されています

1階に戻ると、エントランスの奥にカフェスペースがあるので一休みしましょう。また安全靴などの防災グッズも販売されています。

テーブルと椅子とキッチンカー

レギュラーコーヒー(200円)なども販売されています

子連れにうれしい遊具貸出などもアリ

また「そなエリア」では遊具の貸し出しも行っており(無料・限定数)、公園で体を動かして大いに遊ぶことができます。ちなみに、施設の見学は歩き回るので、大きな荷物は無料コインロッカーに預けると安心です。

遊具貸し出しの案内版

サッカーボールなどボールだけではなく、ドッヂビーなどの貸し出しもあるようです

緑豊かな通路

広場に向かうアプローチ

改めて、災害が来ないことを祈りつつも、災害時に知識の有無が生死を分け、また災害後の生活に大きな影響を与えることを考えさせられました。

防災を体験し知識を得るだけでも、災害時の行動が良い方向に変わってくると思います。事前の予約も不要で、気軽に防災体験ができる無料の施設なので、有明エリアに遊びに来た時には、ぜひ一度訪問してみてください。

そなエリア東京(防災体験学習施設)

そなエリア東京のポスター

※この記事は2015/06/10時点の情報です
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※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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