
駐車場情報も!「益子陶器市」の楽しみ方&見どころを解説
益子(栃木県)
2025/03/06 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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栃木県・宇都宮市にある「大谷(おおや)資料館」をご存じですか?こちらは大谷石の採掘場跡につくられた、大谷石にまつわるミュージアムです。
ミュージアム…といっても堅苦しい場所ではなく、ライトアップされていたり、アート作品があったりと楽しめる空間で、若い世代を中心に人気のスポットになっています。
今回、実際に行ってきましたので、その魅力をお伝えしたいと思います!
クルマを駐車場にとめて資料館の入り口に向かうと…何だかひんやりとした空気が!岩に囲まれた立地のためか、ほかの場所より涼しく感じます。
歩いていると冷たい空気が漂ってきます
資料館の入り口は、こちらの1階。入ると受付がありますので、まずはそちらで入館料を払いましょう!
緑に囲まれた四角い建物です
入館料を払ったら、いよいよ地下坑内へ。こちらの建物の地下が元採掘場で、現在の資料館になっています。
地下坑内への入り口
なお、地下への道は階段のみで、エレベーターなどはありません。ベビーカーなどの利用はできませんのでご注意を。
※車椅子の方などはゴルフカートで一部エリアを見学できます(要予約。平日限定)。詳しくは公式ホームページをご確認ください
階段で地下30mまで降りていきます
階段を降りていくと徐々に寒くなってきて、こんな景色が目に飛び込んできます!
ピラミッドの内部みたい…!
地下は広大な石の空間がライトアップされていて、とても幻想的な雰囲気。
鍾乳洞と少し似ていますが、鍾乳洞よりも人工的で整然としていて、不思議な空間が広がっています。
広さは約2万m²。野球場がひとつ入ってしまう大きさ!
地下に降りてあたりを見まわすと、壁には至るところに石を削り出した跡が。
石に線が入っています
上部が手掘り(横線)の跡、下部が機械堀り(縦線と横線)の跡
昭和34年頃までは手掘りで、石1本(階段1段くらいの大きさ)をツルハシで4千回叩いて削り出していたそうです。とても大変な作業ですね…。
ちなみに、こちらの図のようにはじめに石を横に切り進めてから、下にどんどん切り出していったそうですよ。
キレイな石の層だけを採掘できる手法です
大谷資料館は大谷石の歴史や職人の仕事を伝えるだけでなく、“創造の空間”としての役割も担っています。
坑内の奥へと進んで行くと、アート作品の展示を発見!こちらはアートの展覧会が行われた時の作品だそう。
さまざまなオブジェがあり、美術館のよう!
ちなみに、毎年10〜11月頃に「フェスタin大谷」というイベントが開催されていて、坑内で大規模なプロジェクションマッピングも行われています。その時期に行かれる方は、お見逃しなく…!
大谷資料館はその独特な空間から映画やドラマ、ミュージックPVのロケ地としても人気で、撮影がたびたび行われています。
B'zのPVが撮影された場所。奥の岩の前で歌ったそう
こちらはあのエンヤが歌った場所。曲調にピッタリな雰囲気
奥の階段は『勇者ヨシヒコ』の撮影場所。自然光が入る素敵な場所です
ほかにも『るろうに剣心』の撮影が行われたり、多くの作品に大谷資料館が登場しています。坑内にはこれまでの活用実績の展示もありますので、ぜひ、こちらも見てみてくださいね!
活用実績の展示場。意外な作品もあるかも?
こちらの地下坑内では、なんと結婚式を挙げることも…!式場になる場所はヴェールのような自然光が差し込み、神秘的な雰囲気です。
挙式時はこちらに椅子や絨毯などが設置されます
とても印象的な結婚式になると思いますので、これから結婚される方は検討してみてはいかがでしょうか?
地下坑内を満喫した後は、1階の受付横にある資料展示室に立ち寄りました。
こちらでは、採掘や石の運搬に使用されていた道具などが展示されています。
手前にあるのは石を運んでいたトロッコ
展示室には、大谷石とほかの国産石を触って比べられるコーナーも。触ってみましたが、大谷石は御影石などと比べて温かみがある気がしました。
日本国内で採れる石の数々
ちなみに、大谷石は石の中では柔らかい方で、加工がしやすいそうです。
展示室にはほかにも採掘場の年表や手掘り当時の写真などもありますので、チェックしてみてくださいね。
※展示内容は変更になる場合があります
大谷資料館の見学は地下神殿を探検しているようで、その独特の世界観に魅了されました!サクッと見るなら30分、ゆっくり見るなら1時間くらいあると良いと思います(平均は約40分)。
なお、地下採掘場跡は左側通行です。順路がありますので、それに従って進みましょう。
【大人】800円、【子ども(小・中学生)】400円
※未就学児は無料
地下坑内は気温が低く、夏でも約10~11℃、冬は約1.5~4.5℃です。夏は外と地下坑内の気温差が20℃以上にもなる時も…!
“天然の冷蔵庫”とも呼ばれる気温です
夏はカーディガンやパーカーなど、何か一枚羽織りを持参するのがおすすめです。冬はなるべく着込んで、防寒して行きましょう。
また、濡れてすべりやすくなっている場所や階段がありますので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
土日や休日は混雑しますので、落ち着いてゆっくり見たい方は平日の午前中がおすすめです。
また、館内は撮影自由ですが、三脚や自撮り棒を使用しての撮影、階段や狭い通路などでの立ち止まっての撮影、カメラを床や手すりに固定しての撮影は禁止されていますので、お気をつけください。
大谷資料館の敷地内には、「ROCKSIDE MARKET(ロックサイドマーケット)」というカフェレストランがあります。散策のあとに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ROCKSIDE MARKET。和と洋が融合したような外観です
席はテラス席のほか、店内席もあります。店内は木と石を基調にした、おしゃれな空間です。
窓が大きいので、外の景色がよく見えます!
おすすめは、ラムネやストロベリー、宇治抹茶など数種類のフレーバーから選べる、ジェラート!
こちらはクリームチーズのジェラート(シングル462円)
適度な甘さで、濃厚なのにさっぱりしていておいしいです!シングルでもカップにたっぷりと入っていて、食べごたえもありますよ。
こちらのお店にはジェラートのほか、ホットドッグやオムライスなどもありますので、食べてみてくださいね。
「ROCKSIDE MARKET」では、大谷ならではのオリジナルグッズや、栃木を拠点にしているアーティストさんが制作したクラフト雑貨なども販売しています。
店内にはさまざまな雑貨が並んでいます
なかには、大谷石を現代風のデザインでアレンジしたおしゃれな商品も。大谷資料館に来た記念にピッタリなお土産が色々と揃っていますよ。
大谷石のコースター。石の質感が活かされています
多肉植物・さぼてんと大谷石の鉢カバー
また、お店の地下には陶器やガラスなどの食器の販売も。個性的でおしゃれな器がたくさんありました。
オリジナルの益子焼も並んでいました
なお、大谷資料館の受付でもクリアファイルやポストカード、大谷石でつくったアクセサリーなども販売していますので、そちらも見てみてくださいね。
※商品のラインナップは変更になる場合があります
【クルマで行く場合】
東北自動車道・鹿島ICから約20分、東北自動車道・宇都宮ICから約12分です。
■駐車場:310台(無料)
【電車で行く場合】
JR宇都宮駅から路線バス(関東バス)利用で約30分。バス停「資料館入口」で降りてそこから徒歩約5分です。
ここからは、大谷資料館に来たら合わせて寄りたい周辺のおすすめスポットをご紹介します。
まずご紹介するのは、大谷資料館から徒歩約5分の場所にある、「大谷景観公園」。こちらの公園では、高くそびえたつ奇岩群を見ることができます。
立ち並ぶ奇岩群はとても迫力があります!
ベンチやテーブル、トイレもありますので休憩スポットとしてもおすすめですよ。
◆駐車場:12台(無料)、トイレあり
◆犬の同伴可
続いてご紹介するのは、大谷資料館から徒歩約10分、大谷景観公園から徒歩約5分の場所にある、「大谷寺(おおやじ)」。
赤い山門が目印です
こちらは弘法大師により開かれたお寺として知られていて、古くから多くの人々に尊崇されてきたお寺です。
本堂は岩に沿うようにして建っています
本堂の中には、平安時代に弘法大師により作られたと伝わる、「大谷観音(千手観音)」が祀られています。
大谷観音は日本最古の石仏で、国の重要文化財にも登録されている貴重なもの。約1,200年以上昔の観音様が現在まで残っているのは、すごいですよね。
大きさは4m。見た瞬間、感動しました
大谷観音のお隣には、石に彫られた釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊の姿も。こちらも平安時代や鎌倉時代などはるか昔に造られたもので、歴史を感じます。
石壁に彫られています
実は大谷寺の洞穴からは、縄文時代に人々が生活をしていたと見られる遺跡も見つかっています。
境内にある宝物館では出土した縄文最古の人骨や土器・石器なども展示されていますので、こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
宝物館。奥にあるのが約11,000年前の縄文時代の人骨です
また、境内には弁財天が祀られている弁天堂もあります。近くには弁財天にお仕えしている白蛇がいて、その頭を軽くさするとご利益があると云われているそうです。
右下がその白蛇です
なお、授与所では、白蛇をモチーフにしたお守りもありますので、こちらも見てみてくださいね。
左が金運守り、右が白蛇お守りです
※お守りの種類は変更になる場合があります
大谷寺では、ご朱印の授与も行っています。授与所でいただけますので、お寺の方に声をかけてみてくださいね。
大谷寺オリジナルのご朱印帳もあります
大谷寺の境内には御止山(おとめやま)という山があり、登山道も整備されています。
階段が続くので運動不足の方には少しきついかもしれませんが、片道15分程度で大正天皇の記念碑がある場所に着きますよ。
こちらの階段をのぼっていきます
お時間がある方は、こちらにも立ち寄ってみてくださいね。
◆拝観料:大人500円、中学生200円、小学生100円
◆駐車場:20台(拝観の方は無料)、トイレあり
◆犬の同伴可(キャリーバッグなど使用の場合のみ)
◆本堂内部、宝物館は撮影不可
(今回は特別な許可を得て撮影しています)
さいごにご紹介するのは、大谷寺の山門を背にして左に2分ほど歩いた場所にある、「大谷公園」。実はこちらも大谷寺の一角なのですが、公園として一般開放されています。
公園の中央付近には、高さ27mの大きな平和観音が。こちらは戦没者の慰霊と世界平和の祈念を目的に建てられた観音様で、とてもやさしいお顔をしています。
採掘場跡の岩壁に彫られています
平和観音の横には階段があり、展望台にあがることも。展望台からは公園や大谷の町を一望できますよ。
展望台から見た景色
また、大谷公園には“天狗が石を投げて置いた”とされる「天狗の投石」という場所も。
あんなに大きな岩を投げるなんて…怪力です
ほかにも大谷公園にはカエルの後ろ姿に見える「親子がえる」の奇岩などがありますので、見てみてくださいね。
◆近隣の市営駐車場利用:111台(無料)、トイレあり
◆犬の同伴可
※この記事は更新日時点の情報です
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