
【周辺情報あり】観光に役立つ「松本城」の見どころを徹底ナビ!
松本(長野県)
2025/06/19 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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本州の中心に位置し、豊かな自然に恵まれた上田市。多くの歴史的建造物や県内最古と言われる温泉地もあり、さらに大河ドラマ『真田丸』の舞台や、細田守監督の映画『サマーウォーズ』のモデルになった場所として人気の観光スポットです。
今回は、そんな上田にある「上田城(上田城跡公園)」をご紹介!実際に行ったことがないという方も多いはず。見どころなどを、徹底的にお伝えしていきたいと思います!
高速道路を利用する場合は、上信越自動車道・上田菅平ICで降り、そこから10~15分ほどで到着します。
■駐車場情報
上田城跡北駐車場・上田城跡南駐車場、合わせて300台ほどとめられる駐車場があります。(有料)
エリア初のカメラ式駐車場!スムーズに入出庫できます
なお、南駐車場から上田城跡公園までは急な階段を上る必要があるため、ベビーカーや車椅子を利用する方は、北駐車場がおすすめです。
最寄り駅は上田駅で、歩いて10分ほどで到着します。街中には真田十勇士のモニュメントがあり、探しながら歩くのも楽しいですよ!
上田駅までは、東京(新宿駅・池袋駅など)や大阪、京都などから高速バスが運行しています。
詳細は、運行会社の公式ホームページなどでご確認ください。
上田城は、1583(天正11)年に真田幸村の父・昌幸によって築かれた城です。第一次・第二次上田合戦の際、徳川軍を二度にわたり退けた“難攻不落の城”として知られています。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いで昌幸と幸村が敗れると、上田城は徳川方により破壊され廃城となってしまいます。その後、1622(元和8)年に上田に入封した仙石忠政が、上田城の再建に着手。堀・石垣・櫓などを整備しましたが、忠政が死去したため上田城復興は未完成のまま終了となりました。
明治時代の廃藩置県により廃城となった上田城は、その後「上田城跡公園」に。櫓門1基と隅櫓3基に加え、石垣や土塁などが貴重な遺構として残されています。
上田城跡公園は、16.8ha(東京ドーム約3.6個分)ほどの広い総合公園です。上田城跡を囲むこの公園には、野球場や子ども向けの遊具も整備されていて、観光客だけでなく地元の方にも親しまれています。
それでは、園内の見どころをご紹介していきましょう!
園内東側、二の丸通りと上田城を繋ぐ二の丸橋。その橋の横にある階段を降りていくと…
マイナスイオンに満ちた、美しいケヤキ並木の遊歩道が広がっているんです!
かつて、この場所には「二の丸堀」という堀があり、二の丸を守る役割を果たしていました。昭和時代には線路が敷かれ電車が走っていたこともあるそうですが、現在では遊歩道として整備されています。
緑のトンネルの散策を楽しみたい方は、こちらがおすすめ!また、南駐車場からも行くことができるので、南駐車場を利用される方はぜひ訪れてみてくださいね!
トンネルのように見えるのは二の丸橋です
上田城といえばここ!「東虎口櫓門」は、上田城のシンボル的な建物です。
城の正面を守る重要な門で、両脇には敵を側面から攻撃するために石垣を張り出させた「横矢」という構造が用いられています。
左右で張り出し具合が異なっているのが特徴です
右側の石垣の中に埋め込まれた、直径約3mの大きな石は、通称「真田石」。
幸村の兄・真田信之が松代への移封にあたり真田家の家宝として持ち運ぼうとしたところ、まったく動かなかったという逸話が残っています。
ぜひ間近で、その大きさを確かめてみてください!
また東虎口櫓門では、運が良ければ真田幸村や真田十勇士に扮した「信州上田おもてなし武将隊」に出会うことも!
記念撮影の他、上田城のガイドなどでおもてなしをしてくれます。とくに月に一度メンバーが勢揃いし、歌や踊りを披露する「信州上田城熱演舞」は必見ですよ!
出陣スケジュールは、公式ホームページをご確認ください
東虎口櫓門とその両脇にある北櫓と南櫓は、なんと内部を見学することができるんです!(有料)
こちらの階段を上った先に、見学入口があります
櫓内では、幸村が使用したとされる当世具足や、真田家時代の上田城金箔鯱瓦のレプリカなど、上田城主ゆかりの資料が多数展示されています。
屋外の展示もあり、見応え十分!
中には、火縄銃(レプリカ)を体験できるコーナーも。六文銭の陣羽織を身にまとい火縄銃を構えれば、誰でも真田軍の一員になった気分を味わえますよ!
狭間から銃を構えてポーズ!
上田城に天守閣はありませんが、広場として整備されています。
ここが本丸跡だったことを示す石碑が立っています
上田城の本丸跡で特徴的なのが、北東側の土塁の切り込み。
これは「隅おとし」と呼ばれるもので、鬼門にあたる丑寅の方角を避けるため、土塁の角をあえて落とした“鬼門よけ”と伝えられています。
少しわかりにくいかもしれませんが、探してみてください!
上田城跡公園内には、なんと神社もあります!こちらの「眞田神社」、もともとは1706(宝永3)~1869(明治2)年まで上田城主をつとめた松平家の先祖を祀る神社でしたが、現在では真田氏など歴代の上田城主が祀られています。
本殿には六文銭があしらわれています
「不落城」として名高い上田城。そこに鎮座する神社として、眞田神社は合格を祈る受験生たちにとくに人気があるそうです!
授与所には、合格祈願のお守りや必勝祈願の絵馬が並んでいます
境内で一際目を引くのは、真田幸村が身に付けていたと言われる「鹿角脇立朱塗兜」の大きなモニュメント。参拝客の人気撮影スポットとなっています。
座って撮影ができるベンチもあります
本殿の後ろにもご注目!抜け穴で、北部にある太郎山や上田藩主居館に通じていたと伝えられる「真田井戸」がありますよ。
直径約2m、深さ約16.5mもある巨大な井戸です!
尼ヶ淵の河岸段丘上にある「西櫓」は、仙石氏によって再建された、園内で江戸時代から現存する唯一の建物です。
南櫓・北櫓とともに長野県宝に指定されています
残念ながらこちらの櫓は内部を見学することはできませんが、江戸時代初期に建てられたままの城郭建築としてはかなり貴重な建築です。眞田神社の境内を通って近くまで行けるので、ぜひ見てみてくださいね!
今回ご紹介したもの以外にも、二の丸堀の水を通すための「石樋」や平和の願いが込められた「平和の鐘」など、いろいろな見どころがあります。
園内を散策しながら探してみてはいかがでしょうか?
園内マップはこちらからダウンロードできます
上田城では、御朱印と御城印(ともに有料)が頒布されています。
御朱印(写真左側)と御城印(右側)
御朱印と御城印ともに、季節によってデザインが変わる通常版に加え、期間限定デザインがあり、実に種類豊富!また、オリジナルの御朱印帳や御城印帳も販売しています。
最新の頒布情報は、眞田神社の公式ホームページをご確認ください
さらに上田城跡公園に隣接する上田市観光会館の1階売店では、真田氏や十勇士の名前が書かれた「武将印」なるものも販売。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
お気に入りの武将がいれば、購入してみては!?
■御城印
・頒布場所:眞田神社/上田市観光会館2階
・頒布方法:書き置きのみ
・料金:300円
■御朱印
・頒布場所:眞田神社
・頒布方法:直書き/書き置き
※時期や御朱印の種類により書き置きのみ
・初穂料:500~800円
■武将印
・頒布場所:上田市観光会館1階
・頒布方法:印刷のみ
・料金:330~550円
二の丸跡には「上田市立博物館」があり、こちらもぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
建物は本館と別館に分かれています(写真は本館)
本館には上田の歴史・民俗などにかかわる資料、別館には真田家にまつわる資料がそれぞれ展示されています。
中には、真田昌幸が着用していたとされる貴重なものもあります!(写真右下)
おすすめなのが、別館2階にあるVRシアター。
半円型のスクリーンに江戸時代の上田を再現したVR映像が映し出されるのですが、臨場感抜群!本当にその場にいるような感覚になるんです。
上映時間は約7分間です(※通常シアター内は撮影禁止)
櫓の見学と合わせて博物館の展示を見れば、さらに上田城や真田家への理解が深まること間違いなし!ぜひ博物館も訪れてみてくださいね。
【上田市立博物館】
・営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・定休日:水曜(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、12月29日~翌年1月3日
・観覧料:一般300円、高校生・大学生200円、小中学生100円
※櫓の観覧と合わせたお得なセット料金あり
園内の散策を楽しんだ後に立ち寄りたいのが、二の丸橋すぐ向かいにある「上田市観光会館」。
上田の名産品が揃う売店や、信州そばが味わえるお食事処などがあり、ちょっとした休憩にぴったりのスポットです。
赤いのれんが目を引く、和モダンな建物です
1階の売店には伝統工芸品からお菓子、地酒まで幅広い商品がずらり!
スタッフの方にお話をうかがったところ…「みすゞ飴」「そば」、上田のご当地グルメ・美味(おい)だれ焼き鳥を自宅でも楽しめる「美味ダレ」がとくに人気があるそうです。
自分用としても買いたくなります!
2階の観光案内所には休憩スペースが併設されていて、無料で利用することができます。
真田氏の甲冑のレプリカをはじめ、『真田丸』で使用されたものと同じ形の甲冑や『サマーウォーズ』の資料など、ファン垂涎の展示も!見学するだけでもかなり楽しめますよ。
この他に、マンホールカードもこちらで配布しています!
信州の名物と言えば、“そば”!上田市観光会館の1階には、本格的な手打ちそばが食べられるそば処「千本桜」があります。
和の雰囲気を感じさせる落ち着いた店内
店内で毎日手打ちされるそばは、黒みがかった色が特徴。これは「挽きぐるみ」と呼ばれる、そばの実の殻を細かくして入れ込む製法によるものなんだそうです。
そのそばに、六文銭を模る巨大かきあげを添えた「六文銭かきあげそば(1,450円)」はお店の名物メニューです。
かきあげは、人参・玉ねぎ・桜エビなどが入っていてサクサク!
そばは、しっかりとした風味と歯切れの良さが感じられますよ。ランチに美味しいそばが食べたいという方は、ぜひお立ち寄りください!
【上田市観光会館】
・営業時間:[売店] 9:30~18:00※季節により変動/[観光案内所] 平日8:30~18:00、土日祝日9:00~18:00/[千本桜] 11:00~14:30(L.O.)
・定休日:[売店・観光案内所] 年中無休/[千本桜] 水曜
・千本桜は予約可
上田城跡公園内には堀の周りを中心にたくさんの桜が植えられていて、桜の名所としても知られています。
毎年4月上旬頃には、「上田城千本桜まつり」を開催。屋台が並び、夜は桜のライトアップもされるなど、園内は多くの人でにぎわいます。
お花見とグルメを楽しめます!
二の丸堀跡のけやき並木が色付く11月上旬頃には、毎年「上田城紅葉まつり」が開催されます。
地元の味が楽しめるグルメイベントや、おもてなし武将隊によるステージなど、さまざまな催しが盛りだくさん!夜にはけやき並木がライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめますよ。
春の桜のライトアップとともに、“日本夜景遺産”に認定されています
上田城跡公園は入園無料で、24時間いつでも利用することができます。
ただし南櫓・北櫓や上田市立博物館の観覧には別途料金がかかり、営業時間が9~17時(最終入館16時半まで、水曜日休館。季節により変更あり)となっていますのでご注意ください!
桜の見頃・GW・夏休み・紅葉の見頃の時期は、県外からもたくさんの方が訪れ、混雑します。
周辺道路に交通規制がかかる他、上田城の駐車場が満車になることもあるので、あらかじめ周辺駐車場とルートをチェックしておくのがおすすめです!
園内を歩いて見て回るだけなら、1時間ほど。神社や博物館にも立ち寄る場合は、1時間半〜2時間ほど見ておくと良いと思います。
「柳町」は、江戸時代に宿場町として栄えた北国(ほっこく)街道上田宿の面影が感じられるスポット。風情ある街並みが人気を集めています!
通りの名前に由来する、柳の木も植えられています
歴史ある酒蔵や味噌の蔵元をはじめ、古い蔵をリノベーションしたお店、町家のカフェなどが建ち並び、落ち着いた雰囲気でグルメやお土産探しを楽しめますよ。
江戸時代から続く老舗「岡崎酒造」。銘酒「信州亀齢(きれい)」を販売しています
上田駅前(お城口)は大型商業施設や飲食チェーン店が並ぶ賑やかなエリアですが、少し歩けば昔ながらの雰囲気漂うレトロな商店街もあります。
上田駅のお城口
美味だれ焼き鳥や信州そばといったご当地グルメを味わえるお店や、みすゞ飴の老舗店、お土産屋さんなどが集まっているので、時間がないけどいろいろ楽しみたいという方におすすめのスポットです。
以上、上田城の見どころから周辺のおすすめ観光情報までをご紹介しました。
上田城を中心にお届けしましたが、上田市には自然・文化・グルメなど…まだまだ魅力がたくさんあります!ぜひ実際に訪れて体感してみてくださいね。
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