藩主などに扮装した人々と松本城

【周辺情報あり】観光に役立つ「松本城」の見どころを徹底ナビ!
松本(長野県)

公開日:2019/08/29 更新日:2019/10/10

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国宝にも指定!「松本城」に行ってきました

長野県・松本市のシンボル的存在である「松本城」。築城当時のままの姿が残っている歴史的価値のあるお城で、観光地としても人気を集めています。

今回は、そんな松本城に行ってきましたので、細かく見どころをお伝えしたいと多います!合わせて寄りたい周辺の情報もご紹介しますので、ご参考ください。

~松本藩の城主は誰?~

松本藩の城主は年代によって変わり、その数は6家23人にものぼります。初代の城主は豊臣秀吉に仕えていた石川数正で、最後の城主は戸田光則。戸田家の時代は長く、明治を迎えるまでの約140年もの間、城主をつとめていました。

松本藩歴代城主の家紋

家紋を探しながら散策してみるのもまた一興!

外からじっくりお城を鑑賞!お堀・本丸庭園を散策

松本城がある場所は現在、「松本城公園」として、市が管理をしています。

本丸庭園と天守観覧は有料になりますが、公園自体の入場は無料!どなたでも自由に入ることができます。

松本城公園入口と石碑

松本城公園の入り口

公園の面積は、10.5ヘクタール。約15分あれば一周できる広さです。

松本城案内図

松本城マップ。中央が有料エリアになります

お堀

正面の入り口を左手に進むと、松本城と内堀が見えてきます。

松本城と周囲全景

黒く存在感のあるお城です!

松本城は起伏のない平らな場所に築かれた「平城(ひらじろ)」。山城と比べて防御性が低いため、お堀が造られたそうです。

お堀と黒い松本城正面

お堀の幅は火縄銃の射程距離とだいたい同じだそう

お堀は本丸を囲む内堀のほか、外掘りと総掘りがあり、計3重の水掘りでお城を守っていたんだとか。水源が豊富な松本ならではの造りですね!

本丸庭園

お堀とお城を見た後は、本丸庭園へと移動。

真っ直ぐな道の先に黒門

こちらの黒門(二の門)を通ります

本丸庭園と天守の観覧は有料ですので、こちらの券売所で入城券を購入します。観覧料は大人610円、小中学生300円です。※松本市立博物館との共通券

券売所に並ぶ人達

券売所。休日は行列ができます

券を購入したら、黒門(一の門)をくぐって本丸庭園にむかいます。こちらの門は、本丸に入る重要な入り口です。

門の奥に見える庭園

屋根には歴代城主の家紋が入った軒丸瓦が使われています

黒門を進むと、青々とした芝生がキレイな庭園とお城が目に飛び込んできました!お堀から見た時とは、また少し違った印象です。

綺麗な芝生と奥に聳える松本城

本丸庭園と松本城

松本城の最大の特徴が、戦国時代に作られた大天守・乾小天守(いぬいこてんしゅ)・渡櫓(わたりやぐら)と江戸時代に作られた辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)がひとつの天守群になっていること。庭園からは、その構造がよく見えますよ。

連結複合式、各名称

連結複合式の天守は日本で松本城だけ!

庭園を歩いてお城に近づくと、歴代の城主などに扮装した「おもてなし隊」の姿が!声をかけると、一緒に写真を撮ってもらえます。

松本城をバッグにおもてなし隊

おもてなし隊。左から小笠原忠真、登久姫、小笠原秀政

忍者や甲冑を着た武将があらわれる時もあります。ぜひ、見かけたら声をかけてみてくださいね!

49城の写真

庭園の奥には、「全国城郭管理者協議会」に加盟している全国49城の写真が展示されています。

各城の写真と特徴

色や形、大きさなどそれぞれ特徴があります

松本城との違いなどを見比べてみるとおもしろいですよ!

当時の様子を肌で感じる!天守内部を観覧

本丸庭園を散策したあとは、いよいよ天守の内部へ!渡櫓にある入り口から入ります。

天守入口に並ぶ人々

天守入り口。混雑時は入場制限がかかります

天守の内部は、土足厳禁!入り口で靴を脱いであがります。ビニール袋がもらえますので、各自そちらに靴を入れて持ち歩きましょう。

入口前に急角度の階段

天守入り口。着脱しやすい靴がおすすめです

天守は、5重6階の構造。住むためではなく、戦のために建てられたものなので、内部はとてもシンプルです。

整列した柱だけの空間

装飾品などはなく、無骨な印象です

防御のための窓

天守内部で注目していただきたいのが、敵兵に弓や鉄砲を発射したり、石を落したりするための小窓。

3か所を内側から見た写真

左上が矢を打つ矢狭間、右上が鉄砲を打つ鉄砲狭間、下が石を落す石落(いしおとし)

矢狭間は60カ所、鉄砲狭間は55カ所、石落は11カ所もあり、戦に備えた“武装した城”ということがうかがえます。

ただ、松本城で実戦が行われたことは一度もなかったそう。(そのおかげで今の状態でお城が保たれています)築城から今日まで、お城が攻められることがなかったのは凄いですよね…!

火縄銃などの展示

天守内部には、松本城に関する展示や、火縄銃の展示などもあります。

藁や縄が入れ込まれた壁

こちらは壁の断面。銃を通さないようにかなり厚くできています

ガラスケースに並んだ火縄銃

火縄銃はさまざまな種類がありました

なかには、合戦時の武士の格好を再現した甲冑もありました。

黒い兜と甲冑

近くで見ると迫力があります

腰から下げているのは、お弁当…ではなく、火縄銃の弾薬を入れるためのものだそう。刀と銃、両方で相当な重さだったのではないでしょうか?

腰に下げられた弾薬入れ

火縄銃は打つまでの準備も大変だったそう

天守最上階

天守の最上階は、約16畳の正方形の部屋になっています。

狭めの空間に低い窓

天守最上階。窓からは自然の光が差し込んでいます

東西南北に窓が配置されていて、それぞれ異なる景色が楽しめます。天気がよければ、北アルプスの山々も見えますよ!

広い芝生の向こうに街並みと山々

東の窓から観た景色。晴れていればもっと山がくっきり見えます

ちなみに、天守の天井には、「二十六夜神」という月の神様が祀られています。

天井の梁に祀られた二十六夜神

女神様からお告げを聞き、祀りはじめた…という伝説が残っています

松本城がさまざまな危機を回避できたのは、この神様のおかげと言われているそうです。現在でも、警備員さんが毎朝必ずお祈りをしているそうですよ。

御座所

城主は天守の最上階ではなく、4階に座を構えたと考えられます。

豪奢な座布団と奥に御簾

城主が座る御座所

ただ、接待の場所ではなく、戦闘で最終局面を迎える時に座る場所だったようです。

辰巳附櫓

天守の2階は、江戸時代に増築された「辰巳附櫓」とつながっています。

こちらは平和な時代につくられたもので、戦仕様ではなく優美な造りになっています。

頭が尖ったアーチ型の窓

花頭窓という寺院建築で見られる窓が採用されています

月見櫓

辰巳附櫓から階段をくだった先には、月見櫓があります。こちらも辰巳附櫓と同じ時代に造られたもので、その名の通り“お月見をするための櫓”です。

櫓から見える庭園と山々

月見櫓。朱塗りの回廊が素敵です

月見櫓から1階にくだり、天守の見学は終了。(入り口と出口は別の場所になります)

混雑具合にもよりますが、天守内の平均所要時間は45分~60分ほどです。階段が狭いため、上り下りで待ち時間が発生することもありますので、時間には余裕をもっておきましょう!

通行時の注意看板と急な階段

階段の最大傾斜は61度です

女性の方はスカートで来ると階段が大変ですので、パンツスタイルがおすすめです!

天守に登った記念に!2種類の朱印符をもらおう

松本城管理事務所では、天守登閣記念朱印符の販売を行っています。朱印符は「御城印」とも呼ばれているもので、人気を集めています。

朱印符は、第三代城主・小笠原秀政が使用した印がデザインされたものと、第20代城主・戸田光行と第23代城主・戸田光則の花押が押されたものの2種類。

2種のご朱印の見本

朱印符は紙で販売しています※記帳は行っていません

料金は、1枚300円で、2種セットで500円です。なお、お隣の売店では松本城オリジナルの朱印符帳も販売していますので、こちらで購入してはいかがでしょうか?

松本城と桜が描かれたご朱印帳

朱印符帳1,990円。桜のデザインです

ここだけのレアなお土産も!売店をチェック

松本城には、お菓子や松本城グッズを販売している売店もあります。

山積みのお土産と選ぶお客さん

松本城にちなんださまざまなお土産が販売されています

松本城の形をしたマグネットやキーホルダー、お城の地図がプリントされたトートバッグやTシャツなど、雑貨が充実しています!

ずらりと並んだ松本城グッズの数々

外国の方にも人気!

また、ここでしか買えないオリジナルのお菓子も販売していますので、チェックしてみてくださいね。

松本城モチーフの色々なお菓子

金つばとチーズケーキは松本城売店限定販売です

夜桜会も開催!春は桜とお城の絶景を鑑賞

松本城公園は、桜の名所としても有名なスポットです。ソメイヨシノ・シダレザクラ・ヤマザクラなどが植えられています。

桜に囲まれた松本城

こんな素敵な桜×お城の写真も撮れます!

開花は気温によって前後しますが、例年4月上旬~中旬頃。その時期は多くのお花見客でにぎわいます。

開花宣言の3日後からは、例年「夜桜会」というイベントも開催。本丸庭園が夜間開放され、桜のライトアップが行われます。

ライトアップされた松本城と桜

闇夜に浮かびあがるお城と桜が美しいです

夜桜会では、箏・尺八・フルート・雅楽の生演奏があり、夜桜とともに楽しむことができます。ぜひ、桜の開花時期にも松本城に訪れてみてくださいね。

混雑・アクセスなど基本情報

天守入場の待ち時間は、平日は0~30分ほど(8~10月は平日も混雑する可能性あり)。休日は0~60分ですが、夏期に近づくにつれ待ち時間が長くなります。

お盆・GWは開門前から列ができ、天守への入場が3時間以上の待ちになることもあるそうです。

所要時間

松本城散策の所要時間は、公園散策だけなら30分、本丸庭園と天守観覧もするなら1時間半ほど見ておくと良いと思います。(待ち時間除く)

ライトアップ

松本城では、毎日日没~22時まで天守のライトアップが行われています。

16時半以降は本丸庭園・天守には入れませんが、公園からライトアップした姿を見ることができますよ。

アクセス&駐車場情報

【クルマでお越しの場合】
最寄りのICは長野自動車道・松本ICで、下りたあとは国道158号を松本市街地方面へ向かい、約15分で到着します。

■駐車場:松本市営開智場駐車場(有料)110台、8:00~18:00。そのほか最寄りの市営駐車場、もしくはコインパーキングをご利用ください。

\最大料金が設定されている場所も!/

周辺のタイムズパーキングを見る

【電車でお越しの場合】
最寄り駅はJR篠ノ井線・松本駅で、そこから徒歩で約15分ほどです。

◆観覧料:大人610円、小中学生300円
※松本市立博物館と共通入場券
◆本丸庭園・天守 開場時間:8:30~17:00
※GW・お盆期間は8:00~18:00
※最終入場は閉場の30分前
◆年末を除き無休

【周辺情報】松本市立博物館

ここからは、松本城と合わせて寄りたい周辺のスポットをご紹介します。

まずご紹介するのは、「松本市立博物館」。こちらは天守観覧のチケットと共通になっていますので、松本城のチケットを見せればそのまま入館できます。

松本市立博物館外観

松本城公園の敷地内にあります

博物館は地上2階、地下1階建ての造りで、常設展は地上1階と地下1階です。

常設展では、古代~現在まで松本市の歴史にまつわるものが展示されています。

土器などの展示物

地下1階には縄文・弥生土器や古代の出土品が並んでいます

なかには、松本城最後の城主・戸田家に伝わる甲冑の展示もありますので、見てみてくださいね。

2種の甲冑

甲冑には戸田家の家紋が入っています

また、常設展には松本の城下町を再現した、大規模なジオラマもあります。100年以上前のものとは思えない、細かい箇所まで再現されたジオラマは必見です!

ジオラマ俯瞰

明治44年に開智学校の教員などによって造られた、貴重なものです

そして常設展には、松本独自の民俗文化にまつわる展示もあります。

松本地方の七夕は月遅れの8月7日に行われ、縁側には織姫と彦星を模した木の人形に着物を着せて飾るそう。

竿に吊り下げられた人形達

右端には雨の時に織姫や彦星を背負って運んでくれる「カータリ」という人形も

ほかの地域では見ない、珍しい風習ですよね!ちなみに、松本はお雛様も月遅れで4月3日に行われていたそう。

赤い雛壇に飾られた6体の人形

押絵の技法を用いた「押絵びな」も松本に伝わるお雛様のひとつです

現在でも松本城近くの「ベラミ人形店」では、七夕人形や押絵びなが造られているそうですよ。興味が湧いた方は、こちらにも立ち寄ってみてくださいね。

◆観覧料:大人610円、小中学生300円
※松本城との共通入場券
◆開館時間:8:30~17:00(最終入館16:30)
◆休館日:年末年始
※展示替え等による臨時休館の場合あり

【周辺情報】旧開智学校校舎

続いてご紹介するのは、松本城から歩いて約10分の場所にある、「旧開智学校校舎」。

こちらは明治9年に松本市出身の大工棟梁・立石清重によって建てられた、日本で最も古い小学校校舎のひとつです。

旧開智学校校舎外観

昭和38年まで、実際に使用されていたそう(こちらは移築復元されたもの)

今では珍しい和洋のデザインが混じった擬洋風建築で、昭和36年に重要文化財、令和元年に国宝に指定されました。

開智学校の看板とモチーフ

正面の天使と龍のオブジェにも注目!

旧開智学校の校舎は、外から観るだけでなく中に入ることもできます。

校舎内では、当時使用していた机や椅子、教科書などの展示があり、当時の雰囲気が味わえます。

木製の机と椅子が並ぶ小さな教室

ノスタルジックな気分に浸れます

また、旧開智学校の校舎は、外観だけでなく内装にも擬洋風建築が取り入れられていますので、扉なども見てみてくださいね。

木彫りの龍の扉

こちらは浄林寺の扉が転用されています

校舎は2階建てになっていて、2階にはステンドグラスがあしらわれた教会のような広い講堂もあります。2階にもぜひ、足を運んでみてください。

カラフルな硝子の窓

ガラスは舶来品です

◆観覧料:大人400円、小中学生200円
◆開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
◆休館日:3月~11月の第3月曜、12月~2月の毎週月曜、年末年始
※祝日の場合はその翌日
◆駐車場:20台(無料)

【周辺情報】縄手通り・中町通り

松本城の周辺には、まだ城下町だった頃の名残りがあり、さまざまな商店で賑わっています。

おすすめは、松本城から徒歩約5分の場所にある「縄手通り」。こちらは飲食店や雑貨屋などが集まっていて、ぶらぶらしながら買い物などを楽しめます。

奥へ真っ直ぐ伸びる縄手通り

縄手通り。明治12年に建立された「四柱神社」の参道として発展してきました

また、縄手通りから女鳥羽(めとば)川を渡ると、「中町通り」という蔵造りの店が軒を連ねる場所があります。

広い道幅の中町通り

中町通り。こちらもさまざまなお店が集まっています

中町通りにはおそば屋さんやお土産にピッタリなお菓子屋さんなどもありますので、散策してみてくださいね。

さいごに

以上、松本城と周辺のおすすめスポットをご紹介しました。

松本市にはほかにも、上高地や美ヶ原高原など観光におすすめのスポットがたくさんあります。都心からクルマで3時間くらいで行けますので、ぜひ、訪れてみてくださいね。

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