
タイムズ営業マンがお勧め!東京から軽井沢までの渋滞回避&寄り道ルート
軽井沢(長野県)
2024/08/01 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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長野県・松本市のシンボル的存在である「松本城」。築城当時のままの姿が残っている歴史的価値のあるお城で、観光地としても人気を集めています。
今回は、そんな松本城に行ってきましたので、細かく見どころをお伝えしたいと多います!合わせて寄りたい周辺の情報もご紹介しますので、ご参考ください。
~松本藩の城主は誰?~
松本藩の城主は年代によって変わり、その数は6家23人にものぼります。初代の城主は豊臣秀吉に仕えていた石川数正で、最後の城主は戸田光則。戸田家の時代は長く、明治を迎えるまでの約140年もの間、城主をつとめていました。
家紋を探しながら散策してみるのもまた一興!
松本城がある場所は現在、「松本城公園」として、市が管理をしています。
本丸庭園と天守観覧は有料になりますが、公園自体の入場は無料!どなたでも自由に入ることができます。
松本城公園の入り口
公園の面積は、10.5ha。約15分あれば一周できる広さです。
松本城マップ。中央が有料エリアになります
正面の入り口を左手に進むと、松本城と内堀が見えてきます。
黒く存在感のあるお城です!
松本城は起伏のない平らな場所に築かれた「平城(ひらじろ)」。山城と比べて防御性が低いため、お堀が造られたそうです。
お堀の幅は火縄銃の射程距離とだいたい同じだそう
お堀は本丸を囲む内堀のほか、外掘と総掘があり、計3重の水掘でお城を守っていたんだとか。水源が豊富な松本ならではの造りですね!
お堀とお城を見た後は、本丸庭園へと移動。
こちらの黒門(二の門)を通ります
本丸庭園と天守の観覧は有料ですので、こちらの券売所で入城券を購入します。観覧料は大人700円、小中学生300円です。※未就学児無料
券売所。休日は行列ができます
券を購入したら、黒門(一の門)をくぐって本丸庭園にむかいます。こちらの門は、本丸に入る重要な入り口です。
屋根には歴代城主の家紋が入った軒丸瓦が使われています
黒門を進むと、青々とした芝生がキレイな庭園とお城が目に飛び込んできました!お堀から見た時とは、また少し違った印象です。
本丸庭園と松本城
松本城の最大の特徴が、戦国時代に作られた大天守・乾小天守(いぬいこてんしゅ)・渡櫓(わたりやぐら)と江戸時代に作られた辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)がひとつの天守群になっていること。庭園からは、その構造がよく見えますよ。
連結複合式の天守は日本で松本城だけ!
庭園を歩いてお城に近づくと、歴代の城主などに扮装した「おもてなし隊」の姿が!声をかけると、一緒に写真を撮ってもらえます。
おもてなし隊
忍者や甲冑を着た武将があらわれる時もあります。ぜひ、見かけたら声をかけてみてくださいね!
庭園の奥には、「全国城郭管理者協議会」に加盟している全国のお城の写真が展示されています。
色や形、大きさなどそれぞれ特徴があります
松本城との違いなどを見比べてみるとおもしろいですよ!
本丸庭園を散策したあとは、いよいよ天守の内部へ!渡櫓にある入り口から入ります。
天守入り口。混雑時は入場制限がかかります
天守の内部は、土足厳禁!入り口で靴を脱いであがります。ビニール袋がもらえますので、各自そちらに靴を入れて持ち歩きましょう。
天守入り口。着脱しやすい靴がおすすめです
天守は、5重6階の構造。住むためではなく、戦のために建てられたものなので、内部はとてもシンプルです。
装飾品などはなく、無骨な印象です
天守内部で注目していただきたいのが、敵兵に弓や鉄砲を発射したり、石を落したりするための小窓。
左上が矢を打つ矢狭間、右上が鉄砲を打つ鉄砲狭間、下が石を落す石落(いしおとし)
矢狭間は60カ所、鉄砲狭間は55カ所、石落は11カ所もあり、戦に備えた“武装した城”ということがうかがえます。
ただ、松本城で実戦が行われたことは一度もなかったそう。(そのおかげで今の状態でお城が保たれています)築城から今日まで、お城が攻められることがなかったのは凄いですよね…!
天守内部には、松本城に関する展示や、火縄銃の展示などもあります。
こちらは壁の断面。銃弾を通さないようにかなり厚くできています
火縄銃はさまざまな種類がありました
なかには、合戦時の武士の格好を再現した甲冑もありました。
近くで見ると迫力があります
腰から下げているのは、お弁当…ではなく、火縄銃の弾薬を入れるためのものだそう。刀と銃、両方で相当な重さだったのではないでしょうか?
火縄銃は打つまでの準備も大変だったそう
天守の最上階は、約16畳の正方形の部屋になっています。
天守最上階。窓からは自然の光が差し込んでいます
東西南北に窓が配置されていて、それぞれ異なる景色が楽しめます。天気がよければ、北アルプスの山々も見えますよ!
東の窓から観た景色。晴れていればもっと山がくっきり見えます
ちなみに、天守の天井には、「二十六夜神」という月の神様が祀られています。
女神様からお告げを聞き、祀りはじめた…という伝説が残っています
松本城がさまざまな危機を回避できたのは、この神様のおかげと言われているそうです。
城主は天守の最上階ではなく、4階に座を構えたと考えられています。
城主が座る御座所
ただ、接待の場所ではなく、戦闘で最終局面を迎える時に座る場所だったようです。
天守の2階は、江戸時代に増築された「辰巳附櫓」とつながっています。
こちらは平和な時代につくられたもので、戦仕様ではなく優美な造りになっています。
花頭窓という寺院建築で見られる窓が採用されています
辰巳附櫓から階段をくだった先には、月見櫓があります。こちらも辰巳附櫓と同じ時代に造られたもので、その名の通り“お月見をするための櫓”です。
月見櫓。朱塗りの回廊が素敵です
月見櫓から1階にくだり、天守の見学は終了。(入り口と出口は別の場所になります)
混雑具合にもよりますが、天守内の平均所要時間は45~60分ほどです。階段が狭いため、上り下りで待ち時間が発生することもありますので、時間には余裕をもっておきましょう!
階段の最大傾斜は61°です
女性の方はスカートで来ると階段が大変ですので、パンツスタイルがおすすめです!
松本城管理事務所では、天守登閣記念朱印符の販売を行っています。朱印符は「御城印」とも呼ばれているもので、人気を集めています。
朱印符は、第三代城主・小笠原秀政が使用した印がデザインされたものと、第20代城主・戸田光行と第23代城主・戸田光則の花押が押されたものの2種類。
朱印符は紙で販売しています※記帳は行っていません
料金は、1枚300円です。なお、お隣の売店では松本城オリジナルの朱印符帳も販売していますので、こちらで購入してはいかがでしょうか?
朱印符帳2,200円。桜のデザインです
※2023年10月より石川家の御城印が追加され、3種類になっています(1枚600円、3種セット1,000円)
松本城には、お菓子や松本城グッズを販売している売店もあります。
※商品のラインナップは変更になる場合があります
松本城にちなんださまざまなお土産が販売されています
松本城の形をしたマグネットやキーホルダー、お城の地図がプリントされたトートバッグやTシャツなど、雑貨が充実しています!
外国の方にも人気!
また、ここでしか買えないオリジナルのお菓子も販売していますので、チェックしてみてくださいね。
金つばとチーズケーキは松本城売店限定販売です
松本城公園は、桜の名所としても有名なスポットです。ソメイヨシノ・シダレザクラ・ヤマザクラなどが植えられています。
こんな素敵な桜×お城の写真も撮れます!
開花は気温によって前後しますが、例年4月上旬~中旬頃。その時期は多くのお花見客でにぎわいます。
開花宣言の3日後からは、例年「夜桜会」というイベントも開催。本丸庭園が夜間開放され、桜のライトアップが行われます。ぜひ、桜の開花時期にも松本城に訪れてみてくださいね。
闇夜に浮かびあがるお城と桜が美しいです
天守入場の待ち時間は、平日は0~30分ほど(8~10月は平日も混雑する可能性あり)。休日は0~60分ですが、夏期に近づくにつれ待ち時間が長くなります。
お盆・GWは開門前から列ができ、天守への入場が3時間以上の待ちになることもあるそうです。
松本城散策の所要時間は、公園散策だけなら30分、本丸庭園と天守観覧もするなら1時間半ほど見ておくと良いと思います。(待ち時間除く)
松本城では、毎日日没~22時まで天守のライトアップが行われています。
16時半以降は本丸庭園・天守には入れませんが、公園からライトアップした姿を見ることができますよ。
【クルマで行く場合】
最寄りのICは長野自動車道・松本ICで、下りたあとは国道158号を松本市街地方面へ向かい、約15分で到着します。
■駐車場:松本市営開智駐車場(有料)約110台、8:00~18:00。そのほか最寄りの市営駐車場、もしくはコインパーキングをご利用ください。
\最大料金が設定されている場所も!/
【電車で行く場合】
最寄り駅はJR篠ノ井線・松本駅で、そこから徒歩で約15分ほどです。
◆観覧料:大人700円、小中学生300円
※未就学児無料
◆本丸庭園・天守 開場時間:8:30~17:00
※GW・お盆期間は8:00~18:00
※最終入場は閉場の30分前
◆年末を除き無休
ここからは、松本城と合わせて寄りたい周辺のスポットをご紹介します。
まずご紹介するのは、「松本市立博物館」。
※「松本市立博物館」は、2023年10月に移転リニューアルしました。展示など最新の施設情報は公式サイトをご確認ください
博物館は地上2階、地下1階建ての造りで、常設展は地上1階と地下1階です。
常設展では、古代~現在まで松本市の歴史にまつわるものが展示されています。
地下1階には縄文・弥生土器や古代の出土品が並んでいます
なかには、松本城最後の城主・戸田家に伝わる甲冑の展示もありますので、見てみてくださいね。
甲冑には戸田家の家紋が入っています
また、常設展には松本の城下町を再現した、大規模なジオラマもあります。100年以上前のものとは思えない、細かい箇所まで再現されたジオラマは必見です!
明治44年に開智学校の教員などによって造られた、貴重なものです
そして常設展には、松本独自の民俗文化にまつわる展示もあります。
松本地方の七夕は月遅れの8月7日に行われ、縁側には織姫と彦星を模した木の人形に着物を着せて飾るそう。
右端には雨の時に織姫や彦星を背負って運んでくれる「カータリ」という人形も
ほかの地域では見ない、珍しい風習ですよね!ちなみに、松本はお雛様も月遅れで4月3日に行われていたそう。
押絵の技法を用いた「押絵びな」も松本に伝わるお雛様のひとつです
現在でも松本城近くの「ベラミ人形店」では、七夕人形や押絵びなが造られているそうですよ。興味が湧いた方は、こちらにも立ち寄ってみてくださいね。
◆観覧料:大人500円、大学生250円
※高校生以下または18歳未満の方は無料
◆開館時間:9:00~21:00(最終入館16:30)
◆休館日:年末年始
※開館時間、休館日はフロアにより異なる
※展示替え等による臨時休館の場合あり
続いてご紹介するのは、松本城から歩いて約10分の場所にある、「旧開智学校校舎」。
こちらは明治9年に松本市出身の大工棟梁・立石清重によって建てられた、日本で最も古い小学校校舎のひとつです。
昭和38年まで、実際に使用されていたそう(こちらは移築復元されたもの)
今では珍しい和洋のデザインが混じった擬洋風建築で、昭和36年に重要文化財、令和元年に国宝に指定されました。
正面の天使と龍のオブジェにも注目!
旧開智学校の校舎は、外から観るだけでなく中に入ることもできます。
校舎内では、当時使用していた机や椅子、教科書などの展示があり、当時の雰囲気が味わえます。
ノスタルジックな気分に浸れます
また、旧開智学校の校舎は、外観だけでなく内装にも擬洋風建築が取り入れられていますので、扉なども見てみてくださいね。
こちらは浄林寺の扉が転用されています
校舎は2階建てになっていて、2階にはステンドグラスがあしらわれた教会のような広い講堂もあります。2階にもぜひ、足を運んでみてください。
ガラスは舶来品です
◆観覧料:大人400円、小中学生200円
◆開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
◆休館日:3~11月の第3月曜、12~2月の毎週月曜、年末年始
※祝日の場合はその翌日
◆駐車場:20台(無料)
松本城の周辺には、まだ城下町だった頃の名残りがあり、さまざまな商店で賑わっています。
おすすめは、松本城から徒歩約5分の場所にある「縄手通り」。こちらは飲食店や雑貨屋などが集まっていて、ぶらぶらしながら買い物などを楽しめます。
縄手通り。明治12年に建立された「四柱神社」の参道として発展してきました
また、縄手通りから女鳥羽(めとば)川を渡ると、「中町通り」という蔵造りの店が軒を連ねる場所があります。
中町通り。こちらもさまざまなお店が集まっています
中町通りにはおそば屋さんやお土産にピッタリなお菓子屋さんなどもありますので、散策してみてくださいね。
以上、松本城と周辺のおすすめスポットをご紹介しました。
松本市にはほかにも、上高地や美ヶ原高原など観光におすすめのスポットがたくさんあります。都心からクルマで3時間くらいで行けますので、ぜひ、訪れてみてくださいね。
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