好評につき第2弾!「春の京都禅寺一斉拝観」で話題の禅寺おすすめ3選
京都(京都府)

2016/05/12 更新

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春の京都禅寺一斉拝観が大好評!

前回ご紹介した、2016年5月22日(日)まで実施されている「春の京都禅寺一斉拝観」。
貴重な襖絵や寺宝などを見ることができるスペシャルなイベント。行楽のシーズンということもあって、京都にはたくさんの方がいらっしゃっています!

前回は5つのお寺をご紹介しましたが、まだまだご紹介したいお寺があります!ということで、今回はさらにおすすめのお寺を3つご紹介します!

今回ご紹介するお寺

【1】庭園に梵鐘に…浴室!?日本最大の禅寺「妙心寺」
【2】緑が美しい「大徳寺」は戦国大名ゆかりの場所だった!
【3】石庭の謎が多く残るお寺、「龍安寺」

【1】庭園に梵鐘に…浴室!?日本最大の禅寺「妙心寺」

妙心寺は、日本の約3,500寺を占める妙心寺派の大本山です。

妙心寺の特徴は、その塔頭の多さ!京都市内では御所に次ぐほどの広大な敷地に、46の塔頭寺院があり「日本最大の禅寺」とも呼ばれています。

その塔頭は、普段一般拝観できるものから特別拝観の時にしか見られない貴重なものまでさまざまです。

境内の広さはなんと…東京ドーム7個分!

妙心寺の見どころをご紹介します!

まずご紹介したいのが、法堂です。
こちらの天井には狩野探幽が8年がかりで描いたとされる重要文化財「雲龍図」があります。

「八方睨みの龍」とも呼ばれ、見る位置や角度によって龍の動きや表情が変化すると言われています。雲龍図を描くお寺はほかにもありますが、妙心寺の雲龍図は日本一のスケール!

法堂内にある国宝にも指定されている日本最古の紀年銘鐘「黄鐘調の鐘」も見逃せないポイント。堂内ではその鐘の音が録音されたものを聞くことができますので、ぜひその耳で聞いてみてください!

圧倒的な迫力の雲龍図は必見です

続いて、南総門の傍にある塔頭「退蔵院」をご紹介。
退蔵院の魅力は、「余香苑(よこうえん)」と「元信の庭」の2つの美しい庭園です。

余香苑には白砂でつくられた「陽の庭」、黒砂でつくられた「陰の庭」という庭園があり、それぞれ異なる表情を楽しむことができます。

こちらは「陽の庭」。真ん中に大きな枝垂れ桜があり、春には多くの方でにぎわいます

元信の庭は、室町時代の絵師であった狩野元信が自ら描いた庭の絵を、実際の庭園として表現してつくられたもの。

やぶ椿や松や竹などの常緑樹が植えられていて、一年を通して自然の美しさを楽しむことができるのが特徴です。

丸いフォルムの緑が見ていて楽しい気持ちになります

そのほか退蔵院では、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」の模写を見ることも。見逃せない塔頭です!

境内を歩いていると、少し変わったものを発見。なんと「浴室」があります!

国の重要文化財にも指定されている貴重な「浴室」です

この浴室は明智光秀を供養するために建てられたもの。現代のお風呂とは違い、かまどを使った現代でいうサウナのようなつくりになっています。

私イチオシのスポットです!

圧倒的な存在感を放つ「三門」の中を見られるは特別拝観中だけ!

妙心寺の境内に入って、まず見えてくるのが朱色がきれいな三門。通常は公開していないこちらの三門、一斉拝観ではその中に入ることができます。

急な階段を登った先には、広い境内を見渡せる素晴らしい景色が広がっています。そして楼上に施された鮮やかな色彩の装飾には目を奪われます。

楼上に祀られている観世音菩薩と十六羅漢もこの機会にしか見ることのできない貴重なもの。どれも撮影ができないため、その素晴らしさは、ぜひその目でお確かめください!

大きな三門の存在感は圧巻です

そのほかにも、大法院、大心院、桂春院など特別拝観期間中にしか見ることができない塔頭がたくさん。ぜひお越しください!

1日では見切れないほど見どころ満載のお寺です

【2】緑が美しい「大徳寺」は戦国大名ゆかりの場所だった!

大徳寺は、臨済宗大徳寺派の大本山。応仁の乱で焼失後、「一休さん」のモデルとなった一休宗純によって復興されたお寺です。

大徳寺の特徴は、なんと言ってもその広大な敷地。
その規模は京都でも有数で、境内には仏殿や法堂、そして20を超える塔頭が立ち並んでいます!

その多くの塔頭は、豊臣秀吉をはじめとする大名たちの寄付を受けて建てられたもの。大徳寺は、戦国大名たちにゆかりのあるお寺でもあるんです。

それぞれに貴重な庭園、美術品などがある見どころいっぱいのお寺

大徳寺の見どころをご紹介します!

境内に入り、まず見えてくるのが「山門」。大徳寺最古の建造物で、国の重要文化財にも指定されています。実はこの山門、茶人として有名な千利休ととても深い関係がある門です。

この門の二階部分を増築した利休は、その際に自分の木像を造り門の上に祀りました。当時利休が仕えていた秀吉は、それに激怒。

「山門の上に木像を置くということは、頭を踏みつける行為と同じである」とし、利休が切腹を命じられたきっかけとなったと言われる門なのです。この門の美しさからは想像できない話です…。

朱と緑のコントラストに目を奪われます

大徳寺の数ある塔頭の中でご紹介したいのが、「高桐院」です。その参道には竹林と生した苔、そして青モミジのそれぞれの緑色が輝く情景が広がっています。

ちょうどこの日は天気が良かったので、緑色がより鮮やかに感じられました。入口まで続く石畳、立ち並ぶ石灯篭も風格があり、なんとも心落ち着く空間です。

秋には美しい紅葉が広がります

境内にある細川忠興・ガラシャ夫妻の墓である「春日灯篭」にも、千利休のある逸話が。この灯籠、なぜか一部が欠けています。

秀吉がこの灯籠の素晴らしさに魅了され所望したところ、利休がそれを断るためにわざと壊したのだそうです。ひとつひとつにストーリーが隠されているのも、戦国大名ゆかりのお寺ならでは、ですね。

たしかに美しい灯籠です

美しい茶室と特別拝観でしか見られない貴重な塔頭「玉林院」!

塔頭が多くあるなか、通常拝観ができるのは実は4つだけ。そのほとんどが普段は見ることのできない貴重なお寺なのです。「春の京都禅寺一斉拝観」ではその塔頭の一部が公開されています。

なかでも私がイチオシなのが、大徳寺の塔頭のなかでも最も規模が大きい「玉林院」。入口を進んでいくと、大きく「拝観謝絶」の文字が…。

今回の特別拝観がいかに貴重かを感じさせられます

入口を進むと、屋根の曲線が何とも美しい立派な門が登場。

ずっと立ち止まってしまいそうです

こちらを抜けると、本堂が続いていて、シンプルでありながら趣深い庭園が広がっています。

大きな松は存在感があります

こちらの本堂では、狩野探幽の「山水図」など狩野一門の貴重な襖絵を鑑賞することができます。庭園と合わせてご覧くださいね!

玉林院には「南明庵」「蓑庵」「霞床席」という茶室があり、すべての茶室は接続して建てられています。
こちらの茶室はその建築の美しさも有名です。

中から心地よい木魚の音色が響いていました

こけら葺と瓦葺が印象的な屋根。そのうしろには先程ご紹介した高桐院の美しい竹林があり、建物の魅力を引き立てています。

足元を見ると「楽焼」でつくられた素焼きの瓦が敷き詰められています。一枚一枚微妙に異なる色合いがなんとも味わい深い!

残念ながら建物のなかは撮影禁止でしたが…混ぜ込まれた「すさ」が輝く蓑庵の土塗りの壁、霞床席の床の間の違い棚などは必見です。ぜひその目でご覧ください!

見どころ盛りだくさんの塔頭がいっぱい

そのほかにも、特別拝観限定で見ることができる塔頭がたくさんあります。めったにない貴重な機会ですので、ぜひお越しください!

大徳寺ゆかりの食べ物「大徳寺納豆」って?

大徳寺納豆とは、ネバネバの納豆とは少し違っていて、コーヒー豆のように黒く、独特の香りや塩味がする調味料のような食材。一休宗純が、大徳寺に伝えたと言われています。

紹興酒にも似た芳醇な香りと、昔ながらの梅干のような塩気を感じられます

大徳寺の隣にあるお店「大徳寺一久」では、大徳寺納豆を使った精進料理をいただくことができます。お土産用の大徳寺納豆も販売されています。

気さくなご主人が迎えてくれます!

ご飯のおかず、お酒のおつまみやお茶漬けにしていただくと、大徳寺納豆の持つ味噌のようなコクと塩味が広がり美味しいそうです!いろいろなレシピもあるそうなので、試してみようと思います。

【3】石庭の謎が多く残るお寺、「龍安寺」

大雲山龍安寺は、足利将軍の管領職にあった細川勝元が創建したお寺です。応仁の乱や火災によって焼失したものの、再興や移築がなされて現在のかたちで残っています。

拝観所要時間は約30~40分です

龍安寺の見どころをご紹介します!

創建1450年という長い歴史がある龍安寺には、見どころがいっぱい!石庭及び境内全域が「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されているんです。順を追って、ご紹介して行きたいと思います!

境内に入り山門をくぐると、まず大きな池が目に飛び込んできます。

睡蓮やあやめなどが植えられており、とてもキレイです

“鏡容地”と呼ばれるこの池は回遊式庭園になっており、見る場所によってさまざまな景色が楽しめます。池のまわりには年間を通じて四季それぞれの草花が植えられているので、どの季節に来ても良いですね!

亀が甲羅を乾かしていました

国の名勝になるのも納得の景色でした。
続いてご紹介したいのが、参道を通り方丈に向かう途中にあるこちらの階段です。

階段の両脇に注目です

こちらの階段の両脇には、「龍安寺垣」という龍安寺独特の竹垣があります。竹を斜めに組んだ菱形の透かしが、何とも言えない美しさを醸し出しています!こちらを上る際は、ぜひチェックしてみてください。

永遠のミステリー!?謎が多い方丈の石庭

龍安寺最大の見どころは、なんと言っても方丈にある枯山水の庭園です。この石庭には、大きな4つの謎が残されているそうです。

白砂に大小15個の石を配置したシンプルな造り

石庭のミニチュアも置かれています

4つの謎とは…
①刻印の謎。塀ぎわの細長い石には「小太郎・二郎」と刻まれている(作者かどうかは謎のまま)②作庭の謎。大小15個の石が何を表しているかなど作者の意図が不明③遠近の謎。遠近法を用いた高度な設計がなされている④土堀の謎。石庭を環境変化などから守るために堅牢な作りになっている

それぞれ諸説あり、詳細や本当のところはわかっていません。石庭を眺めながら、悠久の謎に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?

方丈の東庭の横には、「侘助椿」が植えられています。

遥か昔からある木とは思えないほどしっかりしています

こちらの侘助椿は、日本最古のものと言われています。残念ながら私が見に行ったときは花が咲いていませんでしたが、あの豊臣秀吉も絶賛したんだとか!見頃は2月下旬~3月上旬だそうです。

「茶室蔵六庵」が特別拝観で見られます!

方丈の北東には、「茶室蔵六庵」があります。通常、非公開の場所ですが、「春の京都禅寺一斉拝観」では特別に拝観することができます。

茶室の入口

茶室は四畳一間で、中板が設けられています。江戸時代初期の茶人である不遠庵僖首座により作られたそう。

厳かな雰囲気。中から見える庭も美しいです

茶室の裏側の棚も見ることができます。棚に灯火を置いて、小窓の掛障子から茶室内を照らすような仕組みになっていました。

裏側はこうなっていたんですね…!

直接照らさないところに“和”の美学が感じられますね。特別拝観は5月22日までですが、なかなか見ることができない場所なので、ぜひ、間に合う方は行ってみてください。

茶室の露地には、銭形をしたつくばい(手水鉢)があります。茶室などに入る前に、手や口を清めるための手水を張っておく石です。

徳川光圀(水戸黄門としておなじみですね)の寄進とされています

中央の水穴を口の字に見立てると、「吾れ、唯だ、足ることを知る」(字句の通り、満ち足りていることを知り不足感を持たないこと)と読むことができます。

「もっともっと」と欲張ったり、むさぼったりしないのが大事ということですね。これは、釈迦が説いた仏教の神髄であり、茶道の精神にも通ずるものだそう。私も、この精神を見習っていきたいと思います!

そのほか、春の特別拝観では狩野派の「龍頭龍尾図」を観ることができます。こちらは撮影禁止だったので、ぜひ、その目で見に行ってみてください!

今回もスタンプラリー&アプリが大活躍!

前回ご紹介できなかった、京都のおすすめのお寺と見どころをご紹介しました。

そういえば前回もご紹介した「春の京都禅寺一斉拝観スタンプラリー」、私も参加しています!お寺も楽しみながら、スタンプが溜まるなんて…一石二鳥ですね!

4つ溜まりました!

対象のお寺や施設(全65カ所)でスタンプを集めると、お得な特典が受けられたり、プレゼントが当たる抽選に応募できたりする、なんともうれしいイベント。

まずは関西交通各社の駅、観光案内所、一斉拝観寺院等(一部非対応)で配布されているリーフレットをゲットしてくださいね!

※スタンプラリーの詳細はこちらをご覧ください。

こちらの表紙が目印です!

そして、こちらも前回紹介した「京都禅寺巡り」アプリ、今回も大活躍でした!

72以上もの禅寺の参拝情報やアクセス情報から、各寺院の歴史や寺宝までチェックできます。もはや私の必需品となりつつあります!(笑)

禅寺巡りには欠かせません!

「京都禅寺巡りアプリ」、限られた時間で効率良く回るにはおすすめです!

※アプリの詳細はこちらをご覧ください。

※この記事は2016/05/12時点のものです

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