
【日帰り観光】箱根・芦ノ湖のハズさない鉄板スポット6選
箱根(神奈川県)
2024/12/12 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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神奈川県・箱根にある「大涌谷(おおわくだに)」。火山がつくり出した独特の景色を楽しめるだけでなく、散策をしたりご当地グルメが味わえる、箱根でも有数の観光スポットです。
大涌谷の名物グルメ・黒たまご
今回、実際に大涌谷に行ってきましたので、そんな大涌谷の魅力と見どころを、余すことなくお伝えしたいと思います!
※大涌谷駅と駅前展望スペースは、2025年4月下旬頃まで一部リニューアル工事中です。最新情報は公式ホームページをご確認ください
〜大涌谷とは?〜
大涌谷は、約3000年前に箱根火山が大規模な水蒸気爆発をおこし、山が崩壊してできた地形です。現在は観光地として整備されていて、噴煙が立ち昇る様子などを見ることができます。
■規制について
箱根火山は今もなお噴火を続けていて、火山活動が活発になると大涌谷園地に立ち入り規制がかかります。また、火山ガスが濃い場合も入れません。最新の情報は、箱根ロープウェイの公式ホームページなどをご覧ください。
【クルマで行く場合】
東京方面からは、東名高速道路→小田原厚木道路(厚木ICから小田原西IC)→国道1号線→県道のルートが便利です。
関西方面からは、東名高速道路・御殿場IC→静岡県道401号線→国道138号線→県道75号線→県道735号線→県道734号線のルートがおすすめです。
※交通規制情報は箱根町のホームページをご参考ください
■駐車場について
大涌谷には、普通車約145台(有料)がとめられる駐車場があります。
※営業時間は9:00〜16:20(2〜11月)、9:00〜16:00(12〜1月)。出庫は16:40までなのでご注意ください
大涌谷駐車場
■混雑について
土日祝・月曜・GW・夏休み・紅葉シーズンなどは混雑し、1時間以上駐車待ちが発生することも。繁忙期は、大涌谷まで行かず早雲山駅や姥子駅、桃源台駅の駐車場にとめて、そこからロープウェイで行くのがおすすめです。
■冬季について
箱根の冬は積雪があり、道路が凍結することも!冬に行く場合は冬用タイヤがおすすめです。
ちなみに、私はロープウェイや早雲山駅の中にある施設を楽しみたかったので、早雲山駅の駐車場にクルマをとめて大涌谷へ向かいました。
早雲山駅の駐車場。約105台とめられます
【電車で行く場合】
箱根湯本駅から箱根登山電車を利用し、強羅駅でケーブルカーに乗り換え、早雲山駅でロープウェイに乗り換えて終点大涌谷駅でおりましょう。(箱根湯本駅から大涌谷駅までは約1時間15分)
※箱根湯本駅・小田原駅から大涌谷までバスもあり(約35〜50分)
芦ノ湖方面から行く場合は、海賊船からの乗り換えもできる桃源台駅からロープウェイを使用して向かうのがおすすめです。
今回は、早雲山駅の駐車場にクルマをとめて、ロープウェイで大涌谷へと向かいます。
早雲山駅。ケーブルカーとロープウェイの駅です
実は早雲山駅は、2020年にリニューアルされた駅。ロープウェイに乗る前に、リニューアルの際にできた「cu―mo(クーモ)箱根」の展望テラスに立ち寄ってみました!
展望テラス。屋根があるので雨の日も利用OK
展望テラスからは箱根の外輪山などを一望することができ、清々しい気分に!足湯もあるので、雄大な自然を感じながらのんびり過ごせます。
テーブルの下に足湯があります
展望テラスの近くの「cu―moショップ」ではオリジナルブレンドのコーヒーや雲をイメージしたスムージーなども販売していますので、購入して展望テラスで飲むのもおすすめですよ。
バナナ、りんごなどがMIXされたスムージー「ニューベル」750円
また、cu―moショップでは、旅の休憩を盛り上げるおやつやおつまみ、雑貨などの販売も。
約250アイテム以上が揃っています
ポップコーンや杏仁豆腐、入浴剤など、ここでしか買えないオリジナルのものもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
展望テラスなどを満喫した後は、いよいよロープウェイで大涌谷へ!
早雲山駅の1階に「きっぷうりば」がありますので、まずはこちらできっぷを買いましょう。
■ロープウェイ料金(早雲山駅〜大涌谷駅)
片道 | 往復 | |
---|---|---|
大人(中学生以上) | 1,500円 | 2,500円 |
子ども(小学生) | 500円 | 800円 |
※キャリーバッグなどに入れれば犬も乗車可(駅でケージの有料貸し出しあり)
■営業時間
9:00〜16:45(2〜11月)、9:00〜16:15(12〜1月)
※2〜11月は、大涌谷駅のみ17:00まで
※悪天候や定期点検整備のため、運休の場合もあります。必ず公式ホームページでご確認の上、お出かけください
■運行間隔
約1分間隔で運行
GWやお盆、紅葉の時期など繁忙期は乗車するのに待ち時間ができることもありますが、約1分間隔で運行していますので、通常期であればあまり並ばずスムーズに乗車できます。
次から次へとゴンドラがやってきます!
ロープウェイは乗り合い乗車になりますが、この日は平日の早めの時間だったので、貸切りで乗れました!
窓が大きく、外の景色がよく見えます
早雲山駅を出発すると、ロープウェイはぐんぐんと山の上の方へ上がっていきます。
緑豊かな山の上を進みます
遠くには、大文字焼きで有名な明星岳や明神ヶ岳、金時山など箱根の山々が見えます。空気が澄んでいれば、富士山や東京スカイツリーも見えるんだとか!
この日は曇っていましたが、それでも良い景色!
しばらくすると、前方に山の頂上が見えてきます。
そして、その頂上を超えると…視界が一気に開けて、黄色く染まった谷が見えてきます!
大涌谷の絶景が広がります!
私は見るのがはじめてだったので、圧巻の景色に鳥肌が立ちました!思っていた以上に鮮やかな黄色でした。
噴煙が立ち込めています
この景色はロープウェイに乗らないと見られませんので、ぜひ、乗車して見てみてくださいね!
早雲山駅から約8分、山頂にある終点の大涌谷駅に到着しました!
(早雲山駅からは1駅です)
大涌谷駅。2階建ての大きな駅です
大涌谷駅の中にはお土産が買えるショップや大涌谷カレーが有名なレストランなどがありますので、こちらも利用してみてくださいね。
写真撮影スポットもあります!(右下)
※内容など変更になる場合があります
大涌谷駅の2階から外に出ると、このような展望スペースが広がっていました!
写真撮影する方が多い、人気のスポットです。
大涌谷に来た!と実感する景色です
展望スペースからは、荒々しい山肌や白煙が立ち込める噴気孔、温泉の装置やパイプなどが見えます。
段々になっているのは山崩れを防ぐためだそう
黄色く見えるのは、硫黄の成分が冷えて結晶化したもの。ちなみに、山のふもとの早雲山駅でも少し硫黄の匂いがしていましたが、ここに来てその匂いが強まった気がします。
自然の驚異を感じます!
望遠鏡(有料)も何台か設置されていますので、よく見たい方は利用してみてはいかがでしょうか?
続いて、展望スペースを出て、大涌谷の散策に出かけました。道は整備されているので、歩きやすいです!
道幅も広いです
何軒かお店などがありますが、ひとまずは大涌谷の自然研究路がある方へ向かいました。
階段の上に自然研究路の入口があります
自然研究路に行く前に…近くにある「延命地蔵尊」をお参りしました。
お堂の中にお地蔵様がいます
こちらの延命地蔵尊は、昔、弘法大師が地獄のような様相に心を痛めて、1体の地蔵菩薩を刻んだのがはじまりと言われているそうです。
お隣には手を清める「神泉の湯」があり、「浄め湯かけ地蔵尊」の姿も。
神泉の湯と浄め湯かけ地蔵尊
お地蔵様にお湯をかけながら、心よりお願いごとをすると良いそうです!
延命地蔵尊を後にし、自然研究路の入口へと着きました。しかし…
この日は残念ながら自然研究路は閉鎖されていました…!
自然研究路の入口
自然研究路が再開されれば、自然研究路を通って山の中腹にある噴煙地の方まで行くことができます。
自然研究路からは、大涌谷名物・黒たまごをつくる様子が見られます
※2024年12月現在、自然研究路は監視員の引率があれば入場できます(要予約)。予約方法など詳細は公式ホームページをご確認ください
周辺を散策した後は、大涌谷にあるお店へ行ってみました。大涌谷にあるお店は、「大涌谷くろたまご館」、「極楽茶屋」、「ゆ〜らんど」の3軒です。
まずは、大きな黒いたまごのオブジェがある「大涌谷くろたまご館」へと足を運びました!
大涌谷くろたまご館。たまごのオブジェ前は記念撮影をする方が絶えません!
大涌谷と言えば…大涌谷の温泉で茹でた黒たまごが有名ですよね!黒たまごは「大涌谷くろたまご館」の2階で購入できます。
店頭と店内で販売しています
黒たまごは5個入りのみで、このような袋に入って販売されています。2日間消費期限がありますので、持ち帰りもできますよ!
※2024年12月現在、黒たまごは4個入りに変更になっています
私は、その場で食べる分と持ち帰りの分を合わせて、2袋購入しました。
まだホカホカしています!
黒たまごは延命地蔵尊にあやかり、1個食べると7年寿命が延びるとも言われています。また、雛鳥のたまごを使用しているので、滋養強壮効果が高いそうです!
さっそく袋を開けてみると…真っ黒なたまごがゴロゴロと出てきました!
“黒たまご”と言うだけあって、黒いです!
たまごは少し小ぶりのサイズで、殻はしっかりと固め。殻をむいてみると、中は真っ白でした!
つるんとキレイな白身が出てきました
黒たまごには塩がついてきますが、まずは塩をかけずに、ひと口。
すると、ほんのり硫黄の風味がして、たまごの旨味が口いっぱいに広がりました!実はこの黒たまご、科学的に通常のたまごよりも黄身の旨味成分が約20%高いと証明されているそうです。
黄身のまわりは少し黒みがかっています
2個目は塩をかけて食べましたが、塩をかけて食べてももちろんおいしいですよ!近所に売っていれば、毎日食べたいです(笑)。(日持ちが短いため、残念ながら通販はありません)
黒たまごは、約80℃の温泉池で60分ほど茹で、その後、約100℃の蒸気で15分ほど蒸してつくられています。
大涌谷の黒たまごはすべて玉子茶屋でつくっているものです!
なぜ黒くなるかというと…温泉池の鉄分が硫化水素に反応し、硫化鉄になるからだそうです。黒たまごは、地熱と化学反応を利用したものだったんですね!
あたたかい出来立てを提供するため、一回につくる量を調整しているそう
先ほど少しご紹介しましたが、自然研究路にあるたまご蒸し場で黒たまごをつくっている様子を見ることができます。運が良ければ、黒たまご専用のロープウェイでたまごが運ばれて行く様子も見られますよ!
黒たまごを味わった後は、大涌谷くろたまご館の1階にある「箱根ジオミュージアム」に行ってみました。
箱根ジオパークのマスコット「はこジ郎」がお出迎え!
手前のインフォメーションセンターまでは無料ですが、模型展示などがある奥の「ジオホール」は有料制です。ジオホールの入口で、観覧料を払いました。
■箱根ジオミュージアム ジオホール観覧料
100円※未就学児は無料
入館すると、箱根カルデラの地図や大涌谷の温泉の仕組みについての展示などがありました。
大涌谷は自然に湧出する温泉が少ないので、蒸気に水を流し込んでつくる「蒸気井温泉」という方法がとられているそう。
『ブラタモリ』でも紹介された蒸気井温泉の展示
なお、大涌谷自体には温泉に浸かれる施設はありませんが、仙石原や強羅などに大涌谷の温泉を使用している旅館がありますよ。(大涌谷からパイプでお湯が運ばれています)
さらに進んで行くと、箱根の火山活動の歴史や2015年の噴火で新火口ができた時の記録、地層や岩石の展示などがありました。
なかには映像の展示も!
そして展望台から黄色く見えていた物体の正体である、硫黄の観察もこちらでできます。キラキラしていてキレイですので、ぜひ見てみてくださいね!
噴気孔のまわりで採集された硫黄の結晶
ちなみに、大涌谷は昔、「大地獄」や「地獄谷」と呼ばれていたそうです。明治6(1873)年、明治天皇・皇后が来訪する際に、「地獄に来させるわけには行かない!」ということで現在の大涌谷に改称されたそうです。
※展示内容は変更になる場合があります
続いて、大涌谷くろたまご館の2階にある「くろたまショップ」を訪れました。
くろたまショップ。広いです!
店内には、お菓子から雑貨、アパレルまで箱根の色々なお土産が揃っています。お土産を買うのに最適ですね!
なかには、ここでしか買えない、大涌谷限定の商品も!黒たまごをモチーフにしたお菓子は特に人気だそうです。
まっくろ黒饅頭(上)、延命黒チョコエッグケース(左下)、黒チョコ(右下)
大涌谷の昔の名称から発想された、こちらの辛いお菓子とカレーも限定商品!お菓子にもカレーにも、地元銘産品かながわブランドの「足柄牛」が使われていますよ。
地獄谷せんべい(左)、地獄谷カレー(右)
また、お菓子以外で人気なのが、こちらの「黒たまご肌シリーズ」の美容パック!
1枚460円〜。卵殼膜エキスなどが使われています
1枚から購入できるので、お土産としてだけでなく、宿泊先で使用するために購入して行かれる方も多いそうです。
くろたまショップには今回ご紹介した以外にも、黒たまごキティグッズやオリジナルTシャツなどもありますので、色々探してみてください!
※商品のラインナップ、価格は変更になる場合があります
【大涌谷くろたまご館】
◆営業時間:
黒たまごの販売:9:00〜16:40
※黒たまごは売切れの場合もあり
箱根ジオミュージアム:9:00〜16:00
くろたまショップ:9:00〜16:30
◆不定休
※天候などにより、営業時間の変更や臨時休館があります
大涌谷くろたまご館を楽しんだ後は、近くにあるお食事処「極楽茶屋」へ!
極楽茶屋。三角の屋根が目印です
極楽茶屋はラーメン、うどん、おそば、カレーライスなどが食べられるお店で、平日もお客様で賑う人気店です。
アットホームな雰囲気の店内
私の今回のお目当ては、「赤池地獄の黒ラーメン(1,100円)」!赤いスープに黒い麺が特徴の、激辛ラーメンです。
辛いもの好きにはたまりません!黒たまごも入っています
スープを飲んでみると…見た目ほどは辛すぎず、個人的にはちょうど良い辛さ!とんこつや唐辛子の旨味があり、おいしいです。スープには本場韓国のスパイスが使用されているそうです。
麺は、竹炭を混ぜ込んだ真っ黒な麺!ここまで黒い麺は、珍しいですよね。
色はすごいですが、味はたまご麺のような感じです
ちなみに、激辛がお好きな方は注文時に「もっと辛くして欲しい」と店員さんに伝えると、辛さを増してくれますよ!辛いものがお好きな方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
極楽茶屋では、店頭の窓口で黒たまごとソフトクリームも販売しています。その中で、ちょっと気になるメニューが…!
んんっ、黒アイス!?
大涌谷の黒たまごの色にちなんだ、「黒アイス」なるものが販売されていました!真っ黒なアイス、果たしてお味は…?
ぜひ、実際に食べて確かめてください!
【極楽茶屋】
◆営業時間:9:00〜16:30(売店)、9:30〜16:30(食堂)
※状況により、早めに閉店する場合もあります
◆不定休
※天候などにより、臨時休館があります
◆予約可
極楽茶屋でランチをした後は、再び大涌谷駅からロープウェイに乗り、クルマをとめていた早雲山駅まで戻りました。
今回、のんびりと大涌谷を楽しみ、自然の景色を見てリフレッシュできました!大涌谷の魅力と見どころは、伝わりましたでしょうか?
大涌谷での所要時間はご飯を食べるなら2時間、食べないなら1時間くらい見ておくと良いと思います。(自然研究路に行く場合はもう少し多めに見た方が良いです)
なお、大涌谷は標高が1,044mあり、気温が低いので服装に気をつけてお出かけしましょう!
※この記事は更新日時点の情報です
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