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各務原(岐阜県)

2026/04/30 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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岐阜県の北部にある、飛騨高山。江戸時代の風情が色濃く残る街で、連日多くの観光客で賑わっています。
今回は、そんな飛騨高山にある国史跡「高山陣屋(たかやまじんや)」に行ってきましたので、見どころをたっぷりとご紹介したいと思います!
高山陣屋は、日本で唯一主要建物の一部が現存する江戸時代の代官・郡代所(幕府のお役所)跡です。
高山市の中心部・八軒町にあります
現在の役割に例えると、地方合同庁舎・県税事務所・地方裁判所・警察署の複合体のようなもので、重要な役割を果たしていました。
元々は飛騨を治めていた金森氏の屋敷でしたが、1692(元禄5)年に徳川幕府の直轄地に。江戸から派遣された代官や郡代が仕事と生活をする陣屋として整えられました。
約40の部屋があります
約176年にわたり陣屋として使われていましたが、明治維新を機に閉鎖に。その後、役所や裁判所として活用され、現在は史跡として公開されています。
高山陣屋には、「御役所(おんやくしょ)」「役宅(やくたく)」「御蔵(おんくら)」の3つのエリアがあります。はじめに、代官や郡代が政務を行っていた御役所の見どころからご紹介します!
まず見てほしいのが、入り口にある「表門」。こちらはなんと、1832(天保3)年に再建されたものが現存しているんです!当時を思い起こさせる佇まいです。
陣屋の正面にふさわしい、堂々とした構えです
表門をくぐると、すぐに「玄関」が見えてきます。玄関は陣屋内に複数ありますが、こちらの正面玄関は身分の高い人(代官・郡代もしくは幕府から派遣された巡見使)だけが使えたそうです。
幕には迫力のある大きな徳川家の家紋が!
式台(板敷きの踏み台)から続く「玄関の間」には、「大床」という大きな床の間があります。海の波を模した文様「青海波(せいがいは)」が一面に描かれていて、目を引きます!
江戸時代に流行した文様ですが、今見ても素敵です
文様には、「未来永劫、平和が続いていく」という吉祥の意味が込められています。
静かですが、どこか力強さも感じられます
なお、こちらは復元で、実物は後半でご紹介する御蔵で見ることができます。ぜひ、実物も合わせて見てみてくださいね。
玄関の間のもうひとつの見どころが、長押(柱と柱をつなぐための化粧材)にある「真向兎(まむきうさぎ)」。
遠くから見ると蝶に見えますが、うさぎです!
「釘隠し」という釘の頭を隠すための装飾なのですが、可愛らしいですよね!
ずんぐりしたシルエットのうさぎです
うさぎは縁起の良いデザインと言われていますが、なぜ高山陣屋の意匠として採用されたかは、今でもよくわかっていないんだとか。
真向兎は、玄関の間以外にも随所に使用されています。陣屋内を巡りながら、こうした小さな意匠を探してみるのも楽しいポイントです。
玄関の間から赤い毛氈の敷物を進んでいくと、「御役所」と「御用場」があります。代官や郡代、地役人が執務をしていた場所です。
右側には、庶民が役人に御目通りするための場所も
こちらで注目してほしいのが、畳の縁。実は部屋によって畳の縁の模様や色が違うんです!昔は身分によって、使える畳が決まっていたそうです。
左が御役所、右が御用場。細かいところにも身分の差があったんですね
玄関の間と御役所の裏側にあるのが、こちらの「広間」。高山陣屋で最も広い部屋で、49畳もあります!
役人の心構えを示した掛け軸が掲げられています
こちらの部屋は、年始の挨拶や儀式をはじめとした、重要な年中行事で使用されていました。
陣屋閉鎖後も、1969(昭和44)年頃までは広間に机や椅子を置いて、県事務所の執務室として使われていたそうです。
陣屋の中でも少し特別な雰囲気を放っているのが、こちらの「御白洲」。罪人の取り調べを行ったり、判決を言い渡したりした法廷のような場所です。
時代劇で見たことがある方もいるのではないでしょうか?
こちらは罪人を護送する際に使われていた籠
拷問道具もありますが、実際には使用されず、威圧するために置かれていたとされています。当時の裁きの厳しさと緊張感が伝わってくる場所でした。
続いては、御役所から廊下を渡った先にある「役宅」の見どころをご紹介します!
廊下を渡ってすぐに見えてくるのが、こちらの「座敷」。お客さんを接待していたと言われる部屋です。
赤い壁が印象的な部屋です
御役所は気が引き締まるような部屋が多かったですが、こちらは落ち着いた雰囲気。話をしやすいよう、このような造りになっていたのかもしれませんね。
役宅には、代官や郡代だけでなく、その家族も住んでいました。
こちらの「女中部屋」は、家事全般を仕切っていた女性たちが寝泊まりしていた部屋です。行灯や囲炉裏などが置いてあり、当時の生活の様子が感じられます。
簡素な作りですが、女中の身分は高かったと言われています
そして女中部屋のすぐ近くには、「台所」が。かなり広く、大きなかまどがあり、大人数の食事を用意していたことが伺えます。
こんな感じで働いていたのでしょうか…?
ちなみに台所の土間の天井は梁がむき出しになっていて、構造がよくわかりますよ。
太く頑丈な梁が屋根を支えています
その他にも、台所には当時実際に使われていた食器の遺物や、「バンドリ」という雨具の一種なども展示されていますので、見てみてくださいね。
小槌(写真右下)は、鍋の高さを調節する自在鉤です
続いては、「嵐山の間」へ。こちらは、代官・郡代とその家族が生活をしていた部屋です。
正式名称は「御居間(ごいま)」
床の間や茶室もある書院造の落ち着いた空間で、簡素ながらも上質な造りです!庭に面して造られており、軒先からは四季折々の景色を楽しめます。
秋には紅葉、冬には雪景色が見られます
こちらの部屋は座ることもできますので、座って庭を眺めたり、当時の雰囲気を感じたりしながらゆっくりしてみてはいかがでしょうか?
写真撮影にもおすすめのスポットです
陣屋の中心部から少し離れた場所には、飛騨全域から納められた年貢米を貯蔵していた「御蔵」があります。
屋内は陣屋の歴史と飛騨の文化を紹介する資料館になっています
建物は高山城三之丸より移築されたもので、現存する江戸時代の米蔵(土蔵)として全国でも最古・最大級!歴史を感じる場所です。
蔵の中の見どころは、こちらの「年貢米俵」。当時の様子が再現されていて、その量の多さに圧倒されます。
1俵の重さは約60kg。農民の苦労が伝わってきます…
飛騨は雪深いため、米俵を担いで陣屋に来るのは大きな負担だったのが想像できます。蔵には百姓一揆の展示もあり、合わせて見ると当時の暮らしの理解が深まりますよ。
蔵では、建築についても学ぶことができます。飛騨地方は豊かな木材資源に恵まれ、その調達と加工のしやすさ、また、豪雪への適応から木材を薄く板状にした「榑葺き」屋根が主流でした。
榑葺きの一種である熨斗葺の模型を実際にさわることができます!
高山陣屋では、熨斗葺の他、石置長榑葺や柿葺などの榑葺き屋根が用いられていて、今でも定期的に職人さんによる屋根の木の葺き替えが行われています。現代まで継続されているのは、すごいことですよね!
蔵内には他にも、飛騨高山出身の幕臣・山岡鉄舟に関する資料や、役人が所有していた甲冑や銘刀、江戸時代の陣屋の模型などが展示されています。
飛騨の歴史や陣屋の役割についてより深く知ることができます
貴重なものもたくさんありますので、お時間の許す限り、じっくりと見てみてくださいね!
■4〜10月:8:45〜17:00(最終入場16:30)
■11〜3月:8:45〜16:30(最終入場16:00)
※年末年始は休館。他、施設管理などのため臨時休館あり
1名500円で、高校生以下は無料です。前売り券はないので、当日窓口で入場券を購入しましょう!
こちらの窓口で購入できます
見学時間の目安は約30分ですが、じっくり見たい場合は1時間〜1時間半程度あると良いと思います。
なお、高山陣屋では無料でガイドツアーに参加することも。ガイドツアーの所要時間や詳細は、公式ホームページでご確認ください。
続いては、高山陣屋と合わせて寄りたい、周辺の観光スポットをご紹介します。
高山陣屋から徒歩約5分。上三之町を中心としたエリアに、江戸時代の面影を残す町家や商家が軒を連ねる「古い町並」があります。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています
お土産店やレトロなカフェ、テイクアウトフード店などがあり、散策や食べ歩きが楽しめます。飛騨牛の握りや高山ラーメンなど地元グルメも充実していますので、チェックしてみてください!
◆営業時間:9:00〜18:00頃(店舗により異なる)
◆定休日:火曜・水曜が多い(店舗により異なる)
高山には、“江戸”だけでなく、“昭和”を感じられる場所もあるんです!それがこちらの、高山陣屋から徒歩約5分の場所にある「飛騨高山レトロミュージアム」。
昭和にタイムスリップしたような空間が広がっています
館内には、昭和の雑誌やポスター、雑貨などが展示されていて、なかには実際に遊べるおもちゃやゲームも。学校給食を食べることができるコーナーもありますので、利用してみてはいかがでしょうか?
◆営業時間:10:00〜17:00(給食は11:00〜15:00)
◆定休日:なし ※設備工事の臨時休館あり
◆入館料金:大人900円、高校生800円、中学生600円、4歳〜小学生500円
クルマの場合は中部縦貫自動車道・高山ICでおり、そこから約10分です。
■駐車場について
専用駐車場はありませんが、周辺に市営の駐車場などがあります。また、周辺にはタイムズの駐車場もあり、クルマでのアクセスも安心です。
最寄り駅はJR高山駅で、東口から徒歩約10分です。
白川郷や新穂高ロープウェイなど、高山駅から少し離れた場所に行く際は、クルマがあると便利です。JR高山駅の近くにタイムズカー(カーシェア)がありますので、利用してみてはいかがでしょうか?
※要事前登録・予約
今回、高山陣屋を訪れて、見学を終える頃には江戸時代の飛騨の姿がぐっと身近に感じられました。
観光地にありながら、落ち着いた雰囲気の中で見学できるのも、高山陣屋の魅力です。高山を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
※この記事は更新日時点の情報です
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