
千と千尋の神隠しのモデルにも!?松山にある道後温泉に行ってみよう
松山(愛媛県)
2017/03/09 更新
※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。
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JR松山駅からクルマで約10分という、松山市の中心にそびえる「松山城」。
実は「松山城」という城は日本に一つではありません。今回ご紹介するこの松山城は、かつて愛媛県が伊予国だったことから「伊予松山城」とも呼ばれています。
名前を聞いたことはあるけど、実際に行ったことはないという人も多いのでは?今日はそんな方に、松山城の見どころを少しだけご紹介したいと思います!
クルマでお越しの場合は、松山城の東側・喜与町通り沿いにある専用駐車場(有料)を利用しましょう!20台収容可能です。
万が一満車だった場合は、お近くのタイムズパーキングをぜひご利用ください!
松山城は、標高132mの勝山の山頂に築かれた城。つまり山をのぼらないと、城に辿り着けない訳です。ちなみにクルマでは行けません。
そこで利用したいのが、ロープウェイ!なんと約3分で8合目まで行くことができるんです。
先程ご紹介した専用駐車場から徒歩2分の場所にあります
ロープウェイののりばは、こちらの建物の3階。この日は、袴姿のスタッフさんがお出迎えしてくれました!
素敵なおもてなしです!
ロープウェイのほか、1名乗りのリフトもあります!こちらの所要時間は約6分。
みんなでワイワイ快適なロープウェイ、風が気持ち良いリフト…どちらもおすすめなので、人数やお好みに合わせてお選びください!
※リフトは雨天時運休の場合あり。未就学児童は利用不可
リフトは冬でも人気です!
私はロープウェイに乗車することに。さすが所要時間約3分、ぐんぐん高度を上げていきます!
顔をのぞかせる松山の街や、隣を並走するリフトを眺めて楽しんでいるうちに、あっという間に頂上に到着!
もっと乗っていたかった!
ロープウェイやリフト以外に、実は歩いて山頂まで行くルートも4つあるんです!どのルートも20~30分ほどかかりますが、徒歩でしか見ることができない光景もたくさん。
ぜひ体力と時間に余裕のある方は、チャレンジしてみてくださいね!片道だけ歩いてみるのもおすすめです。
※登城道ルート詳細は、公式ホームページをご覧ください
◇ロープウェイ・リフト乗車料金(共通券)
大人:往復510円/片道270円
小人(小学生):往復260円/片道130円
※保護者の同伴する未就学児童は2名まで無料
※営業時間などその他詳細は公式ホームページをご覧ください
松山城は“賤ヶ岳七本槍”のひとりで知られる加藤嘉明によって、約25年もの歳月をかけて創設されました。
その後嘉明は会津藩へ転封。松山城は蒲生家、松平家(その後「久松」と名乗る)の手に渡り、少しずつ増築・改築がおこなわれていきます。落雷によって多くの建物が焼失してしまいましたが、安政元年に再建落成され現在の形となりました。
松山城は典型的な連立式天守を構えた城郭。美しさだけではなく、攻守の機能に非常に優れた“難攻不落”の構造も評価され、「日本100名城」にも選ばれています。
そのため松山城の天守までの道のりはとっても複雑!…まるで迷路のようなんです!自分が敵になって侵入していると想像して進むとおもしろいですよ!
遠くに天守が見えます!
一際目を引くこの石垣の高さは、なんと10m以上!
石の角を平らにして組み合わせた「打ち込みはぎ」という積み方で、高さと勾配がある石垣になっています。
まさに鉄壁!くっ、ここからは登れない…!
石垣の次に待ち構えていたのは、こちらの「筒井門」。正面の防御の要とも言える櫓門のため、松山城の中で最大かつ堅固につくられています。
実はこの門には侵入してきた敵を隙間から鉄砲や弓で射撃したり、石を落としたりして攻撃する仕掛けが隠されているんです。
要注意です!
階段や上り坂もあるため、日頃運動不足の私はへとへとに…ここにも敵の体力を削ぐ工夫が巧みに施されています。
「私だったら、すでに何回かやられているんだろうなぁ」と思いつつ、先へ進みます(笑)
いくつも門をくぐり、広場を抜けると…ようやく天守のある本壇が目の前!
手前の建物は天守観覧きっぷ売場です
中にはまたもや坂道…とその先に何やら四角い窓のようなものが見えます。
なんでしょうか?
こちらは、先程筒井門にもあった「狭間」という仕掛け。窓のような空洞から外をうかがい、敵が来たらここから鉄砲や弓を撃ちます。
よく見ると空洞の形が二種類ありますのがわかりますか?縦長のものは矢を撃つ「矢狭間」、正方形のものは鉄砲を撃つ「鉄砲狭間」と呼ばれています。
鉄砲と弓矢…両方で撃たれたら、ひとたまりもありません!
本壇をしばらく進むとこんな絶景が!約20mの高さの天守が目の前に広がり、思わず圧倒されてしまいます。
よく見ると天守にも先程見た攻撃の仕掛けが…想像の中では銃弾や弓矢の嵐ですが、現実の私はすかさず写真をパシャリ!これは逃せない絶景ポイントです。
石垣と天守のモノトーンのコントラストがきれいです
そのほかにも隠れた櫓門があったり、二方向の侵入路があったりと…さまざまな仕掛けをかいくぐって、ようやく天守に到着!
ちなみに城内にある門や櫓など合わせて21棟は、重要文化財にも指定されています。戦国の人々が残した貴重な仕掛けの数々を楽しんでみてはいかがでしょうか?
天守内は土足厳禁。スリッパに履き替えて入城します。
天守の中はなんと資料館になっていて、戦国時代に使われていた刀や鎧などの実物やレプリカを展示しています。
奥に見える甲冑は初代城主・加藤嘉明が使用していたといわれるもの!かっこいい!
槍や刀剣もこの通り!ずらりと並ぶ様子は圧巻です。
一番上の槍…かなり長いです!
きらびやかな蒔絵の衣桁や、火消が被っていた火事頭巾など衣服にまつわる貴重な品々も。
よく見るとこの衣桁には久松家の家紋である「星梅鉢」、火事頭巾には徳川家の家紋である「丸に三葉葵」が描かれています。そんな細かいポイントにも注目してみるのもおすすめですよ!
城主の変遷をうかがい知れます
展示の中には刀の重さを体験できるコーナーも!お子さまにも大人気のコーナーです。
私も体験してみましたが、想像以上に重い!時代劇でお侍さんたちが軽々と振り回すシーンを見たような気がするのですが、彼らはものすごく力持ちだったのでしょうか…(笑)
ぜひ実際に体験してみてくださいね!
さらに甲冑を試着できる貴重な体験コーナーもあります。脛当・篭手・胴から兜まで各パーツを、手順を見ながら、自分で装着していきます。
刀も重かったのですが、甲冑もこれまた重い!お侍さんの大変さを実感しました…。
ちなみに頭部は兜のほか、“チョンマゲ”のかつらもあるので、お好きなスタイルでどうぞ!
装着後は、こちらの葵紋の前で記念撮影。戦国武将になった気分を味わえますよ!
葵紋が照らされ、かっこいい!
そもそも天守とは、主に戦のときにのみ籠城する場所。日々の生活をする場所ではありません。
しかし松山城の天守には、襖を入れるための敷居があったり、畳の敷ける構造になっていたり…あたかもここに住むような造りがあちらこちらにあるんです!
畳敷きの板の間に、襖の入る敷居
戦国時代の貴重な展示の数々に楽しみつつ、こんな天守の不思議なポイントにもご注目ください!
冒頭でお伝えしたように、松山城は標高132mの山頂にあります。そして、天守の高さは約30m…つまり松山城天守の最上階では、約161mの高さからの眺めを楽しむことができるんです!
階段を昇っていざ三階の最上階へ。ちなみに天守内の階段はかなり急なので、昇降時にはご注意ください!
下をのぞくとこんな感じ!上部の梁にも要注意です
ご覧ください、この眺め!通ってきた本丸の道や松山市の街並みを、ぐるりと360度パノラマで一望することができます!
気分はすっかり殿様です!(笑)
あいにくこの日は天気が悪かったのですが、晴れていれば西日本最高峰の石鎚山や瀬戸内海に浮かぶ島々なども見られるそうです!
松山にタワーはありませんが、「松山タワー」と呼ぶにふさわしいほどの絶景!夜は夜景も楽しむことができますよ。
四国屈指の名城「松山城」の見どころを少しだけご紹介しました。いかがでしたか?
松山城の魅力は、まだまだ語りつくせません!実際に歩いて、見て、触って感じていただきたきたいと思います!
観光でいらっしゃる方はもちろん、松山に住んでいるけど行ったことが無かったという方は、この機会にぜひ訪れてみてくださいね!
◇松山城天守観覧料
大人:510円
小人(小学生):150円
※営業時間などその他詳細は公式ホームページをご覧ください
※この記事は2017/03/09時点の情報です
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