ユーモラスな五百羅漢

五百羅漢は必見!川越大師「喜多院」で歴史を感じよう
川越(埼玉県)

2020/01/16 更新

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川越大師「喜多院」の見どころを紹介!

埼玉県の観光地・小江戸川越。その中心部、蔵造りの街並みから徒歩10分ほどの場所にある喜多院は、「川越大師」として多くの観光客や地元民に親しまれている有名なお寺です。

川越大師喜多院境内

広い境内は市民の憩いの場になっています

今回は、喜多院の見どころとおすすめの回り方を紹介します!

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徳川家と関わりが深い?喜多院の歴史

喜多院は天台宗の寺院で、慈覚大師が830年(天長7)に創建したと言い伝えられています。

喜多院の住職として有名なのは、27世を務めた天海大僧正。川越のまちづくりにも尽力したと言われている天海は、江戸幕府初代将軍・徳川家康より絶大な信頼を得ていて、彼の顧問的存在であったそうです。

天海大僧正の像

喜多院復興の立役者・天海大僧正の像(山門前)

徳川家と天海の交友は3代将軍家光まで続きました。天海が住職在任中の川越大火で喜多院がほぼ全焼した時も、家光公が復興に尽力したそう。

なお、現在の喜多院の建物の大部分は、この大火の後に再建されたものです。

喜多院境内マップ

喜多院の境内マップ。今日はここを散策します

山門と鐘楼門、客殿・書院・庫裏、慈眼堂は国指定重要文化財。そして慈恵堂、多宝塔は県指定文化財と、歴史を重ねた建物が多く残っています。

さあ、それでは実際に中へ進んでみましょう!

喜多院最古の建物である山門

山門は大火で焼けずに残った、喜多院で現存する最古の建物です

まずは本堂「慈恵堂」にお参りしよう

寺院を訪れたのですから、なにはともあれ参拝です。喜多院の本堂「慈恵堂(じえどう)」は、現在の敷地のほぼ中央にあります。

本堂の前の水屋で、両手と口を清めましょう。竜神は水を司る神様なので、寺社の水屋のモチーフに多く用いられます。

水が出る龍の像と柄杓

龍の口から水を受けます

慈恵堂は、比叡山延暦寺第18代座主の慈恵大師良源を祀るお堂で、「大師堂(だいしどう)」、「潮音殿(ちょうおんでん)」とも呼ばれ、親しまれています。

喜多院本堂の慈恵堂

慈恵堂は、白・赤・黄・緑・紫の五色幕が鮮やかです

「潮音殿」という名前は、昔、広くて静かなお堂の中で耳を澄ませていると、ザザザー、ザザザーという音が聞こえ、まるで潮の音のようだということで付けられたそうです。この話は喜多院七不思議のひとつにもなっています。

潮音殿の文字と本坪鈴

お参りをするときに見上げると「潮音殿」の額があります

本堂のお参りが済んだら、中も見てみましょう。

お守り、おみくじもあります

本堂の中にはお守りの授与所があり、ご祈祷の受付もしています。

種類豊富なお守りや厄除け

種類豊富なお守り。災難除けの「角大師」は天台宗のお寺ならでは

また、授与所の右奥には、お釈迦様のお弟子さんで、十六羅漢の一人である、お賓頭盧尊者(おびんずるそんじゃ)が祀られています。

自分の体の痛いところや悪いところと同じ場所を撫でてお参りすると、良くなると言われていますよ。

本堂のお賓頭盧さま

「お賓頭盧(おびんずる)さま」と呼ばれ親しまれています

ここで、おみくじを発見!せっかくなので、引いてみました。

喜多院のおみくじは千年の昔に慈恵大師良源がまとめたもので、おみくじの原型と言われているそう。大吉、小吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶があります。

歴史を感じるおみくじ

半吉が出ました!裏面には現代語訳があります

結果は「第六十一 半吉」。全体的にあまり良くないですが、「吉を望んで努力すれば必ずめぐってくるでしょう」とあるので、よしとします!

小江戸川越七福神 大黒天

本堂を降りて左に進むと、小さなお堂があります。小江戸川越七福神 大黒天が祀られている「大黒堂」です。大黒堂前は、車の安全祈願の場所になっています。

大黒天が祀られている大黒堂

大黒堂。車の安全祈願は、ここに車をつけます

大黒天は食を司る台所の神、糧食財宝の神として信仰を得ました。「まっくろ(黒)く汚れるまでまめ(魔滅)に働いて、大黒天を拝むと大福利益が得られる」そうです。

小江戸川越七福神大黒天

米俵に乗り、福袋と打出の小槌を持った大黒さま

本堂開扉時間

◆3/1~11/23:7:30~16:30、11/24~2月末日:7:30~16:00
◆お守り授与時間: 9:00~16:00

喜多院のご利益・厄除け

境内の他の見どころをご紹介する前に、ここで喜多院のご利益についてお伝えします。

護摩・厄除け

喜多院は“厄除けのお大師さま”と呼ばれている、厄除けが有名なお寺です。「護摩」と呼ばれる火を使用する密教の秘法で、祈願に来た人の厄を払ってくれます。

お正月初護摩

お正月は30分ごとにご祈祷が行われます

厄を払うだけでなく、家内安全、商売繁昌、身上安全、心願成就なども祈願してくれますよ。

毎日行われていますので、厄年の方やお願いごとがある方などは祈願してみてはいかがでしょうか?

厄除けだんご

境内では、「厄除けだんご」を味わうこともできます。これを食べれば、さらに厄が払えるかも!?

厄除けだんご

厄除けだんご1本100円。持ち帰りもできます

手作りのだんごは、外側はカリッと香ばしく焼いてあって、中はもっちり柔らかい素朴なだんごです。みたらしあんではなく辛口のお醤油味。温かいうちにいただきましょう。

貴重な江戸城の遺構!「客殿、書院、庫裏」

続いて、本堂の右手にある「客殿、書院、庫裏」と呼ばれる建物にやってきました。こちらは川越大火の後、将軍家光が江戸城の御殿を解体・移築させたものです。

江戸城御殿を解体移築した建物

火事の起こったその年のうちに移築が完了したそうです

江戸城はその後、火災・震災・戦火に見舞われ消失してしまいます。喜多院に移築したこの「客殿、書院、庫裏」は、現存する唯一の江戸城の遺構といわれています。

「庫裏(くり)入口」から中に入りましょう。靴を脱いで上がり、受付で拝観料を納めます。こちらの建物と、次に向かう五百羅漢の拝観はセットになっているので、同じチケットで五百羅漢も見ることができます。

庫裏入口

建物内は撮影禁止。残念!

建物は、庫裏、慈恵堂へ続く通路、客殿、書院が中央の坪庭から四方に伸びる、変形十字の形をしています。

客殿と書院と庫裏案内図

この図では書院側が北です

客殿には、仏間や「家光誕生の間」と呼ばれる上段の間、その奥には家光が使用したとされる湯殿と厠(お風呂とトイレ)があります。「家光誕生の間」は、この建物が江戸城にあった頃、ここで家光公が生まれたということから名づけられたそうです。

書院には、家光の乳母として名高い春日局が使用していた「春日局化粧の間」があります。枯山水庭園になっているお庭もお見逃しなく!

春日局化粧の間から見る枯山水庭園

滝や川が石で表現されています

建物内には音声ガイドがあり、歴史やいわれなどを聞きながら回ることができます。歴史に詳しくなくても、充分に楽しめますよ。

客殿・書院・庫裏・五百羅漢拝観

◆拝観志納料
大人:400円 子ども(小・中学生):200円
◆拝観時間
3/1~11/23:平日8:50~16:30 日・祝日 8:50~16:50
11/24~2月末日:平日 8:50~16:00 日・祝日 8:50~16:20
(閉門時間です)

2カ所で授与可能!喜多院の御朱印

喜多院の御朱印は、本堂「慈恵堂」のお守り授与所と、「客殿、書院、庫裏」の受付でいただくことができます。(どちらも同じ御朱印です)

私のおすすめは、「客殿、書院、庫裏」の受付時にお願いする方法です。御朱印帳を預けて番号札をもらい、建物を出るときに受け取れるので、待ち時間もありません。

喜多院御朱印

御朱印は300円の納経料を納めます

拝観せずに御朱印だけいただきたい場合には、拝観料は不要。ちなみに御朱印の受付時間は、閉門30分前までです。

なお、喜多院の近くにある日枝神社、仙波東照宮でも御朱印をいただくことができますので、こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?

日枝神社と仙波東照宮御朱印

左が日枝神社、右が仙波東照宮の御朱印。どちらも書置きなので日付は入っていません

その数なんと538体!表情豊かな「五百羅漢」

さあ、人気の高い五百羅漢を見に行きましょう。羅漢とは、悟りを開いた高僧のこと。ここには喜怒哀楽をユーモラスに表現した538体の羅漢の石像が並んでいます。

五百羅漢入口の売店

まず売店を目指し、入口へ進みましょう

拝観券は先ほど紹介した「客殿、書院、庫裏」とセットで、庫裏の受付での販売です。単体販売、売店での販売はしていませんので注意してくださいね。

五百羅漢入口

拝観券は窓口前の箱に入れます

五百羅漢は、川越の志誠(しじょう)という人物が供養のために1782年から造り初めました。

志誠の死後、遺志を継いだ喜多院の僧侶や、近隣各地の人によって1825年に完成したそうです。40年以上かけて、造り上げられたものなのですね!

538体すべて違う羅漢さま

538体すべて違う顔・表情!

十二支と一緒の像がありました。参拝される方は皆さん、自分の干支を探して歩かれるそうです。

犬と羅漢さま

戌(犬)と羅漢さま。楽しそうな表情です

笑顔、怒り顔、おしゃべり、居眠り……。いろいろな表情や姿勢で、仏具や日用品を持っていたり、動物と一緒だったりと、人間味あふれる羅漢さまたちです。

お酒を飲む羅漢さま

左の像はお酒を飲んでいるのでしょうか?

深夜に、こっそりと羅漢さまの頭をなでると、一つだけ温かいものが必ずあり、それは亡くなった親の顔に似ているという言い伝えもあるそうですよ。
※現在は深夜に拝観することはできません

売店は喜多院一番の品揃え!

五百羅漢前の売店には、たくさんのだるまやお守り、お土産品が並びます。おでんや甘酒などもあり、店頭の椅子や隣接した東屋で召し上がっている方もいました。お土産物を見ながら一息つくのもいいですね。

売店の縁起物

縁起物がずらりと並び、目移りしてしまいます

納経帳(御朱印帳)も置いてあります。喜多院オリジナル納経帳は5種類あり、かわいいだるま柄は1,800円、シックな多宝塔柄は1,500円です。

オリジナル御朱印帳

納経帳とおそろいの御朱印袋もあります(別売)

絵馬は種類が豊富で、定番のだるま・七福神などの他に、今年の干支のものも複数あります。(500~900円)

喜多院らしいだるま柄の絵馬

喜多院らしいだるま柄の絵馬(700円)

どろぼう橋などその他の見どころ

喜多院にはまだまだ見どころがたくさん!おすすめをいくつか紹介します。

2体の如来さまを守る多宝塔

境内でパッと目に入るのが、「多宝塔(たほうとう)」です。

多宝塔

鮮やかな朱塗りが青空に映えます

外観を見るだけでなく、正面の扉は開いていて、中も見ることができます。

多宝塔内部の多宝如来と釈迦如来

中には多宝如来と釈迦如来が安置されています

静かな気持ちで、2体の如来さまに手を合わせましょう。

天海大僧正を祀る慈眼堂

こちらは、没後の天海を祀ったお堂です。天海は寛永20年(1643)に亡くなり、翌々年に徳川家光公の命によりこのお堂が建てられました。

天海大僧正を祀る侍眼堂

古墳を利用した丘の上にあります

内部には厨子に入った天海僧正の木像が安置されています。

地元民にも愛される苦ぬき地蔵

本堂の左手には、苦ぬき地蔵があります。「苦しみを抜き取ってくれる」と言われ、たくさんの方から親しまれています。

苦ぬき地蔵

色鮮やかな旗で囲まれています

喜多院 七不思議!「どろぼう橋」

長い歴史のある喜多院には、「喜多院 七不思議」と言われる、語り継がれてきたお話があります。どろぼう橋という名前も喜多院七不思議に由来します。

どろぼう橋の言い伝え

昔、喜多院の境内では罪人を捕まえることができなかったため、泥棒をした者が橋を渡って喜多院の境内に逃げ込んでいました。しかし、泥棒は寺男たちに捕らえられ、諭され、改心して善人になりました。それ以来、この橋を『どろぼう橋』と呼ぶようになったそうです。

喜多院七不思議にもあるどろぼう橋

どろぼうが喜多院に逃げ込むのに使った橋です

他にもあと6つ、喜多院にちなんだ不思議なお話があります。境内にも案内があるので、探してみてくださいね。

だるま市など喜多院の季節行事

喜多院では、年間を通じて多くの行事が行われています。仏教行事だけではなく、参拝者が楽しめるものも多くありますよ。

境内がだるまでいっぱいに!だるま市

毎年1月3日は初大師と言われていて、名物だるま市が催されます。初詣の時期でもあり、とても多くの参拝者で賑わいます。

だるま市露店

たくさんのだるまの露店が軒をつらねます

お花見におすすめ!桜まつり

例年3月のお彼岸辺りから枝垂れ桜、つづいて染井吉野が見ごろを迎え、4月上旬には桜まつりが催されます。桜の開花とともに境内には露店や宴席が立ち並び、春ならではの華やかな情景です。

桜の頃の鐘楼門

桜の見頃は短いので、お見逃しなく!

秋の絶景!紅葉

喜多院は川越の紅葉の名所としても知られ、11月中旬~12月上旬が見ごろとなります。徐々に深まる色合いに、季節の移ろいを感じますね。

紅葉の五百羅漢

燃えるような赤、黄金色の銀杏。絶景です

ご紹介した以外にも、節分、花まつり、菊まつり、七福神ご縁日、などたくさんの行事が行われています。行事それぞれに見どころがあり、いつ行こうか迷ってしまいますね。

参道グルメ!「寿庵」の抹茶そばに舌鼓

そろそろ歩き疲れておなかがペコペコです。参道に行き、お昼を食べましょう。

喜多院前の参道にはお食事処が並びます。今回はその中の「寿庵 喜多院店」でおそばをいただくことにしました。

寿庵喜多院店外観

時の鐘のオブジェが目を引きます

店内は、テーブル席と掘りごたつの小上がりの席になっていて、奥と二階には団体客も入れる座敷があります。

しっとりとした寿庵の内観

しっとりとしたいい雰囲気

私は贅沢にうなぎのついた「うなせいろ」(2,200円)をいただきました。おそばは抹茶そばと二八そばから選べます。今回は名物の抹茶そばにしました。

うなぎと抹茶そばとご飯のセット

「うなせいろ」(2,200円)

抹茶そばは、きれいな緑色でつやつや。口に含むとお茶の爽やかな香りが広がります。うなぎは濃い目の味付けで、セットの半ライスがうれしい!ボリュームがありますが、ぺろりといただきました。

他にもセットメニューや割子そばなどメニューが豊富。次々と参拝者が訪れるのも納得の、人気店です。

川越大師 喜多院に行ってみよう!

歴史溢れる川越大師 喜多院をご紹介しましたが、いかがでしたか?

歴史に浸るもよし、言い伝えを調べるもよし、四季折々の景色を愛でるもよしの格好のスポットです。ぜひ足を運んでみてくださいね!

喜多院園内ガイド

山門前には園内を案内してくれるガイドさんもいます(当日申込みOK)

アクセス&駐車場情報

【クルマでお越しの場合】
関越自動車道 川越ICより約20分、または、圏央道 川島ICより約19分です。

■駐車場:133台(有料)

※満車の場合は周辺のタイムズパーキングもご利用ください

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【電車でお越しの場合】
最寄り駅は西武新宿線・本川越駅でそこから徒歩約15分、東武東上線・川越市駅からは徒歩約18分、東武東上線・JR線・川越駅からは徒歩約20分です。

■バスについて
小江戸名所めぐりバス・喜多院前、または、小江戸巡回バス・喜多院下車すぐです。

※この記事は2020/01/16時点の情報です
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