雲がかかった空と大仏様

「鎌倉大仏殿 高徳院」の歴史と見どころを徹底紹介!アクセス・駐車場情報も
鎌倉(神奈川県)

2025/03/06 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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「鎌倉大仏殿 高徳院」をご紹介!

歴史ある神社仏閣が建ち並び、観光や散策に人気の街、鎌倉。そんな鎌倉の名所と言えば…「鎌倉大仏」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

今回は、「鎌倉大仏殿 高徳院」の歴史や見どころなどを、詳しくお伝えしたいと思います!

アクセス&駐車場情報

クルマで行く場合

横浜横須賀道路を利用…朝比奈ICから約30分
圏央道を利用…茅ヶ崎中央ICから約40分
国道1号線を利用…藤沢バイパス出口から約25分

道路沿いに続く壁

高徳院は県道32号線沿いにあります

■駐車場について
一般の方向けの駐車場はありません。タイムズパーキングなど周辺に有料駐車場がありますので、そちらにとめましょう。
※障がい者用駐車場1台あり(予約制)

なお、繁忙期は混雑しますので、藤沢駅周辺など少し離れた場所にクルマをとめて、そこから江ノ電やバスで向かうのもひとつの手です。

電車で行く場合

最寄り駅は江ノ島電鉄・長谷駅で、そこから徒歩約7分です。なお、鎌倉駅からも徒歩約25分で行けますので、体力のある方は散策がてら歩いてみてはいかがでしょうか?

■バスについて
鎌倉駅の東口から路線バスが出ています。「大仏前」停留所下車で、すぐ目の前に着きます。

高徳院と鎌倉大仏の歴史

高徳院は、鎌倉大仏をご本尊とするお寺です。創建年などは不明ですが、江戸時代に増上寺の僧侶により再興され、以降は浄土宗のお寺になっています。

参道を歩く人々

国を問わず、多くの方が参拝に訪れています

昔は金色だった!?鎌倉大仏の歴史

鎌倉大仏は、源頼朝の侍女・稲多野局(いなだのつぼね)が発起人となり、1252(建長4)年に造立が開始されたと言われています。

現在の大仏様は青銅色ですが、完成当初は金箔で覆われ、黄金色に輝いていたそうです!

大仏様の横顔のアップ

今でも右頬あたりに少しだけ金箔の痕跡が見られます

また、大仏様は大仏殿の中に安置されていましたが、500年以上前に地震や津波など自然災害で建物が損壊し、露坐(屋外)の大仏になったんだとか。

円状の大きな平たい石

大仏殿の柱を支えていた「礎石」は今も境内で見ることができます

大仏殿がなくなり一時期は荒廃したものの、江戸時代に修復され、その後、保存修理を繰り返し現在に至っています。

ただ、仏像の作者など、今もなお大仏様の歴史の多くは謎に包まれているそうです。

じっくり拝見したい!大仏様の見どころ

大仏様は、境内の中央あたりに鎮座し、木々や塀に囲まれていて外からは見えません。拝観料を払って、境内に入りましょう!

イラストで描かれたマップ

境内図。緑豊かな場所です

参道を進んで行くと、大仏様が姿を現します。まず注目していただきたいのは、大仏様の大きさ!高さは13.35m(台座を含む)、重さはなんと121t

緑豊かな場所に佇む大仏様

正式名称は阿弥陀如来坐像

奈良・東大寺の大仏様より小さいですが、圧倒的な大きさで迫力満点です!30個以上のパーツに分けて鋳造されていて、当時の技術力の高さが窺えます。

目から下の大仏様のアップ

よく見ると、鋳造の継ぎ目が見られます

大仏様の、お顔にもご注目!額の中央にある突起は白毫(びゃくごう)と呼ばれていて、そこから光を放ち宇宙の世界のすべてを照らすと言われています。

ちなみに目を瞑っているように見えますが、実は開いています。下から見ると、その様子がよく分かりますよ。

大仏様の顔のアップ

穏やかな表情の大仏様です

鎌倉大仏は、仏像としては鎌倉で唯一国宝に指定されています。ぜひ、じっくり拝見して750年余の歴史を感じてみてくださいね!

大仏様は中にも入れます!

実は大仏様は、中に入ることも!大仏様に向かって右側の入り口から入れますよ。

石で囲われた小さな入り口

大仏胎内は拝観料がかかります

大仏様の中は空洞で、自然光が差し込み神秘的な雰囲気。大仏様に守られているような、落ち着く空間です。

大仏様を胎内から見上げた図

大仏胎内の様子

中では、鋳造の跡をはっきりと見ることも。鋳造についての説明パネルもあり、より詳しく製造方法について知ることができますよ。

ちなみに、光が差し込んでいるのは大仏様の背中の部分。はっきりとしたことは不明ですが、鋳造の際に中の土や型を外に出すために作られたと言われています。

大仏様の後ろ姿

ロボットや天使の羽に例える人も!

ぜひ、後ろにまわって大仏様の背中も見てみてくださいね!

合わせてチェック!大仏様以外の見どころ

続いては、大仏様以外の見どころをご紹介します!

仁王門

仁王門は、高徳院の入り口にある門です。18世紀初頭に、仁王像(金剛力士像)とともに別の場所から移築されたと伝わっています。

緑の屋根の赤い門

中央には高徳院の山号「大異山」を記す扁額が掲げられています

仁王像は1700年代制作と推定されているものですが、平成の大規模な修理で現在の姿に。力強さを感じる、活き活きとした表情の像です!

朱色の仁王像

高さは約3m。ぜひ近くで見てみてください!

手水舎

参道の手前には、年季の入った手水舎があります。江戸時代に、伊勢屋忠兵衛という方が寄進されたものだそうです。

竹が設置された石の水盤

“寛延”の元号などが彫られています

蓮弁

大仏様の後ろに、大きな半円の青銅が置かれています。こちらは、江戸中期に蓮台を造るために制作された蓮弁(蓮の花びら)というもの。しかし、32枚必要なところ完成したのは4枚のみだったそうです。

地面に置かれた半円状の青銅

それぞれ寄進者の名前が彫られています

藁草履

境内の一角には、巨大な藁草履が!戦後まもなく、「大仏様に日本中を行脚し、万民を幸せにしていただきたい」という願いのもと子どもたちにより作られ、それから現在まで、3年に一度作り替えられています。

壁に飾られた大きな藁草履

長さ1.8m、幅0.9m、重量45kgの藁草履です!

石碑・歌碑

境内には、石碑や歌碑が点在しています。大仏様を「美男子」と謳った有名な与謝野晶子の歌碑もありますので、探してみてくださいね。

さまざまな石碑と歌碑

小さな大黒天様がいる石碑も発見!(写真右下)

境内の自然

高徳院は、さまざまな木が植えられていて、桜・紅葉・新緑など季節の自然が感じられる場所でもあります。

濃いピンクの花々

訪れた日はサザンカが咲いていました

境内にはタイ王室の記念樹もありますので、見てみてくださいね。

直書きでも紙でも!御朱印

高徳院では、御朱印をいただくことも。記帳(500円)と印刷の御朱印紙(300円)が選ぶことができます。

手に持った御朱印紙

私は御朱印紙でいただきました

また、季節により見開きの限定御朱印が頒布されることもありますので、お見逃しなく!

桜の絵が入った見開きの御朱印

過去に頒布された季節の限定御朱印

なお、お隣の直営売店には御朱印帳もあります。御朱印帳をまだお持ちでない方は、入手してはいかがでしょうか?

並べられたカラフルな御朱印帳

大仏様が箔押しされたものが人気!

種類豊富!お守りなど授与品

高徳院の直営売店では、さまざまなお守りが用意されています。

お札やカラフルなお守り

大仏様が模られたお守りも多数あります

心願成就・合格祈願・病気快癒など、願いごとに合わせて選んでみてくださいね。

さまざまなお守り

金の下駄(写真右上)は、足が丈夫になるそう!

また、ミニチュア仏像やポストカードなどの文房具、オリジナルTシャツなどもありますので、チェックしてみてください!

ポストカードやTシャツなど

ミニチュア仏像は約3〜30cmのものまで揃っています

お土産購入や休憩に!2つの売店

高徳院の境内には、2つの売店があります。参拝後などに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
※商品のラインナップは取材日時点のものです。変更になる場合があります

いがらし商店 

いがらし商店は、境内の奥にある売店です。大仏様や鎌倉にちなんだお菓子・雑貨などを購入できますよ。

レトロな雰囲気の売店

オレンジと黄色のシェードが目印です

大仏様の形をしたお煎餅が数種類あり、中にはおみくじ付きのものも!こちらで運勢を占ってみてはいかがでしょうか?

紙のおみくじとお煎餅

おみくじ煎餅200円。私は末吉でした!

また、いがらし商店には休憩スペースがあり、そちらでソフトクリーム(400円)と甘酒がいただけます。ソフトクリームはなめらかな舌触りで、おいしいです!

手に持った大きなソフトクリーム

抹茶味のほか、バニラとミックスがあります

ちなみに境内は食べ歩き禁止ですので、飲食物は店内でいただくようにしましょう。

【いがらし商店】

・営業時間:9:00〜17:00
・定休日:なし

折笠商店

券売所の近くには、折笠商店があります。品揃え豊富なお店で、さまざまなお菓子や雑貨、アパレルなどがずらりと並んでいます。

雑貨やお菓子が並ぶ店頭

雑貨はキーホルダーが人気だそう!

大仏様や鎌倉をモチーフにしたものが多数あり、見ているだけで楽しい気分になりますよ。

懐かしい雰囲気のお土産の数々

大仏様のユニークなスノードームも!(写真左上)

また、外国の方や修学旅行生に人気の木刀も置いてありますので、チェックしてみてくださいね!

屋外に置いてある木刀

こちらの他、白木の木刀もあります

【折笠商店】

・営業時間:
9:00~17:00(10〜3月)
9:00~17:30(4〜9月)
・定休日:なし

拝観料と拝観時間

高徳院は、拝観料が必要です。こちらの券売所で拝観料を支払いましょう。

和風の平屋

券売所は仁王門の先にあります

■拝観料
中学生以上300円、小学生150円
※大仏胎内の拝観料は別途50円
※未就学児は無料


■拝観時間
【開門】8:00〜17:00(10〜3月)、8:00〜17:30(4〜9月)
※入場は閉門15分前まで
【大仏胎内拝観】8:00〜16:30
※入場は終了10分前まで
【直営売店】8:30〜16:45
【御朱印受付】9:00〜15:00(記帳)、8:00〜16:30(印刷朱印紙)

混雑など気になる疑問

ここでは、高徳院に行く前に知っておきたい情報についてご紹介します!

いつ混雑する?

平日土日問わず、多くの参拝者で賑わっています。開門〜10時頃までは比較的人が少ないので、落ち着いて参拝したい方はその時間帯がおすすめです。

なお、あじさいのシーズンは特に参拝者が多くなりますので、時間には余裕を持っていきましょう!

バリアフリールートはある?

各所にスロープが設置されていて、ベビーカーや車椅子でも参拝しやすいようになっています。

ゆるい角度の石のスロープ

段差にはこのようなスロープがあります

ただ、一部の箇所は段差もあるため、車椅子の場合は介護者との同伴が推奨されています。詳しいルートは公式ホームページをご確認ください。

トイレはある?

境内の奥に、明るくキレイなトイレがあります。男女共用のバリアフリートイレもありますよ。

三角屋根の建物

トイレの数は男性10、女性16、男女共用車椅子用1です

犬連れでも入れる?

犬専用のケージやバッグに全身が入った状態であれば、犬の同伴も可能です。ただし、歩行させるのは禁止なのでご注意を。

周辺情報

高徳院がある長谷エリアには、あじさいで有名な長谷寺や、飲食店やお土産店などがあります。ぜひ、合わせて立ち寄ってみてくださいね!

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おすすめの周辺施設を見る

さいごに

以上、高徳院の見どころなどをお伝えしましたが、いかがでしたか?

所要時間は30分程度ですので、他と合わせてまわるのもおすすめですよ。ぜひ、訪れてみてくださいね。

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