文学に思いを馳せ、コーヒーでくつろぐ我孫子の歩き方
我孫子(千葉県)

2015/11/25 更新

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「北の鎌倉」、ご存じですか?

我孫子市が、かつて「北の鎌倉」と呼ばれていたことをご存じですか?
作家・武者小路実篤や志賀直哉ら「白樺派」と呼ばれる文人たちと、縁の深いエリアなんだそうです。

まだこのエリアの営業担当になって日が浅い私は、営業先でお客様との雑談の中で初めて知りました。

JR我孫子駅前ではこんなふうに紹介しています

「よし、文学の街・我孫子を歩いてみよう」。
そう思い立ったある日のおひとり様な休日。
我孫子が散策にぴったりなエリアだと知ることができました。
今回は、私が歩いた我孫子の散歩道をご紹介します。

白樺派の足跡を追って

まずは、私が住む街からクルマで我孫子へ。
クルマは我孫子駅近くのタイムズアビイクオーレにとめて、歩くこと約1km。

まず最初の目的地、白樺文学館に着きました。
ここは、我孫子で暮らした3人の白樺派の芸術家を中心に展示している施設です。

住宅街の一角です

白樺派の3人というのは、武者小路実篤、志賀直哉、そして「民藝」という一つの芸術のジャンルを世に広めた柳宗悦。

それぞれ同じ時期に、我孫子に住まいを構え、創作活動に励んだのだそう。

展示室には、当時の家の模型や白樺派の文人に関連する貴重な資料が並んでいます。

展示を見ていくと、なぜ我孫子に集まったのかという謎が解けました。

明治29年に我孫子に鉄道が通り、東京まで約75分というアクセスになりました。
我孫子が都心から一番近い湖沼ということで、裕福な商人らが移住したり別荘を建てたりしたことが始まりなんだそうです。

展示の内容は時期によって変わるそうです

文学館の入口すぐのサロンには、大きなグランドピアノがあります。
柳宗悦の妻で声楽家の柳兼子が使っていたピアノです。

壁にも作品が展示してありました

地域のボランティアが生演奏しているので、スケジュールをホームページで確認して行くといいですよ。

我孫子市白樺文学館

文学の街のブックカフェ

白樺文学館から歩いて5分もしない距離に、お店の前で本を売っているカフェに通りかかりました。
「NORTH LAKE CAFE&BOOKS」です。
実は、今回の散歩で一番長居しました。

中に入ると、まず目に入るのがこの本棚。
スペース的には広くはないのですが、ぎっしりと古本が並んでいます。
文庫本から絵本、作品集、図鑑などさまざまなジャンル、テーマの本がずらり!

こちらのカフェは、「これらの本を読みながら食事をしても良し、気に入れば買っても良し」といううれしいスタイルなんです。

「数えていないけど、おそらく2000冊以上はあるかな」とのこと

本を買い付けるのは、店主の松田さん。
昔から本が好きで、本屋をやってみたいという思いが長年あったそうです。

「古本の買い付けは、雑多なものの中から宝物を見つける、みたいな魅力がありますね。普通の書店にありそうにない本を並べるようにしています」。
そう話しながら、愛に溢れたまなざしを本棚に向けていました。

落ち着いた店内は、周辺に住むアーティストの個展にも使われることがあるそう。
この右側の壁を自由に使ってもらうのだそうです。

個展の他、地元の生花店とコラボレーションしたフラワーアレンジメント教室やウクレレ教室など、さまざまなイベントが開かれているのも魅力の一つです。

これまでには油絵や版画の作家が個展を開いたそう

さっそくランチを注文。
カレーランチとキッシュランチで迷った結果、キッシュランチに。
(どちらもコーヒーまたは紅茶付きで1000円)。

キッシュは季節の野菜を使っていて、今回私が食べたのはジャガイモでした。
ベーコンとチーズとジャガイモの相性抜群なトリオが、しっかりとしたタルト生地の上にぎゅっと詰まっていておいしかった♪

コーヒー豆は、宮崎県から取り寄せるこだわりの品。
キッチンを担当する奥様が惚れ込んだ、深入りでコクのある味が特徴の豆です。

昼下がりには、本を片手にコーヒーと、奥様手作りのケーキでまったりするのもおすすめですね。

ケーキは日によって種類や数が変動するので、行ってみてのお楽しみ♪ちなみにこの日は、しっとりしたバナナケーキでした

かつて文人たちが愛したこの我孫子で、自分の好きな本とゆっくり向き合うことができる時間を提供しているNORTH LAKE CAFE&BOOKS。

本もランチもコーヒーも素敵でしたが、何といっても魅力はこの松田さん夫妻。
お二人の空気感が、そのままこのカフェの居心地の良さにつながっているのかも。

松田さんがデザインしたカフェのロゴがところどころに

週末はイベントで貸し切りの場合が多いそうなので、ホームページで確認してから来店するのがおすすめですよ。

帰り道も冒険しながら

NORTH LAKE CAFE&BOOKSでまったりとした時間を過ごした後は、散歩しながら我孫子駅方面へ戻ります。

白樺文学館のすぐ近くに、志賀直哉邸跡がありました。
奥に見えるのが書斎で、市の文化財にも指定されています。
志賀本人がデザインした家だったそうです。

志賀直哉邸は、手賀沼のすぐそばだったのですね

さらに歩くと、文人たちがよく集まったといわれる三樹荘に続く天神坂があります。
椎の実が降る坂として文人たちが愛したそう。

風情がある坂です。

いい雰囲気の坂ですよ~♪

坂を上がりさらに歩くと、住宅街にひっそりと残る美しい庭園がありました。
明治から昭和にかけて活躍した東京朝日新聞のジャーナリスト・杉村楚人冠の庭園です。

ゆったりとした時間が流れる庭園です

杉村もまた、手賀沼の美しい風景に魅了され、東京都内から我孫子へ居を移した文人の一人。
椿をこよなく愛したそうで、庭園内には多品種の椿が植えられていました。

椿のシーズンにいきたいですね

庭園内にある記念館は有料で、庭園は無料です。
次は記念館も訪ねてみようっと。

志賀直哉邸跡

杉村楚人冠記念館・杉村楚人冠邸園

※この記事は2015/11/25時点のものです

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