クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.066

マツダレンタカーで行く、大雪山の旅

マツダレンタカーで行く、大雪山の旅

日本一早い紅葉を見に、北海道へ

「平年より3日早く、北海道の大雪山・旭岳で初冠雪が観測されました。旭岳は北海道の最高峰で、日本一早い紅葉が楽しめます…」
ふと、耳にしたニュースが伝えてくれた、一歩先ゆく季節の便り。ようやく東京では、秋の気配を感じられたばかりなのに、北海道ではもう冬の訪れが間近なようです。
旭川空港前店のマツダレンタカーのデミオは、雪国だからでしょう。4WD仕様でした。しかし、旭川市内の気温は、恐らく20度前後はあるはず。 東京との差は、実感できないほど。窓を全開にして、碁盤の目のような旭川市街を抜け、大雪山・旭岳へデミオは走ります。しばらくすると、すれ違うクルマも減り、北海道の雄大な自然が私を包んで行きます。最初は青々としていた木々の葉も坂道を登るにつれて、徐々に黄色や赤に色づき、道の両脇を彩っていきます。途中、青く輝く忠別湖(ちゅうべつこ)に目を奪われ、大雪山・旭岳のふもとにある旭岳ロープウェイ駅に着くと、出発から1時間ほどが経っていました。

旭岳ロープウェイ駅に到着

各種ニュースの影響でしょうか。駐車場は満車状態。チケットを買って乗り込んだロープウェイも、かなり大型であるにも関わらず、景色を眺められる窓側は、人がびっしりと立ち並ぶほどです。発車ベルの合図とともに、黄色や赤に染まった木立の上を魔法の絨毯のようにロープウェイが進んで行きます。色づいた山肌は、まるで山頂から絵具を流したかのように鮮やか。本州の山の多くが、紅葉をしない杉の木に覆われているのに対して、やはりここは北海道。原生林だったころのまま、自然本来の美しさを見せてくれます。
10分弱で、終点の姿見駅にたどり着き、ロープウェイを降りると係の方が散策路の説明をしてくれます。全長約1.7Kmとさほど長い道のりではないものの、道に迷わないようにと釘を刺されます。ちなみに、ここ姿見駅の気温は15度。旭川市内より気温は低いものの、念のため持ってきたダウンジャケットが活躍することはなさそうです。

山頂を仰ぎ見ながら、散策路を歩きます

駅舎から出ると、真正面から旭岳の山頂が私を出迎えてくれました。山頂に見える白い河のようなものが、先日降った雪のようです。そして、手前に広がる高山植物の草原。今まで見たことのない風景が広がっています。この標高までくると、背の高い木々が根を張り、幹や枝を伸ばすことはできないようで、目に出来るのは草花と50cmちょっとの低木のみです。

散策路は大きな岩がゴロゴロしているものの、大変な道のりではありません。美しい風景をよりじっくりと楽しむために、ゆっくりと歩いていきます。途中、小さな展望台がありその上に登ると徐々に旭岳の山頂に近付いていることを実感します。そして、ぽっかりと口を開けたような池の水面に映る緑の美しさに、その都度感動します。あぁ、ここもキレイだ、あっちの方向も素晴らしいなんて思いながら、私は幾度となくシャッターを切っていきます(あとで確認してみると、どれも旭岳の山頂が写っている、似たような写真ばかりでした…)。
散策路の終盤には、火山の噴気孔を見学することができます。30メートルほど離れていますが、それでも猛烈な硫黄の臭いが鼻をつきます。そして絶えることなく吹きあがる、真っ白な煙。噴気孔の周りには、不自然に思えるほどの黄色い粉が岩にこびりついています。案内板を見ると、旭岳は約600年前に山の形が変わるほどの大噴火を起こしたそうです。美しさの裏側には、やはり自然の驚異的な力が潜んでいたことに驚かされました。
旭岳とのお別れは、最大の見所とも言える姿見の池。旭岳の山頂を水面に写す池です。逆さ富士ならぬ、逆さ旭岳が私に最後の感動を与えてくれました。

北海道一の落差を誇る羽衣の滝

旭岳に来たなら、その帰りに立ち寄りたいのが天人峡(てんにんきょう)の羽衣の滝です。旭岳からはクルマで1時間ほど。温泉郷としても知られる山間の渓谷です。
ゴォーという水音が絶え間なく鳴り響き、川沿いには、鬱蒼とした森林世界が広がっています。私は樹木の名前に疎いのですが、案内板によるとノブキ、イタドリ、エゾイラクサなどの60種類にも及ぶ木々が河畔を覆っているとのこと。豊かな水がこれだけの木々を育んているのでしょう。空を見上げれば何匹もの赤とんぼが、そして地面を見つめると、蛇に出くわすこともしばしば。20分ほど歩いていくと、水音がさらに大きくなってきました。

目の前に現れたのは、羽衣の滝です。水が削り落してしまったのでしょうか。滝の周りにはほとんど草木も生えず、岩肌もつるつるです。その合間を白い糸を引くように、そしてその名の通りに羽衣が風になびくように、水の流れが滝つぼへと吸い込まれていきます。
見学者は、私だけ。何て贅沢なことでしょう。何度かシャッターを切った後は、何もせずに眺めました。今はまだ緑の葉を付けている木々も、近いうちに旭岳の木々と同じように色づき、そして葉を落とし、真っ白な雪に包まれていくのでしょう。スケールの大きな自然の営みに、私はただ圧倒されるばかりでした。気が付けば、太陽もだいぶ傾きだしています。山道であることを考えれば名残惜しくとも、この辺りが潮時のようです。旭岳と天人峡、羽衣の滝。そう滅多に見られない北海道の自然の美しさに改めて感謝をしながら、私はデミオとともに来た道を戻りました。



マツダレンタカー

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※この記事は2011年10月12日現在の情報です

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