クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.064

マツダレンタカーで行く、滋賀

マツダレンタカーで行く滋賀

雨の中、新幹線で滋賀へ

よりによって、こんな時に降らなくてもいいのに。朝、東京発の新幹線は止まっていなかったものの静岡の辺りでは、どしゃ降りなのが車内からも分かるほど。うわ~、滋賀もこんな感じだったらどうしよう。自分ではどうにもできない、この緊張感。あとは、もう祈るだけです。
いつもの乾いた声の車内放送が、京都駅に近づいたことを知らせてくれました。「えっ、東京方面から滋賀に行くなら、京都の一つ手前の米原で降りるのでは?」と思った方。いいえ、米原で降りてももちろん良いのですが、県庁所在地でもある大津へ行くときには、京都まで行って、バックした方が早いのです。
大津は、京都駅から電車でわずか10分程。実は、驚くほど近いのです。大津駅の隣の膳所(ぜぜ)駅でマツダレンタカーをピックアップ。今回の旅のお供は、白いデミオでした。天気は、懸念していたほどではありません。雨はパラパラ。まずは、ホッと一息です。

日本三名橋のひとつ、瀬田の唐橋

いつものごとく、予習下手な私は、運転席に座ってからガイドブックを開き、瀬田川に架かる瀬田の唐橋を、最初の目的地にすることにしました。ガイドブックによると「日本書紀にも登場する日本三名橋のひとつ。交通の要所に架かることから、たびたび戦乱に巻き込まれた」とあります。
市内は少々渋滞気味。ちょっと走ると、京阪電車の踏切にぶつかってストップ。そしてまた走っては、また踏切。ちょっと不思議な感じです。さらに瀬田の唐橋に近づくと渋滞はますます激しくなっていきます…。まだちょっと距離はありますが、偶然見つけたタイムズにデミオをとめて、あとは歩くことにしました。すると、止んでいたはずの雨が狙いすましたかのように降り出し、瀬田の唐橋にたどり着いた時には、私はずぶ濡れに。さらに、ショックだったのは、瀬田の唐橋が意外に現代的だったこと。欄干は、昔風のデザインですが、ガッチリとしたコンクリート造り。さらに、今も交通の要所であるようで、橋の上は大渋滞。勝手に京都嵐山にある渡月橋のような橋を想像していたので、ギャップを感じます。こんな天気だからか、もちろん観光客らしき人は、皆無。ガイドブックをもう一度開くと「夕焼けに染まる光景が美しい」とあります。う~ん。まだまだ陽が落ちるには、時間がかかりそう。それに天気も怪しいし。こんな時は早々と移動するに限ります。

紫式部が源氏物語を綴った石山寺

ここ石山寺は、瀬田の唐橋からわずか5分ほど。大津を代表するお寺です。門には、2体の仁王様が立ちはだかっています。素人の私が言うのもおこがましいのですが、いい表情です。それに、よく磨かれています。ここは良い寺だという予感がします。門をくぐりしばらく行くと、雨も上がりました。雨に濡れた石畳が、もう夏の陽光をキラキラと反射させています。光は、境内の木々も照らし出し、夏なのに新緑のような輝きを与えていきます。そして石山寺の境内にある、洞穴のような「くぐり岩」や天然記念物の「硅灰岩(けいかいがん)」も、不思議な輝きを放っています。思った通り、良いお寺です。
さらに、ここ石山寺を有名にしているのが本堂内にある「源氏の間」です。紫式部の人形が置かれ、十二単を着た人形で再現されています。説明書きには、ここから美しい境内の景色を眺めながら構想を練り、「源氏物語」の筆を取ったとありました。
石山寺は、国宝にも指定されている多宝塔も見所なのですが、こちらは残念ながら改修中で足場にがっちり囲まれていました。すべてを拝めたら、もっと感動できたのに残念…。

国宝の彦根城で、築城の知恵に感心

その後は、琵琶湖の南にある大津を離れて、クルマで1時間半ほどの湖東にある彦根へ向かいました。まず向かったのは彦根城。井伊直弼をはじめとする井伊家が代々治めた彦根城は、かつての天守が残る国宝四城のひとつです。
東側の大手門橋から長い石段を登っていきます。説明書きによると、敵が一気に駆け上がれないように意識的に不規則に造られ、上がれば上がるほど傾斜が急になっているとのこと。確かに。階段の幅はバラバラだし、なかなか天守閣を下から臨むことができず、先行きが見通させないのは、築城の知恵です。ちょっと息が上がってきたところで、重要文化財に指定されている天秤櫓(てんびんやぐら)が見えてきました。敵の攻撃に備えるこの櫓、非常時には通じている橋を堀に落とすこともできたそうです。

櫓を抜けると、ようやく天守です。白亜の建物は3階3層構造。ちょっと小ぶりに思えますが、キュッとしまった小顔で装飾も美しい、彫りの深い美人型です。天守は、もちろん中に入れます。順路に沿ってくるりと1階を巡ると、直角にも思えるほどの急な階段。あらあら、これも攻撃に備えるためでしょうか。降りられなくて、泣いている子供までいます。2階、そして最上階と上って外を眺めます。おぉ~、海のような琵琶湖が目の前に広がります。どんよりと曇った重たい風景ですが、かえってその広さを実感させられます。琵琶湖とお城の関係性は、きっと何百年もの間変わっていないのでしょう。そう思うと、さらに偉大さを感じました。

あのご当地キャラ、ひこにゃんに遭遇!

天守を降りると、何やら列が伸びています。おっと、あのご当地キャラのひこにゃんが、やってくるとのこと。さっそく列に並び、待つことしばらくして通されたのは、彦根城博物館のロビー。簡単なついたての向こうから、白くてまん丸なかたまりがやってきました!ひこにゃんです!
一斉にフラッシュがたかれ「かわいい~」という声が、漏れ聞こえてきます。別に何をするわけでもありません。芸があるわけでもなく、話をするわけでもなく、ちょっとしたコントがあるわけでもなく…。でも、ずんぐりむっくりの体型で、ちょっと手を上げたり、2、3歩動いただけでも本当にかわいい…。そんなに、ゆるキャラが好きなわけでもないのに、本当にひこにゃんには、やられました。心をわしづかみにされました。しかし、この至福の時間も長くは続かず、10分ほどで次の行列をなしているグループと交代です。名残惜しい。
今回は雨にたたられ、ちょっと大変な旅だったのですが、ひこにゃんで全部帳消しです。あ~、また会いたい。



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※この記事は2011年8月09日現在の情報です

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