クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.056

秋の麻布十番 ぶらり旅

秋の麻布十番 ぶらり旅

ちょっと通な人が訪れる街、麻布十番

気が付けば東京の木々も色づきだし、秋を深めています。クルマのフロントガラス越しに見る、赤や黄の彩り。東京も捨てたもんじゃないなと実感します。私がクルマをとめたのは、六本木鳥居坂下にある港区立麻布十番公共駐車場。ここには、タイムズ周辺の飲食店や専門店のクーポン、駐車サービス情報を掲載した情報端末「タイムズタワー」が設置されています。今日は、このタイムズタワーの掲載店舗を紹介しつつ、気ままに麻布十番界隈を楽しんでみます。
ここ麻布十番は、六本木の繁華街や、六本木ヒルズにもほど近い都心立地でありながら、古くからの商店街が残る街です。夏の麻布十番まつりは、多くの人が集まり、その中に有名人を見つけるのも難しくはありません。東京の中では、ちょっと通な人が訪れる街なんです。

サムゲタンで舌鼓

久しぶりにやってきた麻布十番は、平日のお昼にしては人通りも多く感じます。最初に訪れたのは、タイムズの駐車場提携店舗でもある韓国料理店の「グレイス」です。韓国料理と言うと焼肉を思い起こしますが、こちらはサムゲタンという若鶏をじっくり煮込んだスープ料理の専門店。スープには、漢方として使われている食べ物が詰められていて、美容食、滋養食として食べられているそう。それだけに期待も高まる中、おっと…出てきました。ぐつぐつと沸騰したスープに、若鶏がまるごと一羽。なんとも贅沢じゃありませんか。鶏肉は、お箸で簡単にほぐれるほどの柔らかさ。スープがよーくしみ込んで、他では味わったことのないほどのまろやかさです。さらに、鶏肉を食べていくと、おやおや中にはもち米が。お店の方に伺うと、このもち米がスープにまろやかさとほのかな甘みを加えているそうでうす。口に運べば運ぶほどおいしさが増していく不思議なサムゲタン。そして、体もぽっかぽか。ランチにしては、ちょっと贅沢すぎるかなと思ってしまいますが、まぁ良いでしょう。たまの贅沢なんだから。

外国みたいな広場、パティオ十番

さぁ、サムゲタンのパワーを貰って再出発です。商店街には、江戸、明治時代に創業した老舗や、古くからのおもちゃ屋さんや洋服屋さん、雑貨屋さんなど、庶民的なお店も多く残っています。かと思うと、ちょっと敷居の高そうなレストランやカフェもあるのが、この街の面白いところ。互いに共存共栄しているのが外から眺めているだけでも伺い知れます。しばらく行くと商店街の中でも、ちょっとオシャレな雰囲気のパティオ十番という小さな広場にでました。ここは、さっきの日本的な雰囲気とは打って変わって、まるで外国のよう。木にちょっともたれかかりながら、はらはらと落ちていく葉を見ると、外国映画のヒロインにでもなった気分になりました。

えっ!釣り堀!?

これでおおよそ、麻布十番商店街は歩いたから、今度はちょっと足を伸ばして西側の元麻布方面へ。こちらのゾーンは私にとっても未体験です。
お店はなくなり、気が付けば住宅ばかり。このエリアでお屋敷を見ても驚かないのですが、意外や意外、古い日本家屋が多いことに驚かされます。ブロックによっては、まだまだ木造の日本家屋が密集していて、昭和の街並みをそのままに残しています。ガラガラガラと音のしそうな引き戸や、2階部分に付けられた木造の物干し場、お風呂場からニョッキと突き出た煙突など。懐かしい感じです。麻布の意外な一面を発見して心が躍ります。さらに、歩を進めていき、南麻布の本村小学校裏の突き当たりで見つけたのが、釣り堀です。信じられますか?麻布に釣り堀ですよ。

釣り堀の名前は「衆楽園(しゅうらくえん)」。聞けば80年も前からあるとのこと。釣り堀初体験ですが、ここは思い切ってチャレンジです。初心者であることを告げると、短めの竿と練り餌を渡されました。ちなみに、貸し竿、餌代を含めて1時間900円。座布団に腰をおろして、糸を垂らすと来るは来るは、ヘラブナの大群が。これだけくれば、簡単に釣れるかと思いきや、そうであらず。お魚さんの方が1枚も2枚も上手です。餌だけをキレイに食べつくして、残ったのは釣り針だけ。適当に頃合いを見計らって、竿を上げても、同じことの繰り返し。なんだ、やっぱり初心者には無理なんだと諦めかけた頃、今までにない微妙な引きを感じて竿を上げると、おやおやかわいそうなヘラブナが私の方に引き寄せられてきます。だけど、焦ったのはこちらで、あやうく竿を水の中に落としそうになったり、網で上手に魚をすくえなかったり、口から針を外せなかったりと、本当に大変。でも、なんとか、けが無くヘラブナを水の中に帰せました。ちなみに、生きた魚をこの手で触ったのは生まれて初めて。ヌルッとしてるんですね。そのあとも2回ほど、私に釣られてしまうおっちょこちょいなヘラブナとたわむれて、ちょうど1時間。う~ん。大満足でした。

有栖川宮記念公園で紅葉を楽しみます

空を見上げれば、ぼちぼち陽が落ちそう。でもまだ時間があるので、今度は有栖川宮記念公園へ行きました。こちらも知る人ぞ知る都心の緑のオアシス。でも、今はもう秋ということで赤や黄色に染まっています。池のほとりに木々が覆い茂り、こちらでも釣り糸を垂らしている人が。この界隈は釣り好きの人が多いのですかね?敷地内には、都立中央図書館やテニスコートや野球場もある、予想以上に広大なこの公園。また今度ゆっくりと訪れてみたいものです。

紅葉に染まる有栖川宮記念公園

ブルーマングループを初体験!

さて、麻布十番最後のお楽しみは「ブルーマングループ」。ニューヨークからやってきた青い3人組が織りなす人気の舞台です。ちなみに麻布十番公共駐車場をはじめ、該当のタイムズに駐車すると、タイムズチケット100円分がサービスになるのと、なんと当日券も1,000円引きになるんです(詳しくはこちら)。
私が座ったのは、ポンチョ席。相撲で言えば砂かぶり席みたいなところ。シートにはポンチョとひざかけ用のビニールが2枚。スタッフの方が「ブルーマンから何かが飛んできますので、ポンチョ席の方はご準備をお願いします!」との案内が。もうドキドキものです。
さぁ、幕が上がりました。うわ、写真で見るよりブルーマンは凄い不気味だけど、これぞ「キモカワイイ」といった感じかも。オープニングで3人が叩く赤、黄、青のしぶきが上がるドラムに圧倒されたあと、ぐいぐい演目が進んで行きます(ごめんなさい、詳しいネタは書けません。見てのお楽しみです)。3人のブルーマンは舞台と観客席の間を縦横無尽に飛び回り、見ている人は笑いと驚きの間を振り子のように行ったり来たり。さらに、彼らのパーカッションの腕も凄いもので、バックバンドのメンバーと組み合わさった演奏は、常に大迫力。さすが世界中で支持される舞台です。ちなみに、ショーは100分ほど。その間に私は幸か不幸か2回もブルーマンにいじられ、やたらに印象深い夜となってしまいました。

外に出ると、六本木ヒルズがぽっかりと夜に佇んでいます。なぜか、その向こうには満月の代わりにブルーマンが…。そんな訳はないですよね。



麻布十番に行くなら、まずこちらをチェック

たのしい街麻布十番
港区立麻布十番公共駐車場

※この記事は2010年12月08日現在の情報です

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