クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.045

マツダレンタカーで行く、冬の神戸

マツダレンタカーで行く、冬の神戸

都心の風景から富士山、そしていくつもの川、山が猛スピードで新幹線の車窓を通り過ぎていきます。 米原あたりでは、思わぬ雪景色を眺め、気づけば京都そして、新大阪に。目指す新神戸の駅は長いトンネルを抜けると、すぐでした。

駅前のマツダレンタカーでデミオを借りて、冬の真っ青な空の下いざ出発。最初に向かうのは、六甲山地の麓に近い異人館街です。神戸の街を見下ろす坂の上に、今も残る明治・大正時代に建てられた瀟洒な洋館が当時の面影を今に伝えています。
20軒近くある異人館は、どれも美しいものばかり。その中でもおすすめは、尖塔の風見鶏が美しい旧トーマス住宅(風見鶏の館)と、そのすぐそばにある旧シャープ邸(萌黄の館)です。旧トーマス住宅は直線を強調したシルエットでありながら、色鮮やかな茶色いレンガの外壁がとても柔らかな印象を与えてくれます。室内のデザインも落ち着いたものでありながら、贅をこらしています。

ドアなどの建具はもちろん、天井には各室違う小梁が通り、窓にも丁寧な意匠が施されているので、家のどこを眺めても驚くことばかり。また、明治42年ごろに建てられたにも関わらず、食堂にはワインなどを冷やせる冷蔵庫が置かれているのにはびっくりしました。

2階に上がると、私の家のリビングよりも広い子供部屋、そして朝食の間が広がり、当時いかにトーマス家がゆとりある暮らしを営んでいたかが分かります。
しかし、館内の説明を読むとトーマス家は、この美しい邸宅で長い間過ごせた訳ではなかったようです。大正3年に第一次世界大戦が勃発すると、日本の敵国となったドイツ出身のトーマス家は、多くの財産を日本に残したまま帰国。その後、神戸に訪れたのは64年も経った昭和54年。すでにトーマス夫妻は亡くなり、一人娘のエルゼさんが80歳の時でした。思い出は人と共に消えていっても、建物は今も変わらぬ姿をとどめていることに不思議な感覚を覚えました。

アメリカ総領事だったハンター・シャープ氏の邸宅として明治36年に建てられた旧シャープ邸(萌黄の館)は、とてもポップな感じです。日の光が燦々と降り注ぐ窓に囲まれた開放的な2階のテラスは、これぞ洋風といったデザイン。こんなステキなところで、お茶を飲めたらどんなに幸せだろうと思いました。北野エリアは、この他にもオシャレなカフェや雑貨屋さんが並び、一日楽しめそうなエリアでした。あっそれと、北野町広場では大道芸人さんがショーをやっていました。こちらも見る価値ありですよ。

北野の後は、少し南へ下って南京町へ向かいました。こちらも異人街と言う意味では同じかもしれませんが、打って変わって活気あふる中華街です。肉まんやおまんじゅうを売る掛け声が四方から聞こえてきます。中華街中央の広場にはかわいい男の子と女の子、そして向こうには西遊記のかなりリアルな人形が広場全体に、にらみを利かせています。これぞ中華街、良い感じです。ちなみに、南京町とその周辺にはタイムズがたくさんあり、さらにタイムズチケットやクーポンサービスが受けられるお店も豊富なのです。私もタイムズで、これらの情報が載っている「たのしい街」をゲットして、その掲載店舗の中から老舗の広東料理店「民生」で食事をすることにしました。

ここのオススメは、なんといってもイカの天ぷら。切れ込みが入ったイカの輪切りが皿の上にどっさり。口に運べば、アッツアツ。まずは、サクッとした衣が心地よく、そしてイカのしっかりとした歯ごたえ。今まで食べことがありそうでなかった新鮮な味わいです。庶民的な料理なのでしょうか。中国のおふくろの味に思えました。その他お店オススメの上海ガニのミソ入りスープ、挽肉のレタス包みも大満足。行列ができる人気店というのも納得でした。

いっぱいになったお腹で、ふらりとお店を出るとガラリと街の雰囲気が変わりました。メリケンロードを渡ると、街は中華街から一気にオフィスやデパートが並ぶエリアへ。
ここは旧居留地と呼ばれ、江戸後期から明治初期にかけて外国人居留地として栄えた場所です。今では一部を除き邸宅は残されていませんが、大正から昭和にかけて建てられたレトロなデザインのビルが並んでいます。レンガ造りのウインドウの向こうに見える高級ブランドや飲食店が私の色んな欲求を刺激しますが、ここはちょっと我慢です。さらに、南の方へ向かいベイエリア、メリケンパークへ向かいました。

ここでも風景がガラリと変わります。深紅の神戸ポートタワー、その横には複雑な屋根の神戸海洋博物館/カワサキワールド、向こうには大型ショッピングモールの「モザイク」と観覧車が見えます。今までの歴史漂う雰囲気の神戸から180度違う近未来的な風景が広がっています。海洋博物館に足を運び神戸の港の歴史をひと巡り。カワサキワールドでは、あっという間にルービックキューブの6面を揃えるロボットに驚き、ポートタワーの展望塔にある喫茶店で神戸のパノラマ風景を初めて眺めました。この喫茶店はカウンターが時間とともにぐるぐると回っていくちょっと変わった造り。北には六甲山が南には神戸空港が、その先には大阪が見えます。

真下を見ると、向かいのホテルにポートタワーの長い影が落ちています。何周かするうちに影はさらに伸び、陽が落ちると影は消え夜景が広がりました。まだまだ、見どころをすべて巡れた訳ではないけれど、それはまたの機会に…。

マツダレンタカー 新神戸駅前店

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※この記事は2010年1月12日現在の情報です

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