クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.034

タイムズ×熊野古道 熊野古道編 vol.02

「タイムズ×熊野古道」三重県熊野古道・伊勢路の旅~熊野古道編vol.02~

熊野古道・伊勢路ルートマップ

熊野三山へ詣でるため平安時代中期から人々が歩み続けてきた道、熊野古道。2002年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。この熊野古道には紀伊半島西側の「紀伊路」と、伊勢を起点にして和歌山へと続く「伊勢路」があります。伊勢路は、お伊勢参りを終えた旅人が「熊野三山」と「西国三十三詣道」へ向かうために歩いた、庶民の道と言われています。石畳や石仏、海辺にそびえ立つ奇岩など見どころも多く、今も多くの人を魅了し続けています。

八鬼山越え(やきやまごえ)

八鬼山越えは伊勢路随一の難所と言われています。海岸から山まで一気に登る急勾配が続きます。かつては山賊やオオカミが出没し、旅人を震え上がらせました。ここで行き倒れてしまった巡礼者も多く、道の傍らには石仏や墓碑も多く見られます。しかし、難所を越えた先にある展望台から眺める志摩半島、那智山のパノラマは格別。ぜひチャレンジを!

八鬼山越え

八鬼山越え

八鬼山越え
歩行距離約9.5km 歩行時間約4.5時間

三木峠~羽後峠(みきとうげ~はごとうげ)

この地方最長の猪垣

この地方最長の猪垣

近年、地元の方が発掘をした尾鷲市賀田町と三木里町を結ぶ峠道です。急な登り坂もなく距離も短いので初心者にはうってつけ。しかし、短いルートながら見どころが多いのも特徴。階段状の石畳、この地方では最長の猪垣(ししがき~イノシシから田畑を守るための石垣)などから、熊野古道の歴史を感じることができます。

三木峠~羽後峠
歩行距離約5.8km 歩行時間約2.5時間

曽根次郎坂~太郎坂(そねじろうざか・たろうざか)

曽根次郎坂・太郎坂という一風変わった名称は自領(じりょう)と他領(たりょう)がなまったもの。中世の頃の境界では甫母峠から北が次郎坂(志摩)、南が太郎坂(紀伊)になっています。1000年以上もの歴史を誇る飛鳥神社や猪垣など見どころも多くあります。

曽根次郎坂・太郎坂

曽根次郎坂・太郎坂

曽根次郎坂・太郎坂
歩行距離約5.5km 歩行時間約3時間

二木島峠~逢神坂峠(にぎしまとうげ・おおかみざかとうげ)

逢神(おおかみ)の由来は伊勢の神と、熊野の神が出会う場所とされていたことから。杉や檜の林の中を、ほぼ全行程にわたり、石畳が断続的ながらも続いていきます。ゴール付近に広がる新鹿海岸は白砂の海岸で南紀を代表するビーチとして高い人気を誇っています。

二木島・逢神峠

二木島・逢神峠

二木島・逢神峠
歩行距離約4.5km 歩行時間約3時間

大吹峠~波田須の道(おおぶきとうげ~はだすのみち)

波田須は、不老不死の仙薬を求めて中国からやってきた徐福が辿り着いたとされる里。大吹峠頂上付近には、心休まる竹林が広がっています。また、伊勢路の中でも珍しい鎌倉時代のものとされる巨石の石畳の上を歩くこともできます。他にも弘法大師が歩いた際に残した足型のくぼみ「弘法御足跡水」は、涸れることなくいつでも霊水をたたえています。

大吹峠~波田須

大吹峠~波田須

大吹峠~波田須
歩行距離約5km 歩行時間約3.5時間

観音道(かんのんみち)

江戸時代の観音信仰から生まれた観音道。頂上には観音堂(泊観音)があり、江戸時代初期である1650年に寄進された石仏などがあります。泊観音は比音山清水寺と呼ばれ、寺の伝承によると809年に坂上田村麻呂によって建立されたといわれています。コースの途中には、沢渡りもありハイキングならではのスリルも楽しめます。

観音道

観音道

観音道
歩行距離約5km 歩行時間約3時間


※この記事は2009年2月13日現在の情報です

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