クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.033

タイムズ×熊野古道 熊野古道編 vol.01

熊野古道・伊勢路ルートマップ

熊野三山へ詣でるため平安時代中期から人々が歩み続けてきた道、熊野古道。2002年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。この熊野古道には紀伊半島西側の「紀伊路」と、伊勢を起点にして和歌山へと続く「伊勢路」があります。伊勢路は、お伊勢参りを終えた旅人が「熊野三山」と「西国三十三詣道」へ向かうために歩いた、庶民の道と言われています。石畳や石仏、海辺にそびえ立つ奇岩など見どころも多く、今も多くの人を魅了し続けています。

ツヅラト峠・荷坂峠(にさかとうげ)

曲がりくねった九十九(つづら)折れ…。ツヅラト峠は約千年前、伊勢神宮より熊野三山詣の道として開かれた信仰の道です。海抜357mのツヅラト峠は熊野古道有数の難所でした。山間の大小さまざまな坂を上下しながら進む道は、今もその面影を強く残しています。ツヅラト峠に続く荷坂峠は、江戸初期に紀州徳川家の藩祖・頼宣公が入国して以来、現在の東寄りのルートが正式なものとなりました。熊野古道の中では珍しく広葉樹が多く、四季の彩りを楽しむことができます。

ツヅラト峠

ツヅラト峠

ツヅラト峠
歩行距離約10km 歩行時間約4時間

荷坂峠
歩行距離約7km 歩行時間約1時間30分

一石峠~熊谷道(いっこくとうげ~くまがやみち)

山間や里道、海を眺めながら歩くのが一国峠~熊谷道です。コース序盤には一番のビューポイントである「ボラ見台」からは紀伊の松島を見渡すことができます。
さらに道瀬海岸を抜けると、ゆるやなか林道が続く熊谷道へ。途中、沢や木造橋を渡るなど熊野の豊かな自然を体感できます。

一石峠・熊谷道

一石峠・熊谷道

歩行距離約8km 歩行時間約3時間

始神峠(はじかみとうげ)

始神峠は、紀伊長島の町と海山町の境界をなす峠です。一部石畳が残る江戸道、道脇を保護するために積上げられた見事な石垣の明治道の両ルートが今も残されています。
峠には昔茶屋があり、峠の隅に茶屋の土台石があります。ここでちょっと一服しながら眺める風景は、まさに絶景です。紀伊の松島はもちろん、遠く志摩半島まで見渡すことができます。

始神峠

始神峠

歩行距離約6km 歩行時間約3時間

馬越峠(まごせとうげ)

尾鷲市と紀北町の境をなす峠越えの道は江戸時代に造られたもので、昭和の初めまでは県道として利用されていました。見どころは、中世の頃からそのまま残っている美しい石畳。その端正な美しさは、熊野古道の中でも際立っています。石は階段のように敷きつめられ、石と石の隙間を少なくするように組み合わされ、足の行くところ、踏みしめるところに石がうまく配置されています。また、天狗倉山山頂からは尾鷲市、八鬼山から高峰山に至る山並み、熊野灘の見事な眺望を楽しむことができます。

馬越峠

馬越峠

歩行距離約6km 歩行時間約3時間


※この記事は2009年1月30日現在の情報です

  • 特典いっぱいのタイムズクラブは
    入会金・年会費無料!
    入会はこちらから!
    会員登録(無料)