クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.026

美し国まいろう。伊勢・鳥羽・志摩 伊勢編 vol.01

日本の総氏神・伊勢神宮(正式には神宮)。約2,000年前に、海や山などの豊かな自然に恵まれた伊勢を天照大神が「美し国(うましくに:美しい、おいしい、よい国)」と称え、鎮座を決めたのが、伊勢神宮の始まり。ここに神宮の内宮が生まれ、その500年後に食物や産業を司る豊受大神(とようけおおみかみ)が招かれ、外宮が生まれました。
神宮は20年に一度、神様を新社殿にお遷しする式年遷宮(しきねんせんぐう)によって再生を繰り返しています。そして、来る平成25年には第62回神宮式年遷宮が執り行われます。

心が元気になる別宮(べつぐう)めぐりが静かなブーム

神宮は、内宮・外宮を中心に125の社からなり、さまざまな神様が祀られています。なかでも御正宮と関わりの深い別宮は、願いの叶うスポットとして人気を誇っています。

荒祭宮(あらまつりのみや) 内宮域内

数ある内宮の別館の中でも最も格式の高い別宮。森閑とした雰囲気の荒祭宮は、天照大神の荒御魂(あらみたま)が祀られています。荒御魂は活動的なパワーを表し、困っときや、新しいことを始める時にお参りをすると良いとされています。

風日祈宮(かざひのみのみや) 内宮域内

元寇の際に神風を吹かせたといわれる風の神様、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)がご祭神。現状打破を願うときにお参りすると、道が開けるといわれています。

月読宮(つきよみのみや) 伊勢市中村町

ご祭神・月読尊は天照大神の弟神。宮域には月読宮、月読荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)のほか、伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の4宮が並んでいます。時間がゆったりと流れる神域です。

伊雑宮(いざわのみや) 志摩市磯部町

志摩市にあり、天照大神の御魂をお祀りしています。古来より漁師や海女に慕われてきました。
●近鉄上之郷駅徒歩約3分

多賀宮(たかのみや) 外宮域内

ご祭神は豊受大神の荒御魂。98段の石段を上った丘の上に鎮座し、古くは「高宮」とも呼ばれていました。社殿の前に立つと、不思議なエネルギーを感じ、元気がわいてくるようです。

月夜見宮(つきよみのみや) 伊勢市宮後

月の神様・月夜見尊が祀られています。月の引力による潮の満ち引きが出産などに影響を与えるといわれているように、女性にも関わりの深い神様です。
●JR・近鉄伊勢市駅下車徒歩約10分

世界で一番古くて、新しい。「常若(とこわか)」の象徴、式年遷宮

式年遷宮とは

永遠に若さを保つ「常若」の思想に基づき、20年に一度、内宮・外宮の御正宮をはじめ、別宮、さらに御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)すべてを新しく造りかえる式年遷宮(しきねんせんぐう)。次の神様のお引越し(遷宮)は平成25年。それに向けて現在8年の歳月をかけて準備が始まっています。すでに平成20年の春には新社殿造営の無事を祈る鎮地祭が斎行されました。平成21年には宇治橋の架け替えが行われます。

平成21年は宇治橋架け替えの年

清流・五十鈴川にかかる内宮の宇治橋は、いわば俗界と聖界の架け橋。平成21年にはこの宇治橋が架け替えられます。橋の渡納めは2月1日、翌2日には、欄干に納められている神札を下げる儀式、宇治橋万度麻奉下式(うじばしまんどぬさほうげしき)が行われます。11月3日の渡初式には、渡女(わたりめ)を先頭に全国から選ばれた三代そろいの夫婦も参列し、厳粛ながら晴れやかな雰囲気に包まれます。
●渡納めについてのお問合わせ
  御遷宮対策事務局 [TEL]0596-25-5215

【第62回神宮式年遷宮の主要な諸祭と行事】
◆平成21年/宇治橋万度麻奉下式、宇治橋渡始式(見学できます)
◆平成24年/立柱祭、上棟祭、檐付祭、甍祭
◆平成25年/御白石持行事(参加・見学できます)、御戸祭、杵築祭、後鎮祭、御装束神宝読合、川原大祓、遷御、大御饌、奉幣、御神楽御饌、御神楽
※前回式年遷宮により記載。
●諸祭・行事についてのお問合わせ
  神宮司庁広報室 [TEL]0596-24-1111


※この記事は2008年10月31日現在の情報です

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