クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.009

マツダレンタカー デミオで行く鉄道博物館

クルマを持っているから、レンタカーを借りるのは電車や飛行機で長距離移動をした旅先で借りるくらい。そんな人が多いかもしれない。しかし、レンタカーの使い道はそれだけではない。気になっている、欲しいクルマを丸一日乗り回してみて、その感触、乗り心地を納得がいくまで確かめてみる。そんな使い方だって有効だ。ディーラーでも、たしかに試乗はできるけど、さして長い時間、長い距離を乗れるわけではない。やっぱりクルマは、一般道も高速も走ってこそ、その特徴が分かってくるというもの。今回は、マツダレンタカーの協力を頂き、2007年7月にデビューしたばかりのマツダ デミオで、さいたま市大宮区にある鉄道博物館へ向かった。

晩秋から初冬への季節の継ぎ目だったのか。突然襲われた、冷たい雨の朝。しかし、そんな天気にもかかわらず、マツダレンタカー八重洲店の方は、笑顔で出迎えてくれた。用意してくれたのは、まだピカピカのデミオ。丁寧な貸し出しの説明の後、僕は気持ちよく街へ飛び出した。コンパクトカーらしい小気味良い走りは想像以上。一般道でも高速でも、自分の思いのままに走ることができるのは、二重丸だ。先代よりも約100kg程度軽量化したせいか、そのシャープなスタイリングイメージと違わぬ走りだ。

そんなデミオの好印象のまま、たどり着いた鉄道博物館。2007年10月14日にオープンしたばかりの博物館は、マスコミでも取り上げられることの多い、話題のスポットだ。
入場はSuicaなどのICカードでも支払いがOKなところは、さすが。館内は、雨の平日の午前中ということもあって、想像していたほどの混み方ではない。これは、かなりラッキーだと思い、まずは運転シミュレータ室へと駆け寄った。

最初に乗ったのは、205系通勤電車。こういうとかなりマニアックな感じだが20年ほど前にデビューした山手線と同型だ。運転席はもちろん、目の前に広がる風景も20年前の映像だ。列の前にいる人の運転を見て、簡単な動かし方を覚え、運転席へ着いた。どうやら右手がブレーキで左の前後に動かすマスコンハンドルが、アクセルのよう。発車時にはブレーキを左に回して、マスコンハンドルもグッと引くと発車するようだ。いざ、出発!僕の担当区間は日暮里と西日暮里間。発車はどうやらスムーズに行ったよう。車両が少しガタガタと揺れ、スピードが上がっていくにつれてモニターに映された映像もそれに同期して流れていく。風景も見たいのだけど、想像以上に緊張する。もちろん、線路の上を走っているのだから、物にぶつかったりはしないけれど、大勢の乗客を乗せ、ダイヤも守らなければならないと思うと、結構なプレッシャーだ。そうこうするうちに、西日暮里の駅が見えてきた。ここが腕の見せ所、停車目標位置ピッタリを狙ってマスコンハンドルを戻し、スピードを緩め、さらにブレーキを徐々にかけていく。ホームの駅員さんが軽く敬礼をしている、これで大丈夫かなと思いブレーキに集中したのだが、見事に停車目標位置のかなり手前でストップ。あ~あ残念。たまに、乗っている電車で停車位置を直すときがあるが、その難しさを改めて実感した。

山手線の後は、200系新幹線にチャレンジした。こちらは、さっきの山手線とマスコンハンドルとブレーキの位置が左右反対。そして、凄いスピードで走りまくる。本来なら出ないはずの300kmオーバーまで出してくれる大サービスぶり。当然のことながらクルマやジェットコースターで感じるスピードとは訳が違う。脱線の危機を本気で感じるくらい。このスピードは運転士にかかる負担は相当だろう。本当に選ばれた人しか、新幹線の運転士になれない理由が少しわかったような気がした。

そして、大御所のシミュレータがまだあった。そうあの今も昔も変わらぬ人気を誇る蒸気機関車D51。しかし、こちらはどうやら整理券が必要なよう。次回は、昼過ぎからの配布とある。それまでに、館内をグルっと回ってくることにした。
いや~、凄い。1872年新橋~横浜間で最初に使われた機関車から、天皇陛下をはじめ皇族の方々が乗られた御料車、戦前の通勤列車や当時のホームなど、ありとあらゆるものが展示・再現されている。あ~結構昔の通勤列車も混んでいたんだとか、吊革って昔から変わらないんだな、木製の渋い内装がモダンだな、意外と天井が低いななど、今の列車とくらべてみるとかなり楽しい。さらに、時代を進めていくと、子供の頃に憧れた記憶がある「あいづ」などの特急列車もある。これらの列車は、中で食事するのもOKなので、名物駅弁の「深川めし」をパクついた。気分は、旅行気分。他の人たちもおしゃべりをしたり、昼寝をしたりとリラックスしている。僕もここで、どこか懐かしさを感じるシートで一休みした。

昼からは、30分ほど並んで先のD51のシミュレータと屋外にある、自分で運転できるミニ列車の整理券をゲットした。まずは、ミニ列車。乗車定員は3人。腰をかがめて乗るほど小さなものだが、しっかりと先のマスコンハンドルとブレーキで本物ぽく運転できる。スピードは歩くよりも遅いくらいだが、やはり屋外で運転できるのでシミュレータとは違う感動がある。何だかよくわからないけれど、勝手に指差し確認までしてしまう。駅も途中に設けてあり、しっかりと停車位置を合わせて停車。もしかしたら、子供用なのかもしれないが、十分に大人でも楽しめる仕様だ。しかし、気づけば後少しで終点。残念だが、列の後ろで寒い中待っている子供たちのことを考えたら、途中でとまることもできない。素直に列車を出発ホームへと戻した。

そして、最後はD51のシミュレータだ。乗る前に軍手を渡される。本格的だ。さらに、ビデオで運転方法の説明もあるが、これが難しい。さっきのマスコンとブレーキだけでなく、やたらレバーやらコックがある。何とか覚えられたのは、足でペダルを踏むと鳴る汽笛くらい。いざ、乗ってみると横に女性のインストラクターの方が手取り足取り説明してくれるので心配はなかったが逆転機ハンドル、砂まきコックなどなど、当然のことながらアナログならではの設計でやたら操作箇所が多い。これを石炭がすぐそば燃える運転室で操作するのは、相当難儀だったろう。もう緊張の連続で、まったく心にゆとりが生まれなかった。恐らく僕は機関車の運転には、まったく向いていないのだろう。運転後は、石炭を窯に放り込ませてくれたり、サービスも満点。およそ20分の夢の体験ができた。

博物館を出たのは、閉館間際の17時30分。心の中はまだまだ、「シュッポ、シュッポ」とD51の走行音が鳴り続けていた。このままじゃ、ちょっと悔しい。いつでも入場できる年間フリーパスを買おうか真剣に迷った。


取材協力:マツダレンタカー
http://www.mazda-rentacar.co.jp/


今回のドライブコース =埼玉県 鉄道博物館へ=


首都高→首都高埼玉新都心線新都心IC
◆片道料金1,100円
◆所要時間1時間

オオキの「これだけは言わせて!」

マツダ デミオ13C

ボディカラー:サンライトシルバーメタリック
車両本体価格120万円

クルマははっきり言って、本当に高価な買い物だ。カタログのスペックを見たり、雑誌やネットで調べたり、色々やってディーラーへと足を運ぶ。しかし、試乗できる時間はケースバイケースだが、ほんの1時間にも満たない程度。それで、エイやっと何十万円、何百万円の買い物をするのだから、本当に勇気が必要だ。そんな時に頼りになるのが、レンタカー。数千円から1万円そこそこで、思う存分試せる。一般道の大通りはどうか、幅が狭い道はどうか、高速はどうか、車庫入れはどうかなどなど、丸一日走ればおおそよそのことは試せるだろう。それで納得して買ったほうが絶対に良いのは間違いないはず。さらに、レンタカー会社でもそういった用途を見越して、積極的にニューモデルを導入しているから、これを使わない手はないはずだ。

また、買うのは無理でも憧れだったクルマ(マツダならロードスターやRX-8か)に思う存分乗るチャンスも自分で作ることができる。クルマ好きと言っても、なかなか自分のクルマ以外に乗るチャンスは少ないもの。こういった機会を与えてくれるのもレンタカーの良いところだ。
今まで旅先で借りる程度しかレンタカーの使い道が思いつかなかった方も、これからは積極的にレンタカーを使ってみることを提案したい。

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※この記事は2007年12月18日現在の情報です

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