クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.048

タイムズ&マツダレンタカーで行く、春の京都vol.1(未公開)

タイムズ&マツダレンタカーで行く春の京都

コートを着ることも、手袋をはめることもなくなった、このごろ。暖かい日が続くと、つい2週間前ほど前に行った京都の旅が、ずい分と前のような気がします。出かけたのは桜がようやく開花しだした3月末。それなのに、冷たい雨、さらにはひょう、雪にまで見舞われ、山は白く雪化粧までしていたなんて。あの京都も今では暖かくなり、桜も花を散らし、若葉が芽吹いているのでしょう。

修学旅行以来の京都。もちろんクルマで巡るのは、初めてです。地図を見ると市内の中心部には二条城や京都御所といった武家や天皇家関連の建築物が、山沿いには清水寺、銀閣寺、金閣寺といった寺社があることが分かりました。こんなことで、なるほどと思うほど、私の京都に関する知識は乏しいもの。だけど、だからこそ今回の旅は有意義にしたいと思うのです。

マツダレンタカー京都駅前店で、クルマを借りて最初に向かったのは、京都の北西にある嵐山。「タイムズグルメシティ嵯峨店」にクルマをとめます。えっ?嵐山ってこんな普通の街なの?私の目の前にあるのは商店や住宅ばかり。地図を見て方向を定めると、ようやく観光客風の人を見つけました。道沿いにいくつかお土産もの屋さんなどがあるものの、もう一つ盛り上がりに欠ける感じ。まぁ良いかと気にせずに歩いていると、人が飲みこまれていく最初のスポット、天龍寺を見つけました。立派な門を抜けて、てくてく歩くと白い建物が。これは庫裏(くり)という僧侶の方々が食事などをする居住用の建物のようです。白い壁と大きな三角屋根は、どこかヨーロッパの建物を彷彿とさせる意匠。その横で拝観料を支払い、門をくぐると、あらまそこは春の世界。曹源池庭園という豊かな空間が広がっているのです!

ほぼ満開のしだれ桜が枝下に観光客を気前よく迎え、記念写真の相手をしています。そして大きな池。なんて贅沢な庭園なのでしょう。その向こうでは数十本の立派な桜が満開の花を咲かせています。少し高いところにのぼり、庭全体を見渡すと桜の向こうに天竜寺の立派な大方丈などを眼下にすることができます。ここでようやく京都に来たことを実感できました。

続いて目指すは渡月橋(とげつきょう)です。よくテレビなどで見かけるあの橋です。渡月橋近くになると、観光客もわんさか。おかげで歩道は大渋滞。ザーという水の流れとともに渡月橋が見えてきました。人の数も凄い。その列に慌てて並んで橋に上がってしまうとこの美しい姿が見えなくなってしまうので、まずは左右からじっくり観察をしておかないと。さすがに、あれだけの人とクルマの重量に耐えるようになっているのだから、橋げたなどはコンクリートのようですが、その美しさはなかなか。向こうには、咲きほころんだ桜、さらに山の中腹にも緑にまじってピンク色が見えます。人と自然のコラボレーション。素晴らしいです。橋を渡り切るとこちらでも桜のお出迎え。川べりに腰掛けて感じる、のんびり流れる春の空気を楽しみます。手漕ぎ船が向こう岸へ出かけていく様をみると、江戸時代にタイムスリップしたかのよう。人力車のお兄さんが休憩をしています。ここに働く人は、毎日この風景を眺めていられるのかと思うと、羨ましく感じました。

もう一つ、嵐山でみておきたいのが竹林の道です。私はただ人の流れに沿って歩いていたら、たまたま通ることができたのですが、先ほどの天龍寺の庭園の裏手にあたります。高さは優に5メートル以上ありそうな無数の竹が空へ向かって、さらに背を伸ばそうとしています。陽の光が竹に遮られ、私たちに届く光はわずか。体験したことはありませんが、日食が起きているかのよう。風で枝と枝がふれあうとサッサッーという独特の音が流れ、光だけでなく音までもが竹に支配されます。この不思議な道は、私にとても強い印象を残してくれました。

クルマに戻りガイドブックをパラパラめくっていると、桜の名所として平野神社が紹介されていました。初めて聞く名前です。「北野の梅、平野の桜」と言われるほどの神社とのこと。知らない私が無知だったのですね。調べてみると、最寄りのタイムズは「タイムズ平野上柳町」のようです。駐車台数は5台なので満車の場合は、ちょっと距離がありますが、金閣寺の駐車場にとめても良いかもしれません。

観光バスが2台、3台と神社の前に止まって観光客を降ろしています。街の中にぽっかり桜の空間が現れたかのよう。これでもかというほどの桜です。その数、50種400本とのこと。「魁」「桃桜」「紅しだれ」「虎の尾」「寝覚」「一葉」「旭日」などなど、はっきり言って初めて聞く品種ばかり。その名前はとても覚えられませんが、それぞれの美しさには、もちろん感動できます。青空に花々がよく映えます。しだれ桜が灯籠に覆いかぶさり、参道に並ぶ普通の屋台にまで趣を与え、桜ばかりの庭園には白、薄いピンク、濃いピンク色の無数の花が青空のキャンバスに散りばめられています。見る人の心も躍らせ、自然と元気がわき出てきます。ちなみに平野神社には、遅咲きの桜も多くあるようなので、見ごろは4月中旬まで続くそう。みなさんも、機会がありましたらぜひとも足を運んでみてください。

墨を流したような夜。そこにぽっかりと浮かび上がる櫓(やぐら)。ここは二条城。あの徳川慶喜が大政奉還をした城ですよね。それから百数十年、今ではライトアップされているんです。最寄りタイムズは「タイムズ御池猪熊」。出入り口である東大手門をくぐると暗い…。係の方がカンデラを持って立っていますが、ちょっと不気味な雰囲気が漂っています。道の両脇もライトが置かれていますが、本当に暗い。ところがこの暗さ、桜をライトアップすると良い雰囲気を出してくれるんです。まだ満開にはほど遠い桜が良い感じでキレイに見えるんです。小さなつぼみが、うっすらとライトの黄色い光を受けると、小さな花を咲かせているように見え、闇の中に幻想的な風景を作りあげていきます。まったく花を咲かせていない枝垂れ桜も、この世のものとは思えないほどでした。

ぐるりと城内を巡り出口近くになると、箏の音が。単なるBGMかと思いきや、さにあらず。生演奏です。奏者の方は着物を着た三人の女性。三重奏の複雑にからみあうメロディが夜の二条城に響き渡ります。思ったよりもポップで、もちろん全く知らない曲なのにかなり楽しめました。
二条城を出ると、先の箏の音の残響のように、私のお腹もグ~となりました。そうだまだ夕飯食べてなかったんだ…。

【京都の旅は次号でも紹介します。お楽しみに!】




※この記事は2010年4月13日現在の情報です

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