クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.046

マツダレンタカーで行く、冬の沖縄

マツダレンタカーで行く、冬の沖縄

空港の自動ドアが開くと、フワっとしたあたたかい空気を頬で感じました。そう、ここは沖縄。ついに来てしまいました!それも取材で。1泊2日の弾丸日程ですが、そんなことお構いなしです!時間の限り、がんばります!

まずは、マツダレンタカーのマイクロバスで那覇空港前店へ。今回借りたのは、あのロードスター!気温20度前後と、過ごしやすいこの時期にはオープンカーがぴったりかなと思い、ちょっと贅沢してみました。 店舗スタッフの方もとても親切で、私が最初に古宇利島へ向かうことを告げると「この時期は、ウニ丼がおいしいですよ!」と耳寄りな情報を教えてくれました。さっすが!

手続きをしてハンドルを握ると、ポツリポツリと雨が。残念、ルーフは閉めておきます。でも、そんなことにひるんでいられません。アクセルを踏み込んでいざ出発です。おぁ~、しっかりとした剛性感、加速性能、エンジン音が超気持ち良いです。さすがロードスター。ちなみにロードスターが借りられるのは、沖縄ではマツダレンタカーだけなんですよ。

目指す古宇利島は、沖縄本島北西部の今帰仁村にある小さな島です。那覇からは、沖縄唯一の高速道路である沖縄自動車道に乗ってひとっ走り。道は空いてるし、クルマはロードスターだしで最高のドライブです。疲れを感じることもなく、あっという間に終着ICがある許田へたどり着きました。ロードサイド店が立ち並ぶ名護市内の国道58号線を抜けると、サトウキビ畑が広がっています。すれ違うクルマも少なくなり、屋我地島を抜ければ古宇利島はもうすぐ。

目の前が急に開けました。空に向かっているような橋がロードスターを古宇利島へ誘っています。「おー」っと声を上げずにいられません。気持ち良いからと言って、ここでアクセルを踏み込んではいけません。
スピードを出したら、せっかくの景色を眺めるゆとりがなくなってしまいます。視線の上に広がる空、左右に広がる海、真っすぐ向こうには緑を抱いた古宇利島。これぞ絶景です!

全長1960メートルの橋をゆっくりと走り、ロードスターをとめて砂浜へ向かいました。透き通った波が、小さな音を立ててこちらへ向かってきます。砂浜に落ちているのは、さまざまな形の貝殻ぐらいでゴミなどはありません。けがれの無い砂浜です。ちょっと天気が悪いのは残念ですが、それを差し引いても素晴らしいと心から言えますので、絶対にオススメです。

砂浜をしばらく散歩した後、小高い丘にある小さなお店のテラスで海を眺めながらウニ丼を食べました。普段見るウニよりも、水っぽい感じ。口に入れると、さぁ~っと溶けていき、ほのかな甘みが口の中に広がります。特有の生臭さは一切なし。最高。できることなら、おかわり!といきたいほどでした。

古宇利島の次は、もう少し海を見ようと思い、美しい夕陽で有名な本島中部の残破岬へ向かいました。真っ白な灯台がごつごつの岩の中にぽつりと立つ、ちょっと物悲しい感じの岬です。さして風が強いわけではないのに、ズンとお腹に響くような音を立てて波が岩にぶつかってきます。しばらくすると、曇り空の向こうから真っ赤な夕陽が顔をのぞかせました。線香花火の先にくっついている火の玉のようです。太陽は弱々しい陽射しをこちらに向けながら、ゆっくりと水平線に姿を消していきました。みるみるうちにあたりは暗くなり、岩場に足を取られ滑らせながら、私はロードスターの運転席へ戻りました。
那覇に着いた時には、すっかり夜。独特な色合いのネオンと街灯が南国らしさを漂わせていました。

翌朝は、昨日よりは良い感じの天気。ようやくルーフを開けるチャンスがきました。那覇市内ではちょっと気恥ずかしくもありますが、風を切って走る爽快感は最高です。向かった先は、南部にある沖縄ワールド。ちょっと漠然とした名前に呆気にとられてしまいますが、ここはオススメです。自然の造形美を味わえる玉泉洞は、全長890mの鍾乳洞。1,000万本の鍾乳石は、日本最多とのこと。中は、見ての通り半端じゃありません。様々な形・大きさのつららのような鍾乳石が上から下から突き出している、まさに地下帝国。

平日の午前中ということもあり、お客さんは少なく「自分一人しかいないのか…」なんて考えると足早になるほどでした。

ようやく出口にたどり着き、エスカレーターで地上へ上ると、そこはまた別世界。沖縄独特の古民家が建ち並ぶ空間が広がっています。私が玉泉洞を冒険しているうちに、雨が降ったようで地面が濡れています。でも、空は、昨日今日を通して初めて見る青空。木々の葉や赤茶色の瓦屋根に、南国らしい陽射しが降りそそいでいます。古民家の中のいくつかは、体験型の工房になっていて、沖縄伝統の染め物である紅型(びんがた)や機織などが楽しめるのです。そして、道では竹ボウキの柄に穴を空けた笛を吹くお兄さんも。係の方はみんな親切だし、天気も良くなったし、ゆるやかに時間が流れていきます。今回は時間が合わずに見られませんでしたが、沖縄の伝統舞踊エイサーのショーも開催しているんですよ。機会があったらぜひ見たいですね。

お次は、これを見なくちゃ沖縄に行ったとは言えません!そう首里城です。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に名を連ねる首里城は、14世紀末に創建された琉球王国の城。惜しくも1945年の沖縄戦により焼失していましたが、戦後から現在に至るまで復元工事が続いています。その美しい漆塗りの建築群は、見る人を圧倒します。その中でもひと際美しい正殿はただいま塗り替えということで左半分が工事中ですが、その美しさをさらに後世に残すためなら仕方ないところ。外観も素晴らしいですが、中に入るとさらに凄いです。御差床(うさすか)という玉座は、まさに豪華絢爛。目もくらむようなキンキラキンで、いかに琉球王国が栄えていたかを、今に伝えてくれます。

その他2000円札の図柄になっている守礼門をはじめとする門や城壁も必見まちがいなし。さらに、オススメしたいのが首里城周辺の城下町。守礼門の南側に広がる金城町には、琉球石灰岩の石畳が今も残り、沖縄の原風景を感じることができます。閑静な住宅街には不釣り合いなほどの大アカギの大木を抱いた森があったり、古民家があたったりと、まるで時が止まっているかのよう。途中、かわいいシーサーが門の上にちょんと乗っていました。あまりの可愛さに、頭を撫でてしまいました。

それで、バチが当たった訳ではないと思いたいのですが、いきなりの大雨。これも南国ならではなのかなと呑気なことを言えないほどの大雨です。慌ててロードスターに戻りました。時計を見れば飛行機の時間まで、さして残っていません。最後に向かったのは沖縄公設市場です。真新しいタイムズ沖縄国際通りにロードスターをとめて、そこからは徒歩5分ほど。中に入って、いきなりのお出迎えはサングラスをした豚の頭。その横には、その顔の皮で作られたチラガーも売られています。魚売り場に行くと、見たこともないブルーの熱帯魚や、やたら立派なカニなど、こちらも目をみはるような海の幸がズラリ。2階には食堂が並んでいます、なんと1階で買った食材を料理してくれるとのこと。しかし、あんな大きい魚や豚を食べきる自信もなく飛行機までの時間もないので、普通に刺身定食で舌鼓を打ちました。

満腹になったお腹を抱えて、マツダレンタカーへロードスターを返却。2日間、本当にお世話になりました。最初はちょっとおっかなビックリでアクセルを踏みこんでいたものの、今ではそのレスポンスの良さに病みつきに。また、沖縄に来たらこのブラックのロードスターを指名したいと、帰りの飛行機で思いました。


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※この記事は2010年2月09日現在の情報です

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