ミントグリーンの壁の洋館

まるで映画の世界!異国情緒あふれる横浜・山手の洋館カフェ3選
山手(神奈川県)

公開日:2017/03/16 更新日:2023/10/26

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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異国情緒あふれる山手エリアにある洋館にカフェ!?

開国以降、外国人居留地に指定された山手地区。当時多くの外国人が居住していたこともあり、今でも異国情緒あふれる街並みが広がるエリアです。

ガス灯のある道路

写真右側には外国人墓地が広がっています

そんな山手地区には当時の面影を残す洋館が多く存在し、中には食事やお茶を楽しめるカフェを併設しているところもあるんです!

今回はそんな山手エリアのおすすめ“洋館カフェ”をご紹介したいと思います。

道沿いにある白い電話ボックス

灯台をイメージする公衆電話ボックスも(山手本通り沿い)

①開放感ある山手の丘で楽しむティータイム「山手十番館 レストラン&カフェ」

最初にご紹介するのが、「山手十番館」。元町・中華街駅から徒歩6分、外国人墓地を臨む山手の丘にあります。

明治100年を記念して建てられ、50年以上“山手の象徴的な存在”として愛されてきた歴史ある洋館です。

横浜開港当時、海岸沿いの外国商館は「一番館」「二番館」…と呼ばれていて、母体である「勝烈庵」の十番目の店として建てられたため「山手十番館」と名付けられました。

ミントグリーンの壁の洋館

写真左側の時計台は今も現役。童謡「赤い靴」のメロディで山手の街に時を知らせています

入口前の街灯は、電気ではなくガス灯。夜になると、ノスタルジックな光で辺りを照らします。
※状況により点灯していない場合もあります

ガス灯と看板

ガス灯にはお店の看板が掛けられています

レトロなステンドグラスが印象的な、落ち着いた雰囲気の店内。アンティークな家具に囲まれ、手作りデザートとドリンクをいただくことができます。

レトロな雰囲気の館内

ゆったりとした時間が流れています

装飾が施された手すり、重厚感のある赤絨毯…アンティークな雰囲気がたまりません!2階はランチやディナーが楽しめるフレンチレストランとなっています。

高級感のある手すりと階段

階段の壁には、横浜の古地図など貴重な資料展示が!

店内のお席のほか、開放感あるテラス席も2テーブル。お天気がよければこちらがおすすめです!

こちらの席からは外国人墓地を眺めることができます。「墓地」と言うとなんだかしんみりしたイメージですが、外国人墓地は静かで厳かな雰囲気が人気を集めるデートスポットなんですよ。
※2023年10月現在、こちらのテラス席は廃止されています

日の当たるテラス席

むしろ“オシャレ”と感じてしまうのは私だけ…?(笑)

数あるデザートメニューの中でも私のおすすめが、「ガトーショコラ」(780円)。きめ細やかに泡立てられた生クリーム、パステルグリーンカラーのピスタチオアイスが添えられています。

アッサムやディンブラなど紅茶は6種類。今日はウバ(680円)をチョイスしました。

八角形の皿に乗ったデザート

食器には、ガス灯をモチーフにしたお店のロゴが刻まれていました

外はさっくり、中はしっとりとしたガトーショコラ。チョコレートの濃厚でしっかりとした味わいがしながら、イヤな甘みが残らないさっぱりとしたケーキです!

ピスタチオのさわやかな香りが鼻を抜けるアイスには、砕いたピスタチオの実が。その歯ごたえも楽しめます。

ケーキのアップ

ケーキと一緒にいただきましょう!

お店には広いガーデンもあり、例年6~9月頃にはそちらでビアガーデンも開催。緑豊かな空間で、心地良い風を感じながらバーベキューを楽しむことができます!

開催日程は公式ホームページでのお知らせをチェックしてみてくださいね!
※ドライバーの飲酒は法律で禁じられています

夜のテラスの様子

自然いっぱいのガーデン。夜は昼とはまた違うロマンチックな雰囲気です

丘の上に建つ「山手十番館」。周りに高い建物が無いので、日当たりも眺めも良いおすすめスポットです!

②英国調のクラシカルな空間で優雅なひとときを「えの木てい」

次にご紹介するのは、「えの木てい」。みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩8分、元町公園向かいにある白い壁と赤い屋根が目印の洋館です。

昭和2(1927)年にアメリカ人検事の私邸として建てられた「えの木てい」。外装の塗り替えはあるものの、大きな改装は少なく、現在も当時とほぼ変わらない姿で残されています。

白壁にえんじ色の淵がある外観

敷地内には駐車場も。店内で駐車票をもらえば利用可能です

「えの木てい」の名物は、「チェリーサンド」。ダークチェリーとバタークリームをクッキーでサンドした贅沢なクッキーは有名百貨店でも販売されています。

レトロな書体と色使いの看板

店先にもチェリーサンドの看板がありました。レトロでかわいい!

英国調のアンティークな家具でそろえられた店内には、歴史を感じる暖炉や調度品など。優雅でどこか懐かしい居心地の良い空間が広がっています。

雰囲気のある店内

店内には素敵なクラシックが流れていました

外が見える窓際の席

大きな窓からは明るい日差しが差し込みます

2階にはなんと個室のお席があり、人目を気にせずにゆっくり食事やティータイムを楽しむことも!ちょっと特別な日には、こちらの個室を利用してみてはいかがでしょうか。

※利用にはご予約で個室限定メニューの注文と室料(2時間)2,200円が必要です
※詳細は公式ホームページをご覧ください

マントルピースのある個室

最大6名まで利用可能で、要予約です!

「えの木てい」のおすすめメニューは「レアチーズケーキ」(748円)、開店当時からある人気のケーキです。

ケーキに添えるソースは、チェリーとブルーベリーの2種類から選ぶことができます。今回はチェリーソースをチョイスしました。

赤いソースのケーキとお茶

プラス638円で、ドリンク付きのケーキセットにもできます

しっとりとなめらかな食感のチーズケーキは、甘みを抑えたシンプルな味わい。底はバターの香り豊かなビスケット生地になっています。

大粒のチェリーがゴロッと入ったソースは、甘酸っぱさの中にほんのり洋酒の風味がする“大人の味”。クリーミーなチーズケーキとの相性は抜群です!

チェリーのアップ

さっぱりとしたチーズケーキに彩りと甘酸っぱさを添えるソースです

2階にはギフトショップも。名物チェリーサンドはもちろん、その他生菓子からキュートなデザインの雑貨までずらりと並んでいます!

ショーケースに並ぶケーキ

お土産にピッタリです

歴史感じる「えの木てい」で、アンティークな家具や調度品に囲まれて優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?晴れていれば、テラス席もおすすめです!

③緑あふれる景色を眺めながらいただく斬新なプリン「しょうゆ・きゃふぇ」【移転】

※エリスマン邸内にあった「しょうゆ・きゃふぇ」は、2019年に横浜元町ショッピングストリートへ移転しました。カフェはありませんが、引き続きエリスマン邸は見学が可能です。

元町公園内にある、さわやかな緑色の壁が印象的なエリスマン邸。さいごにご紹介するカフェは、こちらの中にあります。

エリスマン邸は生糸貿易商支配人・エリスマン氏の私邸として、大正15(1926)年山手127番地に建てられました。マンション建築のため一度解体となりましたが、平成2(1990)年に現在の場所に移築され、その姿を甦らせたといいます。

薄緑の壁の洋館

「近代建築の父」と呼ばれるレーモンドによる設計で、90年以上の歴史を持つ貴重な建物です

エリスマン邸は地下もある地上2階建て。邸内は公開されていて無料で見学することができます。

1階には居間兼食堂・応接室・サンルームが。訪れた日は「バレンタイン」をテーマにした素敵な装飾が施されていました!

赤をメインに装飾された部屋

情熱的な赤色とシックな黒色がかっこいいコーディネートです

そんなエリスマン邸の中にあるカフェが、「しょうゆ・きゃふぇ」。フランスの三ツ星レストランで腕を磨いた六川シェフが、2014年にオープンしたカフェです。

カフェの入り口

1階の入り口近くにあります

目を見張るほどの大きい窓からは、光がたっぷりと差し込み明るい店内。天井が高く開放感があります。

緑が見える大きな窓の部屋

映画にも登場しそうな趣きある雰囲気です

店内にあるすべてのテーブル席は大きな窓に向かうように設置されていて、どこからもこの絶景を楽しめるようになっています。

一段と景色が良い窓際の席

元町公園の緑越しにマリンタワーも見ることができます

「しょうゆ・きゃふぇ」の私いちおしメニューが、「生プリン」。メディアでも度々取り上げられる名物メニューなのですが…ただのプリンではないんです!

相模原市にある養鶏場「コトブキ園」で産まれた最高品質の卵・恵寿卵のおいしさを最大限楽しめるように、“ある工夫”がされています。

その工夫とは…通常プリンに混ぜ合わせられているミルク・卵・カラメルソースを、なんとすべて別々に用意!

グラスに入った白いプリン

ちなみに素敵な風合いのウッドトレイは職人さんの手作りで、1枚2万円もするのだそう!

ニワトリ型のエッグセパレーターの中には生の卵黄。それをミルクバニラクリームの上に乗せ、カラメルソースを添えて、混ぜていただきます。

濃厚でコクのある卵と甘みのあるミルクバニラクリーム、香ばしいカラメルソースが口の中で合わさると…たしかにプリン!しかし通常のプリンよりも、卵のおいしさがダイレクトに感じられます。

黄身とソースをかける様子

あまり混ぜすぎないのが、おいしくいただくポイント!

ここで、シェフ直伝のおすすめの食べ方をご紹介!まずは「しょうゆ・きゃふぇ」のもうひとつの名物メニュー「しょうゆパン」を用意します。

二度仕込みの製法で“最高級品”と賞される御殿場の天野醤油の甘露しょうゆ。そのモロミをパン生地に練り込み、表面にしょうゆを塗って焼き上げたバケットです。

バゲットとマヨネーズとわさび

本来は特製マヨネーズやわさびを付けていただきます

そのバケットを先ほどの生プリンに…ディップ!醤油の芳醇な風味と、醤油が焼けた香ばしさ香るバケットに、まったりとした生プリンが濃厚なバターのようにマッチしてバケットのおいしさを引き立ててくれます。

プリンにディップしたパン

卵と醤油の相性の良さは言わずもがな!

眼前に広がる緑を楽しみながら、こだわり素材の斬新生プリンを味わってみてはいかがでしょうか。生プリンは、いちごや抹茶などのアレンジメニューも季節ごとに登場するので要チェックです!

まるで映画の世界!?異国情緒あふれる山手エリアに行ってみよう!

山手エリアには、残念ながら今回ご紹介しきれなかった洋館がまだまだあります。

どれも映画や絵本に登場しそうな、フォトジェニックな洋館ばかり。歴史ある建物を写真におさめながら、のんびりお散歩してみるのもおすすめです!

異国情緒たっぷりの空間でゆったり過ごせば、日々の疲れも癒されること間違いなし♪ぜひ一度足を運んでみてくださいね!

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