神社に向かう長い石階段

都心から約90分!丹沢・大山へハイキングに行ってみた
伊勢原(神奈川県)

公開日:2016/10/13 更新日:2022/10/20

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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観光やハイキングにおすすめの“大山(おおやま)”

以前、伊勢原の食べられるお花をご紹介しましたが、伊勢原には観光や登山で有名な山、“大山”があるんです。

今回、休暇を利用して大山へハイキングに行ってきたので、その様子を皆さまにお伝えしたいと思います!


※大山は初心者でも登りやすい山ですが、神奈川県警察によると、県内の山岳遭難は大山が一番多いとのことです。「晴れても合羽」、「朝でもライト」、「水は多めに」を合言葉に準備しましょう。神奈川県内の登山に関する安全情報はこちら

大山へのアクセス&駐車場

大山は、東名厚木IC・秦野中井ICから国道246号経由で約40分ほどの場所にあります。

駐車場は市営第1駐車場(普通車84台)と第2駐車場(普通車44台)がありますが、連休やハイシーズンなどはすぐ満車になってしまいますので、朝はなるべく早めに行かれることをおすすめします。

ハイキングルート

大山は丹沢山系のひとつで、他の山々と繋がっています。そのため、山頂までのルートもさまざま。

ハイキングルートのマップ

大山(標高1251.7m)のふもとに掲示してあるハイキングルートのマップです

今回、私は初心者向きのルートである阿夫利神社下社~本坂を通って山頂に向かうルートを選択しました。ルートによって所要時間が違いますので、事前に山地図などで確認しておきましょう!

難所や危険箇所はほとんどありませんが、大山は本格的な山です。観光だけでなく山頂まで登る場合には、持ち物と服装にご注意ください。

まずは“こま参道”を通ります

駐車場から大山にむかって歩くと、すぐに“こま参道”というお土産屋さんや飲食店などが軒をつらねる参道に入ります。

こま参道の入り口を歩く人

こま参道の入り口

こま参道には階段が計362段あり、踊り場が27段あります。それぞれ踊り場には段数を示すコマが描かれていますので、数えながら上ってみてはいかがでしょうか?

踊り場に描かれたコマの絵

大きいコマが10の位、小さい数が1の位を表しています。これは13段です

また、階段にはクイズが書かれている箇所もありますので、読んでみてくださいね!

クイズが書かれている階段

楽しんで上れるように工夫がしてあります

ケーブルカーで一気に標高678mへ!

こま参道を過ぎると、大山ケーブルカーの乗り場に着きます。徒歩のみでも山頂に行けますが、体力がちょっと心配だったので、私は阿夫利神社下社までケーブルカーを利用しました。

緑色のケーブルカー

料金は阿夫利神社駅まで片道大人640円、子供320円です(往復で購入すると少し安くなります)

ケーブルカーは9時〜16時半までの営業で、最終便以外は20分間隔で運行しています(大山ケーブル駅発・阿夫利神社駅発。土休日は17時まで)繁忙期は臨時便が出たり、営業時間が延長になりますので、詳しくは公式ホームページなどでご確認ください。

ケーブルカーからの景色

窓からは自然豊かな景色が見えます

景色を眺めていると、あっという間に阿夫利神社駅に到着しました。標高は海抜678m。スカイツリーより高い場所に来ました!

阿夫利神社下社から登山道に入ります

登山道の入口は阿夫利神社下社の横にありますが、安全にハイキングが楽しめるように、お参りをしてから登山道に入りましょう!

阿夫利神社下社とお参りする人々

阿夫利神社下社。安全を祈願しました!

また、下社拝殿の地下には大山名水が湧き出る神泉があります。パワースポットとしても有名な場所ですので、お時間がある方は立ち寄ってみてくださいね。

大山名水が湧き出る神泉

殖産・長命延寿の泉として愛飲されています

ちなみに、阿夫利神社下社から山頂まではお手洗いはありませんので、こちらの付近にあるお手洗いに行っておくと良いと思います。

いよいよ山道ハイキングのスタートです

神社の左奥から登山道に入ると、急な傾斜の階段があらわれます。

傾斜が急な階段

登山道はこの階段からスタートします

後ろを見ると怖くなるので、ひたすら前を向いて上るのがおすすめです(笑)。

階段を上りきると、もう景色はすっかり山の中!

石階段のある自然豊かな登山道

空気が気持ち良いです

ここから、本格的な山道を登って行きます。

阿夫利神社下社から山頂までのルートは2ルートあるのですが、今回は本坂を通るルートで行きました。

このルートは平坦な道がほとんどなく、ひたすら上へ上へと登っていきます。岩場も多いので、手がつけるように、軍手や手袋を持って行くのがおすすめです。

たくさんの大きな岩

このような岩場がたくさんあります

登山道には、ところどころに○○丁目という標識が出ています。

石でできた登山道を歩く人々

石柱に番地が書かれています

頂上が28丁目になりますので、今どのあたりなのか目安にしてくださいね。なお、ハイペースで歩くとすぐに疲れてしまいますので、ゆっくりとしたペースを保つのがおすすめです!

見どころ&休憩ポイントをおさえながら登って行きます

道中には、“夫婦杉”という樹齢500~600年の木や、“天狗の鼻突岩”という穴が空いた岩があります。

夫婦杉と天狗の鼻突岩

夫婦杉と天狗の鼻突岩

説明書きもありますので、ぜひ読んでみてくださいね。

また、20丁目には“富士見台”と呼ばれる、富士山の絶景スポットが…!

雲がかかった富士山と緑豊かな山々

この日はちょっと雲がかかっていましたが、富士山を眺めるには最高のスポットです!足を止めて、見てみてくださいね。

そして登山道には、座って休める休憩スポットもあります。

木で作られたベンチ

1時間に1度は休憩をとりましょう

ベンチがある場所は少ないので、無理をせずに見かけたら休んでおくと良いと思います。

休憩を挟みながら、ひたすら進んで行くと、こんな看板が目に飛び込んできました。

頂上までの所要時間記載の看板

うれしいお知らせ!

これが見えたら、頂上まではあと少しです!

鹿避けの柵があるところを通り…。

鹿避けの柵がある登山道

階段を上がって鳥居をくぐればゴールです!!

ゴールの鳥居

登りきりました!

10時頃に阿夫利神社下社からゆっくりと歩き、11時45分に山頂に着きました!日頃運動をしていない私は約1時間45分かかりましたが、体力のある方ならもっと早く登れるのではないでしょうか…!?登り時間の参考にしてみてくださいね。

大山山頂の様子

大山の山頂は、標高1251.7m。頂上からは、市街地や相模湾が見渡せます。晴れていれば、東京スカイツリーや新宿の高層ビルが見えることも!

頂上から見た市街地

この日は残念ながら少し霧がかかっていました…

山頂には阿夫利神社の本社がありますので、こちらにも立ち寄ってみてくださいね。

阿夫利神社本社

阿夫利神社本社

そして山頂でのお楽しみと言えばご飯タイム!ベンチとテーブルがある広場や茶屋がありますので、そこで休憩しましょう。

なお、見晴台方面に少しおりたところにも広場がありますので、混雑時はそこも見てみてくださいね。

広場でご飯を食べる人々

山頂広場

私は、茶屋で山菜そばを食べました。山頂であたたかいものが食べられるのはうれしいですね!疲れた体に濃いめのつゆが沁みわたりました…。

山菜がたくさん入ったそば

山菜そば500円

茶屋にはほかに、おでんやたこ焼きなどもありました。お弁当を持参していない方は、ここで食べると良いのではないでしょうか。

見晴台ルートで下山します

下山は、行きとは別の見晴台ルートを利用しました。

緑豊かな登山道

“雷ノ峰尾根”をおりていきます

こちらのルートは木道や木の階段が多く、傾斜もゆるやかなところが多い印象でした。

木の階段のある登山道

もくもくと、ひたすら下りていきます。途中、こんな絶景ポイントもありますので、探してみてくださいね。

山から見た伊勢原の街

伊勢原の街が一望できます

こちらのルートでは、チェーンがある場所もあります。足場が不安定ですので、チェーンにつかまって下りるようにしましょう!

チェーンがある登山道

ゆっくりと、慎重に進みましょう

下り続けて、山頂から約1時間で“見晴台”に着きました。見晴台は広場にテーブルと椅子があり、休憩スポットになっています。

見晴台で休憩する人々

ご飯を食べるのにもおすすめのスポットです

“見晴台”と言うだけあって、もちろん見晴しも良いです!ここからの景色も観てみてくださいね。

緑豊かな山々

良い眺めです

見晴台を過ぎると、道が細くなってきます。ひとりしか通れないような箇所もありますので、譲り合って進むようにしましょう。

進んで行くと川が見えてきて、こんな橋が。

川にかかる橋

さらに進むと、二重の滝が見えてきます。

二重神社と二重の滝

滝のそばには二重神社もあります

滝を見て癒されつつ、どんどん進んで行くと、阿夫利神社下社の看板が見えてきました…!

労いの言葉がかかれた看板

阿夫利神社下社に到着です

下山を始めて約1時間半で、阿夫利神社下社に戻ってきました!人にもよると思いますが、私は下りのほうが楽に感じました。休憩をあまり挟まなかったので、思ったよりも早く到着することができました。

グルメ&お土産もお見逃しなく!

大山参集殿洗心閣

下山後は、阿夫利神社下社の近くにある“大山参集殿洗心閣”という神社直営の休憩所に寄りました。

休憩所のテラス

大山参集殿洗心閣。鳥居のような赤い柵が目印です

こちらでは、お蕎麦やおでんなどを味わうことができます。そして人気メニューは、テレビでも取り上げられたことがある“きのこカレー”!

山の形にご飯が盛られたカレー

大山きのこカレー1,000円

ご飯が大山に見立てて盛られています。調理には、延命長寿のご利益があるといわれる名水を使っているんだとか…!きのこがたっぷり入っていて、甘口ながらもコクがあるカレーです。ぜひ、召し上がってみてくださいね。

赤い柵越しの山の景色

窓からの素敵な景色もお見逃しなく!

※平日は営業していない場合もあります

こま参道

帰り際に、こま参道を散策しました。こま参道には、大山の名物である“豆腐”が食べられるお店が数多くあります。

個人的なおすすめは、ケーブルカー駅の近くにあるこちらの“旅館 元瀧”。

旅館元瀧の外観

旅館なのですが、食事や入浴のみでも利用することができますよ。
※2022年10月現在、「旅館 元瀧」は一時休業中です

豆腐料理は1,500円からあります。揚げ出し豆腐や冷奴など、色んな調理法の豆腐が楽しめますよ!

揚げ出し豆腐、冷奴、揚げ豆腐

3品1,500円のコース。こちらにご飯もつきます
※時期により内容が変わる場合もあります

右の丸い豆腐料理は、外側がサクッと揚がっていて中は柔らかく、美味しかったです!

一説では、祈祷などの謝礼として大豆が持ち込まれることが多かったこと、山の綺麗な水があったことから豆腐が大山の名物になったと言われているそう。

大山では、豆腐料理のみならず豆腐スイーツなど、従来の豆腐にアレンジを加えたメニューも販売されています。こま参道には豆腐ソフトもありますので、チェックしてみてくださいね!

豆腐ソフト

豆腐アイスは甘さ控えめで、豆乳みたいな味でした

お土産には、こちらの“大山こま”はいかがでしょうか?

いろいろなサイズのこま

カラフルでかわいいこまが並んでいます。中には、超ミニサイズのこまも!

こま参道の最後にある金子屋支店では、さまざまなこまを購入することができますよ。

こまは“よく回る”ことから、お金がよく回る・運がよく回る・人生がよく回るということで、縁起物になっているそうです。大山に来た記念にいかがでしょうか…?

ほかにもこま参道には、おせんべい屋さんやお漬物屋さんなど色々な楽しいお店があります。ぜひ、帰り際などに立ち寄ってみてくださいね!

たくさんの店があるこま山道

こま参道は見てまわるだけでもワクワクします!

観光だけでもおすすめです!

丹沢・大山、いかがでしたか?
今回、ハイキングルートをご紹介しましたが、こま参道を観て神社をお参りしたり、大山は観光をするだけでも楽しいところです!

秋~冬には紅葉も楽しめますので、足を運んでみてくださいね!

真っ赤に染まった紅葉

大山は神奈川屈指の紅葉スポットでもあります。一部ではライトアップも行われますよ

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