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クルマと一緒に渡船で巡る"尾道"3代続くこだわりのお店を訪ねて
尾道(広島県)

2015/07/03 更新

坂と映画だけではない「尾道」

映画の舞台として有名な尾道。目の前に瀬戸内海が広がり、歴史ある城下町でもあります。
今回は尾道市街とその向かいにある向島を紹介します。地元の皆さんに密着した渡船と、伝統ある街で3代にわたり営まれてきた店舗にスポットを当ててみたいと思います。

3代続くこだわりのアイスクリーム

まずは港を望む、アイスモナカで有名な「からさわ」さんに伺います。初代の手により甘味処として、この地に創業されたそうです。その際に売り出したアイスクリームを、3代目である唐沢さんが地元の素材にこだわり、現在の形として商品を作っています。

看板・ガラスの格子が歴史を感じさせます

落ち着いたナチュラルな雰囲気

こちらのアイスクリームは、昔ながらのレシピに基づいた、甘さひかえめの一品。素材や舌触りにこだわった結果、10分くらいで溶け出してしまうそうです。

人気No.1はアイスモナカ(150円)。すぐに溶けてしまうので早めにいただきましょう

注文ごとに一つ一つ作っていただきます

モナカのフタを開けてみました。写真では伝わりにくいかもしれませんが、アイスの色味にやさしさを感じます。アイスだけではなく、モナカの皮も、店内で2度焼きを行いパリパリの食感を高め、アイスモナカとしての完成度を高めているそうです。
それでは食べてみましょう。舌の上で、すうっと溶け出すアイスと、そのアイスを支えるしっかりとした食感のモナカが絶妙です。

食べる前にモナカを開いてみました
アイスの色味に食材へのこだわりを感じます

店内で食べるだけではなく、お持ち帰りも可能です

店の外には、道路を挟んだ防波堤にお店専用のベンチが設置されています。造船所や行き交う船を見ながら、また海の風を感じながら、アイスモナカを楽しむことができるスポットとなっています。

港の防波堤に置かれたベンチ。瀬戸内海の陽光のもとで食べるアイスモナカは、満足度が高そうです

手づくりアイスクリームからさわ

渡船で向島にショートトリップ

アイスモナカを堪能した後は、尾道で日常的に使われている渡船に乗ってみましょう。
まずは尾道市街の向かいにある、向島への渡船に乗ってみたいと思います。渡船には、人や自転車だけではなく、クルマも乗船することができます。
なんと運賃は4m以上5m未満のクルマで100円(運転者1名分の旅客運賃含む)。日常の交通手段として利用されているため、格安です。

看板の向こうには、すでに向島が見えるほど。本当に目の前にあります

向島からの船が到着。クルマが一斉に降りてきます

船から車が降りると、すぐに向島に行くクルマが乗りこみます

あっけなく向島に到着。5分とかからないショートトリップです

係員の指示に従い、下船しましょう。安全第一!

向島から尾道市街を眺めると、尾道らしい坂と瀬戸内の風景が広がります

向島の観光案内看板。実感はあまりなかったのですが、「島」にいることがわかります

渡船を降り、向島島内でクルマを走らせます。島というイメージと異なり、大きなスーパーやコンビニエンスストア、ホームセンターもあります。地元の方に聞いたところ、尾道市街は山が迫っており、大きなお店が作りにくいため、向島側にこのようなお店が多くあるとのことです。渡船だけではなく、新尾道大橋などの橋を使い、尾道市街から買い物に来る人も多くいるとのことでした。

福本渡船

3代続く地元の飲料屋さん

続いて、昭和5年創業の昔ながらの瓶入りジュースを製造している「後藤鉱泉工業所」さんをご紹介します。最近のジュースは缶、もしくはペットボトルが当たり前になっていますが、こちらのお店では、ガラスでできた、リサイクル瓶入りのジュースを製造販売しています。昔懐かしいオレンジジュース、クリームソーダ、ミルクセーキ、そしてコーヒーを夫婦2人で製造しています。
訪問時、旦那様は配達に出ていて、不在でしたが、奥様に工場設備の紹介をしてもらいました。
今ここにある瓶がなくなったらお店を閉めざるを得ない(すでにガラス瓶は製造されていないため、瓶がなくなったらジュースを作れなくなるため)とのことでした。
そのため、確実に瓶を回収できる店頭と尾道市周辺の銭湯やホテルなど以外では販売できないそうです。ただし、この瓶が存在する限り、また来てくれる人がいる間は、ご夫婦で瓶入りジュースの製造を続けたいと話をしてくれました。

歴史あるお店の入口。店の前にはサイクリングロードを示す青いラインも走ります

色とりどりの瓶ジュース!見ているだけで懐かしくほっとする雰囲気があります

冷蔵庫を開けてもらいました。中には瓶ジュースがぎっしりと冷やされています

冷蔵庫についている栓抜きで栓を開けていただきます

瓶で飲むオレンジジュースは素直においしいです

繰り返し感動をお届けする瓶たち。これからも何度も感動を運んできてくれるはずです

後藤鉱泉工業所

渡船に乗って尾道市街に戻ります

瓶ジュースを飲んだ後は、尾道市街に戻りたいと思います。来た時とは別の渡船がありますので利用したいと思います。船が対岸にいたので、クルマを降りて撮影をしてみました。こちらの運賃も運賃は4m以上5m未満のクルマで130円(運転者1名分の旅客運賃含む)。
日常の交通手段であることを改めて認識しました。

船を降りてくるクルマを待つため停止線で待ちます

対岸から船がやって来ました

クルマに乗ったままの船の旅。外には尾道の風景が広がります

尾道市街側に到着。船を降りる準備をします!

最後に

歴史ある尾道の魅力を、渡船と老舗のお店をキーワードにお伝えしました。渡船が生活に密着し、日常の交通インフラとして機能していることに驚きました。また時代のニーズに合わせながらも、3代にわたり脈々と、家業を発展させてきたお店があることにも感動しました。クルマと一緒に船に揺られながら、歴史ある尾道の街を楽しんでみてはいかがでしょうか?

※この記事は2015/07/03時点のものです

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