全面ガラスから見える秋の景色

館林が発祥!日清製粉「製粉ミュージアム」に行ってみた
館林(群馬県)

2017/12/14 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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館林の楽しく学べるスポット「製粉ミュージアム」をご紹介!

群馬県の南東にある館林。毎年夏になると最高気温を叩きだす“暑い街”としても有名ですが(笑)、今回は楽しく学べるスポットをご紹介したいと思います!

それが、こちらの…「製粉ミュージアム」!あの日清製粉グループが運営する、小麦や小麦粉をテーマにしたミュージアムです。
※2022年9月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、確認書の記入・団体予約休止など一部制限があります。必ずお出かけ前に公式ホームページをご確認ください

製粉ミュージアム外観

2012年にオープン!美術館を思わせる素敵な建物です

「なぜ館林に日清製粉のミュージアムが?」と思った方もいるかと思いますが、実は館林は日清製粉発祥の地!工場があった跡地に、こちらのミュージアムが建てられたんです。

アクセス&駐車場情報

製粉ミュージアムは、東武伊勢崎線館林駅西口からすぐの場所にあります。

電車通勤の社員さんに便利なようにした…わけではなく、その昔小麦粉を貨物列車で輸送していたため、製粉工場は駅近のところが多かったそうです!

クルマでお越しの方は、都心からも90分程度で行くことが可能。
※駐車場については、公式ホームページをご確認ください

小麦・小麦粉に関するアレコレが学べる「新館」

製粉ミュージアムは、新館と本館と日本庭園に分かれています。まずは新館の見どころからご紹介しましょう!

【新館】プレゼンテーションルーム

まずご紹介するのは、受付脇にある「プレゼンテーションルーム」。日清製粉グループのあゆみや商品がずらりと展示されています。

「日清製粉」と聞いてもピンとこない人でも、このパッケージを見れば「あぁ~!」となりますよね!

プレゼンテーションルーム

一家に一商品以上はあること間違いなし!

小麦粉やパスタなどお馴染みの商品のほかにも、ペットフードやサプリメントなど意外な商品もあって楽しいですよ!

【新館】マシンや小麦粉の展示

続いて順路を進むと、広い展示スペースが見えてきました!こちらでは小麦や小麦粉に関するさまざまなことを学ぶことができます。

製粉に使う機械や映像展示

奥のスクリーンでは工場の製造ラインが映し出されています。ライン内は基本的に自動化されているんだそうです

ひときわ目を引くのは、「ロール機」と呼ばれる小麦の粒を細かく砕くためのマシン。

緑色の方は1926年から2014年まで稼働していた昔のロール機です。“マシン”と言っても手動式で、上部の供給ビンに小麦が貯まったことをスタッフさんが目で確認し、レバーを操作して粉砕していたそう。

一方、白色の方は最新型のロール機。小麦の検知から粉砕まですべて自動化できるようになりました。

旧ロール機と最新ロール機

ボタンを押すと白いロール機が稼働!1分間に100回転というすごい速さで回っています…が、実際の工場ではもっと速く回っているそうです

マシンに搭載されているロールは、目の細かいものから粗いものまで種類はさまざま。実物展示されているので、実際にさわって違いを確かめてみましょう!

3種のロールのサンプル

ロール:右にいくほど目が細かくなります

ロール機のとなりにあるマシンは、砕いた小麦をふるい分ける「シフター」というマシン。

旧シフターと最新シフター

茶色い方が昔のマシン、白い方が最新型です

砕かれ、ふるいにかけられた小麦は、“ふすま”という皮をとって小麦粉になるのですが…それで終わりではありません!

何度も何度も同じ工程を繰り返して、不純物のない小麦粉を採り出していきます!途方もない作業です…。

こちらの「段階式製粉の仕組み」には、各工程でできあがった小麦粉が展示されています。

実物も並ぶ段階式製粉の仕組み

展示されているのは一部で、実際はまだまだ下に工程が続いています

ちなみに右上に「完成」マークが付いている小麦粉は「上がり粉」と呼ばれる完成品ですが、それぞれ微妙に成分が異なっていて、適する料理も違うんだそうです。

【新館】製粉工場パノラマシアター

新館の一角にある、こちらの丸い小部屋。

製粉工場パノラマシアター

中に入ってみると…

ミニシアターになっていて、原料の小麦が輸入から製造、出荷されるまで…各工程の映像を見ることができるんです!

白い壁に映し出された映像

パノラマスクリーンになっているので、臨場感も抜群!

映像は全9種類で、見たい映像の模型をセットするとスクリーンに流れる仕組みになっています。こういう自分で操作するのって、お子さまも喜びますよね!

半円の透明なドームに入った模型

この模型のクオリティもすごいのでご注目ください…!

各映像は1~2分程度。時間がないという方は、気になるシーンだけ見ることもできますよ!

【新館】小麦粉研究所

さらにお子さまにおすすめなのが、こちらの「小麦粉研究所」コーナー。

展示や説明では少し難しいと感じる方でも、Q&A形式で楽しみながら小麦や小麦粉について学ぶことができるんです!

可愛いイラストが映し出されたパネル

タッチで操作します。音声付きアニメーションなので、お子さまでも飽きません!

「どうしてパンはふくらむの?」など、大人でも意外と知らない問題ばかり…。ぜひお子さまと一緒に考えてみてくださいね!

【関連情報】
▼そのほかの工場見学レポートはこちら▼

関東版 子どもも大人も楽しめる! 人気工場見学まとめ

日清製粉の歴史を学べる「本館」

新館を出て通路を進んだところにあるのが、レトロな本館。もともと工場の事務所として使われていたもので、なんと創業期からある歴史の深い建物なんだそうです!

本館外観

映画のセットのような、味のある建物です

本館内は、新館とはまた違う重厚感ある雰囲気。

昔ながらの金庫があったり、非常用の半鐘があったり…最近ではなかなかお目にかかれないものがたくさんあるんです!

重厚な扉や凝った細工の手すりなど

建物の細部まで注目してみるのも楽しいですよ!

そんな本館では、日清製粉の歴史や歴代経営者の軌跡に関する展示を見ることができます。少しだけご紹介していきましょう!

【本館】企業歴史ギャラリー

本館の1階に入ってまず目に飛び込んで来るのは、「ロール機」。さきほどのロール機よりも古く、創業期に使われていたものなんだそうです!

青い絨毯の部屋に置かれたロール機

タイムスリップしたような気分になります

営業報告書や社員の給料支払帳など、創業当時の様子を知ることができる貴重な資料も!

営業報告書や社員の給料支払帳

な、なかを覗いてみたい…!

ほかにも看板やポスターなど時代を感じる展示がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

【本館】歴代経営者のギャラリー

続いて歴代経営者の生涯に関する資料や、ゆかりの品々の展示を見ていきましょう。

銅像や当時の写真など

創業者・正田貞一郎氏の像(写真左下)は、「東洋のロダン」と言われた有名な彫刻家・朝倉文夫氏の作品です

二代目・正田英三郎氏が実際に使っていた机と椅子の展示も。

革張りの椅子に重厚な机

さすが社長!立派な机と椅子です…!

事前予約をすれば、スタッフさんによるガイドツアーも可能だそう。希望される方は、直接製粉ミュージアムまでお問い合わせくださいね。
※2022年9月現在、ガイドツアーは休止しています

四季折々の景色が楽しめる「日本庭園」

製粉ミュージアムには、展示以外の見どころもあるんです!それがこちらの「日本庭園」!

日本庭園全景

ミュージアムに日本庭園!?

日本庭園には、大きな池があって…

美しく剪定された木々

中には、色とりどりの錦鯉がたくさん!なんと全部で50匹もいるそうです!

柵や仕切りも無いので、美しい鯉を間近で見ることができますよ!

透明な池に色鮮やかな沢山の鯉

夢中になりすぎて、池に落ちないようにご注意ください!(笑)

池の中に配置されているのは、趣のある石…と思ったら、なんと石臼!100年以上前にフランスで実際に使われていたものなんです。(ちなみに日清製粉では、創業からマシンで製粉しています)

池に設置された3つの石臼

製粉会社ならではの、粋な発想ですね!

池以外にも庭園の中のいろいろなところに石臼が隠れているので、探してみてはいかがでしょうか?

そんな庭園を一望することができる、隠れたビュースポットが…さきほど見学した本館2階!ちょっとレトロな窓越しに見るお庭も素敵なんです♪

窓から見渡した庭園の景色

春は満開の桜・つつじ、秋はヤマモミジの紅葉など…四季折々の景色が楽しめます

なお庭園には、飲み物の自動販売機がある休憩室も。たっぷり見学を楽しんだら、こちらでひと息つくのもおすすめです!
※2022年9月現在、休憩室は利用中止となっています

休憩室外観

大きなガラス張りなので、外の景色も楽しめます

小麦粉とふれあえる「ワークショップ」

展示を見るだけでなく、実際に小麦粉にふれることができるのも製粉ミュージアムの魅力♪製粉ミュージアムでは、小麦粉を使ったワークショップを定期的に開催しているんです。

私のイチオシは小麦粉粘土でミニチュアフードをつくる「小麦粉粘土教室」!ケーキやパンなど…ちいさくてかわいいミニチュアフードをつくることができます。

ケースに並んだ可愛いフード

子どもはもちろん、大人も楽しめること間違いなし!

参加料金は高校生以上200円、小中学生100円ととってもリーズナブル!小学生から参加可能なので、ご家族でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

この他にも、「クッキートッピング教室(別途参加料必要)」や「製粉ラボ教室(参加料無料)」の2つのワークショップもあります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。

※要予約。別途入館料が必要です
※2022年9月現在、ワークショップは土日のみ少人数制で開催しています。詳細は直接施設までお問い合わせください

ロール君とシアターさん

製粉ラボ教室では、こんなミニチュア製粉機を使って、製粉体験をします!

さいごに

館林の製粉ミュージアムの見どころをご紹介しました。

製粉ミュージアムの近くには“世界一”との呼び声も高いつつじの大群生が楽しめる「館林市つつじが岡公園」もあるので、お子さま連れの方は合わせて立ち寄ってみるのもおすすめです!

◆日清製粉グループ 製粉ミュージアム
【開館時間】
10:00~16:30(入館は16:00まで)
※2022年9月現在、12〜13時は一時休館となっています
【休館日】
月曜日および年末年始等
※月曜日が祝日の場合は翌日が休館日となります
※2022年9月現在、休館日は水曜日となっています。水曜日以外にも休館になることがあるので、必ずお出かけ前に公式ホームページをご確認ください
【入館料】
大人200円 小・中学生100円

日清製粉グループ 製粉ミュージアム

製粉ミュージアム看板

※この記事は2017/12/14時点の情報です
※表示価格は更新日時点の税込価格です
※金額・商品・サービス・展示内容等の最新情報は各公式ホームページ等をご確認ください

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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