こんなの見たことない!昭和の街にタイムスリップできる「浦安市郷土博物館」
浦安(千葉県)

2017/01/13 更新

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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“浦安は漁師の街だった”って知ってる?

前回は、浦安のコスパの良い店をご紹介しました。今回は“学べる施設”をご紹介!

クルマで浦安駅から約7分の場所にある「浦安市郷土博物館」です。

地下に駐車場が併設されています

今ではあまりイメージがないと思いますが、浦安は東京湾に面していることもあり、かつて“漁師の街”として栄えていました。

そんな海とともに生きてきた浦安の歴史や当時の人々の暮らしなどを、こちらの浦安市郷土博物館で学ぶことができるんです!

からだ全体で体感できる展示とは!?

浦安市郷土博物館の基本コンセプトのひとつにあるのが、「体験を重視した、生きている博物館」。まさにそのコンセプト通り、展示をからだ全体で体感できるのが大きな魅力です!

それでは、その展示の数々をご紹介します!

屋内展示

建物の1階はテーマ展示室、2階はリピーターさんにもうれしい期間限定の企画展示となっています。

テーマ展示室には、漁具の展示やリアルなジオラマの展示…さらに博物館としては珍しい水槽の展示も!浦安の海や川で暮らす魚たちが、生き生きと泳ぐ姿を見ることができます。

さまざまな漁具は実際に使用されていたもの

まるで水族館にいる気分になる水槽展示には、幻の魚「青ギス」も!

建物展示室の一角にある寄席のような小さな個室は、「浦安亭」。

昭和30年代まで堀江の一番通り近くにあった実際の寄席「浦安亭」を再現したもので、講談師が浦安に起こった事件や歴史を語る映像を見ることができます。

本物の寄席にいるような雰囲気、講談師の見事な語り口…引き込まれる10分間です!

展示を見るときにおすすめなのが、音声ガイド。この音声ガイド、日本語と英語のほか…なんと“浦安弁”でも聞くことができるのがおもしろいところ!

「浦安にも方言があったのか」と思われる方には、ぜひ一度聞いていただきたい!博物館入口にて無料で借りられるので、見学のお供にどうぞ。

初めて聞いた“浦安弁”…結構すごいですよ(笑)

屋外展示「浦安のまち」

ここまでは100歩譲ってよくある展示かもしれませんが、浦安市郷土博物館のもっとも大きな見どころは…“外”にあります!

それが、こちらの「屋外展示」です!

これが展示!?

どこかの街に迷い込んでしまったかと錯覚するほどの、この“屋外展示”。広い敷地を使って、昭和27年ごろの浦安の街並みを再現しています。

建物のほか、境川も再現しています!

こちらには時間の経過を感じさせる建物型の展示が8棟。そして砕いた貝殻と砂利が敷き詰められた「貝がらの道」は、踏みしめるたびにジャリジャリと小気味いい音をたてます。

こんなスケールの大きく臨場感たっぷりの展示を見たことありますでしょうか…!?

こちらは市の指定文化財「魚屋」。屋外展示場には県の指定文化財もあります

展示と言っても見るだけありません。実際に入ることもできるんです!

たとえばこちらのお店。堀江フラワー通りに本当にあった天ぷら屋「天鉄」を再現したもの。山本周五郎の小説「青べか物語」にも登場します。

紺色ののれんをくぐると…

どこからどう見ても“お店”!メニューや座席もあって、天ぷらを揚げる音まで聞こえてきそうな光景が広がっています。

こちらでは山本周五郎や浦安に関する展示を楽しめるほか、お茶を無料でいただける休憩スペースにもなっています。

お座敷席・テーブル席があります

このまちのあちらこちらには、けん玉やベーゴマなど昔のおもちゃも用意されていて、自由に遊ぶことができるんです。

そのため子どもに大人気で、この日もおもちゃで遊ぶ子や、建物の中を探検する子…たくさんの子どもたちがいました!

街にはボランティアスタッフさんがたくさんいて、いろいろ丁寧に教えてくれますよ!

なかでも一番人気なのが、川でできるある体験。そう、なんと舟に乗ることができるんです!(10:00~11:30/14:00~15:30 ※天候により中止の可能性あり)

こちらがその舟!

この舟は“ベカ舟”。東京湾で海苔を採るときに使われた一人乗りの木造船で、板が薄くペコペコすることからその名が付いたと言われています。

乗りたい方は船宿へ。ボランティアスタッフさんにお願いすると、舟を出してくれます。

慣れた手つきで船を操るスタッフさん。2人での乗船も可能です

それではいざ乗船。舟に足を乗せた瞬間…たしかにペコペコする!予想以上にスピードが出る!そして揺れる!!

迫力満点の体験です!

舟の右手側に見える景色にもご注目。こちらは「焼玉エンジン」と呼ばれるもので、昭和30年代まで大型船に使用されていた本物のエンジンです。

旧江戸川に沈んでいたものを引き上げ、展示しています。毎週土曜日13:30~14:00には、このエンジンが稼働する様子を見ることも!

実際に動くエンジンを見られるのは、日本中でここだけなんだそう!

昭和にタイムスリップしたような、“漁師の街・浦安”を体感できる屋外展示。週末は海苔すき体験や貝殻の絵付けなどイベントも開催されるので、気になる方はホームページをチェックしてから行くのがおすすめです!

船の展示室 ― 海を駆ける

屋外展示から続く順路で見えてくるのが、「船の展示室」。船に特化した展示を見ることができます。

室内では、木造船と櫓(ろ)や櫂(かい)、エンジン、船大工道具を展示しています。船の製造場である「仮屋」も再現され、ベカ舟製造の実演を間近で見ることができます。

右手奥にあるのが仮屋

屋内に横たわる大きな「投網船」に乗ることもできます。当時この投網船では、網を打ってとれた魚を船上でお客さんに振舞っていたんだそう。

20人は乗れそうな大きさ!

来館記念にいかが?

忘れてはいけないのが、お土産!博物館入口では、マスコットキャラクター・あさりの「あっさり君」のグッズが販売されています。

私のおすすめは…大きいお目目がかわいい、あっさり君のぬいぐるみ(450円)。来館記念におひとついかがでしょうか?

ねじりはちまき姿でベカ舟に乗ったあさり…まさに浦安を体現したキャラクターです!

そのほか昔懐かしい駄菓子も販売しています。子どもはもちろん、大人の方もその懐かしさについつい買ってしまう人が多いんだとか。

土日祝日の10:00~16:00には屋外展示での販売も!昭和の街並みと駄菓子いいなぁ…(笑)

絶品郷土料理が食べられるレストラン

たっぷり博物館の展示を楽しんでお腹が空いてきたという方におすすめなのが、博物館に併設されているレストラン「すてんぱれ」。

障がいのある方の社会参加の場としての役割もあるんだそうです

こちらのレストランでは、浦安の郷土料理を食べることができるんです!その郷土料理とは、あさりをたっぷり使って炊き上げた「あさりめし」。

そのあさりめしと海苔の味噌汁、煮物、ミニデザートなどが一緒になった「あさりめしセット」は1,100円。豪華なのにリーズナブルなうれしいセットです!

煮物は日替わり!この日はガンモ・にんじん・こんにゃくでした

主役のあさりめしは、なんとも趣きのある“わっぱ”に入って登場!下から火で蒸されているので、最後までほかほかのままいただくことができます。

蒸しているだけなので、焦げることも無く安心!

わっぱの蓋を開くと立ち上る湯気!それとともにあさりと三つ葉の香りがふわっと広がり…期待が膨らみます!

食べる分だけお茶椀によそっていただきます。中にはプリプリとしたあさりの身がたくさん!ご飯には、そのあさりの旨みがしっかりと染み込んでいます。

あさりのだし汁が使われた、海苔の味噌汁との相性も抜群!普段定食屋さんで“ご飯少なめ”をオーダーする私も、ペロリと食べてしまいました。

蒸したご飯特有のもちもちとした食感もたまりません!

このあさりめしセットは数量限定。その日に販売する分しかつくらないため、土日はもちろん、平日でも完売してしまうこともあるんだそう。確実に食べたいという方は予約をしてから行くのが、おすすめです!

この週末は“昭和の浦安”へ!

「浦安市郷土博物館」の見どころをご紹介しました。こんなに充実した施設ですが、入館料は無料なんです!

浦安と言えば、やっぱりあの“夢の国”のイメージが強いところですが…ぜひこの週末は、お子さまと一緒に“昭和の浦安”を訪ねてみてはいかがでしょうか?

※この記事は2017/01/13時点のものです

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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