豪華な屋根の装飾

川沿いの鳥居から厄落としだんごまで!関東屈指のパワースポット「香取神宮」に行ってみよう
佐原(千葉県)

公開日:2016/12/22   更新日:2022/12/08

※情報は更新日時点のものです。施設や店舗の営業状況が変更されている場合があります。最新の情報は各施設や各店舗の公式ホームページでご確認ください。

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“関東屈指のパワースポット”香取神宮をご紹介!

前回は“小江戸”佐原の街並みをご紹介しましたが、今回は千葉県を代表する由緒ある「香取神宮」をご紹介したいと思います!

香取神宮とは?

香取神宮は下総国(千葉県北部)の一宮で、全国約400社の香取神社の総本社。茨城県の鹿島神宮・息栖神社と合わせて“東国三社”と呼ばれています。

日本書紀にも登場する武術の神様「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀り、勝運・交通・災難除けなどにご利益があると言われています。

近年では“関東屈指のパワースポット”としても注目され、遠方からもたくさんの方が参拝に訪れる人気の神社です。

境内参拝の前に訪れたい!第一の鳥居「津宮浜鳥居」

それではいざ参拝!早速境内へと行きたいところですが…ちょっと待ってください!実は香取神宮の最初の鳥居は、境内とは離れたところにあるのです。

佐原香取ICをおりたら国道253号線を進み、突き当りを右折すると見えてきます。その名も、「津宮浜鳥居(つのみやはまとりい)」。

その鳥居がこちらです!

大きな木の鳥居と海

白木の色合いが神秘的な雰囲気を醸し出す鳥居です

なんとその鳥居があるのは、利根川の河川敷!香取神宮の境内からは、約2kmの場所にあります。車道から少し見えにくい場所にあるので、見逃さなさいように注意!

その昔この辺り一帯は海で、こちらの鳥居も水中に建っていました。水運が盛んなころは多くの人々が江戸から船で来て、この鳥居をくぐって香取神宮を参拝していたそうです。

鳥居越しに見える海

吹き抜ける風が心地良いです!

利根川を行き交う船の目印となる燈台(とうだい)の役目を果たした“常夜灯”も発見。当時の面影を残しています。

ずっしりとした石造りの灯篭

高さ2.8mもある大きな燈台

香取神宮の境内に参拝する前に、まずはこちらの津宮浜鳥居を訪れてみませんか?

雄大な利根川を眺めながら、第一の鳥居をくぐる…清らかな気持ちで参拝ができること間違いなしのスポットです!

いよいよ香取神宮境内へ!

津宮浜鳥居を出発して約10分走ると香取神宮に到着。無料駐車場にクルマをとめ、境内へ向かいましょう。

アスファルトの駐車場

100台ほどとめられる大きな駐車場!これはうれしい

参道の入口には、「歓迎」「香取神宮」と書かれた立派な燈籠が。参道脇にはお食事処やお土産屋さんなど、いろいろなお店で賑わっています。

大きな灯篭と参道

まさに“来た感”が出る、記念撮影にはピッタリのスポットです

おいしそうな香り…
立ち寄りたい…
いかんいかん、まずはお参りを済ませよう。
欲望をグッとこらえて鳥居へ!

程なく見えてきたのが大鳥居。
この日はまわりの木々が紅葉で色付き、朱色がいっそう映えてきれいでした!

木々に囲まれた赤い鳥居

春は桜と大鳥居のコラボレーションもきれいなんだそう!

大鳥居をくぐると5~6mほどもあると思われる幅広い参道が。参道の両脇には大きな石燈籠が建ち並び、厳かな空気が広がっています。

びっしりと並ぶ灯篭

燈籠に描かれている絵柄にもご注目ください!その理由はのちほど…

参道をまっすぐ進むと、朱塗りの総門そして楼門が登場。青空と朱色の鮮やかなコントラストは、訪れる人を魅了します。

朱色の楼門と階段

総門の石段を一段ずつ踏みしめるたび、身が引き締まっていく思いがします

まずはこちらにお参りを!

楼門を抜け、見えてきたのは本殿・拝殿。奥の本殿は5代将軍徳川綱吉によって造営され、経津主大神の和御魂(にぎみたま)を祀っています。

立派な屋根の拝殿

拝殿の屋根は檜皮葺き。趣きを感じます

お参りを済ませたら、そのまま拝殿上部にもご注目!色鮮やかで見事な装飾が施されています。ぜひ細部までじっくり眺めてみましょう。

赤緑青などのカラフルな装飾

黒漆塗りがより色彩を映えさせます

三岐に分かれた巨大な松

その本殿の隣にあるのが、三本松。中央に真っ直ぐ、そして両脇に斜めに伸びている二本は、実は根元でつながった一株の松なんです!

地面から生える太い松の木

源頼義が祈願したところ、このように三又に分かれたと言われています

近付いてみると、中央の松はなんと空洞ではありませんか!ぜひ間近でご覧になってみてくださいね。

空洞化した木と緑

神秘的なエネルギーがみなぎっています

神社に鹿!?

本殿をさらに奥まで進むとあるのが、鹿苑。なぜ神社に鹿が…と驚かれる方もいると思いますが、実はこのキュートな鹿さんたちは“神の遣い”なんです。

フェンス越しにこちらを見る鹿

かわいい鹿さんに癒されます…

香取神宮の経津主大神と鹿島神宮の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)が、手紙でやりとりしたときに鹿を遣ったとの言い伝えがあるほど…鹿は香取神宮を代表する動物なんです。

石の灯篭に彫られたレリーフ

先程ご紹介した参道の燈籠にも鹿が描かれていたんです

パワーが集まる石!?

続いては少し奥まったところにある、見逃せない必見スポットをご紹介します。参道まで戻ったら、赤鳥居手前の道を右に。細く長い石段を上りましょう!

緑に囲まれた石段

神秘的な雰囲気が漂っています

その先には、なにやら石柱に囲まれた場所が!そこにあるのが、「要石(かなめいし)」。地震を鎮めるとされる霊石です。

地震を起こすと考えられた大ナマズを刺すために、地中深くまで埋められている大きな石の一部が地上に現れていると伝えられています。

地面からぽっこり出た丸い石

パワーが集まっているような気がします…!

触れることはできませんが、石柱の隙間からその姿を眺めているだけでも、不思議とパワーを感じられます!

落ち着きの中にも力強さがみなぎる「奥宮」

細い石段を降り拝殿を背に少し歩き、左に曲がると見えるのが、経津主大神の「荒御魂(あらみたま)」を祀っている奥宮。本殿の賑やかさからは離れた、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

ちなみに本殿に祀られているのは、「和御魂(にぎみたま)」。“平和”や“調和”を司ると言われる穏やかな神霊です。

こちらの奥宮に祀られている「荒御魂」とは、その「和御魂」の対極にある勢いのある荒々しい力を示す神霊で、“勇ましさ”や“前に進む力”を司ると言われています。

年季を感じる木の鳥居

静寂の中にも力強さを感じます!

奥宮の鳥居をくぐり少し行くと、社殿が。なんとこちらの社殿は、昭和48年の伊勢神宮遷宮の際の古材を使用し建立されたものなのだそう。

木の柵で囲われた社殿

歴史と神々しさを感じる社殿です

本殿の通りからは少し離れた場所にありますが、要石と合わせてぜひ訪れていただきたいスポットです!

見どころいっぱいの香取神宮

豊かな自然に囲まれた香取神宮。パワーをもらえるのはもちろん、ただ境内を歩いているだけでも、自然からあふれるマイナスイオンを受けて清々しい気持ちになれること間違いなし!

御神木や景色の良い見晴台、雨乞いの松など…今回ご紹介できなかった見どころもたくさん!ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。

参拝後に食べたい!ご利益グルメ「厄落としだんご」

参拝を済ませたあとは、行きに泣く泣く通り過ぎた参道のお店へ行ってみましょう!

たくさんのお土産処やお食事処があって悩んでしまいますが、中でも私のおすすめのお店がこちらの「亀甲堂」です。

三角屋根の和風な建物

クルマをとめた駐車場の横にあるお店です

籠に入った黒い鳥

「イラッシャイマセ!」という声の主は…看板鳥の九官鳥のキューちゃん
※2022年1月頃、キューちゃんは亡くなりました

店内はとっても広く、テーブル席・お座敷席のほか、個室やドッグカフェコーナーまで…その日の気分や人数にあわせて、いろいろな座席のタイプを選ぶことができます!

テーブル席や座敷

2階のお座敷席には、なんと150人ものお客さんが入れるのだそう

そんな亀甲堂では、北海道産そばの実をお店で挽いて打つ「手打ちそば」や毎朝地元の市場で仕入れられる新鮮なお魚を使った料理など、ご自慢のメニューがたくさん。

ショーケースに並ぶサンプル

丼や定食も!目移りしてしまいます…

食事メニューもとっても魅力的なのですが、今回ご紹介するのはその名も…「厄落としだんご」!

とってもご利益がありそうな名前のおだんご。毎年12月7日に香取神宮で催される、お神酒の代わりにおだんごが奉納される「団碁祭(だんきさ)」に由来する香取の名物グルメなんです。

網で団子を焼く人

店頭でもおだんごが焼かれています!香ばしいにおいに誘われて多くのお客さんで賑わいます

私のいちおしメニューは「草だんご(450円)」。きなこがかかった草だんごとあんに包まれた草だんご、2つの味が楽しめるお得な一皿です!

串に刺さっていない丸いだんご

おひとりさまにはピッタリのボリュームです

まずは草だんごから。もちもちとした食感のおだんごには、よもぎがたっぷり。さわやかな香りが口の中に広がります!程良い甘さのきな粉をまぶせば、いっそうおいしくいただけます。

次にあんこのおだんご。おだんごを包むこしあんは、なめらかでさっぱりとした甘さなので、口の中が甘くなりすぎずにペロッと食べられます!

付け合わせのお漬物はピリッと辛く、口直しにとても良いアクセントになります。合間にいただきましょう!

ようじに刺した餡だんご

甘いおだんごとお漬物の絶妙な組み合わせ…ずっと食べていられます!

おいしいうえにご利益もあるなんてまさに一石二鳥、ありがたい!香取神宮に参拝したら、絶対に食べていただきたい一品です。

お持ち帰り用の箱入りタイプもあります。ご自宅用としても、ご近所の方や親戚の手土産としてもいかがでしょうか?

その他のだんごメニュー

焼きだんご(みたらし)もあります!
※写真の価格は公開日時点のものです

日ごろお疲れのあなたに!

佐原を代表する「香取神宮」をご紹介しました。参拝した気分を、少しでも味わっていただけましたでしょうか?

心静かにお参りすれば、イライラした気持ちも自然とスッキリしてくること間違いなし!日ごろ仕事や家事にお疲れの皆さんには、特におすすめのスポットです。

年末年始はもちろん、週末にふらっと訪れてみてはいかがでしょうか?前回ご紹介した佐原の街並みも、クルマで10分程度の距離なので、参拝の後には観光を楽しんでみるのもいいですよ!

川と古い建物

趣きのある佐原の街並み

香取神宮までのアクセス

東関東自動車道を利用して都内から約90分、佐原香取ICを降りるのがおすすめ。

ちなみに千葉県在住の私はカーシェアリングを利用して、タイムズ酒々井駅前ステーションから東関東自動車道にのりました!

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