くるまの理科・社会

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くるまの理科・社会 Vol.070

ガソリンよ、どうしてそんなに高いのだ!

またも驚異的な値上がりをしているガソリン価格。レギュラーガソリンの給油店頭価格は、2007年8月13日現在1リットルあたり145.4円(石油情報センター調べ:以下同)となり2週連続で1987年の調査以来の最高値を更新しています。
昨年から続いていたガソリン価格の高騰は、今年3月5日の全国平均価格128.8円と一旦は、底を打ったもののその後再び上昇し先の最高値を記録したのです。
また、今回のガソリン価格の値上げはクルマの利用が増加する8月上旬に実施されたこともあり、一般ドライバーの懐を直撃しています。

調査以来最安値だった時期は1999年5月で、全国平均はわずかリッター90円でした。同じガソリンなのになぜ、わずか8年の間にガソリン価格は60%以上も高騰してしまったのでしょうか。

ガソリンのもととなる原油は、他の商品と同じように需要と供給のバランスの中で価格が決まっていきます。価格が上がるのは、需要が高まり供給が追いついていないからです。まず、需要が高まった背景のひとつにあるのが、中国とインドの経済発展による石油需要の拡大が上げられます。中国は世界第7位の産油国でありながら、工業の発展と自動車の販売台数・利用がここ数年急拡大し、アメリカ・日本に次ぐ、世界第3位の石油輸入国へと転じています。インドでも同様に、経済発展にともない急激に石油需要が高まっているのです。

また、この需要拡大に加え、原油高の大きな原因として考えられているのが投機マネーの流入です。原油価格はこのまま上昇していくと考える機関投資家が、市場で原油を投機的に買占め、利益を上げているためと言われています。
このほかにも、産油国の政情不安も原因にあげられます。中東でも有数の産油国であるイラクは、イラク戦争以来ずっと不安定な状態にあり、隣国イランも核開発問題を抱えています。また、サウジアラビアに次ぎ、世界第2位の石油輸出国であるロシアも生産量を2020年までは、拡大しない予定です。

しかし、ここに来ていくらか明るい話題も出てきています。それは、円高です。石油元売各社は、原油を主にドル建てで購入しています。そのため、ここ最近の急激な円高により、原油価格が変わらなくても円換算での購入価格は下がっているのです。しかし、この円高も国内の自動車メーカーなど輸出産業にとっては大きな打撃になりますので、手放しで歓迎できるものではありません。
今後、石油価格がどうなるのかは、もちろん分かりませんが先に紹介した1999年のリッター90円のような価格に戻っていくという予測はされていません。ドライバーにとっては、苦しい時代が続きそうですが、急発進、急加速、無駄なアイドリングを止めるなど、少しでもガソリンの消費量を抑える運転を心がけることで、出費を抑えるしかないようです。


※この記事は2007年8月21日現在の情報です

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