
高速道路を使って移動する機会が増えるこの時期、暑さや渋滞でヘトヘトになって、注意力も散漫になっているドライバーに、追い討ちをかけるように迫り来る危険がある。それは周りを走る他の車だ。私は、メーカーから新車を借りて撮影やインプレッションを生業にしている一人だ。ひと月に400キロ以上、人様の車をお借りして乗っている。だから自損事故は無論の事だが、もらい事故には十分気を使っている。こんな馬鹿々しい事故は無いからだ。
そこで、車での遠出が増えるこの時期に、もらい事故から自分を守る方法をお教えしよう。まずはコンボイ状態の集団には決して入らない。なぜか高速を走っていると、渋滞をしているわけではないのに、群れて走っている数十台の集団を見かける。そんなときは速やかにそしてゆっくりと抜き去るか、距離を置く。そして集団と集団の間の、周りに他車のいない状態に車を置くようにしている。
混み合ってきたら、周りの車の「性格」を読むのも大事。そのために左右や後方の確認を、前方確認よりも気を配る。周りを観察して分析することにより、注意力も集中力も増してきて、眠気も抑えられるのだ。
(1)汚い車・ボコボコな車。
基本的に車に愛着が無く、運転もラフだと思って間違いない。車両感覚も鈍いためパーキングなどでは、そんな車の隣に止めるのは避けた方が良い。やむを得ず隣に停める時には、少し離して停めたほうが良い。無神経にドアを開けられて、自分の愛車に傷を付けられないように自己防衛しよう。
(2)遅い車を左から抜く車。
自分勝手極まりない車。特に渋滞が始まる手前の飽和状態のときに多く見かける。飽和状態の均衡を破り、渋滞の引き金を引くのがこんな車だ。渋滞の中、路肩を吹っ飛んでいくの車もよく見かける。左のドアミラーにこんな車が迫ってくるのが映ったら、さっさと行かせてしまう。
(3)フラフラと走っている車。
居眠り運転一歩手前か、ハンドルにしがみついて緊張している初心者か、普段は車に乗らないペーパードライバーが多いようだ。いずれにしても隣に並んで走るのは危険だと思った方が良い。速やかに離れよう。
(4)かたくなにマイペースな車。
高速道路の走行には流れというリズムがある。そんな中にマイペースな車が一台いると、追いつき、追い越すことが多くなり、渋滞や事故が起こる原因のひとつになる。そんな車を見つけたときは、離れた位置で追い越し車線に出て、すぐに横から抜いてしまおう。あおったりするのは、無理な緊張感を相手の車に与えてしまうので、絶対にしてはいけない。
(5)ウィンカーを出さないで車線変更をする・渋滞時に路肩を走る車
論外!絶対に関わらないで、先に行かせてしまう。
以上の車はちょっと気にとめてみると以外に多い。進行方向にだけ注意を向けて、アクセルに軽く足を乗せているだけでは、誰でも気が緩んでくる。周りの車を意識することにより、ぼんやりせず眠気に襲われることもなくなってくるので、さらに安全な走行が可能になってくる。
何より周りの車を観察することは、自分の運転を見直すいい機会でもあることを最後に付け加えておく。(文・写真:橋本 玲)
※この記事は2007年8月07日現在の情報です