クルマで遠足

クルマで遠足

クルマで遠足 Vol.106

トヨタ ヴォクシーで行く静岡・掛川の旅

掛川と言えば、やはり掛川城。室町時代に朝比奈氏が築城し、その後徳川家康、山内一豊へと引き継がれた東海の名城だ。今回は、トヨタのヴォクシーで東名高速を西へと下った。フルモデルチェンジして間もないヴォクシーは、注目度も高い。ガソリンスタンド、サービスエリアでも、ちょっとした視線を感じる。人気のミニバンを独り占めする贅沢なドライブになりそうだ。

長かった梅雨も明けて、入道雲が浮かぶ真っ青な空。気分は完全に夏休みモードだ。途中、駿河湾を臨むお気に入りの由比PAで一休みをして、さらに西にある掛川へと期待をふくらませた。東京からは、およそ3時間。ヴォクシーの快適な走りに支えられて、ほとんど疲れ知らずのまま掛川へたどり着いた。

掛川市は人口11万。北部は南アルプス山系へと連なる山間部、南部は遠州灘に面している。掛川城のある中心部は、ちょうどその中間部に位置している。掛川城もICから5分程度の中心部にあり、街を見渡す高台に聳えていた。お城を模した大型の駐車場が用意されており、現代と過去が不思議とミックスした感じだ。トイレの男女を表すマークも侍とお姫様になっていて、ユーモアがある。辺りの商店も、白壁に塗られなかなかの情緒がある。

城の表玄関である大手門も、威風堂々とした佇まいだ。間口は12.4メートル、高さは11.6メートルもある。ここからも天守閣が左手奥に見えた。なかなかの美しさだ。大手門をくぐった後は、逆川を渡りいよいよ城郭の中へと入る。天守閣を支える石塀は、どこかの公園で見たかのようで、とても整然と並んでいる。「あら、ここだけ補修し直したのかな?」と最初の疑問が湧いた。三層四階造りの天守閣の中もまだ木の香りが残っていて、かなりキレイだ。当たり前だが、上の階へいけばいくほど室内の空間は狭まっていく。そして、最上階はかなり狭い。下手をすれば一般的な家のリビングくらいだろうか。ちょうどボランティアの方がいらっしゃったので、掛川の街を見下ろしながら色々と話をきいてみることにした。

「ここの広間は15畳ほどですよ。もうお気づきかと思いますが、掛川城は復元した城です。今から14年前にできたばかりの平成生まれの城なんですよ」。それでさっきの石塀もどこか見覚えのある積まれ方だったのか。「以前ここは公園で、観音様が祀ってあったんです。それをとある方の多額の寄付をきっかけに当時の市長が復元を決めたんです」。

とはいっても見事な復元ぶりだ。「部分的に当時の設計図なども残っており、それを基本にしながら、兄弟城である高知城も参考にしています。総工費は約11億円。坪単価では1,200万円かかっています。普通の家なら50~60万円程度ですから、その20倍ですね。ちなみに鹿島建設が中心になって建てたものです」。

総工費11億円が高いのか、安いのか分からないが、現代でも城を建てる技術があることに驚いた。高層ビルを建てるより、よっぽど洒落ているじゃないか。そう思ってもう一度、掛川の町を眺めるとちょっと現代の殿様気分になれた。

掛川城御殿は、天守閣の東側に位置する平屋作りの建物だ。こちらは、江戸後期に建てられたもので、現在の城郭御殿としては京都二条城にならぶ貴重なもの。中は華美な装飾を廃したかなり大きな空間が広がっている。子供たちが中で走り回りたくなるのも、理解できる。修学旅行で泊まる旅館の大広間といった雰囲気だ。これはこれで味があるが、この御殿だけでは味気がない。天守閣も思い切って建ててしまおうと、平成の掛川市が決断したのもわかるような気がした。

城を見た後は、お楽しみの食事だ。城下町と言ってよいだろう。その中の食堂に目星をつけて、海鮮丼を頼んだ。もう、写真を見ての通り。丼から具があふれでている。イクラ、カニ、エビ、マグロ、タコ、イカ。最初は白米に箸が届かないほどだ。こんな凄いのは、予想以上。ここでもちょっと殿様気分を味わえた。

帰りは、食堂で勧められた遠州灘を見に南へ向かった。ずっと遠くまで見える砂浜の海岸線。その途中には、珍しい逆アーチ型の潮騒橋がある。ここ掛川は、珍しい建築の宝庫かもしれない。静岡の決して大きくはないこの街の貴重さを改めて感じた。


今回のドライブコース =静岡・掛川の旅=

首都高→東名 掛川IC
 
◆片道所要時間3時間
◆片道料金5,700円

オオキの「これだけは言わせて!」

トヨタ ヴォクシー ZS
ボディカラー:ダークバイオレットマイカメタリック(グレー)

車両本体価格2,457,000円 

トヨタが誇るミニバンの2枚看板、ヴォクシーとノアがフルモデルチェンジをした。ともに、街のあちらこちらで見かける人気モデルだ。この2台は、デザインが違うだけで基本的には同じクルマ。ヴォクシーは、ノアよりもより男性的な演出を施した一台だ。

エクステリアデザインは、名前からイメージされる通り、直線的。しかし、フロント部分などはうまく曲線を取り込んだ、なかなか凝ったデザインになっている。インテリアの懲り方もなかなか。まず特筆したいのは、助手席が30度、セカンドシートが外側に60度回転すること。チャイルドシートを使うファミリーには、ありがたい機能だろう。また、サードシートの収納もワンタッチ機構を採用しているので、折りたたみも楽々だ。

エンジンは新開発の2リッター、直列4気筒の3ZR型を搭載。最上級モデルのZSには、燃費・出力・アクセルレスポンスを向上させる日本車初のバルブマチック機構を搭載している。走り全体のバランスも良くまとめられていて、なかなか楽しめるレベルだ。走りにもこだわりを持ちたいパパも、これなら充分に納得できるだろう。

取材協力:トヨタ自動車 広報部
http://www.toyota.co.jp/

※この記事は2007年8月21日現在の情報です

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