クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.070

タイムズプラスで行く、リニア・鉄道館(名古屋)

タイムズプラスで行く、リニア・鉄道館(名古屋)

よくよく考えてみると、本当に便利な世の中です

出張のたびに乗っている新幹線。たとえば東京~新大阪まで、のぞみなら約2時間半。営業キロでいうと約550キロ。さかのぼること江戸時代。東海道を歩いて東京から大阪へ向かうと、約2週間かかったそうです。それが明治時代になり、蒸気船が登場すると横浜~神戸間は、2日間。明治22年に東海道本線が全線開通すると、その所要時間は20時間にまで短縮され、それが今は新幹線で約2時間半。さらに、2027年に一部開業、2045年に全線開業する中央新幹線だと、わずか67分になるとのこと。新たな乗り物によって、ここまで劇的に短くなったということは、鉄道をはじめ、乗り物の進化はあまりに画期的。昔の人から見たら、想像をはるかに超えたものだろうな。そんなことを考えながら、私は快適な新幹線のシートに座って、名古屋に向かっています。

タイムズプラスで名古屋市中心部からリニア・鉄道館へ

今回の旅の目的地は名古屋市の南にある、JR東海の「リニア・鉄道館」です。名古屋駅から「あおなみ」線に乗って行くこともできるのですが、せっかく来た名古屋、街の雰囲気を感じるために、カーシェアリングのタイムズプラスに乗り換えて出かけました。出発ステーションは「タイムズ白川公園前第2ステーション」。名古屋市中心部にある好立地のステーションです。いつも通り、カードをかざしてロックを解除して、グローブボックスからキーを取りだせば、目の前にあるプリウスは私のもの。
愛知県はトヨタ自動車のおひざ元だから、というのは関係ないと思うのですが、私の印象では道幅が広くて、初めてのドライブでも安心快適。途中ちょっと渋滞に巻き込まれたのですが、50分ほどでリニア・鉄道館に着きました。ちなみに、その隣にある駐車場はタイムズが運営する「モノづくり文化交流エリア(リニア・鉄道館)」です。

世界最高速度を記録した車両がそろい踏み

リニア・鉄道館の建物は、高速鉄道をイメージさせるシャープな外観。中に入ると、お~、蒸気機関車、新幹線、超電導リニアが早速のお出迎えです。過去・現在・未来と鉄道の歴史を俯瞰するようなこの3両は、いずれも世界最高速度を記録したそうです。
写真左のC62形式蒸気機関車は1954年に狭軌の蒸気機関車による最高速129km/h、中央の955形式新幹線試験電車(300X)は1996年に443km/h、そして右の超電導リニアMLX01-1は2003年に581km/hを記録しています。C62形式から超電導リニアまで、わずか50年の間に車両の形はもちろん動力、スピードも完全に変わり進化していることに驚かされます。

興味津々の展示が盛りだくさん!

さらに、一歩中に入ると、32の車両がお出迎えしてくれます。新幹線から特急、おっと右の方は、かなり古そうな車両です。ここでそのすべてを、ご紹介することはできないのですが、私が特に印象に残ったものをいくつか。

■0系21形式新幹線電車
子供の頃に憧れだった、新幹線ですよね。1964年の開業時から活躍したこの0系新幹線電車はなんと総計3216両も製作されたそうです。この可愛らしい顔立ちがとっても印象的。車内を覗くとブルーのシートが。懐かしい限りです。

■0系36形式新幹線電車
こちらも0系の車両ですが、食堂車です。1975年に博多まで新幹線が延伸された際に導入されたもので1999年まで使用されたそうです。レトロフューチャ―なデザインですね。私も一度くらいここで食事をしてみたかった…。

■922形新幹線電気軌道総合試験車
ドクターイエローの愛称で親しまれている黄色い新幹線。新幹線の安全な運行を確保するために架線、信号、軌道の検査・測定をします。滅多にその姿を見ることができないので、新幹線の中でも超レアもの。その姿をこんな間近で見られるのだから、やっぱりリニア・鉄道館は凄い!

■シミュレータ
シミュレータの体験は公平な抽選制。合格発表のように自分の番号が掲示板に表示されれば、該当のシミュレータを体験できます(有料)。私が体験したのは在来線シミュレータ「運転」。マスコン(アクセル)とブレーキハンドルを握れば、もう運転士気分。実際にやってみると、かなり難易度は高く、運行時間はもちろん、停車位置をしっかり守るのは大変でした。

この他にも、東京から大阪までの主要都市を再現した超巨大ジオラマや、超電導リニアのしくみ(本当に浮いているところまでは、理解できました)や、鉄道の歴史などなど知っているようで知らなかったものが、盛りだくさん。身近でありながら、こんなにも鉄道には、多彩な技術が蓄積されていることに驚かされました。リニア・鉄道館はきっとどなたが見学しても、本当にに楽しめますよ。



リニア・鉄道館

  • 開館時間
10:00~17:30 (最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館日
毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※春休み、ゴールデンウィーク、夏休み等は火曜日も開館します。
※開館日は下記の開館カレンダーにてご確認ください。
なお、天候等の理由により臨時休館する場合がございます。
年末年始 12月28日~1月1日
  • 入館料
大人1,000円(団体800円)
小中高生500円(団体400円)
幼児(3歳以上未就学児)200円(団体100円)
  • 所在地
愛知県名古屋市港区金城ふ頭3-2-2
  • ホームページ

タイムズプラス 本日のドライブルート

タイムズ白川公園前第2ステーション⇒(所要時間50分)⇒リニア・鉄道館見学時間約3時間⇒(所要時間50分)⇒タイムズ白川公園前第2ステーション

※渋滞など交通状態により、所要時間は大幅に異なりますので、無理のない運転、ドライブ計画を立てるように、心掛けてください。


※この記事は2012年2月24日現在の情報です

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