クルマで遠足

クルマに乗って、出かける気軽な旅の記録。

Vol.053

神戸~高松ジャンボフェリーの旅

ジャンボフェリーから眺める瀬戸内海に沈む夕日

船旅だからこその、感動があります。

刻一刻と変わりゆく、瀬戸内海の風景。名も分からぬ島の向こうに夕日が沈んでいきます。空に横たわった大きな雲に、太陽は今日最後の力を振り絞り、だいだい色の光を照射していきます。しかし、その力も徐々に弱まり、光は紫色へと変わり、雲はグレーに。夕方から夜になるひと時が、こんなに美しかったなんて。
こんな素敵な時間を過ごせたのも、船旅ならでは。

でも、ここで時計の針を戻させてください。

東京を出て、神戸に着いたのはまだ午前中のこと。せっかく来たのだから。それに船旅前の腹ごしらえとして、神戸の元町中華街へ。ここは、日本でも有数のチャイナタウン。まだお昼には時間があるのに炎天下の中、すでに観光客でごった返しています。クルマは「タイムズ栄町通第4」にとめ、駐車場に設置してあるたのしい街看板で、お店をチェック。一人でも気軽に入れそうな「皇蘭」というラーメン屋さんへ行きました。

色んな種類のチャーシューが入った食べごたえも抜群の「ミックスチャーシューメン」と餃子を頼んで、ふ~っとお腹いっぱい。もちろん、タイムズチケットをもらって、駐車場代もお得に。ステキなランチを楽しめました。

回転喫茶室から、神戸を一望します。

続いては、神戸ポートタワーへ。360度神戸を見渡せる眺めは、やはり圧巻。私のお気に入りは展望階の3階にある回転喫茶室。コーヒーでも飲みながら座っているだけで、席とテーブルがゆっくりと回転していき六甲山、巨大な造船施設、神戸から大阪へと連なる街並みを約20分で眺められるのです。フェリーが出るのは、あの辺りの埠頭かなと想像していると、気がはやり、出航時間の1時間以上前にも関わらず埠頭へとクルマを走らせてしまいました。

ETCを利用して、フェリーに乗船します。

今回乗船する「ジャンボフェリー」は、神戸~高松間を結ぶ、その名の通りの大型船。パーク24のグループ会社であるITS事業企画が提供している「IBA利用者番号サービス」に事前登録すると、ETCを利用してクルマでの乗船が簡単にできるのです。港のゲートで一旦停止すると、係員の方が乗船証を持ってきてくれて、こちらの乗船人数を知らせれば手続きは完了。もちろんETCですから、料金は後払い。あとは、乗るだけなんです。

全長115.90m!こんぴら2

出航とともに感じる、胸の高鳴り。

私が乗るのは、神戸15時30分発の船。大きな汽笛とともに、船はぐんぐん神戸港を離れていきます。入道雲を向こうに、さらに六甲山、さっきの神戸ポートタワーが小さくなっていきます。以前、神戸港の遊覧船に乗ったことがありますが、1時間ほどで神戸に戻ってくる遊覧船とは違い、このフェリーは海を越えて高松へ行くのです。ちょっと冒険気分になり、最近ではあまり感じられなくなった胸の高鳴りを覚えました。そして、神戸の街ではあれだけ暑かった、絶え間なく吹き続ける海風のおかけで、ちょうどよい感じです。
海の空気を感じた後は、船内を散策します。中は、ひろびろゆったり。女性専用室や幼児室などの心配りもにくいところ。空いているところなら、どこに座っても構いません。

ソファーやテーブルなどのあつらえは、正直古い感じがしますが、でも昭和ぽくて懐かしい感じ。それに、船内の売店でタイムズクラブカードを提示すると、「かけうどん」が320円⇒160円の半額になるんですよ(期間:~2010年11月30日(火)まで)。

夕日と海が織りなす、感動のパノラマスクリーン。

私以外の乗客の皆さんは、旅慣れているのかあまり景色を見ることもなく、本を読んだり音楽を聴いたり、寝てしまったりとそれぞれの時間を過ごしています。私も読みかけだった本を一気に読み終えました。ここで、時刻は18時ごろ。気づくと夕陽が島影に沈もうとしています。絶景です。時間とともに、変わりゆく空、そして向こうにあった島が近付き、ゆっくりとその表情を変えていきます。このスピードは、船旅でしか感じられないはず。どこかの山の展望台やビルの上から見るのとは全く違います(こちらの風景は動きませんから)。本当に飽きることなく眺められます。しかし、この風景にも終わりがあるのが良いところ。30分ほどの自然のパノラマスクリーンは、夜というエンディングを迎えてしまい、その数十分後、高松へと船は着きました。

夕日と海が織りなす、感動のパノラマスクリーン。

翌日、わずか1日ですが高松、香川をドライブしました。まずは、「こんぴらさん」で親しまれている海の神様「金毘羅宮」へ。こちらは高松市内からクルマで1時間ほど。お土産物屋さんが軒を連ねる長い参道と、そして785にも上る石段。途中からは参拝と言うよりは感覚的には山登りになってきます。吹き出す汗に、ハンカチもビショビショ。しかし、その途中途中で見る社殿や建物に圧倒され、そしてちょっと驚いた神馬の美しさにいやされ、歩を進めていきます。ようやく本宮へ。手を合わせ旅の安全を祈願しました。山の頂きから見る瀬戸内海方面の眺めも抜群でした。

続いては、高松市内に戻り、栗林公園へ。こちらは400年にも及ぶ歴史を持つ、日本を代表する廻遊式庭園です。無数に植えられた松の木、そして鯉が優雅に泳ぐ池。気分はお殿様気分といったところですが、ただし、こちらも暑かったです。そして、高松駅前の玉藻公園(高松城跡)へも寄ったところで、時刻は15時半。気付くと、ジャンボフェリーは出航した後でした。仕方なく、私はヘトヘトになりながら香川~徳島~淡路島~明石海峡大橋を走り、神戸へ。もちろん、美しい景色もあったものの橋を渡ってからは渋滞に巻き込まれ、着いた時にはヘトヘトでした。フェリーなら、こんなこともなかったのに…。



ETCでフェリーに乗れる!IBA利用者番号サービス

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ジャンボフェリー

たのしい街 神戸元町

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※この記事は2010年9月16日現在の情報です

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